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2010年7月11日 (日)

毛利武彦 / 若林奮

7月10日

毛利武彦展を見に(2回目)練馬区立美術館に行く。雨のほうが気持ちが落ち着くのだが暑い日。

昔の素描(柳)の紙の端の文字。「於 不忍池 1,5 根津時代 六日 凍ラズ 浮藤島 池心と遊び暉燦々たり」…おそらく戦前(18歳から22歳)の素描。

《広場の鳩》……やはり鳩よりも鳩の羽根が動かす空気のほうを描いている。

《残雪》…… 黒緑青の粗い岩絵の具の使いかた、箔のちぎりかたが詩的に感じる。

《冬日》…… 井の頭公園の池に見える。桜の幹と枝は凍てついて厳しいフォルムを見せているのに、霞がかかっている。すべてが灰色がかった寒色の景色。冬の日なのにボートの数がやけに多い。この世のものではない風景。

《サウロの回心》……落下。それを驚きもせず静かに見つめる左の黒い馬。赤い地。馬の股のすきまを削っていく赤銅の山の稜線。落ちる人の背を横切る(支える)水平の黒い水。落ちる人の足は光っている。脇の空へすべって遠ざかる水金の鳩。

5時くらいに毛利先生のお嬢様みはるさんがいらっしゃって、声をかけてくださった。お会いできて嬉しかった。

毛利先生が亡くなったことを、正直、まだしっかり受け止められない。考えてしまうと相当心身がおかしくなりそうなのだが、先生のご家族に会うと、先生が生きておられるような、ありがたい気持ちになる。

興奮したせいか、前回忘れてきた傘をまた、持って帰るのを忘れてしまった。傘立ての鍵をずっと持っている(すみません)。

7月9日

若林奮についての文章を毎日苦しみながら書いている。うらわ美術館の展示のあとの、報告カタログに載っている若林さんの発言を幾度も噛みしめるように読んでいる。それから「現代の眼」や川村記念美術館のカタログなどなど……。

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