2018年6月12日 (火)

「岡本神草の時代展」、風太一族、動物からの収奪について

6月10日

台風で昼頃から雨の予想。陽射しがなく、人出が少ないこんな日こそ、私は出かけたくなる。

あの風太一族を、一度、見てみたいと思ってたので、千葉市動物公園へ。そのあと「岡本神草の時代展」を見に千葉市美術館へ。

羽村のかわいいソラは、風太の3番目の子、風美の子だ。

岡本神草は、今回は17歳くらいの時の素描(デッサン)着彩など、写生がたくさん見られるということで期待して行った。

9時頃家を出、約2時間で目的地へ。千葉市動物公園は初めて来たが、かなり広い。

レッサーパンダは暑さにとても弱いらしい。きょうは涼しいので、雨の中、樹の高い枝の上で寝ている子が多かった。

樹の上で寝るメイメイ(♀2007年生。風太の子、クウタのお嫁さんでユウのお母さん)のところに登るユウ。

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りんごを手で持って食べるメイメイ。手で持てないユウ。手で持てる子は左利きが多いそうだ。
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今年15歳になる風太。小屋の中で眠っていたが、「風太、お仕事だよ~」と起こされてりんごを食べるところを見せてくれた。ごめんね、風太。ありがとう。

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風太はチィチィ(♀2003年~2012年)とのあいだに8頭の子を生んだ。2017年12月現在で風太の子、孫、ひ孫、やしゃごは43名(?)。

今年、風太の15歳(人間で言うと70歳くらい)を祝う大きな記念イベントがあるそうだ。風太が疲れないようなイベントであることを祈るばかりだ。

動物園のイベントは興行であり、私はイベントのように人が集まる場所に行くことはまずないが、動物園、動物の「展示」というもののあり方、こうして見に来ている自分が「動物からの収奪」に加担しているのか、と内心はいろいろ考えて複雑だ。

私は一匹でも動物を殺すのが嫌なので、動物の肉を一切食べない。

大きな肉食獣を展示するために、人間が他の動物を殺して与えるのは、私個人は嫌なので、チーターなどは、わざわざ連れて来なくていいのに、と思う。

レッサーパンダには、今の飼育では動物は与えていないそうだ(スズメなどを食べてしまったことはあったそうだが)。

彼らを見たくて、動物園に来てしまう私も動物虐待に加担しているのかもしれない。この問いには、簡単に答えが出ることはない。

風太の立ち姿が一大ブームになっていた頃、日に3000人もの来園者があったらしい。

その頃、私にはちゃびがいた。ちゃびほど可愛い相手はいなかったので、ちゃびと暮らしているあいだ、私は動物園に行くことが一度もなかった。

ちゃびを失った今、人間的な倨傲と収奪そのものの「アート」界の瘴気に耐えられなくて、動植物に会わないと自分の生命的な活力が死んでしまいそうになるので、毎週遠出している。

リンゴを立って食べるみい(♀2013年生。クウタとメイメイの第4仔)。みいは長崎からお婿に来たライムと一緒にいるが、ライムはおとなしく、逆にみいはぴょんぴょん跳ねまわり、、木にじゃれついて転げウ~ッと木に怒ったりして、元気に遊んでいた。

土をどどどどっと掘って、虫を食べている(?)みいの姿も新鮮だった。
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クウタ(♂2008年生。風太の第6仔)は風太一家の跡取りで、メイメイとのあいだに8頭の子をもうけた。
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すごく愛嬌のあるメイタ(♀クウタとメイメイの第6仔)。お婿さん捜し中だそうだ。

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メイタという名前なのは、生まれた時にはオスと間違えられていたからだ。

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メイタは跳ぶのが得意で、1m20cmくらい上にあるリンゴをジャンプして取ることができる。

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3時半頃、動物公園を出る。

ずっとカメラ(望遠レンズと標準を使い分ける)を持って、少しの休憩もなく歩き回っていたので、かなり疲労し、肩と腰と足の裏が攣りそうになった。

私は動物や植物を見る時も、好きな絵を見る時も、のんびりおっとり見ることはまずなく、いつもぎりぎりまで体力を使い果たしてのめりこんで見るので、重労働になるのだ。

私は絵描きだけれど、人間の虚妄が集約されている「アート」を見るのが嫌いだ。嫌なものが身体になだれ込んで来てイライラする。

私にとって貴重な時間と心身ともにエネルギーを使ってまで見たい価値があるものは、すごく限られる。

「絵の範疇にはいらないもの」を得意気にやっている人を見ると、誰にも想像がつかないほどの激しい不快感、嫌悪感で、私は心身ともに損傷を受けるのだ。

その汚らわしさは、ずっと何年も身体損傷として残り、消えることはない。

・・・

「岡本神草の時代展」。

私は、いわゆる「大正デカダンス」の時代の画家の絵にはすごく惹かれるので、本物を見られる機会があれば、たいてい行っている(情報通ではないので、気がつかないうちに終わっている展覧会もあるが)。

岡本神草の10代の絵を見ることができたのが良かった。

17歳の時の「手鞠と追羽根」という絵に衝撃を受けた。手鞠と羽子板と羽根を写生し、紙を切り張りしつつ構成したものだ。

茶色い紙の上に描いた羽根の、ほとんど透明な胡粉の薄塗り、ところどころ細い線で起こしている筆跡。

小さな玩具から、ここまで弱弱しさ、柔らかさ、可憐さ、精妙さを見出すことのできる眼。それを「絵」に昇華させる力量に打ちのめされた。

羽根で隠されていて、隙間から見える羽子板の絶妙な量。朱と青の透明感と分量。

なぜ、この位置で紙が継がれているのか、なぜ、継ぎ目がずれているのか、作者の感性の謎に引き込まれる。

さりげないようでいて、すごく高度で、凡庸な人間にできるようなものでない、と感じさせる絵だ。

私は公募展に出すような大作よりも、むしろこういう小さくて個人の才能が迸るものに興味がある。

あとから年譜を見て知ったことだが、この「手鞠と追羽根」は、彼が美工絵専両校製作品競技展(校友会展)で銀牌を受けたものだった。

もう一つ、私がすごいと感じたのは21~23歳頃の「秋の野」の植物写生だ。ススキの葉の曲線のなまめかしさ、どこに向かって流れる線を選ぶか、これは私の感性が求めるもの、そのものだ。

人物の素描には、私の予想よりも幼いものも多くあった。夢二の模写、浮世絵の影響、マンガ的なデフォルメの研究。

「口紅」はたしかにすごく完成されていた。

美と醜、デザイン的なセンスとグロテスクのバランス。

か細くすんなりした幼い腕。焼けて黒く変色した銀箔の桜の簪。華美でありながら気品のある古典柄の衣装。

すっきりとしたフォルムの中に、びしっと緩みなく、濃密で冷たいような装飾的要素が詰まっている。

周到に着飾り、最後に「口紅」を塗る女の、陶酔したような、これから何をしでかそうをしているのかわからないほてった表情へと、画面のすべてがデモニッシュなものへと、渦を巻くように収斂していく。

そこには強烈な「わかり得ないもの」がある。

大きな下図を写して「塗って」いく「日本画」と呼ばれるものに、今の私はほとんど興味がないが、神草の「口紅」という作品には、「塗って」いるのにも関わらず、発散する妖気の「運動」があった。

神草は、下図よりもいわゆる「本画」と呼ばれているもののほうが、遥かに生気があること(これは逆になってしまうことも多い)、その落差に感嘆した。

大正デカダンスそのものの神草の若い頃の日記が展示されていたが、サタンを愛する者は・・のくだりが図録には載っていないようで残念だ。

この時代は、岡本神草や甲斐荘楠音が命を賭けた絵画の革新や、芸術運動というものが、まだ生きていた時代だ。

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2018年6月 7日 (木)

ふわふわのソラ、ミンごろう、マミー商店街

6月2日(土)

きょうも多摩川の中流方面へ。拝島からあきる野、秋川方面へ行ったが、私の求めている蔓草が絡まり合った薄暗い林や、小さな美しい水溜まりは見つからなかった。Googleマップの空撮で調べてから行ったのだが、この辺りは樹のない葦原ばかりで失敗だった。

小さな三日月湖のような水溜まりと倒木。最初に入ったここだけは少しよかった。

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27~28℃くらいだが日差しが強すぎて汗だくになった。

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くじら池。釣り人が何人もいた。
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きょうのレッサーパンダコーナーは、暑いせいか屋外には誰もいず、ガラスのお部屋の中にはソラちゃんだけがまったりとご飯を食べ、いろんなところにすりすりと匂いづけをしていた。

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多くの人が「あ!レッサーパンダだ!かわいいなあ。」と言った後に、「あれ?このレッサーパンダ、大きい。」などと付け加える。
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そう言えば・・・(笑)・・最近、ソラばかり見慣れていたせいか気づかなかったが、ソラは普通のレッサーパンダと違う、赤ちゃん(ジャイアントパンダのような)体形だ。

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ソラは、やたらにふわふわ、ぽわぽわ、まるまるしている。2月8日にラテと交尾が確認されたと書いてあったが、もしかして妊娠しているのかなあ。

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ラテとソラの赤ちゃんだったら、もう悶絶レヴェルにかわいいだろうなあ。

チリーフラミンゴのミンごろうちゃんは、1958年から2003年まで上野動物園にいたそうで、少なくとも59歳にはなっている。国内最長老のフラミンゴさんだ。エリック・ドルフィーのように額の部分が盛り上がっているのですぐ見分けがつく。
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団地の庭は花盛り。カシワバアジサイ。

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ホタルブクロ(カンパヌーラ・プンクタータ)。

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タチアオイとデルフィニウム・シネンシス。

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キツネノテブクロ(ジキタリス)。この花はイングランド湖水地方のベアトリクス・ポターの庭で見てから大好きになった。

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バスの窓から見てとても心惹かれていたレトロな商店街に行ってみた。団地に直結して昭和49年にできたもので、マミー商店街というらしい。
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ちょっとアメリカやヨーロッパの片田舎を思い出す雰囲気がある。
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きれいなオブジェのようになったゴミ置き場の壁のテープ。

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いろいろ種類のアジサイが咲き乱れている古い塾の建物。
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きょうは町中で様々な種類のアジサイを見た。最近のアジサイは八重や斑や覆輪の華やかなものも多く、100種類以上あるらしい。

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2018年5月29日 (火)

多摩川 アオサギ ノイバラ ウツギ(卯の花) / 右脚の怪我

5月27日

梅雨に入る前に、毎週、多摩川に行っては林の中を歩いている。

きょうは25℃の予報だったが、思ったより日差しが強く、私にはきつかった。

川に行く前に、駅前の「クーポール」というモンパルナスにある店(岡田史子の『ダンスパーティー』に出て来たのが印象深い)と同じ名前の店でビールを飲んだ。

日陰のない橋の上はぎらぎらで、木陰にはいるとほっとする。

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先週とは逆の川下のほうへ、林の中を歩けるところまで歩いてみる。ちょうどきれいな木漏れ日で斑になっている倒木。

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サンショウ(山椒)の樹。葉をちぎると香りはいいが、この樹にも棘がある。
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迫力のあるオブジェのような樹根。

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川下の林の細い道は、いくつかに分かれていたが、ある地点で途絶えていて、そこから先は手足を切るような草木で蔽われて進むことができなかった。

橋のたもとまで戻り、郷土博物館でトイレを借りた。

そこで、父が好きで全巻持っていた『大菩薩峠』(41巻未完)の作者、中里介山についてのビデオを見た。小説の主人公、机竜之介の虚無感、まさに父が好きなタイプの主人公だ。

4時を過ぎ、日差しも和らいでき、先週行った橋の川上の湿地のほうへ、また行ってみることにした。小さな木の橋を渡ったところで、すぐ近くにアオサギがいた。

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先週、カメラのISOボタンを誤って押してしまったせいで、画質が異常に荒くなってうまく撮影できていなかった場所。もう一度きれいな光で撮れて嬉しい。

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ここらへんの倒木の幹の得も言われぬ奇妙さは絵になる。
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スイカズラの花は銀から金に移り、日陰にほんの少し残っていた。キショウブはまだ咲いていた。

ノイバラが旺盛に繁茂してきていた。藪の中はよく目を凝らしながら歩かないと、ニセアカシア(ハリエンジュ)、ノイバラなど棘のある植物がいっぱいだ。

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去年のヤマイモの三角形のプロペラ状の種子がキラキラつややかに光ってきれい。
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川の向こう岸(中州)の枯れ蔓が傘のように絡まった樹のてっぺんにいたアオサギ。

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それから葦の原を押し分けて、隙間からの細い流れを、橋代わりの木ぎれや石の上をつたい上流へと渡ると、前に来た牛枠のあたりに出た。

ノイバラと「鏡の湖」(と私が呼んでいる水たまり)。
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ウツギと「鏡の湖」。
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夕日に光る一面のチガヤ。
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もう一度、先ほど来た細い流れの上を通って帰った。
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子どもの頃に読んだ『ムッドレのくびかざり』の、川を下る冒険のようでとてもわくわくする。
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堰の夕陽とアオサギ。きょうは何度もアオサギに会えた。

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5月29日

右脚の怪我の記録。

きょうは痛みも引いてきたので一週間ぶりにお風呂で湯舟につかった。

先週(5月20日の日曜)、動物園で、樹に登ったラテの表情を金網越しにカメラで追いかけていた時、振り返りざまに、檻の前に置いてあった大きな甕(土がいっぱいにはいって植物が植えてある)の縁に右脚の膝下を思いっきりぶつけてしまったのだ。

なぜかその甕は、縁がギザギザに割れているもの(発掘された土器のようなもの)だったので皮膚が破れて穴があいてしまい、けっこう出血していた。

びりびりと痛んだが、とりあえず事務所で絆創膏をもらい、せっかく遠くから来たので気にしないことにして川べりへと向かった。

川沿いの湿地帯で黴や苔の胞子をいっぱい浴びたせいか、そのあと傷が少し化膿したようで、月曜の朝には傷パワーパッドから漏れた血がシーツについていた。

傷の痛みは気にしないようにして火曜日には白州へ行った。

水曜、木曜には右脚の膝下が熱をもって傷がじんじんびりびり痛んだ。

金曜に医者に行って抗生物質をもらい、4日間飲んだら痛みがひいた。

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2018年5月23日 (水)

白州 友人と十数年ぶりに会う

5月23日

私には珍しく朝早く(6時に)起き、山梨県白州へ。

冬のうちから愛子ちゃんに 、いい季節になったら白州に連れて行ってもらうお願いをしていた。そして昨日急遽、行くことが決まった。

きれいな水と透明な緑に触れてみたかった。

もうひとつの目的は、『あんちりおん』や『反絵、触れる、けだもののフラボン』のエディトリアルデザインをやってくれたデザイナーで、十数年前に白州に移住した友人、カズミさん夫妻に会えたらいいな、ということだった。

お互い親の介護や病気で、長らくお会いしていない。メールはこの冬までお互いの介護のこと、病気のこと、猫のことなどでつっこんだ話のやりとりをしていたが、カズミさんからの返事が途絶えたので、おそらく寒さで具合が悪いのだろうと思っていた。

そして陽気がよくなったら、顔を見に行きたいと願っていた。

連絡してから行くべきか悩んだのだが、あちらが無理して都合を合わせてくれたら困るので、とりあえず家の周辺まで行ってみることにした。

9時に高尾駅で愛子ちゃんの車を待つ。こういう時にケイタイを持っていない私はどきどきする。

愛子ちゃんが高速を飛ばしてくれた。北杜市に入ると、雪を被った素晴らしい甲斐駒ヶ岳。

まずは「道の駅白州」に寄って、冷たいお蕎麦を食べる。きれいな天然水でお蕎麦がきゅっとしまっていて、とてもおいしかった。

地元の野菜がいっぱい売られている。私は大好きなさくらんぼ(自然に生ったような小粒)1パック300円を買う。

腹ごしらえしてから、まずは尾白川渓谷の千が淵というところへ。竹宇(ちくう)駒ケ岳神社の脇から細い吊り橋(定員5名)を渡る。

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夜の墓場やお化けはまったく怖くないが、高くて不安定なところと、人が怖い私。この吊り橋は風にあおられるとちょっと怖い。
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橋の上から見る透明な川の水。

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地質が花崗岩なので水がエメラルドグリーンに見えるそうだが、この白い石が擦り切れて砂になっている足場はすごく滑る。砂ののっている岩の上でずるっと滑って転倒しそうになった。

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きれいな滝壺。
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川べりに座って涼んでいる犬を連れている母子に愛子ちゃんが声をかけ、かわいい犬に触らせてもらった。下は愛子ちゃんに撫でられているワンちゃん。

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さて、それからが冒険だった。

カズミさんの住所と「サントリー白州工場の上のほうに住んでいる」という言葉だけを頼りに車で細い山道を入る。

「そういえば昔、田中泯が近所に住んでると言ってた・・・」と言ったら、急に「キャー、それ最初に言ってよ。どきどきする。」と愛子ちゃん。朝ドラに出ていたそうで、「塩をまく姿の背筋がすごく美しくって」、大ファンだそうだ。

「昔、ムサ美の学祭で、局部にだけ包帯を巻いて庭で裸で踊ってるの見たよ。」「みんなヌードモデル描いてるんだから全裸でいいのにね。」「一般の人も学祭見に来てるから問題だったんじゃないの?」「ヌード描いてみたいけど、いい作品できないから無理だなあ。」「すごく好きですって、モデルお願いして見たら?言われるほうは嫌な気しないんじゃない?」「ドラマや映画ですごく忙しそうだから無理だと思う。」などと盛り上がりながら別荘地を車で徘徊。

白尊神社のあたりを車でトロトロ巡回していたら、いきなり小鹿が飛び出して来た。

あまりのかわいさ、美しさに息が止まった。全部で3頭いた。こちらをキョトンと振り返ってから森の中にギャロップして行った。

写真には撮れなかったが、「すごい・・・!いるんだねえ・・いいもん見れたね。」と愛子ちゃんと感動。

ここにも湧き水の川。至るところにきれいで冷たい湧き水。

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森の中の家には住居表示がない家がほとんどで、なかなかカズミさんの家は見つけられなかった。

結局、愛子ちゃんのケイタイからカズミさんの家に電話。地名は昔の「大原」から「白須」にかわっていた。

シャトレーゼ白州工場の前に車で来てくれて、ようやく会えた。

いきなり勝手に来て迷惑をかけているのに、会うなりカズミさんはこちらの車に乗って来て、十年以上のギャップを感じさせない屈託ないおしゃべり。「それでねえ。」とまるできのうも会っていたかのよう。

田中泯は、残念ながら忙しくてもう近所にはいないそうだ。身体気象研究所には舞踏を志す人たちが集っているらしい。

そしてカズミさん夫妻のお宅へ。落ち着いた風格の外猫がお出迎え。

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森の中のおしゃれな木の家。5匹の家猫と数匹の外猫。庭にはいろんな花がいっぱい。

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地主さんの都合で家の後ろの森の樹を大量に切ってしまったので、ショックでカズミさんは鬱になりかけたが、日当たりはよくなり、暖かくなったという。
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私が猫や庭の植物についてカズミさんと会話している時に、だんなさんのYさんも、まるで昔からの友人のように愛子ちゃんに話しかけ、家についてのいろいろな説明をしていた。

部屋には薪ストーブ。本格的な「ふいご」もある。家の中にはYさんの手作りの木の椅子や棚などがいっぱいあった。

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きょう、一番、私が感動したことは、カズミさん夫妻が十数年ぶりにもかかわらず、すごく気さくで、そこに愛子ちゃんも初対面とは思えないほど、すんなりなじんで話が盛り上がっていたことだ。

3人は私とは違って人見知りしない。同時に(私の苦手な)元気すぎてうるさい人たちではない。私は心配性で余計なことを考えて気疲れするタイプなので、とても素敵だな、と思う。

3人とも虚飾や気どりがない正直な人たちなのだけど、洗練された感性をもっていて、繊細さ、さりげなさがある、私にはすごくありがたい関係。

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素敵な木のテーブルについてお茶を飲みながらも、カズミさんは私に、Yさんは愛子ちゃんに、それぞれたくさん話しかけてくれていて、私は二人の話にキョロキョロ。

やはりこの冬は5年ぶりに諏訪湖に御神渡り(おみわたり)が出現するほどの強烈な寒さで、カズミさんの体調はすごく悪くなり、メールが出せなくなってしまっていたという。

私にとっても母とちゃびを失ったこの冬ほどきつい冬はなかった。

「富士見のほうに素敵なところがいっぱいあるから、今から行く?7時まで明るいから。」と言われたが、もう5時で、愛子ちゃんは相模の方まで帰らないといけないのでおいとました。

家を出てすぐに「気さくでいい人たちでしょう?」と言ったら、愛子ちゃんが、「あんなにおしゃべりしてくれたら楽しいだろうね。今のふたりのおしゃべりだけでウル(愛子ちゃんのだんなさんのあだ名)のおしゃべりの一生分は超えてる」と言ったので大笑いしてしまった。

愛子ちゃんのだんなさんも芸術系だが、ほとんどまったくしゃべらない(自分の世界で完結している)タイプだと聞いている。

帰り道の車から名残り惜しく山を望む。道の駅白州に着く前に真っ直ぐな一本道の向こうに最初に見えた駒ケ岳の写真を撮っておけばよかった。
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長い時間を運転してくれた愛子ちゃんには心から感謝しかない。朝早くから一日、本当にありがとう。

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2018年5月21日 (月)

ラテ、ソラ、リンリン、多摩川

5月20日

ラテとソラとリンリン(玲玲)に会いに。

私の最も好きな絡まりあった植物たちをさがしに、また多摩川へ。

蚊が多くなる前に、緑がまだ若くて柔らかいうちに、毎週行こうと決めていた。

きょうもソラ(2014年6月12日生)は屋内でいっぱい食べて。

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こんなになって。

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ふわふわもこもこ毛づくろいをしていた。すごく赤ちゃんぽい。

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ラテ(2013年6月11日生)は外の樹に登って葉っぱを食べたり、歩き回って中に入ったり、の繰り返しでそわそわ。
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午後から行ったので午前中はわからないが、ソラとラテは一緒にいなかった。
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4時過ぎには、きょうはリンリン(2001年6月19日生)が外でりんごをもらっていた。ゴウ(剛。2000年6月19日生)が(4月29日に)亡くなってさみしいけれど、リンリンは長生きしてほしい。

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4時半に動物園を出、多摩川の誰も行かない茂みを目指して奥へ。

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細い木の橋を渡り、人にまったく出あわない場所を進む。

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私にとって最高に面白い場所に入っていくことができた。
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全身黒づくめの服を着ているのは、屋内のレッサーパンダを撮る時に、自分の服がガラスに反射して映り込むのを避けるためだが、スズメバチには黒色の服は危険だ。
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苔や黴の胞子で汚れるし、ノイバラやススキで手足を切るので、軽装で藪に入るのは真似しないでください。
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陽があたる場所のスイカズラの花はもう落ちていたが、鬱蒼とした林の中のスイカズラは今が盛りと匂いたっていた。
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陽が完全に落ちる直前に川原に出た。
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