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2021年4月 5日 (月)

宇野昌磨、シェルバコワほか

アイリス、薔薇、すみれの絵

<https://chisako-fukuyama.jimdofree.com/6-iris-rose-pansy-violet-etc/p> 

〈フィギュア世界選手権の個人的な感想メモ〉

宇野昌磨選手。

ストックホルムに入ってからジャンプの調子がすごく悪かったそうだが、演技後に笑顔が見られて本当によかった。

SPの「Great Spirit」 Armin van Buurenとvini vici によるコラボ曲。この激しい動物的躍動。彼でなければ演じきれないと思うほど彼に合っている。

上体を美しくそらし、きゅっと突き出した臀部から風を切ってぐんぐん加速。この大臀筋が、鞭のようにしなるからだ全体を束ねて、超絶エビぞりのクリムキンイーグルもバランスを崩すことなく支えているよう。

FPの曲「Dancing On My Own」ロビン(Robyn)、パトリック・バーガー(Patrik Berger)作曲、カルム・スコット (Calum Scott)歌。この試合で使うには少し弱く感じる曲を、誰がこんなに立体的で活力に満ちたアレンジにしたのかと思ったら、

Karl Hugo(カール・ヒューゴ)という人が宇野昌磨のスケートのために「Your Last Kiss」(ユア・ラスト・キッス)を作ってくれていたのだった。

ピアノの速いアルペジオとチェロからの尾を引く弦の音が、華やかに気持ちをかきたてる。

音楽が始まるや、彼だけの運命がのしかかり、彼を孤独にする。「Dancing On My Own」・・・私一人で踊る。けれど滑る喜び、生きる喜びは見る者の心の隅々にまで伝わり振動させる。

身体で表現するとはどういうことか、

それはメッセージのように単純に言葉に置き換えられるようなものではなく、柔らかな関節をいつどこでどのように動かすか、腕は、肩は、脚は、指は、腰は、どの角度で、どの軌道を描いて、どのくらいの速度で、ねっとりとあるいは疾風のように空間をえぐりとるのか、空間に描くのはどのような色や質感なのか。

幼いころから(汗と激しい鼓動とともに)彼の身体は知っている。

だからこそ、もっと異次元のプログラムを見せてもらえるはず、と彼にだけは期待してしまう。次のフリーでは、もっと彼にしかできない変容を、個性的で緊迫感のある楽曲を演じてほしい。

私が宇野昌磨のフリーで今まで一番痺れた曲は「ロコのバラード」。ショートではフラメンコ調の「天国への階段」と今の「グレートスピリット」が好きだ。

・・

アンナ・シェルバコワ選手のSP、ジュール・マスネの「エレジー」(小オーケストラ用にアレンジされている)。

16歳でこの選曲。2年前から格段に深まった表現力。全身が弦になったよう。

どの一瞬を切りとっても絵になる身体の線と青ざめて端正な表情。

コストルナヤとはまた違う少し淋し気な、厳冬に耐える細い花のような芯の強さ。

シェルバコワ、トゥルソワ、コストルナヤ、ひとりひとりがあまりに特別な選手なのに、誰かひとりしか金メダルを獲れないことが切ない。

・・

ジェイソン・ブラウンの「シナーマン」(ニーナ・シモン)。選曲が抜群。この世の果てへと追いつめられる「罪人」を歌った名曲。以前よりも複雑で細かく凝った表現。

ミハイル・コリヤダ選手。いつのまにかすごく洗練されて超然と気品をまとっていた。

キーガン選手。迫力満点の滑り。

久しぶりに見ることができて嬉しかったハン・ヤン選手。大きな手術を乗り越えたらしい。

Sdsc06914
ツバキ (デッサン、水彩)

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スミレとシロバナタンポポ(途中 岩絵の具、膠)

 

 

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