江戸菊の咲き方の変化 / 旧友Mと会う
11月15日
江戸菊の咲き方の変化、「追抱(おいがかえ)」、「褄折抱(つまおれがかえ)」、「丸抱」、「乱れ抱」、「自然抱」、露心抱(ろしんがかえ)」、「管抱(くだがかえ)」という7通りの名前についての説明をぜひとも読みたくて、新宿御苑インフォメーションセンターの「菊花壇解説展」へ。
江戸菊の変化の種類についての説明ボードはなかった。
事務の職員さんに尋ねたが、HPはずいぶん昔の資料から書き写したもので、詳細はわからないとのこと。
ひとつの株から500以上の花を咲かせる大作り花壇の制作過程、設計図と職人さんたちが1年以上かけてやっている繊細な作業のVTRは面白かった。茎の丈をどうやってきれいに合わせていくのかがVTRを見ても今ひとつわからなかったので、そこに興味を持った。
菊花壇の近くの池のほとりに、なぜか人を怖がらない鷺が日向ぼっこしていた。
11月20日(水)
高校からの友人Mと高円寺で会う。
彼女は朝5時に起きて仕事前にプールやテニスに行ったり、とにかく活動的。最近はフランス語検定のために勉強していたという。
以前に連れて行って彼女が気に入ったBという店でランチ。
Mは普段は普通に肉食しているが、私と会う時は私に合わせてくれて肉類を食べない。
私が昨年イタリアに行った頃、彼女もジェノヴァに1週間行ったそうだが、いろいろとトラブルに巻き込まれて疲れたそうだ。イタリア在住の友人チナミさんに、初対面にも関わらずあまりにも大事にされたこと、あり得ない幸せだとMも驚いていた。
アミアタ山の猫のことでさんざん苦しんだ話をする。Мのほうでも、彼女のお母さんが貸しているアパートの部屋で、老夫婦が猫の多頭崩壊を起こしていて目を覆うような惨状だったという話を聞く。
それにまた、Мが自宅近くで弱っている野良猫を動物病院に連れて行って、外猫として飼っていたが死んでしまった話。ご主人と一緒に、猫を庭に埋めたそうだ。
それから、最近ずっと私が迷っている終の棲家について尋ねてみた。
Mは結婚してまもなく家を買ったのだが、「畑仕事ができて、テニスができれば、もっと田舎に引っ越してもいい」と言ったので驚いてしまった。
私は都会が好きだ。同じ西新宿で育ったMも都会が好きなのかと思っていた。彼女は大学を卒業してすぐ外資系の銀行に勤めて以来、ずっと銀座、汐留あたりで働いでいるので、もう都会には飽きたのかもしれない。
私もオフィス街や高級ブランドの店は好きではないけれど、小さくて個性的な店がびっしりくっついて狭い路地が入り組んでいるような裏通りはすごく好きだ。雑多な人たちが行き交う感じ。
奇妙な古着を着てサンダルを引っかけて、気ままに歩き回れる感じ。ガラクタの中から宝物を探すのが好きなのだ。
昔は紀伊国屋書店の下の商店の連なりも闇市の空気を残す魅力的な場所だった。十二社の商店街も楽しかった。
昔の新宿はもうどこにもないので、今は高円寺が気に入っている。
そしてなによりも重要なのは都会の干渉されない感じ。
絡まり合って繁茂した植物も私にはなくてはならないものだが、私がずっと求め続けている植物群は里山ではなく、東京郊外の多摩川などの川岸にあるのだと最近気がついている。私は結局、武蔵野が一番好きだ。
Mは私からデッサンを習いたいと言った。
「だってね、絵に描いてみなければ、私なんてなんにも見てないと思うの。」とMは言った。
受験用の絵をやるわけじゃないので、ビール飲みながら楽しいデッサン会をやろう、と約束した。
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