毛利武彦の世界 第3回追悼・回顧展「都市風景」 成川美術館 / 富山のチューリップ
6月1日
師毛利武彦の展覧会を観に箱根へ。
朝10時40分のロマンスカーで箱根湯本へ。6月なのに真夏のように暑い日。私は自律神経失調で体温調節がうまくできず、さらに紫外線アレルギーで顔に湿疹ができたことが幾度もあるので、すでにしんどい。
湯本からバスで真昼間、仙石原高原に着くが、陽射しがきつすぎてススキ野原まで歩けない。せめて川のせせらぎを感じに、近くの橋のたもとまで歩くが、暑くて頭が痛くなり、しかたなく宿で涼んでいた。
夕方6時20分頃、ようやく外に出る。すっかり涼しくなった人気のない道を歩き、楽しみにしていた仙石原のススキ野原へ。まず道の右側に仙石原湿原があらわれる。
その道をはさんで向かい側になだらかな丘の仙石原のススキ野原。
走って登っている写真が気に入ったのでモノクロにしてみた。
右手に湿原、左手にススキ野原の丘が続く道。
仙石原湿原植物群の碑。
湿原の囲いの木の柵が素敵だった。
夕飯はビュッフェ形式。揚げ茄子がおいしすぎて何回もおかわりした。あと写真にはないが小アジの干物がさすが本場のおいしさだった。
6月2日
11時にチェックアウトしてバスで芦ノ湖畔の桃源台まで出る。湖の岸辺を散歩していたら、すごくおっとりしたかわいい猫ちゃんと出会う。
貸しボート屋さんの猫だったらしい。すぐそばに昼寝しているもう一匹のかわいいキジ猫ちゃんが。
芦ノ湖の貸しボート屋さんのボートと遠くに見える海賊船。
桃源台から12時5分発の芦ノ湖スカイラインバスで箱根町へと向かう。840円で絶景が楽しめるスカイラインバスは一日に片道4本しかなく、今まで乗れる機会がなかったのだが、今回初めて体験できた。標高1000mの尾根を行くので車内に涼しい風が入ってきて爽快感抜群。
残念ながら三国峠の絶景ポイントでは薄曇りのため、富士山がはっきり見えなかったが、肉眼では画像右上の雲の下に富士山の姿を確認できた。
箱根町に着いてから、日盛りを避けて、旧箱根街道杉並木へ。1618年に幕命によって植えられたと言われる樹齢400年の杉たち。
山の上から水が落ちてくる場所。
杉並木を抜けたところにあるお土産屋さんのかわいい二匹のわんこと。
成川美術館の入り口の手前にある古い身代わり地蔵尊。
ついに目的の箱根成川美術館に到着。毛利武彦の世界 第3回追悼・回顧展「都市風景」。
個人的に今回の都会風景の中で、特に感動したのは、「公園の雪どけ」(下の画像のパンフレット左ページ右上)と「知られぬ風景」だった。
「公園の雪どけ」は、噴水の根本だけを描いて、華やかに破裂する噴水の上部は雪が浮かぶ水の中に写った像であること、この創意はやはりすごいと思う。銀箔を幾重にも貼った垂直に躍動する水の表現に見入ってしまった。
「知られぬ風景」(下の画像の右上)は、毛利先生には珍しく日輪の表現に色泊を使っている。その日輪の周りの艶消しの粒子の細かい絵の具の表現、ほぼ左右対称にして、日輪のアクセントと黒緑青の並木のつくる三角形の微妙なバランス、淡い金と黒緑青と白の響きがすごいと思った。
最も不思議だったのは今回のパンフレットには載っていないが「屋上風景」だった。鉄塔に舟型の乗り物が四つ、チェーンでぶら下がっていて回転するデパートの屋上にあるような遊具が描かれている。
しかし、それは屋上の遊具ではなく、船が浮かんでいる港の風景なのかもしれない。たまたま鉄塔が手前にあって幻想的な想像を掻き立てる情景になっているのかもしれない。
それが都会の屋上の遊具を描いた絵なのか、港を描いた絵なのかは、見る者の見方にまかせられる。
成川美術館を出て、バス停でバスを待つ間、すぐ隣に「賽の河原」があることを発見。昔、この地は地蔵信仰の霊地で、たくさんの石仏、石塔が湖畔に並んでいたそうだ。こんなふうにまとめられてしまっているのが悲しい。
6月なのにまだ咲いている春女苑と石仏。
バスで箱根湯本まで出、湯本富士屋ホテルで遅い昼食をとり、川沿いにある早雲山の林を探索してみた。日差しが強い中、ここは鬱蒼としているが藪蚊が多かった。
早川にアオサギが来ていた。
5時前のロマンスカーで新宿に戻った。通路を挟んで対象位置の席に座っているかっこいいカップルが話している言葉がドイツ語に聞こえて、懐かしさを覚えた。男性の膝に頭を乗せて眠っている短パンで長いなま脚をさらしている女性が、とてもナチュラルで美しい人だったので見とれてしまった。
・・・・・・
5月31日(木)
ネットで私のチューリップの絵を見つけてくださった富山県花卉球根組合のFさんから連絡をいただく。
チューリップを心から愛し、実際にチューリップを栽培しているかたから連絡をいただくなんて、本当に嬉しい。
富山県花卉球根農業組合のHPはこちらから。
5月30日(金)
母に会いに行く。きょうは前回とは対照的に、わりとはっきりしていた。無事夕飯を完食させた後、前回食べさせられなかった桃のゼリーといつもの極(きわみ)プリンを食べさせた。
国産桃ゼリーの桃がとてもシャキシャキとして硬かったので、お皿にあけて、スプーンで極小さく切断するのがたいへんだった。
髪の毛もきれいにショートに切ってもらっていた。とにかく、前回のようにぐったりしていなかったので本当に良かった。
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