フィギュア グランプリファイナル2013 / 秘密保護法案 / ユリ水彩素描
12月7日
グランプリファイナル女子。
浅田真央の3Aがどうなるのか、そして今日の得点は、とどきどきしながら見ていた。
3Aは残念だったが、最後のステップは気迫のこもった素晴らしいものだったし、本人も悔しさはあっても悲壮な感じがなく、彼女の道を着々と前進している感じだ。
表彰式の花束は、NHK杯の時と同じデザインの色違いだったが、とても素敵な紫系の花束の扇アレンジ。(NHK杯の時は、女子はピンク系の、男子は黄色系の花の、やはり素敵な扇形アレンジだった。)
最初の審判員紹介の時に、叫び声やブーイングなどあったらしいが、良いことだと思う。抗議の意思をそのくらいの行動で示してもまったくマナー違反には当たらないと思う。(デモが民主主義の権利であるように。)
私はフィギュア界にも、スポーツにも詳しくないが、そもそも公共の利益に関わるのであれば、審判全員の国と名前と同時に、それぞれが各エレメンツに出した評価点を、毎回すべて明示すればいいのではないか、と思う。
折りしも、秘密保護法案が可決されたのと同時に、このフィギュアの試合があり(前々からずっと問題になっていたように、今回もまた)、採点基準や根拠が問題になっているわけだが、少なくとも匿名をやめて誰がどう採点したか「情報公開」することではっきりすることもあるだろう。
さて秘密保護法案だが、この法案は国民を守るためのものではなく、国家権力(政府)が国民(一般市民)の「知る権利」を奪い、国民主権を破壊する法だ。ちょうど私たちフィギュアファンが、どんなに採点の疑問を訴えても、何が原因でどういう事情でこうなっているのか、まるで知ることができないように。
秘密保護法が成立すると、たとえば原発事故の原因や、国民の被曝や土地や海や食物の汚染の実情も、政府が国民に秘密にしたい事実関係や情報は「秘密」に指定される危険が極めて高くなる。その「秘密」を暴いたジャーナリストや、取材したマスコミ、漏らした一般市民も、犯罪者として処罰されるようになる。何が「秘密」に指定されるのかわからないまま権力と金のある人間の都合のいいように管理され、コントロールされ、一般市民が見せしめに罰せられるようになる。
国民が政治家や官僚を監視し、不正があれば失脚させる権利があるのが本来の国民主権のありかたであり、秘密保護法では逆になってしまう。フィギュアの採点も問題は同じだ。選手やファンが信頼できない審判がずっと失脚しないのはシステムに欠陥があると思う。
また、私は浅田真央の演技が大好きで、キムヨナの演技はあまり好きではないが、私は決してナショナリストではない。どこの国の選手であっても好きな選手は好きだし、韓国にも、日本にも、好きで共感できる人も、嫌いで共感できない人もいる。浅田真央の演技が凄いと思うから見たいし、適正に評価されてほしいのであって、嫌韓や右翼寄りの考えに同調できるものではない。
さて、浅田真央以外の今回の出場者では、ロシアの少女たちがそれぞれ魅力的だった。個人的には、2年前のトゥクタミシェワとソトニコワの演技の強烈な印象が忘れられなくて、この二人がソチに行くとずっと思っていたので、今の状況変化を思うと、ちょっと複雑な気持ちだ。
今回、ソトニコワはジャンプを失敗して体力を奪われたのか、後半は完全に失速。だが、彼女の持っている表現力は凄いと思う。私が特に感心するのは、タンゴやフラメンコに通じるような、肩から腕、手首を大きく動かす大胆かつ優雅な踊りだ。決めポーズから決めポーズへ、強くあでやかに見せていく大きな動き。彼女特有の、上体を斜め上にねじりながらのスピンも謎めいていてすごく好きだ。
フリーでは透け感のあるセクシー衣装なのに、何か少年ぽく、ひとつひとつの動作が即物的なので、お色気を振りまいている感じがまったくない。むしろほほえましく思えてしまう。
トゥクタミシェワについては、2010-2011のアストゥリアスの演技に痺れてしまって、速い動きと柔らかな腕の表現と、なんて貴婦人然とした美少女だろう、と思ったのだが、最近は調子が悪いみたいなので心配。
2011年4月にお父さんが若くして死去、とウィキに書いてあるが、いろいろたいへんな辛い思いをしたのだろう。それでも2011-2012はシニアデビュー戦のグランプリシリーズで優勝したのを覚えている。2012年末のロシアナショナルでも優勝していたらしい。まだ16歳なのに大人っぽい表現のできる選手。そしてあの素晴らしい華のような眼。
もちろんリプニツカヤも個性的な表現力を持っている。なかなか冷静で頭の良さそうな子だ。
12月6日
千葉県の鎌ヶ谷の病院に行く日だったので昼から出かけ、1日仕事になった。船橋から東武線に乗り換えるのだが、新しい家ばかりで、ほとんどどこにも樹木や植物がないことに愕然とする。新興住宅地だからなのだろうが、都心のほうがずっと緑が多いなんて、なんだかなあ…と思う。小さくても原っぱや雑木林がないと、本当に息が詰まりそうだ。
夜、グランプリファイナルの男子を見る。こっちで世界最高得点??なんで浅田真央は点数があんなに抑えられるのだろう。
・・・・・
もらったカサブランカリリーの水彩素描。葯(しべ)の色が重要。
12月5日
浅田真央の「ノクターン」。胸のところに二輪のスカピオサ(マツムシソウ)の花が付いているような個性的な衣装。前の衣装がすっきりときれいすぎたので、新しい衣装の方が脳裡に濃い像を残しそう。
鮮やかなトリプルアクセル。透明で優しいイメージだった「ノクターン」が、こんなにも力強く、激しく盛り上がる曲だったのか、と新鮮に聞こえるほど素晴らしい出来だった。
ここでこそ、女子ショートの世界最高得点が来る!!と思って、どきどきしてしまった。少なくとも77~78は行くと思った。だが点数が低かったのでショック。3Aが認定されていないと聞いて、本当にわからないものだと思う。
本人も「今シーズンに入ってトリプルアクセルをこんなになめらかにできたのは初めてだった」と言っているのだから完璧だったのでしょう。気が遠くなるくらい練習してきた本人と佐藤信夫コーチが、出来を一番わかっているだろうから。
そのあとで「特定秘密保護法」で大荒れのニュースを見て、ますますイライラした。独裁政権のための、たいへんな悪法だ。国民の利益になるようなことはない。
・・・・
ソルボンヌという種類だろうか。ふちが白くてピンクの帯と斑点があるユリの水彩素描。
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