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2009年5月 1日 (金)

福井桂子全詩集 その2

5月1日

福井桂子全詩集を読んでいる。

アルメリア、ひば、翡翠(かわせみ)、はこべ草、うすばかげろう、いそしぎ、草ひばり、矢車草、おおばこ、ほうせんか、ニセアカシア、いら草、水杉、つゆ草、薺(なずな)、アオサギ、ムラサキサギ、大烏、箒草、アカンサス、サフラン、スカンポ、カラス麦、ライ麦、ハネウツボカズラ、忘れ草、フリージア、さわぎく、雪ヤナギ、石楠花、夏水仙、メヒシバ、ムギワラギク、ハルジオン、アキノノゲシ、スズラン、スズメノテッポウ、チシャ菊、エゾユキウサギ、ツメクサ、ニリン草、カガリビバナ、浜防風、オオミズアオ、ウスベニアオイ、イソヒヨドリ、霜つけ草、アレチマツヨイグサ、枯葉蛾、しろたえぎく・・・・・

福井桂子さんの詩に登場する「幽かな魂」たち。全て私のものすごく好きなものである。当たり前だが、私の好きなのは言葉ではなくその実物であり、実物が好きだからその呼び名も好きである。彼女の詩を読む時、私にはそれらの息づく情景がはっきり見える。それは身体の記憶だから。

福井さんと野を歩けたら、どんなに幸せだったろう。ひとつひとつの草花や虫に立ち止まり・・・・・。

私は言葉だけを弄ぶ人を強烈に憎んでいる。眼にて触れたこともなく、喪失の痛みに耐えかねることもなく、ただ言葉を扱う人を。

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