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2013年10月17日 (木)

ガーベラ 鶏頭 素描 / コスモス / 体操、フィギュアスケート

10月16日

前回のアンリ・ベルグソンについての補足。

グイエが、「デカルトは何を望んでいたか。形而上学が自然学と同じくらいに科学的に打ち立てられているようなひとつの哲学を、である。ベルグソンが「実証的形而上学」の名で呼んでいたものは、これではなかったか。」と書いたことについて、ベルグソンの哲学とデカルトの哲学との違いは、

ベルグソンは、「実験と観察で最終的に立証された結果だけを本に書いたのではない。」

「彼が哲学で重んじたのは、時間をかけて次第に高められていく「蓋然性」だった。」

「数学に頼れない生命の科学にとっては、〈次第に増す蓋然性〉こそが、対象とのほんとうの接触を保証するものだろう。」(『ベルグソン哲学の遺言』前田英樹 p15)

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大型台風の夜が明けた。明け方まで、激しい暴風の音で熟睡できなかった。痛ましい被害のニュース。

10月6日にもらったガーベラの花がまだ咲いている。野性的ではない見かけより強い花で、茎を短く切ってガラス瓶に挿して冷蔵庫に入れておけばずっと元気だ。

9月29日にひいた風邪に2週間以上苦しみ、うがいをしても薬を飲んでも喉の痛みがとれず、毎日37度くらいの微熱があり、倦怠感と頭痛と動悸があった。まだ喉がイガイガする。

長い発熱で、なかなか集中できない時に描いたガーベラ。右下の白い花は今日描き加えた。(画像はクリックすると大きくなります)

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最近のガーベラは色が微妙なのがある。これは花びらの裏が黄緑がかった薄黄色で、花びらの表は黄色がかった薄ピンク。中心の筒状花(管状花)のきらきらした華やかさを描きたかったが難しい。

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ガーベラと一緒にもらった鶏頭。左の花は、半分がオレンジ色で半分が鮮やかな赤紫の脳味噌のようなかたち。

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最近、とても惹かれたのは、エドワード・リア(Edward Lear 1812-1888)の鳥の素描だ。彼はナンセンス詩や滑稽な挿絵も描いていた人で、ルイス・キャロルなどに影響を与えたというが、鸚鵡の素描を見た時、そんなに昔の人とは思わなかった。

こんなすごいタッチを描けるのはいったいどんな人だろうと釘付けになった。そのグラファイトの線は端的でなめらかでか、みずみずしく、少しもたどたどしくない。線が軽やかで純真と言うのか、力が抜けていて、余計なものがなく、リアルなのがすごい。そのまわりに、着色に使うすべての色が、何の気負いもなく試し塗りされていて、羽についての観察など、たくさんのメモが書いてあるのが素晴らしい。

リアの鸚鵡のリトグラフの本が出たのは、驚くべきことに彼が二十歳の頃らしい。だから彼の素描は、その年かそれより以前のものだが、私が強烈に惹かれるのは、彼のリトグラフよりも、断然素描の方だ。

(ハーヴァード大学のホートン図書館に、リアのこれらの素描が保存されているらしい。)

http://strangebehaviors.wordpress.com/2011/09/27/edward-lear-and-his-birds/

ピサネロ(Pisanello,Antonio di Puccio Pisano 1395年頃 - 1455年頃)の素描にも魂を奪われた。特に猫。猫の素描を何百と見たが、これは極めて類型的でなく、奇妙でリアルだ。ピサネロの素描も、レオナルド・ダ・ヴィンチよりも古い人とはとても思えない生々しさと新鮮さがある。

それからレオン・スピリアールト(Léon Spilliaert 1881-1946)の孤独で 内向的な自画像、雪の上の黒い犬、水墨画のようなモノトーンの雪の風景・・・。

最近、過去の人たちのすごい素描を見ることに夢中になっている。昔の人の素描のすごさは、今よりも「ものに寄り添う力」が遥かに強いことによると思う。

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新宿区の施設Kより電話。母が入所できることになった。

10月14日

ここ数年コスモス畑に行っていなかったので無性にコスモスが見たくなり、友人と小金井公園へ。いろんな種類のコスモスが一緒に植えてあるが、昔ながらのなじみのある薄ピンクの花や、中心に濃い赤紫のぼかしのあるピンクの花は、センセーションやベルサイユというのだろうか。

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花びらが筒状のシーシェル。
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細い線のような濃いピンクで囲まれたピコティ。

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ピコティよりもしっかりと濃い赤紫の囲みのあるあかつき。

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花びらのつきかたが立体的なコラレット。

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レッドベルサイユ。畑には小さな蜂がたくさんいた。

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コスモスを絵に描くときに非常に気にするのは茎の曲がり方のニュアンスだ。すっと真っ直ぐな茎の花を描く気になれない。

雨に打たれ倒されてから起き上がり、他の個体と絡まりあい、複雑で奇妙な空間をつくる細いコスモスの茎と葉と震える葉がたまらない。

ここのコスモスは、まだそんなに大きくなっておらず、茎も雨風にひしゃげてくねっていなかったので、私の記憶の中のたくさんのコスモスほどは絵にならなかった。

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公演の中でも、街路でも、涼しく甘い匂いに振り返り、満開の大きな金木犀の樹を何本も見た。この日は、金木犀の香りのピークだった。

東小金井の駅まで歩いて帰ったが、昔ながらの緑地も古い家もなく、なんの店もなく、驚いた。最近になって開発されているということなのだろうか。

10月11日

10月なのに30℃超え。

近所の交差点で「知佐子ちゃん。」と声をかけられ、振り返ると、昔、西新宿に住んでいた古い知り合いのEさんだった。Eさんは、もう84才だと聞いてびっくり。すごく元気で頭の回転もよく、昔、西新宿に住んでいて遠くに引っ越していった友達の消息をいろいろ教えてくれた。

すごく頭が良かった友人のKちゃんは国会図書館に勤めているとか。彼女と一緒に新宿駅に本を買いに行ったっけ。また会えるといいな。

10月6日

世界体操が終わってしまって淋しい。メダル7つという素晴らしい結果。

内村航平も加藤凌平も、どんどん大人びてきてすごい。極めて濃縮された練習をこなし、とても常人には困難なことを美しくやって見せるだけ。それが一発勝負の演技の短い瞬間に有無を言わせぬ結果となる、そういうごまかしのきかない厳しい世界に生きる人間、その中でも魅力的な人間を同時代に見せてもらえるのがありがたい。

それはフィギュアスケートもまったく同じ。

10月5日

フィギュアスケート・ジャパンオープン。浅田真央や高橋大輔の今年のプログラムを初めて見る。

浅田真央は本人が手ごたえのある感じの出来で、笑顔が見られ、曲も劇的に盛り上がってよかった。彼女が演じるラフマニノフはいい。

しかし、本当にもうすぐソチ五輪で、それで最後なのだろうか。まだ信じられない。

深夜は世界体操。

風邪は大した熱ではなく37.4度程度だが、1日の中で急に具合が悪くなる時がある。

10月3日

深夜2時45分から朝の5時45分まで、世界体操の生中継を興奮して観ていた。結果は金、銀で本当に良かった。

風邪で喉と頭と背中が痛くて昼間は寝ている。外に出られないほど具合が悪い。

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