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2020年1月21日 (火)

世田谷ボロ市

1月16日

世田谷ボロ市へ。

新宿から下高井戸に出る。下高井戸も好きな町だが、そこからの東急世田谷線が素敵すぎた。

京王線から、もう発車を待っている電車に焦って飛び乗ろうとして、駅員さんに「あの、切符売り場は?」と尋ねると、「切符はないです。そこの箱に料金を入れてください。」と。

ちっちゃな路面電車は混んでいた。カーブする線路。揺れる世田谷線の窓から見る風景は鄙びていて、まるで幼い日の記憶をたどるようだった。

「世田谷ボロ市にお越しのお客様は四つ目の上町でお降りください~」というアナウンス。

上町で下車。急ぎ足でボロ市のメインストリートへ。

ごちゃごちゃした骨董やジャンクを見るのが楽しい。

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どうしてもシュタイフの動物(小さな愛嬌のあるぬいぐるみ)に目が行ってしまう。

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ベルリンに行った時、Tiergarten(動物園)駅から500mに及ぶ6月17日通りの蚤の市(Trödelmarkt)で、夢中でシュタイフばかりを見ていた。フクロウやモモンガを買った。その前にロンドンの市で猫とウサギやリスを買っている。

20年くらい前、ロンドンのアンティーク市に熱狂した時期があった。コヴェントガーデン、エンジェル、チョークファーム、バーモンジー、ポートベローと通った。

ひとりでブライトンの巨大アンティークフェア(競馬場に5000軒も出店)に旅して、朝5時半から終了まで飲まず食わずで周り、宿に戻って気付いたら39℃の熱でダウンしたこともあった。食べたり休んだりするのを忘れてしまっていた。

そんなことを思い出しながら歩いた。

この世田谷ボロ市は440年前から続く無形文化財だそうだ。

代官屋敷。
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茅葺の屋根は去年に葺き替えたばかりだそう。

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代官屋敷のすぐ横に出店していた刑務作業品の「網走刑務所」「函館刑務所」などのロゴが入っている前掛けがかっこよくて(厚い幌布で、八百屋さんが使っているようなデザイン)すごく惹かれたが、冷静になると私には使う機会がないかな、と思い・・。
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この「ハイウルソ」の看板も。ボロ市の通り沿いには雰囲気のある古い看板が多く残されていて、まるで東京ではないようだった。
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飲まず食わずで3時間歩き回り、手がかじかんで痺れてきたので酒屋さんで熱々の甘酒を買う。店内で飲ませてくれていた。古いポスターが貼ってある素敵なお店。

ホッとしたけれど、ものすごく甘い。

ふと横で熱燗の日本酒を買っているおじさんを見て「うわ、あっちにすればよかった!」と思う。いや、ひとりですきっ腹に200mlも飲んで具合悪くなったら困る、と思いとどまる。

最後のほうで見つけたこの店は衝撃だった。私と同じに「サビ」好きな人(?)が「サビ」専門の店を出していた!

「赤サビコレクション」は1500円、1000円とけっこうなお値段。
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でも私が好きなのは焼け色にヴァリエがあったり、剥落した青磁色のペンキと響き合っているような、絵になる錆びだ。この店のサビは色味がやや単調だ。

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「はきよい、強い、カッコいい、力王たび」の看板は4000円。この看板も西新宿の作業服店に貼ってあるのを見て、私が中学生くらいから魅力を感じてきたものだ。

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「山本ピアノ ミシン」の白金色のロゴもきれい。
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古い和食器の皿や小鉢を買おうといろいろ見てまわったが、迷って結局買わず、次に来る時の楽しみにとっておいた。

上町駅の近くの「スナックふれんど」の看板。ライラック色もめくれ上がり方も美しかった。

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帰りに乗った世田谷線が「幸福の招き猫電車」だった。つり革にも猫の手がついている、非常によくできたかわいいデザイン。

うっかり撮影し忘れてしまったが、またぜひ陽気のいい日に乗りに来たい。

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