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2012年5月24日 (木)

デッサンの基本 第13刷り / ロートレックの挿画(ジュール・ルナール『博物誌』)

5月21日

「デッサンの基本」(ナツメ社)第13刷りの重版決定。

第12刷りのお知らせをいただいたのが3月だったので、増刷が早くて驚きました。買ってくださった方、本当にありがとうございます。

この本を読んで、自分の心惹かれるものを鉛筆で描いてみることに興味を持つかたがあったり、描く過程で何か参考にしてくださることがあれば、本当に嬉しいと思います。

「絵画」「絵」というものにはいろいろなやりかたや考え方があり、「デッサン」「素描」「スケッチ」という言葉にもいろんな考え方、とらえ方があると思うが、私は年齢を重ねるにつれて、ますます「ものをよく見ながら鉛筆一本で線を引く」というやりかたに惹かれる。

自分と「もの」との関わりの時間の中で、記憶を鮮明にし、そのものを自分の中に持ちたいという欲求から、より端的で直接的な方法に収斂していくように思われる。

ロートレックの挿画(ジュール・ルナール『博物誌』)の模写 L’ Escargot かたつむり

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ロートレックの挿画(ジュール・ルナール『博物誌』)の模写 L’ Ane ろば

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ロートレックの挿画(ジュール・ルナール『博物誌』)の模写  Les Lapins うさぎ

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ロートレックの挿画(ジュール・ルナール『博物誌』)の模写  Le Chien 犬

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余計なタッチがなく、生命の表情を端的にとらえるロートレックの動物画に強烈な詩情を感じる。力強い線と消え入りそうに細いあえかな線。隅々までオールオーヴァーに描かれていないことに、対象が生きて動いていること、運動や息づかいそのものが描かれていることを感じる。

見て模写した本は岩波文庫の『博物誌』。ルナールの『博物誌』については、「観察に基調をおいた、簡素で、対象をありのままに描く芸術をめざす」ということについては共感するところがあったが、それでも狩りの描写や動物の死の描写など、まだまだ人間中心的な部分は身体的に耐えられなかったので飛ばして読んだ。これについては、またあらためて書こうと思う。

5月23日

母がFでの一か月の生活を終え、本日退所。リハビリのおかげか身体の右への大きな傾斜は改善されたように思う。しかし、記憶の繋がり方は自宅にいたときよりも悪化した。タクシーで家に着いてからはまた会話が戻ってきた。

朝8時過ぎに起床して母を迎えに行き、実家で世話をしてから3時過ぎに新宿へ。疲れてのどがからからに乾き、西新宿のセンタービルの蕎麦屋に行ったが準備中だった。

本当に大切なことだけに集中していきたい。母の介護と自分のやるべき仕事のほか、煩わしいことすべてを切り捨てたい。

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