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2018年3月

2018年3月30日 (金)

フィギュア世界選手権2018

3月30日

フィギュア世界選手権の録画を見返してのメモ。

宇野昌磨。右足の怪我をおしてのオリンピックと同じ構成。

始まる前は気合がはいりすぎなくらい高ぶっているようにも見えた。

1回目のジャンプの痛々しい転倒、さらに2回目のジャンプの転倒を見た時は、これからどうなるのかと胸が苦しくなった。

演技後半にはいり、訴えかけるような男声歌唱とともに、もう一度落ち着きを取り戻し、大きく豊かに感情表現。

閉ざされた扉を叩くような仕草と、祈りの声のような女性合唱とともに、滑りはどっしりと力強さを増し、ラストに向けて曲とともに大きなうねりのように盛り上がっていく驚異の精神力を見た。

ラスト3本の渾身のジャンプは鮮やかに力強く決まった。

演技終了後には、ここまで苦しそうにはあはあと肩で息をする宇野昌磨を初めて見た。よほど力を振り絞って体力を消耗したのだろう。

トゥーランドットは、ほぼ絶望に閉ざされた苦境にあえて立ち向かい、そこを切り開いていく勇気に燃えた若者の物語だから、イタリアでこの曲を、この状況で演じることには特別な意味があったのだろう。

フリーでは誰も予想できなかったほどトップ選手たちが陥落する波瀾万丈の展開となったが、最後まで集中を切らさずに気力を振り絞った者が勝ち残った大会となった。

最終的には3枠を勝ちとれてほっとした宇野昌磨の笑顔はもちろんだが、五輪で悔しい思いをしたネイサン・チェンとミハイル・コリヤダの、表彰台でのとても嬉しそうな笑顔が見られてよかった。

メダルセレモニーでのアシスタントの女性たちのクラシックで艶やかな衣装も素敵だった。ルネッサンス期の衣装の再現だそうだ。(イタリア在住のChinamiさんによると、ミラノのスタイリスト、ステファニア・パリジーニ率いるアトリエ「魔女と妖精」により制作されたそうだ。)

白い薔薇、フリージア、スイートピーなどの中に紫のヒヤシンスを混ぜた花束も、訪れたばかりの春の透明な光のように祝福していた。

ミハイル・コリヤダはやぼったさも含め熱情的で愛嬌もあり、憎めない魅力がある。

ネイサン・チェンはクールで上品。彼はもっと凝った踊りをできるはずの選手だが、現ルールのなかで、彼はジャンパーとしての自分の最高の達成を選び、今回、それを勝ちとった。

そして3人のお互いをリスペクトし合い、切磋琢磨し合う清々しさに心を打たれた。

それぞれ強烈な魅力を持ったトップ選手たちの中でも、やはり宇野昌磨は芸術的側面(私にとってそれが側面であったことなどはないのだが)が際立っていると感じる。

宇野昌磨は曲の壮大なドラーン(ドラマ)と一体化して激しく大きなうねりを起こす能力を持っている。

腕をただ振り回すのではなく、常に空間のダイナミズムとの照応が直観的になされているのが素晴らしいと思う。

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2018年3月29日 (木)

枝垂れ桜 / 胃腸炎

3月28日

4~5種類の薬を飲んでも胃酸が上がってきて吐き気がおさまらず。

午後3時、クリニックに行く。「普通なら治る頃なのになかなか治らないのは、虫垂炎など、変なところが炎症を起こしている可能性がある」と言われる。しかし熱はないので、私は違うと思う。

一応、腫瘍マーカーをはかる血液検査。

吐き気止めと抗生物質を入れた点滴を打たれる。点滴の商品名が「ユエキンキープ」。

点滴が終わりそうになったら自分で止めてからナースコール。ちゃびに一日おきに輸液をしていたことを思い出してたまらなくなる。

「薬をもう2種類追加しといたから。」と言われ、あとで確認したら、リタロクスと夜2錠の抗生物質だった。

抗生物質を飲んだら必ず胃が荒れて痛くなるのに、胃が荒れて苦しんでいる時に飲むわけない。先生に言うのもめんどくさいのでそのままもらって飲まなかった。

スーパーに寄るが、苦しくて食べられそうなものが見つからない。どれを食べても吐きそう。

帰宅して眠り、夜10時頃、起きたら胃酸過多が少しよくなっていた。温かいうどんを少々食べた。

3月29日 25℃

午前中、近所の禅寺で。ソメイヨシノと枝垂れ桜の饗宴。

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ツバキ。岩根絞り。華やかな獅子咲き。
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崑崙黒(こんろんぐろ)。風変わりで神秘的なツバキ。
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2時からマッサージ。

帰りに花屋に寄ったら、なんと非常に珍しくエステララインベルトがあった。10数年ぶり?3本買った。

近所の元耳鼻科の枝垂れ桜がみごとだったのでカメラをとってきて撮影。

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こちらは濃いピンクの枝垂れ桜と淡いピンクの枝垂れ桜、さらに手前に小さなユスラウメの饗宴。
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撮影して5時前に帰宅したら、猛烈にのどが渇いてきた。

今までぬるま湯を飲んでも胃酸が上がって吐きそうになっていた(脱水気味)のが、胃酸過多が治ったら、急に果物のジュースやスープが飲みたくてたまらなくなる。

とりあえず果汁100パーセントの桃のジュースを飲み、牛乳たっぷりのポタージュを鍋につくった。ポタージュスープがおいしくてカップに3杯飲んだ。「しげくに」のパンにチーズをのせたのを食べた。

水分をたくさん摂り、体重計に乗ったら41.6kgに増えていた。

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2018年3月27日 (火)

桜 / 胃腸炎

3月27日

善福寺川。満開の桜。

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ある橋のたもとで、かわいいカナヘビと出会った。Sdsc00108

コンクリートの割れ目から出て来ようとして様子をうかがいながら、外のお花見騒ぎに戸惑って、またおどおどと引っ込んだりしていた。
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石垣の割れ目からスミレとタンポポ。どこかでスミレを接写したい。
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20cmもある巨大輪椿。まるで牡丹のよう。

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白い八重の桃。
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朝からやはり胃が痛くてむかむかしていた。喉も乾いているので温かいミントティを2杯。

身体が栄養を欲しがっているのに、胃酸のきつさが食欲を奪う。薬でむかつきが少し抑えられると猛烈に食欲がわいてくる。しかし食べると吐く。

出かける前にトマトにマヨネーズをつけてひとかけのパンにはさんだものを食べた。

自転車で川まででかけ、散歩している時はなんとかだいじょうぶだったが、帰宅したらすぐに胃がでんぐり返って、2時間前に食べたものをお茶も含め全部吐いてしまった。吐き気止めも効かなかった。

体重を計ったら、ついに41kg。

とりあえず睡眠を多くとって絶食。

3月26日

午前中、クリニックへ。先週もらった胃腸の薬に、さらに吐き気止めを加えてもらう。星状神経ブロック注射。

2時から書道。胃がむかついてあまり集中できない。

4時からほぐしマッサージ。

アネモネミストラルの紫とワインの斑の花を描いている。ミストラルの変わった色味(斑)はアネモネの季節にもなかなか巡り合えない。

水声社さんから絵のレイアウトのラフが送られてくる。カラーページの再構成。

炊飯器に玄米のお粥と麹を入れて甘酒をつくってみた。飲みたいのに、飲むと米粒のもやもやとしたものが胃に触れただけでむかむかする。汁だけすくって飲んだ。

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2018年3月26日 (月)

ブログを読んでくださっていたかたと出会う /  胃炎

3月24日

私のブログを読んでくださっていたご夫妻がギャラリーに来てくださった。

しかもお互いに、私のブログを読んでいたことを知らなかったとおっしゃる。

奥様から「行きたい展示がある」と言われ、そこで、ご主人も同じ「アネモネ・雨滴展」に行く予定だったということがわかって、一緒に来られたという。

12時過ぎにギャラリーでお会いして、すぐに、明晰で強い精神力を感じさせる奥様のY子さんに惹きつけられる。とても素敵なかた。

そのあと近くのフレンチレストランで食事。ランチは肉のメニューばかりだったのに、Y子さんがてきぱきと「魚にしてもらえますか?」とスタッフに聞いてくださる。

私はまだ胃が痛くて、生野菜は無理だったが、スモークサーモンと、白身の魚のソテーをいただいた。ひさしぶりにたんぱく質を摂れた。

当たり前だが、私にとってもっとも嬉しいことは絵や文章を認めてもらえること、私のものとして尊重してもらえることだ。

たまに見知らぬ人から連絡をいただくことがあるが、一方的に収奪される酷い経験を何度か味わわされ、素晴らしい出会いがあることをなかなか予測できないようになってしまっていた。

Y子さんは私と好きなことが似ているようだし、私のブログを最初に戻って全部読んでくださっているそうで、とても初めてお会いしたとは思えないほど、話しやすかった。

パラボリカのオープニングレセプションで居心地が悪すぎて神経性胃炎になってしまった私だが、自分にも心を通わすことのできる人がいてくれたことにとても救われた。

やっと快復期にはいり、体重は42.3kg。

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Windröschen

 

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Totes Feld und sein sprießen

 


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Blume der Erinnerung

 

アネモネがいい感じにしおれてきた。
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3月23日 16℃

近所の駅からE藤さんを電車でパラボリカの「アネモネ・雨滴展」にお連れする約束をしていたのだが、朝から薬を飲んでも激しい腹痛がおさまらなくて非常に困る。

ノンカフェインのミントティでさえ、胃に入れると激痛。なにも食べられなくて、動悸がして、立ち上がるのもしんどい。

なんとか頑張って近所の薬局でさらに水なしで飲める薬を買い、E藤さんと会う。

切符を買おうとするE藤さんに「待って。」とSiucaを差し出される。友人で持っていない人のために、いつも余分にSuicaを買って持っているのだそうだ。

E藤さんはご高齢なのに本当に頭がくるくる回る。

「申し訳ないから買い取らせてください。」と言ったが、結局3000円くらいチャージが残っているのを「只じゃ嫌だろうから1000円ちょうだい。」と譲ってくださる。

E藤さんは昔、本の取次関係にお勤めだったので「少年ジャンプ」の文字がはいった定期入れをくださったのが嬉しかった。

私は胃とおなかと背中にカイロを貼っていたのに、ここ数日ほとんど食事ができなかったせいで、電車の中でも手が紫色になるくらい身体が冷えて震えていた。階段を上るのにもはあはあと息が切れる。

「痛かったらうずくまっていいよ。」とE藤さんにいたわってもらいながら、なんとか浅草橋へ。初めて私の絵の実物を見ていただく。

「すごく難しいこと考えてるのねえ。」と言われる。

パラボリカのショップのほうで猟奇的な人形を見て、「夜に見なくてよかった。」とE藤さん。

帰りに、とても食べられるとは思えなかったが、休憩するために「魚がし日本一」へ。茶碗蒸しとカニみそ一貫、ウニ一貫でもう胃が痛くて食べられない。それでも少しだけ身体にエネルギーチャージされた。

体重は42kg。45kgまで戻したい。

3月18日

曇り空とハクモクレン。

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駅前の枝垂れ桜と数珠繋の鳩。
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2018年3月21日 (水)

浅草橋から東京駅

3月19日

A子ちゃんと11時40分に浅草橋待ち合わせ。まずは一緒にランチ。A子ちゃんは知る由もないパラボリカの独特の雰囲気を説明する。

そのあとパラボリカの私の展示に案内したが、間違えて12時30分に着いてしまい、まだ開廊していなかったので近所を散歩。

榊神社では岩根絞り、紅色の獅子咲き、薄桃色の八重など、数種の椿が咲き乱れていた。ソメイヨシノは枝の先のほうだけ咲いていた。

公園には薄桃色のぷっくりした八重の梅が満開で、まだ散っていなかった。

きょうは雨予報だったので私はカメラを持ってこなかった。

1時前にパラボリカにはいると思ったより明るくて、先日、日が暮れてから見た時より絵の色がきれいに見えた。

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私はこの後、展示会場に行くのは、23日の1時頃、24日の12時頃、30日の夕方6時半頃、31日の2時過ぎを予定しています。

・・・

2時くらいに東京駅に移動し、八重洲地下街へ。お目当ての店がどこにあるのか、地図の表示がわかりにくくてウロウロ。

2時半頃、イタリアン系のお店でお酒を2杯ずつ飲んだ。

私はここ1か月、ずっと胃腸の調子が悪くて、一生懸命食べても42kg~43kg以上に体重を増やせないでいる。

うっかりポテトサラダを注文してしまったらハムがいっぱいはいっていて「ごめん、これ食べられない。A子ちゃん食べて。」と言ったら、「じゃ、お魚全部食べて。」と言われる。

A子ちゃんがスマホで撮ってくれたカルパッチョスタンド。

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私の女友達は皆すごくしっかりしていて情に厚くおおらかだ。歪んだり擦り切れたりしていない感情回路にすごくほっとする。

体力がなくて頼りない私にいろいろ世話をやいてくれて本当に感謝。

A子ちゃんより都会に住んでいる私のほうが、ほとんど東京駅に来ることもなく、巨大化した駅の中でまったく位置関係がわからない。A子ちゃんが丸の内線(店とは反対の方角)まで送ってくれた。

3月20日

きのうは友人と一緒だから食べられたが、やはり胃腸の調子が悪く、ついに近所のクリニックへ。

診察で仰向けに寝て、胃を押されたらすごく痛い。ストレスによる胃炎。

ラベプラゾールNa(胃酸の分泌を抑える)1日1錠、セレガスロン(胃潰瘍・胃炎)1日2錠、コロネル(腸内の水分量調整)1日3錠、ミヤBM(整腸)1日3包。

花輪和一さんと何度か電話でやりとりする。

3月21日

霙。すごく寒い。きのうは薬を飲んで少しよくなったと思ったのに、また胃がむかつく。冷えるのがよくないようだ。

ちゃびのことを思い出してまた涙。

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2018年3月15日 (木)

『デッサンの基本』重版(第30刷り)

3月6日

『デッサンの基本』(ナツメ社)、3月6日に重版のお知らせをいただきました。

これで30刷りとなりました。

ご購入くださった方々、誠にありがとう存じました。

自分の眼で見たものを(勝手な妄想でなく)そのままに描いてみたいと思う人の参考に、少しでもなれたら幸いに存じます。

初心者のかたにも、鉛筆一本でも描ける、楽しい世界を知っていただけたらと思います。

最近描いたちゃびの素描。在りし日の写真を見て描きました。

ちゃびが亡くなってからずっと辛すぎて描くことができなかった。

これらの素描は、今、パラボリカ・ビスというギャラリーに展示しています。(これらの小品はおそらく第1期のみ、4月2日までで展示終了となります)

よろしければご覧いただけたら幸いです。

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2018年3月12日 (月)

森島章人『アネモネ・雨滴』出版記念 トリビュート展初日

3月11日

森島章人『アネモネ・雨滴』出版記念 トリビュート展初日。

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3面の壁をもらったので、ここに森島章人のために「アネモネ領」をつくった。

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短歌研究社の堀山和子さんが持っていらした暗い赤紫の珍しい色のアネモネ。とても神秘的。

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私がつくったアネモネのコサージュ。

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私が今までどうしても描けなかった、3月になってやっと描いたちゃびの絵(鉛筆)のコーナー。

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私は17時過ぎに行った。森島章人さんはもういらしていた。

12年ぶりくらいにお会いできて感激。前に私の四谷3丁目の展示に白と緑の野の花のような花束を抱えて来てくださって以来だ。

18:30からカフェでレセプション。

今野裕一さんお手製のカナッペ。トマト、モッツアレラチーズ、バジル、オリーブオイル。これはすごくおいしかった。

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森島章人さん。

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今野裕一さんがウンカに食われた茶葉などを自ら摘んでつくったお茶。たいへんおいしゅうございました。
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手作りのお茶について熱弁をふるう今野裕一さん。左は堀山和子さん。
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ミルキィ・イソベさんがモンドールのチーズを焼いた料理をふるまってくださった。
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3月12日

森島さんが長野に帰宅された後、夜、電話でお話しした。

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2018年3月10日 (土)

森島章人『アネモネ・雨滴』出版記念 トリビュート展

3月10日

森島章人『アネモネ・雨滴』出版記念 トリビュート展に参加しています。

私はレセプションの時にはギャラリーにおります。そのほかの在廊日はまだ未定です。

第Ⅱ期は第Ⅰ期よりも展示作品の数が少なくなります。

なるべく第Ⅰ期にお越しいただけたらと存じます。

私は小品もたくさん出しております。どうぞよろしくお願いいたします。

★レセプション 3/11、4/7 18:30~

2018年3月11日[日]〜4月2日[月]mattina 第Ⅰ期 
    4月6日[金]〜4月30日[祝]Costad'Eva 第Ⅱ期
★レセプション 3/11、4/7 18:30~

月、木、金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00

火・水曜休館 (21日の春分の日も休館となります)


■入場料:500円(開催中の展覧会共通)
■会場:parabolica-bis(パラボリカ・ビス)
住所:東京都台東区柳橋2-18-1

電話:03-5835-1180

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歌が到来する一瞬がある。遠くて近い、そして近くて遠い場所から。
その一首のために刻まれた時間を消し去って、少年のように。(森島章人 跋より)

いろいろにあって、そして最後にあるのは少年。少年の物性。
覗きこめば少年の坂下腹部へ百の銀杏ころがり落ちる。(今野裕一 跋より)

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アクセス:
「浅草橋」駅JR東口・徒歩6分/都営浅草線A6出口・徒歩4分
駅から:江戸通りを浅草方面に進み中華屋「川湘府」の角を右折。2本目の道を左、1本目の道を右に入る。tp://www.yaso-peyotl.com/archives/2018/03/morishima.html

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2018年3月 6日 (火)

平昌オリンピック ザキトワ メドベージェワ ほか

3月4日

だいぶ前に終わった平昌オリンピックについて個人的な感想とメモ。

スピードスケート女子が輝いていた。高木姉妹の、最大のライバルであり、かつ以心伝心の最高に信頼できるチームメイトでもある関係性が素晴らしかった。

小平奈緒の落ち着き。結城匡啓コーチが13年かけてカーボン素材のスケート靴を開発し続けてきたという話に感銘を受けた。

平野歩夢。彼には非常にエレガンスを感じた。

飛んでいる時の「表現」はもちろんだが、内向的なしゃべりかた。普段から24時間、自分のやるべきことについてよく考えている人だと思った。

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フィギュア。

アダム・リッポンがやっとオリンピックに出られて、彼の喜ぶ顔を見ることができて嬉しかった。彼は生き方、発言、すべて含めて本物の表現力を持った人。

SPは明るく遊び心も見せて色気たっぷりに、FPは生命のひたむきさをリアル、かつ幻想的に。FPの首をくっと曲げる鳥の仕草。野生の鳥の本能と洗練されたダンスの両方。

長洲未来は団体戦でトリプルアクセル成功。

彼女も表現がとても洗練された。名前を呼びあげられて手をふり、おじぎをする時の仕草が完璧に美しく演じられているのに感心した。

ネイサン・チェン。SPを失敗した原因は本人にしかわからないが、自国の利権の思惑のプレッシャーに潰されたのだとしたら皮肉だ。FPでの盛り上がりは素晴らしかった。

・・・

田中刑事の表現が全日本の時よりはるかによくなっていると感じた。

たとえば肘の使い方だけでも、すごく柔らかく豊かになっていた。高橋大輔にみっちり教わったのだろうか。

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ザキトワのエキシ。「火のプリステス(女神官)」。

これは面白い。このエキシを自分で考えたのなら、彼女はきっとすごい才能があるに違いない。

非常にプリミティブな、生命の根源的なもの。アニミズム。資本主義にも、近代以前の私有制にもにからめとられない、まだいきいきとなまめかしかった初原の身体。

オリンピックという世紀の経済イベント、この歴史の終わりに資本主義の欲望が化け物のように膨れ上がった祭典で、金メダルを(図らずも)勝ち獲ったザキトワが、経済イベントとは対極の、はるか歴史のあけぼのの、人間とも動物ともつかない生命のおののきを表現するとは。

その動物は火におののき、火をあがめ、火と交感していた。

彼女は決してセクシーな女性を演じたかったわけではない。

彼女は「火のプリステス(女神官)というものを考えています。これ以上は言えません。」と答えた。

彼女自身、巨大な組織や、大人の思惑に巻き込まれていくなかで、なにものにも縛り付けられない生身の身体や生命、その発露のようなものを大切にしたいと願い、その自分の核にあるものを安い言葉でマスコミに汚されたくなかったのではないか。

ザキトワ自身が、なぜこのようなものを演じているのか明確に意識できていないのかもしれない。彼女の即物的な直観から生まれているようで興味深い。

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メドベージェワとザキトワの頂上決戦。

私の感覚ではショートはザキトワ、フリーはメドベージェワのほうがよかった。

メドベージェワはマイムの芝居が得意すぎて、それがかちすぎてしまうために、彼女自身のやむにやまれぬもの、内発的なものが見えにくい。

それによって、プログラム全体が芝居がかって見え、身体的、感情的なリアリティを共有しにくくなるきらいがある。

ザキトワは驚異の身体能力を無造作に見せる。ことさらに感情表現をしているわけではないが、雑味も含めてはつらつとした身体運動そのものの魅力がある。

フリーでは、初めてメドベージェワのなかの何かが破れてあふれ出すようなものが見えた。

アンナカレーニナの不安に追いつめられていく神経、そして破滅する人生に、メドベージェワ自身が否応なく呼応し、そこからどんなに逃れたくても乗り移らざるをえなくて苦悶してしているようだった。

極上の夢と、熱狂と、破滅にむかう恐怖、そして自分が鉄道に飛び込む幻を見てメドベージェワは泣き出したのかのように見えた。

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2018年3月 4日 (日)

森島章人『アネモネ・雨滴』出版記念トリビュート展の作品制作 / 次の本の打ち合わせ / 体調不良

3月3日(土)16℃

フジヤカメラに中古のミラーレス一眼レフを買いに行く。

若い女性店員のM尾さん、とても親切。

ずっと使っていたsonyαNEX-5NからファインダつきのαNEX-6に買い替える。

ステュディオ・パラボリカから森島章人『アネモネ・雨滴』出版記念トリビュート展のフライヤーのデザインが届く。

新作は、絵じゃないほう(アネモネの布花)はほぼ完成。これとデッサンの新作を数点出すつもり。

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あいかわらず胃が痛くて食欲不振に悩まされているが、里芋やじゃがいもをチンしたものの上に、ほうれん草のゆでてあく抜きしたもの、パプリカのスライスなどをのせ、上にたっぷりナチュラルチーズをのせてもう一度チン。

これをくり返し食べていたら体重が1kg増えた。

飲み物は熱いミントティーに牛乳と蜂蜜を入れたものばかり飲んでいる。

2月28日(水)15℃

中野に展示のための材料を買いに行く。

まだ胃腸は本調子ではないが、やっと暖かくなったのでほっとする。

近所の梅が盛かりを過ぎて、枝垂れ梅の花が枝の先端から咲き始めている。

2月26日(月)10℃

月一回の書道の日。

気温は10℃くらいだが北風にあたった手がかじかんで痛くて、筆がうまく扱えない。すごくもどかしい。

おなかと腰に貼った使い捨てカイロに右手をこすりつけるが、指がなかなかか温まらない。

メンバーは全員女性で、70歳代以上のかたが多い。毎朝のゲートボールの話で盛り上がっていて、真夏も真冬も元気はつらつだ。

わたしだけがすごく寒がっている。末梢血行不良。

下が本部から来ているお手本。「人生清福」。

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下が私の先生のお手本。

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下が今日書いた私の字。どこを直されているのか明確に意識するために、赤の入ったものを載せておく。

「波法」(はらい)は、穂先を右上に向けて通して、(私は適切な用語を知らないのでうまく説明できないが)最後の筆の腹をつけている下の部分は真横に、穂先はかすかに上向きにカーブして(波を描くように)終わること。これはとても面白くてやる気が出る。

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「人」の一角めは上にしゃくりあげないでほぼ真っ直ぐに。「しめすへん」の点は斜めより気持ち下向きに。「福」は長年書いている字だが難しい。
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2月24日(土)~25日(日)

材料を使い果たしたのでとにかく休養。眼と胃腸が痛いので寝ている。1日に3回、お風呂にはいる。

2月23日(金)8℃

次に出す本について水声社のTさんと打ち合わせ。

新宿京王百貨店のアフタヌーンティーで2時に待ち合わせ。すごく混んでいて店舗前にけっこうな行列。私は甘いものに興味がないが、優雅にアフタヌーンティーを楽しみたい人がこんなにいるとはびっくりだ。

お店の人に名前を言って尋ねたが、Tさんは店内にいないようで焦る。

Tさんは遅れて来(私がケイタイを持っていないせいで連絡不能)、二人で9階のお好み食堂のようなところに移動した。懐かしい感じで、こっちのほうがずっと落ち着く。

Tさんに聞かれたので、母とちゃびが亡くなった話をざっくりした。私にとって最大、最悪の緊張が続き、そのあとの喪失感、空虚感で次の本のことを詰めるエネルギーが出てこなかったこと。

「もう一度、ちゃびのような猫と暮らさない人生なんて考えらえない。」と言ったら、

「先生は守られるよりも守るほうが好きですか?」と聞かれて一瞬、答えにつまった。

私はずっとちゃびに守られていたのだと思う。

また、母と会話できなくても、生きていてくれることで母にも最期まで守ってもらっていた。

2月22日(木)2℃。

朝、雪がちらつく。

ここのところ、寒さで身体がしんどく、胃腸の調子を崩してしまった。なにを食べても胃が痛くて気持ち悪くなる。しばらく断酒。

寒い冬にも、いつも私にくっついていてくれた温かいちゃびが今年はいないことで、私の身体がおかしくなってしまったのだろう。

私は自堕落になりたくないし、苦しみすぎたくもないし、やつれたくもないのだが。

体重を久しぶりに測ったら42kgになっていた。ちょっとこれはまずいな、と思う。

細かい作業を何時間も続けたせいか眼の奥が痛くてたまらない。眼と肩の凝りと連動して吐き気が続く。どんなにしても身体が温まらない。

私の性格として、制作の時に必要以上に根をつめてエネルギーを使い果たしてしまうのがある。

一度のめりこむと、次々に新しいアイディアが浮かんできて、それを試さずにはいられなくなり、休めなくなる。

500パーセントくらい作業して、いろいろ試行錯誤して、そのうちのほんの一部を選んで発表する、というやりかたになっている。

いろいろ試してやはり最初につくったものがいい、と思える時もあるし、逆に最初とは比べ物にならないくらい、あとからのがよくなることもある。

しかし徒労が多い。

試行錯誤そのものは徒労でなくても、精一杯努力してなしえたことと、他人に伝わる可能性の落差に疲れ果ててしまうのだ。

ちょうど材料の布を使い果たした時点で、とりあえず制作作業を休んで、お風呂と睡眠をたっぷりとることにした。

今はとにかく身体の健康を優先したい。

2月20日

9月にイタリアのChinamiさんにお会いしに行く日程を決めて、航空券を予約するのに、ここ数週間、いろいろ悩んでいたが、ついに決行。

ネットで、あれこれ調べて迷いに迷い、刻々と値段が変動して上がっていくのに緊張してものすごく頭が疲労した。

当然、アリタリア・イタリア航空が直通で便利なのだが、倒産危機について旅行会社に電話で聞いたら、「前例がないのでわからない」との答え。

エールフランスは、乗り継ぎの時にシャルルドゴール空港で1時間20分は旅慣れない人には余裕がなくてきついとのこと。

乗り継ぎをアムステルダム・スキポールか、スイスのチューリッヒにするかと迷ったが、結局フランクフルトを選んだ。

航空券を購入したら、旅程も今から決めてしまってミラノ、ヴェローナ、ヴェネツィアの宿まで予約してしまった。

とりあえず決めたらすごくほっとした。

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