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2020年1月

2020年1月24日 (金)

西荻、アンティーク巡り

1月19日(日)

西荻を散歩。

私の好きな細い路地。

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気になる(ボタンとレースの?)お店は今日もお休みだった。
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気になる「ギャラリーMADO」。ここで展示するのもいいかな。
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古くて素敵な建物。
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この「ファンレコード」は20年くらい前からあった。
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この「レ・ジュウノア」さんも昔、西荻に住んでいた頃からあった。
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前列左から3番目の小皿を2枚購入。
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現在の「西荻窪 古本とアンティークマップ」に載っているのは49店舗。

昔はマップに載っている店はもっと多くて、75軒くらいあったと思う。よく行ったフジイヤ、ベビヰドヲル、MOON FAZE、ティアドロップ倶楽部、ノベルティグッズ、などなどがもう無い。

ここも和家具のお店だったような・・。
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ここも・・?
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「WE INSIST!」のレコードが飾ってあるおしゃれな帽子屋さん。
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地蔵坂下の方から駅に戻るのに、一本ずれた道を通るとそこは吉祥寺東町で、絵本に出て来そうな古い洋風の家がいくつも並んでいる。

南口に戻り、この左の(メガネ玉宝堂の看板を残した)「アンティーク時」さんで、古いきれいな色の糸をいくつか買った。Sdsc05668

「アンティーク時」さんの右隣りのはんこ屋さんも素敵な建物。
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私好みの剥落した水色のペンキの木のガラス扉と窓。
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貼り紙によると、「まちかどの名建築」という杉並の歴史的建造物を一冊にまとめた本に載っているらしい。

こちらも「雪印❄牛乳」の文字を残してあるアンティーク屋さん。

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写真に撮らなかったが古書店もいくつか見た。

歩き疲れ、手が冷えたので古民家カフェで白ワインとおばんざいセットで休んだ。
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前に西荻に来た時は、ちゃびを失った喪失感に苦しんでいた時だった。

喪失感が消えたわけではないけれど、今回はその時よりも街が優しく感じられた。のんびり歩けば、素晴らしい建物もまだたくさん残っている。

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2020年1月23日 (木)

桜井大造(野戦之月)×平井玄(地下大学)トーク

1月18日(土)

朝から雪。寒いところに出かけて熱を出したりするのが不安だったが、平井玄さんにお会いしたくて、決心して桜井大造(野戦之月)×平井玄(地下大学)トークへ。

うちから歩くと20分くらい。高円寺駅北口、素人の乱のまぬけ宿泊所ビルの2階奥の部屋。

狭い部屋は満杯で温かかった。アジア諸国からの留学生さんたちが多いようだった。

南シナ海の逆さの地図を見ながら「海市」、「陽炎の都市」のお話。

桜井さん、平井さん、そして司会の丸川哲史さんのお話を聞いていると、都市の擾乱の陽炎がふくれあがり、うねりながら、海を越えて、この島国にまで押し寄せてくるようだった。

その熱に、客席の足立正生監督がさらに地獄の劫火のような灼熱の発言で応えていた(過激すぎて、場内に笑い声)。
 
夜7時から9時までだったが、9時20分くらいに終わる。平井玄さんに話しかけたかったが緘黙気質のため、少し具合が悪くなるほど緊張。しかしこのために霙の中を来たのだから、と勇気を出して声をかけた。

平井玄さんと。私が持っている本は平井玄著『愛と憎しみの新宿』。私がグラシン紙(個人的に「ブーブー紙」と呼んでいる)をかけてしまったために白く飛んでタイトルが見えづらい。

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『愛と憎しみの新宿』は私が生まれ育った新宿(私の生家は西新宿だが)の、最高にエキサイティングだった60年代から70年代を書いた本。

ナジャ、風月堂、ATG新宿、澁澤龍彦、種村季弘、大島渚、若松孝二、坂本龍一、フーテン etc・・すべてがあった新宿に、私ももう少し早く生まれていたら、と地団駄踏みそうになる。

68年の新宿騒乱の映像などを見ると、遠い記憶の中の新宿西口の風景が蘇って、手が届きそうで届かないものへの憧れのように苦しくなる。

だが、もしその時代に青春だったら、それはそれで生きづらく、抑圧の多い青春だったのかもしれない。

トーク後の質疑応答で、スマホのナビを使って目的地に行くのと、それを使わずに歩く街はまるで違う、という話が出た。

それは当たり前に理解できるのだが、人それぞれ、何を見て「街」と言っているのだろう?スマホがなければ街の何を見ることができるようになるのだろうか?

個人の資質によるとはいえ、誰もが、ある文脈の中で意味を持つものしか見ていないのではないだろうか。

私はスマホも携帯電話も持っていない。

命を大切にされていない野良猫たちや、植物や錆びや雲ばかりに意識が行っている。

「混沌」という言葉が、ひとつの結論として出されていたが、私は最初(幼い頃)から〈人間〉の端っこにいて、あまり変わっていないような気がする。

「緘黙」というのは「(極度の不安により)言葉を発することができない」ことであり、言葉を発することができないために最も虐げられているのは(比喩ではない)「動物たち」だ。

新宿騒乱の頃であっても、論争の目的が見失われ文脈がたどれなくなった「混沌」の現在であっても、「動物たち」の生命に、悲痛なうめき声に耳を傾けようとする人は少ない。

 

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2020年1月21日 (火)

世田谷ボロ市

1月16日

世田谷ボロ市へ。

新宿から下高井戸に出る。下高井戸も好きな町だが、そこからの東急世田谷線が素敵すぎた。

京王線から、もう発車を待っている電車に焦って飛び乗ろうとして、駅員さんに「あの、切符売り場は?」と尋ねると、「切符はないです。そこの箱に料金を入れてください。」と。

ちっちゃな路面電車は混んでいた。カーブする線路。揺れる世田谷線の窓から見る風景は鄙びていて、まるで幼い日の記憶をたどるようだった。

「世田谷ボロ市にお越しのお客様は四つ目の上町でお降りください~」というアナウンス。

上町で下車。急ぎ足でボロ市のメインストリートへ。

ごちゃごちゃした骨董やジャンクを見るのが楽しい。

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どうしてもシュタイフの動物(小さな愛嬌のあるぬいぐるみ)に目が行ってしまう。

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ベルリンに行った時、Tiergarten(動物園)駅から500mに及ぶ6月17日通りの蚤の市(Trödelmarkt)で、夢中でシュタイフばかりを見ていた。フクロウやモモンガを買った。その前にロンドンの市で猫とウサギやリスを買っている。

20年くらい前、ロンドンのアンティーク市に熱狂した時期があった。コヴェントガーデン、エンジェル、チョークファーム、バーモンジー、ポートベローと通った。

ひとりでブライトンの巨大アンティークフェア(競馬場に5000軒も出店)に旅して、朝5時半から終了まで飲まず食わずで周り、宿に戻って気付いたら39℃の熱でダウンしたこともあった。食べたり休んだりするのを忘れてしまっていた。

そんなことを思い出しながら歩いた。

この世田谷ボロ市は440年前から続く無形文化財だそうだ。

代官屋敷。
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茅葺の屋根は去年に葺き替えたばかりだそう。

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代官屋敷のすぐ横に出店していた刑務作業品の「網走刑務所」「函館刑務所」などのロゴが入っている前掛けがかっこよくて(厚い幌布で、八百屋さんが使っているようなデザイン)すごく惹かれたが、冷静になると私には使う機会がないかな、と思い・・。
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この「ハイウルソ」の看板も。ボロ市の通り沿いには雰囲気のある古い看板が多く残されていて、まるで東京ではないようだった。
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飲まず食わずで3時間歩き回り、手がかじかんで痺れてきたので酒屋さんで熱々の甘酒を買う。店内で飲ませてくれていた。古いポスターが貼ってある素敵なお店。

ホッとしたけれど、ものすごく甘い。

ふと横で熱燗の日本酒を買っているおじさんを見て「うわ、あっちにすればよかった!」と思う。いや、ひとりですきっ腹に200mlも飲んで具合悪くなったら困る、と思いとどまる。

最後のほうで見つけたこの店は衝撃だった。私と同じに「サビ」好きな人(?)が「サビ」専門の店を出していた!

「赤サビコレクション」は1500円、1000円とけっこうなお値段。
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でも私が好きなのは焼け色にヴァリエがあったり、剥落した青磁色のペンキと響き合っているような、絵になる錆びだ。この店のサビは色味がやや単調だ。

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「はきよい、強い、カッコいい、力王たび」の看板は4000円。この看板も西新宿の作業服店に貼ってあるのを見て、私が中学生くらいから魅力を感じてきたものだ。

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「山本ピアノ ミシン」の白金色のロゴもきれい。
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古い和食器の皿や小鉢を買おうといろいろ見てまわったが、迷って結局買わず、次に来る時の楽しみにとっておいた。

上町駅の近くの「スナックふれんど」の看板。ライラック色もめくれ上がり方も美しかった。

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帰りに乗った世田谷線が「幸福の招き猫電車」だった。つり革にも猫の手がついている、非常によくできたかわいいデザイン。

うっかり撮影し忘れてしまったが、またぜひ陽気のいい日に乗りに来たい。

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2020年1月17日 (金)

真冬の多摩川、枯れ野

<https://chisako-fukuyama.jimdofree.com/japanese-style-paintings-1-膠絵/p> 

だいぶ遅くなってしまったが2019年大晦日の記録。

12月31日

川沿いの立ち枯れた植物を見たくて多摩川へ。

川が分かれてできた水溜まり。

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水は透き通っていて緑の水草が青い空をさらに濃い色にし、細い枝を映していた。

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大きな台風で川が氾濫した時に流れて来た枯草たちが樹の根元に引っかかったまま。

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建物もない、人も見えない、吹きっ晒しの川べりの草の中。風の音と鳥の声。私の大好きな風景。

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だいぶ穂綿は飛んでしまった光るススキが揺れていた。

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西武線の駅から京王線の駅へと3時間半ほど川沿いを歩いた。

枯草の中には小さなイヌフグリの空色の点々、斜面の陽だまりにはハルノノゲシの花が元気に咲いていた。

乾いた木陰には思いっきり派手なネックレスのような、こんがらがったヤマノイモの蔓。

夢中で撮っていたらメモリーカードの空きが無くなってしまった。

きょうは暖かくなるという予報に騙されたように、午後から強い北風になり、吹き飛ばされそうになる体を踏ん張りながら土手を歩いた。

耳がキーンと凍えてガチガチ、鼻水ダラダラ、温かい食べ物が恋しくてたまらず、よくやく駅に着いてすぐ蕎麦屋を探した。

まだ夕方だが年越し蕎麦になった。

 

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