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2012年4月

2012年4月23日 (月)

アネモネ Anemone

4月23日

アネモネ。はないちげ。ぼたんいちげ。風の花。風の薔薇。(クリックすると拡大します)

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アネモネの花弁に見えるところ(本当は萼)に走る緑のすじ。赤の中に鮮烈に走る黄緑。

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紫のすじが脈にそって走るアネモネを描きたかった。
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葉の部分に紅色の花弁(本当は萼)が混じるアネモネ。

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茎が激しく捩じれている白い花のアネモネ。

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アネモネの茎の捩じれの微妙な変化を刻々と追った。

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母を西早稲田のFに送る。いろいろ気をもむこと、気疲れすることがいっぱいだが、少しずつ素描はできている。

アネモネと自分の関係性と個人的記憶のための素描。

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2012年4月22日 (日)

フィギュア国別対抗戦

4月22日

フィギュアスケート国別対抗戦。

高橋大輔が今季を良い演技で終えて本当に良かった。

私の好きなケヴィン・レイノルズが今回はジャンプが割とうまくいったので嬉しい。すごい潜在能力と言われながら好不調にムラがあったのだが、あの透明感、そばかすのある白い顔、成人欧米男子と思えない少年体型(驚異の細長い手足と体幹)。あの柔軟性。やっぱり妖精に見える。

Pチャンと同い年には思えない、対照的な個性だと思う。肩を柔らかく上下に回しながら腕の線を生かす演技が美しい。体幹も、首も柔らかく動きが動植物のようで神秘的。

ソトニコワは体型が戻ってきて(胃のあたりと太腿が細くなって)、手足が長く見え、ジュニア優勝の頃の迫力再び。少年のような顔に眼の二重の外側に引いた黒いライン、口紅はささないのが凛々しい。

ソトニコワの「ボレロ」、これも人間らしくなくて大好きなプログラムだ。左足を大きく上げて降ろしてもそのまま氷に着けず片足でステップを続けるところ、出だしの機械仕掛けの人形のような動き、最後の決めポーズ、すごく痺れる。

そしてグレイシー・ゴールド。トゥクタミシェワ、ソトニコワに次いでまた強烈に潜在能力と芸術性を感じさせる美少女。かなり正統派の美少女で、やはり妖精ぽいのに演技がぼやけていず力強い。

浅田真央もそうだが私は手足が細長くて体線を美しく見せる人にすごく惹かれる。

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2012年4月20日 (金)

スミレ すみれ 菫 /  S社 

4月17日

S社に行く。後楽園の駅を降りたらそこら中にたんぽぽが満開。道の端には至るところノジスミレ、ニオイスミレ、タチツボスミレ。パレットナイフの形の葉と濃い紫の花の「スミレ」(私はハート形の葉でなく、パレットナイフ形のスミレが特にに好きだ)はなかったが、大好きな菫にたくさん会えた。

最近ずっとスミレとアネモネを描いている。

ゆうぎり」というスミレ 菫 相撲取草(すもうとりくさ)

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これもユウギリスミレ。実際の絵はもう少し赤味のある紫。葉はもっと青味の強い緑。

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ユウギリスミレとアマナスミレとスミレ

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昔買ったままになっていた小さな額のために描いたスミレとユウギリスミレ

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Viola mandshurica 上と同じもうひとつの額のためのスミレのヴァリアント。

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スミレの素描

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2012年4月16日 (月)

日隅一雄 連像対談企画 第五回 「バトルロワイヤル原発とメディア」/徹底分析 弁護士 日隅一雄 

4月14日

日隅一雄連続対談の特別企画第五回 「バトルロワイヤル原発とメディア」を見に行く予定だったが、自分の体調が悪く、4時間も持たないと思ったので、家でニコ生で見ることにした。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/10898

雨だったのと時間が長いせいか、いつもより開場に人が少ないようだった。

後半の始め、弁護士梓澤和幸さんが、メディアの問題点とは、どこかに陰謀本部があるのか、それともお互い同士の抑え込み(談合)なのか、という問い。

それについて岩上安身さんは「官僚は記者クラブに「鳩の豆まき」(官僚によるメディアコントロール)をやっている。収益構造、大資本が支えるメディア。韓国では今すごいメディアストライキが行われているが日本では全く報道されていない。彼らは公正報道を求めて新聞を批判している。韓国には国民株主の新聞がある。国民主体のメディアがない日本の悪弊を勉強して韓国が国民をコントロールしやすくしようとしたクロスオーナーシップにも韓国国民は反対している。」とのこと。

岩上さんが原発内部取材に行った翌々日から高熱、下痢などが続き、病院に行ったら「それはストレスのせいで被曝とは関係ない。被曝なら影響が出るのは甲状腺。」と断定されたとのこと。念のため腸と甲状腺の検査をしたら、腸に良性のステージⅢのポリープ、そして甲状腺のサイクロブリンに異常(通常より高い)があったので、医者はそれについて黙ってしまった、という話。

被曝がどの程度で身体に影響が出るかは、不可知論で語られるべきではない。人によっては感受性が強く、悪い影響が出るかもしれない、それはあくまで「わからない」のだから。

「検証報道は大事。しかしそれが今の仕組みを変えることに繋がらなければ何の意味もない。マスコミなんかに国民が知る権利を委託した覚えは一切ない。」と岩上さん。

「私たちの不十分さゆえにこの事故を招いてしまったというセンス・オブ・ギルティ、罪悪感は非常に大事なことだと思う。日本に住む人々こそ、チェルノブイリの人たちの苦しみを受けて今日明日をどう生きるかを問われている、そのことを肝に銘じて。」と梓澤さん。

「中曽根さんに対してきちんと責任を問う記事を書いているのか、」という女性の質問が印象に残った。

この日の日隅さんは前半おなかが痛そうだったが、後半は元気そうだった。「社会全体の仕組みとしての視点が必要。マスメディアが「忘れないようにしましょう。体質改善しましょう、と言っても抽象的でむなしい。次の時代のための政治教育、マスメディア教育が欠けている。」とラストは力強い声だった。

この動画に続き3月30日に行われた「徹底分析 弁護士 日隅一雄」を見た。日隅さんが今まで関わってきた重要な裁判、映画「靖国」妨害事件、グリーンピース事件、NHK番組改変事件、沖縄密約情報公開事件のことが要約として紹介され、非常に面白かった。

http://www.news-pj.net/npj/mv/index.html このページの下のほう。

日隅さんの裏話エピソードを木野龍逸さんや、同僚の弁護士さんが暴露し、日隅さんの人となりが語られ、周りの人たちにいかに愛されているかがわかる動画だった。

20年以上前、シドニーの編集部で偶然出会った日隅さんと木野さんは、そのころ、あまり何も考えてないような若者だったが、日隅さんに「弁護士になる。」と言われ、木野さんはそんなに簡単になれるのか、と思ったが一年で日隅さんは弁護士になったそう。

弁護士時代は多忙すぎて朝も夜も事務所にいて、自宅には布団も冷蔵庫もない生活だったそうだ。同僚の弁護士さんたちも日隅さんが癌になって退院する時まで自宅住所を明かさなかったという。ファッションに興味がなく、サスペンダーが嫌いなのでスーツのズボンがいつもヒップハングになっていた、とか、頭の切れと実行力抜群の人だからこそ、ギャップのかわいさが際立つんだなあ、と思う。

最初にかかった外科のお医者さんに、最近「余命宣告したの俺だっけ?あのときから変わってないなあ。」と言われたそう。

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2012年4月13日 (金)

中川幸夫 墨痕淋漓

4月9日、 11日

中川幸夫先生を思いながら川沿いを歩く。颶風起き、花の嵐。道の縁の濃い色の菫を探して歩いた。

中川先生の美しい書を、全身が一本の凛としたものに貫かれた仕草を思い起こしている。

墨痕淋漓。

「花」という未知のものに対峙する中川先生の言動、態度そのものが、余計なもののない花であった。

自分にはわからないものを追うとき、やってはいけないことを問うことだけがやるべきことであると思う。それは相手が植物であっても、動物であっても人間であってもそうだ。

予想していたことだが密葬であったことにとてもほっとしている。葬儀というものが、生き残った者の余計なおしゃべりによって、死者を悼む気持ちがずたずたに引き裂かれる場所であることを、もう厭というほど繰り返し経験したからだ。

中川先生の際立った書も、見ても何も感じない人もいる。優れたものが多くの人に好かれるわけではなく、むしろ際立てばそれだけ大衆から乖離するのは当然だ。気持ち悪いのは、何もわかっていないのに「わかる」とか「素晴らしい」と強弁する人だ。

この世には「畏怖」ということがわからない人がたくさんいる。畏れ、控えるというところにしか敬意は存在しないのだが、眼があれば、その人のやっていることを見たら恥を知るはずなのだが、廉恥というものがない。

自分がその人のすごさが何をもってすごいのか、その根本が全く理解できないので、隔絶を認めず、自分と大して変わらない人間だと思い込もうとする。実際には截然たる鴻溝があるのだが、ものすごい恐怖や緊張を感じることがない(感じたくない)。敬愛すると強弁しながら自分の場所に引きずり落とそうとし、わからないものを平準化して安心しようとする。自己愛の同語反復。その度を越した僭上と自己顕示が怖い。

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2012年4月 8日 (日)

中川幸夫

4月7日

中川幸夫先生が3月30日に逝ってしまったことを知る。93歳。新聞に小さく載っていたそうだ。

脳の中に映写機があって、くすむことのない陽の光に満ちた映像がいつも回っているように、中川幸夫先生と過ごしたときの数千の絵が繰り返し見える。

新中野の小さなアパートへ行く道。風呂屋に繋がれていた犬。神社の桜の古木。塀の片隅に咲いていたハルノノゲシ。古い家の木の看板。市場の跡。アパートの急な階段。発砲スチロールに植えられていた植物。ビニルのかかった手作りの郵便受け。ドアを開けたところにかかっていたユニオンジャック。

あの最高に晴れやかな笑顔。はにかんだ顔。驚いた顔。とても表情豊かで、率直だった。

抜群に頭のいい人だった。話が端的で回転が速くて面白いことが大好きで、その言葉と表情に私は魅せられた。いたずらっぽい冗談を言って、私が大きく反応して驚いたり笑ったりすると嬉しそうに笑っていた。

非常にはっきりと人の批判をされることもよくあった。そういうときの的確で短い言葉にも、いつも感心したものだ。くだらないことが嫌いで、厳しくて、愛らしいひとだった。

ものすごく洗練されたかっこよさを持つ人で、高い集中力とともに、余計なものがなくて、抜群に色気があった。痺れるような圧倒的な才能だった。

あの中川先生の人となりがすべてわかるような、背筋のぴんと伸びた、雨の音や木々の匂いまで香り立つような美しい文字。

大野一雄先生の「花」(新宿パークタワー)のときだったろうか。大野さんの踊る姿のポスターの上に、中川先生が思いっきり大胆に、花の匂いが強烈に迸るように書いた展示用の題字を、公演後にいただいたことがあり、飾らずに大切にとってある。

銀座のF画廊の個展に来ていただいたときの中川先生。「コーヒー大好き!」とおいしそうにお変わりする姿。ガソリンスタンドの前で手を振る姿。S画廊のあとで行った中華料理店。少しお酒を飲んでいる中川先生。二人で帰る地下鉄の中での会話。信濃川河川敷のときの中川先生。全身雨に濡れて、達成感に満ちた笑顔。O画廊のときの中川先生。新中野の坂を下りてくる中川先生。

毎日中川先生のことで胸がいっぱいになって、好きで好きでたまらないときを過ごした。

中川幸夫先生がいなくなったことは、まだ実感がわかないが、これで若林奮先生、種村季弘先生、大野一雄先生、毛利武彦先生に次いで、心底敬愛できる最後の人を失ってしまった。もう絵を見ていただくとき、緊張で身体の震えが止まらなくなることもない。脳天を貫くような喜びもない。

今はただ、中川先生との記憶を大切に反芻したい。どんな花も中川先生に捧げることは僭越だから、記憶の中でずっと会話していたい。

4月6日

母を迎えにKに行く。帰りのタクシーの中から中央公園の満開の桜を見た。

買い物と食事をさせ、8時頃西新宿の家を出たら、ちらほら雨雪。

母が死んでも葬式は無し。骨はお墓に入れず家に置く。という点では父とぴったり意見が一致した。

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2012年4月 4日 (水)

世界 フィギュアスケート 浅田真央 / 暴風雨

4月3日

春の嵐。台風より強烈な暴風雨。

4月2日

世界フィギュアスケート選手権。

浅田真央の「愛の夢」。確かに元気はなかったのだが、なめらかな動きには、なにか現世的でない美しさがあった。本当に妖精に近づいたような感じだった。

もちろん調子がよい状態でパーフェクトな演技を見たい、達成感に輝く表情を見たいのだけれど、こんなに苦しんでいるところを見ると、余計に惹きつけられる。

本当に針の頭のような小さなズレが大きくなって、今までできていたことが急にできなくなったりするのだろうと想像するが・・・

現地に入ってから練習でトリプルアクセルを48回飛んで成功しなかった、というようなことをニュースで言っていた。すごく苦しい気持ちで舞台に立ったのだなあ・・・と思う。

2008年の「鐘」のプログラムの演技の録画をもう一度見ていた。あんなにすごいものを自分のものにした(奇跡を起こした)んだから、絶対、また克服できると思う。今は自らの変革のための自己破壊のとき、と思うとなおさらその覚悟に魅力を感じる。

録画を見ながら、浅田真央選手に捧げる文章を何度も推敲した。言葉をぎりぎりまで削って、緊張感を保つ文章にするために、このところ何日も苦しんでいる。

高橋大輔選手の身体表現は、やはり⁾すごいと思った。あの微妙なニュアンスの表現。体線の見せ方やリズムのとりかたに詩情を感じる。あれを見るとほかの男子選手の演技は物足りないと感じてしまう。

3月31日

朝から強風。西新宿駅で地上に出たとき、ビル風に身体が吹き飛ばされそうになる。小さい頃から大好きだった中央公園脇の欅並木のうちの何本かが切られていたのでショック。欅は大切にすれば何百年も生きられる樹なのに。

きょうで閉店が惜しまれる新宿のジュンク堂に行ってみる。品揃えもよく、本がその場で読めて、店員さんも感じがよかった本屋さんなので、本当にさびしい。家電量販店になると聞くと、新宿にはもういい加減家電店が多いので、なんとも言えないやりきれない気持ち。

そのあとスケッチブックを買いに世界堂へ。

Muse Cubi MUSE TOUCH PAPERと書いてあるベージュの表紙のスケッチブックがなくて、店員さんに調べてもらってもなかったので大ショック。marumanのARTIST DRAWINGを買う。

あとで神田にあるミューズのお店に電話したら、ミューズタッチペーパーは新開発され、さらに厚く、描きやすくなり、タッチ2ブックというのに生まれ変わったと聞いてすごくほっとした。

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