611新宿原発止めろデモ!!!! / 「デッサンの基本」第10刷り
我が生まれ故郷新宿での原発反対デモの日である。これはどうしても参加せねば。
明け方4時に寝、朝8時に起きて西新宿の生家に母を迎えに行く。荷物をまとめてタクシーで北新宿(東中野寄り)の施設へ送る。母は足が悪いので雨で坂道で滑りそうなのでおそるおそる歩く。
11時20分施設着。なんだかんだ用事を済ませ、その後再び西新宿の家に徒歩で帰る。柏木という町、まだ古い昭和40年代の面影の残る狭くて曲がりくねった裏道を歩く。雨上がりの青葉の鮮やかな中に去年の枯れてスカスカになった黄カラスウリの実がいくつも美しく残っているのを見た。
家に寄って母の処方箋を薬局に出し、別の外科でレントゲンの診療情報書(新しく利用する施設に提出するため必要)を書いてもらい、「施設利用にレントゲンなんて法的には必要ないのに、意味がわからないのだが」と外科の医師に文句を垂れられる。(こっちもこんな無駄に体力とお金を消耗する検査は嫌なのだが。)
あれこれ用事を済ませたらもう2時近くである。友人と会うため新宿行きのバス停(歩いてもバス停2つの距離なのだが、この時は疲れていた)でバスを待っていたら、新宿から警察の人員輸送車がぞくぞくと中央公園脇のケヤキ並木を下ってきたので俄然興奮!血がたぎるような感じがした。
新宿の友人の仕事場でピンクとグレーのコピックでコピー用紙に猫の口を描き、インスタント猫面(下半分のみ)をつくって両面テープでマスクに貼って、デモに出発。
3時前新宿西口中央公園(この公園は幼い時、毎日遊び、雑草を摘んでいた馴染み深い場所なのです)の南通りに到着。
まず眼にはいったのは道の向こう側にずら~と並んだすごい数の警官。(うわぁ・・・)
(写真はすべてクリックすると拡大します)
サウンドカーが3台待機していた。みんなそれぞれの出で立ちで並んでいて興奮。回りで気になったものを撮影。これはシンプルでかっこいい「反核」のデザイン。
眼とだらんとした手がかわいいガイコツ。手前の鎌を持った死神のデザインも素敵。
警察官段取り中。
「どうする?どの車についていく?」と友人と相談して2代目のパンクっぽいのに決めた。どの集団のどの位置に入るのかを自由に決める、この瞬間は大事である。(まわりの雰囲気が合わないと思ったら歩道にさりげなく抜けて梯団の流れを見て、音楽のタイプや周りのプラカードなどの様子を感覚的に掴んで自分がしっくりくる位置取りをする。)
さあ出発するぞ~!!!雨もあがり、気温も上がり、すでに興奮して汗だくだ!
都庁と新宿NSビルの横を通り 甲州街道へ。
コピー用紙のインスタント猫面である。
甲州街道を新宿方面へ。今回風船が多かった。
ヨドバシカメラのある道(二番街)に入り、さらに右折して狭い通りでアピール。
高速バスターミナルの横。(短い距離だが)こういう裏通りを騒がしく通るの好きだ。
小田急ハルクの前へ。カリヨン橋の上でたくさんの人が見ていてくれた。
次の青梅街道の大きな交差点の歩道橋の上にもたくさんの人が。
右折し、新宿大ガードに向かう。
新宿大ガード下に爆裂サウンドが反響して雷のよう。おまけに上を電車が通って身体中揺さぶられる爆音。かわいそうに。隣にいたご機嫌だった赤ちゃんもちょっと泣いちゃいました。
歌舞伎町を左に見ながら靖国通りを行く。伊勢丹の方へ右折。伊勢丹とマルイワンの間の通りから甲州街道へ。
右折して南口の高島屋を右前にのぞむ甲州街道の細い道にはいる。
新宿駅ビルの手前、昔、南口の場外馬券売り場だったあたりを右折。
アルタが見えて来た!!!
アルタ前広場にはいるとき、テープが張り巡らしてあり、警官の厳しい誘導があった。
3時間半くらいデモって、やっとアルタ前の広場に着きました。(偶然ですが)画面に猫が~。(ラッキ~!)
肩と腰と足の裏がすごく痛いです。デモを完歩したのでホッとしたけど、寝不足だし限界が・・・・
素人の乱、松本哉さんが話し、皆、盛り上がる。広場(といっても狭い)はぎゅうぎゅう詰めで動けない。横の欅の木の上から大きな鳩の糞も強烈に(ビターン!!!という音で)落ちてくる。
6時から大集会ですごいイベントをやるそうだ。しかし本当に疲労と貧血で倒れそうだった(朝8時の朝食以来何も食べていない)ので、近くの中村屋マシェーズで休む。マシェーズの向かい側の歩道の角で右翼の人達がなにかわけのわからないことを叫んでいた。
猫面2体とともに撮影。
ちなみに、このトロピカルフルーツパフェはあまり甘くなく爽やか酸っぱいシャーベットがはいっていておいしかったです。
休んで元気を取り戻し、再びアルタ前に戻ってみると警官がすごい。アルタ側の歩道から広場のほうを撮ってみた。
サウンドカーの上で歌う人。少し離れてスピーチする人。混然と、だが大きな乱れもなく盛り上がる。
警官は少しわらわらしている。
歩道の外このテープの内は通行は可だが撮影のために出たら怒られる。撮影は歩道内からのみ。
ここでまた広場を離れ本屋に。そしてまた、テープで規制する中をすり抜け今度はアルタの向かい側広場の方に入ってみた。立ち止まらないように、とスピーカーで盛んに警官が叫んでいる。
福島瑞穂議員が演説していた。脱原発の話で盛り上がる。
松本哉さんが最後に脱原発の意思を語る。
同時にアルタのビルの壁に文字が!!!
偶然だが阿修羅像と文字の組み合わせに心奪われた。1.を撮影し損ねたが
1.稼働中の原発停止。
2.定期検査中等で停止している原発を再稼動しないこと
3.原発の増設中止
4.児童の許容被曝量20ミリシーベルト/年の完全撤回
5.原子力発電から自然エネルギー発電への政策転換
会場は興奮!!集会はクライマックス。
最後、8時を過ぎ、〆に全員でジャンプしてお開きとなる。
熱気冷めやらず、帰らない人もいっぱい。
きょうは全国一斉デモ「6.11脱原発100万人アクション」というエポックな一日だったが、新宿だけで20000人集まったらしい。
警察の指示に従ってください という電光文字が流れている警察車両。
この写真はうまく撮れた。
熱気熱気熱気。
デモは民主的な抗議活動であり、デモの権利は誰にも奪えないと思う。やりかたが気に入らない人は、自分の気に入るやり方で原発抗議活動をしたらいいと思う。
私はこれからも参加したいデモや抗議活動にふらっと参加するし、サウンドデモの音楽が自分の好みでなければ肌の合うミュージシャンの鳴らす音のほうにふらっと移動し、周りのシュプレヒコールが気に入らなければ気に入った雰囲気のほうに流れていくだけだ。
6月8日
デッサンの基本 第10刷り!
6月2日に「デッサンの基本」第10刷りの連絡がナツメ社よりあった。10刷りまで行くとは正直思っていませんでした。買ってくださったかた、本当にありがとうございます!
第9刷りの連絡がナツメ社から来たのは実に3月11日だったのである。
喜んでメールの返事を書いている最中に、あの地震が来た。それからはもう、増刷を喜ぶ気持ちもふっとんでしまい、震災と原発の恐怖ですべておしまい、本のことも、絵の制作や発表のことも何も考えられなくなった。声も出ないほどの恐怖。この絶望と恐怖の中で、アートだなんだと言うことが醜悪に感じられた。死者が出て、さらに放射能汚染の死の恐怖に苦しんでいる人がたくさんいるのに、東京で(東京も安全な場所ではなく、不安でいっぱいの状況で)自分の絵を描くことが自己満足のエゴに思えた。もっとやるべきことがあるのではないか、と。この地獄の中で、自分がつくった作品を誰かが喜ぶなんて発想が不潔に思えた。
あれから3カ月、・・・もちろん原発事故の被害は収束するどころかどんどん汚染は広がるばかりだが、できる範囲で原発抗議活動をしながら、自分の望む作品を作りながら生きることも許されるのかもしれない、とやっと少しずつ思える状態になってきた。
きょうは親友ふたりと新宿の店で10刷り記念のささやかな祝い。(増刷は遠い道のりだろうけれど)10刷りになったらお祝いしよう、と約束していたのだ。
新宿のビルの3階にある小さな店はガラス越しに夕日が反射し、ベランダに植えてある華奢なオリーブの木が3本。その向こうに屋上にあがる細い階段がある。ときどきウェイターがお皿を持って上がって行く。屋上はどうなっているのだろう。
スペインのフィゲラスのオリーブしか生えていない丘を登り、丘のてっぺんの白い石作りの素朴な教会に遭遇した記憶、そこを越えたら急に視界が開け、濃い藍色の海と、不思議な顔やオブジェがくっついた「卵の家」(ダリがガラと住んでいた家)が間近に迫っていた記憶がふいに蘇る。煌めく海で二匹の大きな犬が嬉しそうに泳いでいたっけ。
店で魚介類のイタリアンを食べた。
そのあと古い喫茶店に行きたいと吉田文憲さんが言ったら、友人が先頭立って歩き、『らんぶる』に行くはずがなぜか『ル・ブラン』の前に連れて行かれたので笑ってしまった。
『ランブル』で古い喫茶店『スカラ座』などの話を聞く。
6月6日
築地の采女橋の手前の小さな公園。日盛りの中、そこだけが陰影を作り、ひんやりとしていた。作業服の人たちが石の上に座って休んでいた。姿は見えないが、ゴジュウカラのさえずる声が葉漏れ日の上のほうから聞こえていた。
魚市場に向かう歩道で、敷石の上に落ちていた鮮やかな黄緑にオレンジの筋がはいった小さな花を見てアッと声が出た。
リリオデンドロン・チューリッピフェラ。若林奮先生の愛した樹の花だ。気がつけば周りの歩道はすべてありきたりなプラタナスなのに、この短い道の樹だけがユリノキなのだ。
決して東京のあらゆるところで見られるわけではないこの風変わりな花を見られただけで、瞬時に記憶が押し寄せ、胸が揺すられた。
主治医のA.M 先生が私の貧相な胸のレントゲンフィルムを掲げながら「う~~ん・・・」と言ったので、また悲惨なことを言われるのかとかしこまっていたら、「少し小さくなってるかもしれません。」と言われて「えっ?!そんなことってあるんですか?」と驚いた。
血液マーカーの数値が最初に摘出した時と同じくらい(380程度)まで下がったとのこと。今まで毎回少しずつ上がっていた(550程度まで)のに下がったのは初めてだそうだ。ちなみに、正常値は35程度だとのこと。
この検査をしたのは2月で、あれから原発事故のショックでなかなか病院に来られなかったのだ。だからこの3カ月で数値が上がったかもしれないが。とりあえず少し嬉しい。
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