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2015年11月21日 (土)

ちゃび 久しぶりに病院 / 西新宿のこと

11月18日

午前中は晴れていて気温21度もあった。

寒くなる前に健診をしておこうと、ちゃびを久しぶりに動物病院に連れて行く。

私はちゃびの輸液セットや薬をもらいに週に一度は通院しているが、ちゃびが病院に行くのは今年の2月28日以来だ。

怖がって大声を出すのじゃないかと心配だったが、意外にもソフトキャリーに入れてもにゃあとも言わない。病院に向かって歩いている間、中を覗いてみたらおとなしく寝ていた。

「キャリーに入れても暴れなかったから、元気ないのかと心配で。」と言うと「たま~には病院に行くのもいいや、と思ったんじゃないですか?しょっちゅうだと嫌だけど。」と快作先生。

計量。3.94kg(また増えてる!!)。

食べられなくなって、もうだめかと思われたのに、すっかり大きくなったちゃびを見て「こんなこともあるんですねえ・・・」と快作先生。「今も薬をあげないと食べないんですけど。」と言うと「やっぱりなにか脳の病気なんでしょうね。人間にも突然の味覚障害とか、解明されてない病気がたくさんあるんですよ。」と。

去年の9月15日、ちゃびが急に食べなくなって、初めてこの病院に連れてきた時、ちゃびは2.8kg。検査しても、結局食べられない原因は不明だった。

セレニア(吐き気止め)、ぺリアクチンとセルシン(食欲増進剤)、ピモベハート(心臓の薬。以前はベトメディンかアカルディしかなく、オブラートにくるんだが飲ませるのがたいへんだった)と一日置きの輸液。レンジアレン。ガスター(胃薬)。

必死で介護したが、なかなか食欲が出ず、三日間、何も食べなければ命が危ないと言われ、私の緊張はピークに達し、夜も眠れない日が続いた。ちゃびのようすがおかしい時、毎日のように先生に電話してアドバイスをもらった。

もうだめかと思ったが、毎日の観察と試行錯誤により、だんだん食欲増進薬の使い方――これはすごく個体差があると思うが、ちゃびにとっての薬の量やタイミングもわかってきて、ちゃびは少しずつ食べるようになり、体調も落ち着いてきた。

今はぺリアクチン一回につき1/8~1/6錠程度を飲ませた30分後にセルシン一回につき1/10~1/8錠程度を(ハサミで錠剤を切って)飲ませるとよく食べる。

ちゃびの久しぶりの血液採取。針を刺してる間、ちゃびの頭を抱いて、顔に唇をつけて「だいじょうぶよ~、痛くない、痛くないよ・・・」と言っていた。終わったあと、診察台の上が濡れていた。私の手の甲から流れ落ちた汗だった。

ちゃびが針を刺されたり、大きなニッパーで爪を切られているだけで、私の全身から汗が噴き出す。痛くないのかと心配でたまらないのだ。

「だいじょうぶですよ。ただ痛いだけですから。」と微笑みを浮かべる快作先生(ほんとうにいい性格!)。

この快作先生は、獣医科大学時代に、外科実験で生きた犬を使い手術練習をする(使われた犬は安楽死させられる)ことにたったひとり果敢に反対したり、捨てられた犬を自宅アパートに引き取りまくって飼い主を捜したりした。犬猫の殺処分を減らすための運動に邁進している若き獣医師だ。

この先生の明るさと恐ろしいほどのタフさのおかげで、とにかく生きづらい、人とつきあいづらい私が、とても励まされたことは確かだ。

私が(動物を殺すことが絶対的に受け入れられないために)肉食に身体的拒否反応がでてしまうこと、そのためにあらゆる会食の場に出席できないことも、「私のためにだけ肉抜きの食事をください」とオープンに言えばいい、何も悪いことはしていないのだから、と言われて気が楽になった(なかなか実践するのは難しいが)。

緊張で汗だくになって診察室からちゃびを連れて出て来た私に、待合室にいたふたりの女性がキャリーをのぞいて「あら、かわいい~。」と声をかけてくれた。ボランティアの人達だという。

18歳です、というと「そんなに見えないわ。全然、言われなきゃ若く見える。きれいだし、可愛い顔してる。すごく大切にされてるからなのねえ。」と言われてとっても嬉しかった。

ちゃび素描。

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私の書類棚の上にのっかているちゃび。

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あにゃ~~ん・・
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すりっすりっ
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あにゃ~ん
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あにゃあああ~ん!
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すりっすりっっ
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あにゃあああぁああん!
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カメラレンズをパシパシ!

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いいこいいこ・・・
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再びカメラレンズをパシッ!
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いいこいいこよ~
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すりっすりっ
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・・・

午後から雨らしいので、降らないうちにE・Aさんのお宅へいただきものの林檎を届けに自転車で走った。

E さんは、昔西新宿に住んでいた人で、母が親しくしていただいていた人だ。Eさんは留守だった。

住宅街の木々を眺めながら走って帰宅したら、Eさんから電話があり、近くで会うことになった。雨が近かった。

西新宿(昔は十二社(じゅうにそう)と言った)の話をしていて、夕食の買い物の時に、商店街でよくうちの祖母に会ったそうだ。「毎日ごはんつくって偉いですね。」と言うと「嫁が外で働いてくれてますから。」とにこにこしながら話していたと聞いて涙がこぼれた。

「お母さん、一生懸命働いてたものねえ。」と言われ、本当に私の母と祖母(父の母)はよく働く真面目な人だったな、とあらためて思う。結局、それが父を甘やかした。父の自分勝手で無責任な性格を増長させるために、祖母と母が心身が滅茶苦茶になるほど貢いだようなものだ。

「今だったらとっくに離婚しているよね。あなたのお父さん、死んでくれてよかったわねえ。」と言われる。この「死んでくれてよかったわねえ」とはっきり言ってもらえることが嬉しくて、また涙。

「方南通りに瓦屋さんがあったでしょ。時計屋さんの隣の。今はセブンイレブンになってるところ。」と言われて、長らく忘れていた商店街の店並みの記憶が一瞬でばっと見えてきて、胸が詰まった。

黒々とした土の上の資材置き場、暗渠にはりついた小さな茶色い家々。今はオフィスビルと高層マンションしかない大通りが生き生きとして、顔見知りの人がたくさんいた昔の記憶が蘇って来た。

Eさんのように昔のことを知っていて、ずっと元気で頭が切れる人がいてくれることが、私にはものすごくありがたい。

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