枯れたチューリップの素描 / アンリ・ベルグソン(Henri Bergson)
9月8日
枯れたチューリップの素描(2回目)
捩じれのディテイルをよく見ておきたかったので、再び枯れたチューリップの素描。
構図は意識せずに、今見ておかなければ二度と見ることができない(時間とともに絶え間なく変化している)ところ、今の時点でのクライマックスを眼で追う。

前後に並べた二つのガラスのコップに挿してあるチューリップを一気に見、眼がたどるべきと選択したところを線でなるべく誠実にたどる。

前田英樹先生が送ってくださった『ベルグソン哲学の遺言』をずっと読んでいる。
難しい言葉づかいが多く、なかなか進まず、やっと半分まで読んだところ。
ベルグソンは難解で、簡単に要約できるような内容ではないが、私の理解としては、まさに「絵画」の問題、まさに「素描(デッサン)」の問題、そのものを言っている、ということだ。
アンリ・ベルグソン(Henri Bergson)は1859年にパリで生まれ、4冊の主著と2冊の論文集、そのほか2著を刊行し、1941年にパリで亡くなった。
ベルグソンが言う「持続」とは、まず時間には繰り返しがないことを強調したい、ということである。
「しかし、この持続というもの、科学が振るい落とし、思い描くことも表現することも困難なこの持続というもの、人はそれを感じ、それを生きているのだ。それが何かを探究すれば、どうなるか。それは意識にどう現れてくるか。」
「私が視る視覚像は、直前の視覚像とは異なっているほかない。なぜなら、その視覚像は一瞬で古びるからだ。私の記憶がそこにあり、この現在のうちにあの過去のうちの何ものかを押し込む。私の心の状態は、時間の経路を進みながら、みずからに積み重ねる持続で絶え間なく膨らんでいく。」
(アンリ・ベルグソン「序論(第一部)、『思想と動くもの』所収)
「〈観る〉努力を省いて〈理解する〉人は、「持続において思考」しない。」
(前田英樹『ベルグソン哲学の遺言』 第Ⅵ章〈器官についての考え方〉 1哲学はいかに〈努力する〉のか p142)
| 固定リンク
「植物」カテゴリの記事
- コスモス(2026.10.14)
- がんセンター 脳の造影剤MRI・限度額認定証 (2026.10.02)
- 個展終了しました(2026.09.14)
- 福山知佐子個展 NEW 神宮前 明日最終日 / 谷川俊太郎さんのこと(2026.09.12)
- 福山知佐子個展 原宿NEW トーク概要とレセプションの様子(2026.09.05)
「絵画」カテゴリの記事
- コスモス(2026.10.14)
- がんセンター 脳の造影剤MRI・限度額認定証 (2026.10.02)
- 宮西計三のこと(2026.09.19)
- 個展終了しました(2026.09.14)
- 福山知佐子個展 NEW 神宮前 明日最終日 / 谷川俊太郎さんのこと(2026.09.12)
「哲学」カテゴリの記事
- 早稲田での発表 / ちゅびのリンパ腫が悪性だった(2026.01.26)
- OSAKA INTERNATIONAL ART(2025.06.08)
- 丹生谷貴志さん / がん研究センターでで全身CT(2025.06.04)
- Sさん宅の猫、下北沢 / 上村忠男さん(2023.12.21)
- 眼から入ってくるもの、脳の疲労と意識、銀座奥野ビル(2023.05.23)
「デッサン」カテゴリの記事
- 福山知佐子個展 原宿NEW トーク概要とレセプションの様子(2026.09.05)
- 福山知佐子個展 本日トークとレセプション 原宿NEW 9月2日~13日(月休)(2026.09.04)
- 次の本のモニター校正(2026.07.17)
- 9月2日から個展・次の本・現代アートとデッサン (2026.07.10)
- ちゅび、LGLリンパ腫/ 次の本の制作(文章) (2026.03.01)


