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2015年6月 2日 (火)

大野一雄先生命日 池田淑人画伯 / 鎌ヶ谷、船橋 

6月1日

きょうは大野一雄先生の命日。

大野一雄先生の思い出は、数々の公演を見に行った時のことや、踊りのレッスンを受けに行った体験など限りない。そして命日でなくても、植物の運動を見ている時に、ことさら大野先生の姿が胸に迫る。

私の初個展に来てくださった時の驚きが、とりわけ強烈だった。

画廊に電話がはいって、誰だろうと思いながら出たら、「お~のです。」と言われて、一瞬誰だかさっぱりわからず、「ええ?!」とびっくりしたのを思い出す。

「あなたの花の絵を見てね。踊りはね、すっすっと行っちゃいけない。苦しんで苦しんでね。手足を伸ばしきれないで、ぐぐっとね。一生懸命伸ばそうとして。あなたの絵の花も、苦しんで苦しんでぐぐっと手を伸ばしている。」と言ってくださったことをずっと記憶している

大野慶人さんといらした一雄先生は、カセットテープを持っていらして、エルヴィス・プレスリーの「Can't Help Falling In Love 」と マヘリヤ・ジャクソンの「I Believe」をかけて踊ってくださった。その時間が何分だったのか、わからない。永遠に止まったような感覚があった。

涙が流れた。

そのあと、大野一雄先生は、「私のおじさんも画家だったんです。」とおっしゃって池田淑人様の93歳の時の絵の図録(1979年、新宿小田急百貨店グランドギャラリー)をくださった。(画像はすべてクリックすると大きくなります)

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池田淑人さんは1886(明19)年生で1981(昭和56)年に亡くなった。

東洋的精神を油彩で描いたような、特異な画風だ。キリスト教の逸話を題材にとるなど、私の氏、毛利武彦と心が通じるところがある。非常に精神的で、削ぎ落とした造形を描くところは、ルオー的なところもある。下の画像の上側の「道化師」という絵がすごいと思った。
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下の画像、左ページの右側の「黒豹」も大好きな絵。

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池田淑人さんはチェリストでもあった。

「よしと」という名前を、大野慶人さんが受け継いだのかな、と思う。

5月30日

母の施設に夕食介助に行く。

1、2週間ほど前から母の口のまわりが赤くただれていたが、きょうは一層ひどかった。看護師さんに聞いたところ、食べ物の刺激でかぶれたらしいとのこと。

折しも、私の口のまわりが赤く荒れてしまったのと同時期である。母と私は皮膚が薄くてかぶれやすいところがそっくりだが、母も私も食べ物の刺激で口のまわりが荒れてしまったのは初めてだ。

東中野のチェーン店の居酒屋で夕食。

若い店員さんが皆、ジャニーズ事務所に所属しているのかと思うほど、明るくてかっこよく、愛想がよかったのでびっくり。煙草の煙が来ないところに親切に案内してくれたのは、(雰囲気が)KAT-TUNの田口くん似の男の子。また楽しくおしゃべりをしながら会計をしてくれたのは、(やはり雰囲気が)NEWSの手越くんに似た男の子だった。

すっかりさびれた細い商店街を歩いていた時に、大きな地震があったらしいが気がつかなかった。昔あった古本屋をめざしていたが、無くなっていた。

駅につくと地震のせいで電車が遅れていた。

5月29日

がんの定期検診に鎌ヶ谷の病院へ。

「なぜかまたやせてしまいました。」(昨年の夏は47kgあったのに、少しずつ落ちて今は42kg代)と言うと、主治医のA先生は「福山さんは仕事に夢中になるとすごく集中するからねえ・・・」と優しい言葉をかけてくれた。

「先生は何か運動はやっておられるんですか?」と尋ねると、すごく恥ずかしそうに「ぼくは、実は・・・水中ウォーキングやってます。」とにこっと笑って答える浅井先生、本当に昔から変わらない。優秀な外科医として有名なのに、なぜかシャイな感じの優しい先生。

きょうは不思議な天気だった。家を出た時は暑かったのに、雨になり、急激に気温が下がった。電車が大きな川を何度か横切る頃には、窓ガラスに雨滴が光っていて、灰色の大きな川が霧で霞んでいるのが見えた。

電車の窓からまるっきり灰色の景色を見て、ハンブルクのブランケネーゼのホルスト・ヤンセンの家から、細い道をエルベ川の岸に降りた時、霧で向こう岸が見えなかった幻想的な空気が思い出された。

診察が終わり、小雨の中を駅の方に歩く途中でシロツメクサの観察。さっそく四葉を見つけた。この鎌ヶ谷のあたりは、信じられないほど緑がないのだが、ほんのちょこっと残っていた空き地に、シロツメクサ、ハルジョオン、ニゲラが咲いていた。

狭い公園にラヴェンダーが咲いていた。

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アカツメクサの葉の上の露が光ってきれいだった。

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ローカル電車に乗って船橋に戻る途中の駅で少し散策。

樹と一体になっている家を発見。このあたりは味のある古い建物がなく、つい最近建ったらしい同じような外見の建売住宅がびっしり並んでいるので、本当に珍しくこういう個性的な家が残っていると嬉しくなる。

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これも何の建物なのかわからない不思議な廃屋。

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中に螺旋階段が見える。

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石を投げ込まれたのか、何か所もガラスが割れていて、そこに内側から紙を貼ってある。

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雨の中を歩き疲れ、船橋の雑居ビルのはしっこのお寿司屋さんで食事。遠くの地方を旅していて、さびれた町でふらっとはいった店のような場末感が素晴らしいほっとするお店。

愛想のいい年配の女性の店員さんが親切で、まだ5時前だからとサラダとアサリの味噌汁とデザートをサービスしてくれた。お寿司は全品135円というリーズナブルさで、ウニやイタヤ貝の貝柱を食べた。おなかいっぱい食べてなま絞りグレープフルーツサワーを飲んでも1400円ほどだった。

帰宅してちゃびを抱いて体重を計ったら、計46.5kg。ちゃび3.7kg(増えてる~)私42.8kgだった。

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