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2022年6月16日 (木)

捩花(ネジバナ、モジズリ)、庭石晶(ニワゼキショウ)

6月15日(水)

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捩花(ネジバナ、モジズリ)を見たくてたまらなくなり、急遽、代々木公園へ。

最近はうちの近所で見られなくなったが、私が小学生の時、初めてネジバナを見て感動したのが代々木公園だった。日当たりのよい土手に咲いていた。

ネジバナの隣に咲いていたのが庭石晶(ニワゼキショウ)。これも小さな宝石みたいな美しい花だと思った。

高校生の時、クラブの練習でよくギターを弾きに来ていた代々木公園。ずいぶん来ないうちに変わっていた。

アスファルトの道路がいくつかでき、ささやかな薔薇の小道とハーブ園ができていた。

昔はだだっぴろい草原のかなたにただぽつんぽつんと樹があって、人がいない時は幻想的な異世界だったが。

最悪なことに中央の広場はオレンジ色のネットで囲まれ、立ち入り禁止になっていた。草刈りの車が暴力的な勢いで活動中。愛しいネジバナもニワゼキショウも全部こっぱみじんだ。

小雨の中、ネットの外の無数の露が光る低い叢の中を、宮沢賢治の「十力の金剛石」を思いながら、ネジバナを探して1時間以上歩く。

なかなか見つからない。

スニーカーがずぶずぶ。ジーパンもひざ下までぐしょ濡れ。

ネジバナもニワゼキショウも、樹木のない水辺に群生していた。やっと会えた。

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アオサギが来ていた。
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端っこの林。蔦が絡まる鬱蒼とした樹々。
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原宿門の近くには東京オリンピックの時の宿舎が保存してある。とても静か。
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大正時代(1924年)からの原宿の駅舎がなくなっていてとても寂しい。都内に残る最も古い木造駅舎だったのだな。

昔の建築を再現して保存しても、あの駅舎に降り立って竹下口へ向かう時の、細い通路の薄暗くてひんやりした皮膚感覚・・・時の層を感じて震えがくる感じは戻ってこない。

私の皮膚からからだの芯まで伝わってくる震えは、建築様式よりも古色(錆、罅割れ、剥落、汚れ、濁り)から直接来るものだから。

私の胸が震えた昔の原宿は、静かで大人びていて瀟洒だった。

表参道の雨に濡れた欅の細い若葉。シックで不思議なお店。裏道の迷路。少女時代にそれらを体験出来てよかった。

 

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