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2023年7月

2023年7月30日 (日)

脳のMRIの結果 / カメラのセンサークリーニング

7月13日(木)

4月に受けたサイバーナイフによって脳の転移がどうなっているかを診るため、MRI検査。

11時からの予約だったのに、間違えて9時にがんセンターに行ってしまった。

「11時からの予約なんですけど、脳のMRIでも何か食べたらまずいですか?」とMRI受付で聞いたら、

「よくわからないので、先に受けてから食べたほうがすっきりしていいでしょう。」と言ってくださり、すいているので少し待てばは受けられると言われた。

9時半くらいに呼ばれ、動かないようにがんばって撮影。10分くらいやってから途中で看護師さんが造影剤を注射してくれる。

それから10分くらいで終了。

・・

銀座駅方面に歩き、食事。北海道に行っている間にまた体重が落ちてしまったので多めに食べた。

まだ北海道旅行の疲労で首肩ががちがち。

通りがかったギャラリーあづまで木上正貢さんの油絵を見た。ガラス越しに見えた木肌のマチエールに惹かれた。

7月18日(火)

9時から採血4本。肺のレントゲン2枚。

10時に呼吸器外科のY倉先生の診察。

肺は問題なし。手術創もきれい。「傷がぴりぴり痛みます」と言ったら、神経痛だとのこと。

前回検査した肺活量も問題なし。

Y倉先生の診察は今日で終わりになる。傷や肺に何かあったらまたいつでも予約してくださいとのこと。

10時半に頭頸外科のY本先生。

「脳の腫瘍は消えてはいないけど、しっかり放射線あてて攻撃してますから。」と言われた。

少しは縮小しているかと期待していたが、なかなか縮小するものではないらしい。大きくなっていなければよし、ということ。

これから何か月かかかって消えてくることもあるからと。

サイログロブリン(甲状腺癌の腫瘍マーカー)の値は外注になるのですぐにはわからないとのこと。

11時から放射線科のS町先生の予約だったが、ずいぶん待たされて12時過ぎに呼ばれた。

少しずつ脳の転移が消えていくことを願って、また3か月後にMRIを撮る予約。

診察室を出、受付の人に「次のMRIの予約、午後3時からでいいですか?」と言われ、

「脳のMRIでも絶食しないといけないのはなぜなんですか?」と尋ねるが「わからない」という答え。

「午後3時からのMRIだと、何時までに朝食をすませて絶食しないといけないんですか?」という質問に、先生じゃないと答えられない、と言われ、再びS町先生に呼ばれるまで待つことにする。

結局呼ばれたのは2時。

S町先生によると、絶食は造影剤による吐き気で喉に吐しゃ物を詰まらせると危険だから、という理由で、

2時間くらい前までに食べておけばだいじょうぶ、とのこと。

午後3時からのMRIだと朝も昼も食べてだいじょうぶということになるが・・・一応11時くらいまでに食事をすませておきます、と言った。

帰宅してからとても疲れが出て、久しぶりにビールを飲んで眠ってしまった。

7月22日(土)

中野のフジヤに行き、写真にゴミのようなものが映ってしまうことを相談すると、メーカーに出さなくてもキタムラでセンサークリーニングをしてくれるとのこと。

すぐ近くのキタムラにカメラを預けて古書店を見る。

天ぷら住友が開いていなくて残念。

カメラのセンサーがきれいになった後、個展はがきのために50号を撮影。

7月23日(日)

昨日撮影した写真を使ったはがきのデザインが気に入らなかったため、もう一度ほかの絵を撮影。

狭い場所で三脚なしで長方形の絵に面平行になるように感覚で撮影するのに疲れた。

 

 

 

 

 

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2023年7月19日 (水)

ボリジ、ノラニンジン、刑務所の中の日記

7月11日(火)雨

ここは札幌よりは高い位置にあるのでだいぶ涼しい。

夜、トイレに行くと窓の外の空気はしんしんと冷えていて寒いくらい。体感14℃くらい。

家の前に植えてある青紫の優美な花。田中未知さんがオランダから種を送って来たという。
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調べてみたらボリジ(瑠璃萵苣、ルリヂシャ)という植物らしい。

私もこの花を初めて行った時のベルリンの原っぱで見て忘れられなかった。聖母マリアの青い衣を描くときに使われ、マドンナブルーと言われるそうだ。

北海道の天気は目まぐるしく変わる。雷が鳴ってざあっと降って、晴れて曇って、また降って。

夕方、ひとりで家の周りを散歩した。どの家も植物を植えている。

ラベンダー、薔薇、ウマゴヤシ、マツムシソウ、タイマツバナ(ベルガモット・モナルダ)が満開。

そして道端に勝手に生えている美しいノラニンジン。初めてこのレースフラワーを道端で見た時、さすが北海道、とすごく感動した。Sdsc04585

ひとり、集落の端っこの階段を降りると、去年ふたりで歩いた最初に花輪さんが発見したイケマの道に出る。今はその道が破壊されていて、広大な農地にブルドーザーが入っているので泣きそうになる。

野生のフキの茎を折って齧ると、苦い懐かしい味に胸がつーんとする。

・・

「これ刑務所の中で書いてた日記。」と、私がねだったわけでもなく花輪さんが大学ノートを持ってきて見せてくれた。

あの名作『刑務所の中』が描かれる前のリアルなデッサン、スケッチと日々の記録。見た夢の記述も多い。

あまりに明確にデッサンした建物の中の絵は、刑務官によってきれいに切り取られて無くなっている。

しかしリアルに細かくデッサンしたことで建物内部の構造すべてが記憶に鮮明に残っていたから、あの漫画を描けたのだなあ、と感動。

『刑務所の中』のまんがに描かれたコマより数段繊細かつ劇的に、赤と青と黒のボールペンの線で描かれた風呂場の窓からの陽の光。光の中になにかがいる。(画像の無断転載は固くお断りします)

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ほかにも毎日、部屋から見える白樺の樹の成長と変容を描いたデッサン、読んだ雑誌の中にあった顔写真や絵(なぜかベルト・モリゾの絵)のスケッチ、見開きの記事ひとつそのまま写したもの(立花隆が書いているオウム関連の記事)・・・。

「なんでこんなに根気があるの?すごすぎる。こんなに根気がある人はいない。」と言うと

「だってやることがないんだもん。しかたないんだよ。」と。

ほかの皆がだらだら寝ている時に、ひとり絵を描かずにはいられなかった、すべてを克明に記録せずにはいられなかった、根っからの掛け値なしの表現者。

それは誰に見せることも意識していない純粋なノートで、天才過ぎて涙が出てくる。

しかし白樺の樹の変容を定点から描いたものを見ても、一般の人は何の感動もないのだろうな、結局、絵を描く人間どうしでしか感動しないのだろうな、と思ってしまう自分もいる。

7月12日(水)曇り

朝7時に起きて、深紅のラズベリージャムをこんもりつけたパンと紅茶。

8時45分発のバスで花輪さんに駅まで一緒に乗ってもらう。

駅で花輪さんに「いろいろお世話になりました。パソコンまで直してもらって。」と言われ、

「ええ?たいへんお世話になったのはこっちでしょう?いろいろすみませんでした。」

「福山さんは精神が強すぎるんだよね~。」

「ええ?どこが?」

「ものすごく精神が強すぎて、それにからだがついていけなくて、すごくやせちゃってて。俺なんてついていくのがやっとだよ。」

11:40発羽田行きの飛行機に、10:30にチェックインしたら、1席だけ残っていた窓際の席がとれた。

千歳の原生林と支笏湖が光るのを空の上から見るのをすごく楽しみにしていたのに・・・今日は厚い曇に覆われていて残念。

新千歳を飛び立ってから窓の外は真っ白。まあ、雨で雷雲の中に入ってしまったりしたら2、3時間も遅れることもあるらしいので、順調に飛行できて幸運と思わないといけない。

30分くらいしてからカーッと晴れて山脈が見え来て、東京に着く頃は36℃。

品川で電車を乗り換える時、温度差に順応できずに吐き気がした。

 

 

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2023年7月18日 (火)

花輪和一と江別、石狩川へ

7月10日(月)蒸し暑い日。

昨年の秋にあんなに感激したイケマでいっぱいの野原が今は失われてしまい、悲しすぎるので、どこか人のいない原っぱに行きたい、と言うと、

花輪さんが「ずっと前に江別の石狩川の岸辺に行った時、原っぱがあったような気がする。」と言うので、行ってみることにした。

江別駅で降りると、本当に何もないところ。店が無く、廃屋ばかり。川への道を駅前交番で尋ねて歩き出すが迷ってしまう。

煙突のある廃屋。ドアを塞いでいる桑の木の実を食べる花輪和一。

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道端に私の好きなビロードモウズイカ。寂しい風景。
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歩けど歩けど川が見えない。30分以上歩き、ジーパンまで汗でぐしょぐしょ。ほとんど人と会わず、途中、やっと出会った人に道を聞く。

そのあと王子製紙の巨大な工場から出てきた人に聞いて、ようやく石狩大橋。
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石狩大橋の周辺はカワヤナギが繁っていて、入って行ける野原はほとんどなかった。樹が刈り取られたほんの少しの場所をたどって岸に降りる。

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花輪さんは木切れを拾って川に投げていた。

「なんで何度もやるの?」と聞くと

「川の流れを調べてる。」

「どっちからどっちに流れてるの?」

「左から右。」

「逆だよ。左のほうが海だもん。」

青紫のクサフジが満開。
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ふと、一生出会えるとは思っていなかったクジャクチョウがひらひらと寄ってきたことに気づき、大興奮。

目の前の礫にとまって羽を閉じたり開いたり。警戒心の強い蝶と聞いていたのに、夢じゃないかと思う。
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クジャクチョウはまとわりつくように何度もひらひら舞ってはまた近くにとまり、花輪さんのリュックにとまった。

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時折、強く差す陽が眩しい。

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帰りも閑散としたアスファルトの道を行くと、またクジャクチョウに出会った。なぜ二度も出会えたのだろう。

「さっきのじゃないの?」と花輪さん。

「まさか。もうずいぶん離れてるもに。」

またも迷いながら30分以上歩き、やっとこさ駅に帰り着く。途中、一軒だけポツンとあったコンビニで飲み物を買い、干上がった喉をうるおす。

江別駅近く「コーポ高島 高島商店江別交換市場」と書いてある不思議な建物。かつてはリサイクル業だったところ?Sdsc04710

駅に入ったらかわいい車が停留していた。この赤と白のはレールを運ぶ車。

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この黄色いのはドクターイエローと言って、レールの診断をする車だと花輪さんが教えてくれた。
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2023年7月17日 (月)

71年藤尾毅アシスタント時代の花輪和一

7月9日(日)曇り

朝、庭のラズベリーを摘む花輪和一。
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ラズベリーはザルにいっぱい収穫でき、次の朝にはまた真っ赤に実る。摘んだ果実はすぐに土鍋で煮詰めてジャムを作る。

電話の横に71年の週刊プレイボーイ誌が3冊あり、「これ何?」と尋ねると、その当時、花輪さんがアシスタントをしていた藤尾毅のまんがが載っているという。捨てるというのでもらって帰ってきた。

藤尾毅「漂忍一族過去帳より 第2話 やまびこ卍」(週刊プレイボーイ1971年11月23日号 集英社)
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この焼け落ちる吊り橋の絵を花輪さんがひとりで描いたそうだが、当時デビュー前、24歳の花輪さんの描写力、やはり天才としか言いようがない。
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ちなみに3冊のプレイボーイは古本屋の店主がくれたものだという。

この1971年のプレイボーイの表紙の写真は、若い女性向けのファッション誌かと思うくらいおしゃれですっきりしている。

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8月24日号には「本誌編集部が映像の世代に敢えて問う 16歳の少年が1年間撮り続けた女ともだちのヌード」という巻頭グラビアが素敵で感心してしまった。

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8月31日号には「16歳の少年が1年間撮り続けた女ともだちのヌード」の第2弾が掲載されている。ポラロイドの光が美しい。少しもいやらしくないヌード。

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このSLの上に乗ったカラフルな服の女の子の写真、まったくプレイボーイぽくなくてNON・NOっぽい。

NON・NOは71年の5月に刊行された。NON・NOの表紙を撮った写真家と同じ人なのかなあ?と思う。

72年くらいからプレイボーイの表紙はタレントの顔のアップで全然おもしろくなくなる。

・・

私のリクエストで「護法童子」を描いてくれている花輪さん。
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2023年7月16日 (日)

花輪和一と小樽天狗山リス園

7月8日(土)

今回の旅で、私がずっと楽しみにしていた小樽天狗山山頂のリス園へ。

本当は平日に行きたかったのだけど、天気が不安定で月曜は雨になるかもしれなかったので急遽出発することにした。

札幌を出発し、思ったより早く、25分くらいで真っ青な海が見えた。車窓のすぐ近くを飛んで行く石ばかりの狭い浜。錆びたトタン屋根に眼を奪われる。

昼に小樽着。天狗山ロープウエイ乗り場までバスで20分くらい。

頂上に着き、ついに来ました!夢にまで見たエゾシマリス園。リスたちはとてもすばやく走り回る。白い綿状のものはポプラの花(穂綿)。

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この表情はうちのちゅびお(キジトラの♂猫)に似ている気がする。
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フードは入り口のところにあるカプセルガチャでヒマワリの種300円を購入。

柵の中にはリスたちの巣穴(土に堀った穴)があるので立ち入り禁止。家族連れとカップルが多い。

「リスが怖がるので追いかけたりしないでください」と書いてあるのに、 大声で叫びながらリスを追いかける子供たちにげんなりする。

暑いので日傘を差してしゃがんで静かに見ていたら、私の日傘の影に入って来た子。

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膝に置いた上着に乗ってきて、布の影に入って休んでいた。かわいすぎてたまらない~。
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夢中でシマリスを撮り続け、汗をかき、喉はカラカラ。自動販売機で冷たい飲み物を飲んだ。マーガレットが咲く斜面。
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2匹並んでいるのは、たぶん親子。
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左の小さい子は、まだ眼が開いていないようで、ずっと眼を閉じて動かずモグモグ食べて、そのあと巣穴に入って行った。
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こちらの子はブタナの長く伸びた茎を引っ張ったり、噛んだりして遊んでいた。
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茎をおまたにはさんでみたり・・
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お手手で莟を引っ張ったり・・リスは若い草の芽も食べる。
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水飲み場で飲んでいる子をしゃがんでじっと見ていたら、また私のほうに近づいて来た。
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静かにしていたら手首に乗って来て、このあと肩まで乗って来た。まわりの子供たちに騒がれたくないので、日傘で隠してじっとしていた。

(注意 感染症注意のため、手から直接に餌をあげてはいけないこと、木のスプーンでやることになっています。)
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1時に山頂に着いて日暮れまで4時間以上、私は水分補給とトイレのほか休憩なしてずっとシマリスを撮っていた。

私には夢のような体験だったのだけど、またもいつもの理由で花輪さんと喧嘩してしまった。

最初の20分くらいで花輪さんが私に黙っていなくなり、すぐに気づいてリス園の外に出ると、思ったお通り、端っこで煙草を吸っていたのだ。

「なんで黙っていなくなるの?」

「邪魔しちゃ悪いと思ったから。リスに興味ないし。」

「嘘!煙草の禁断症状でおかしくなってるだけじゃない。ここ禁煙だよ。まわりに誰一人吸ってる人いないし。」

「どこにも禁煙て書いてないから。」と言われて頭に来て、売店の人にはっきり聞いてくる、と言って走って行ったらやはりドアのところに「敷地内禁煙」と書いてあった。

花輪さんにはレストランハウスで好きなものを食べて待っていてもらった。

5時過ぎにロープウエイで下山しバスを待つ時も、花輪さんは即、木陰の方に行ってタバコを吸う。

「さっき吸ってたのにもう我慢できないの?」と聞くと「だってさっきは半分しか吸えなかったんだよ~。」と。

3月に私が右肺の中葉切除の手術を受ける報告をして、もう死ぬかもしれないから煙草をやめてほしい、と言ったときは「わかりました。やめます。」と言ったのに。

帰りは私の大好きな「石狩挽歌」に出てくる「朝里の浜」に降りてみたいと思ったのだけど、そうすると帰宅が相当遅くなってしまうので、車窓から流れる景色を撮るだけで諦めた。

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岩の上に鵜がいる寂しい海の景色。

この日、札幌からの地下鉄には浴衣の若い女の子が多く、真駒内公園で花火大会だと話しているのが聞こえた。

スーパーで買い物をしてバス停でバスを待つ時もまだ、8時半くらいまで花火が上がっていた。

 

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2023年7月15日 (土)

花輪和一と北大植物園、札幌貨物ターミナル

7月7日(金)

午後から北大植物園へ。

花輪さんと初めて会った30年くらい前に一緒に行ったはずだが、あまり覚えていない。

花輪さんが大通りをどんどん進む。大通公園の西の端の薔薇はまだ満開。暑くて息切れ。

日陰を求め、アンティークで落ち着く札幌市資料館の庭でおにぎりを食べる。
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北海道立近代美術館の横まで行き、私が「絶対に方向が違う。来過ぎだよ。植物園は札幌駅のすぐ近くだった。」と言って引き返す。

広大な植物園の塀をぐるっと回って正面入り口へ。

ここでは重要文化財の建物をまとめて見ることができる。

中にある熊など動物の剥製を見たくなかったので外観だけ見た。

この日に見た植物で一番感動したのはプンゲンストウヒ(ホプシー)。コニファーの中でひと際美しい。Sdsc03966
凍った青灰色が清冽な冷気を吐いているよう。

温室の中で私は暑さでへばっていたが、花輪さんは熱心にシダ類などを見ていた。さすが。

・・

そのあと、私がぜひ行ってみたかった札幌貨物センター駅へ。

「平和」という駅で降りて、線路の上の長い歩道橋を渡る。歩道橋の上から窓ガラス(開けることはできない)越しに撮った景色。

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新千歳からの電車の窓越し、いつもこのたくさんの線路とコンテナのある風景に強烈に惹かれていた。
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右手に写っている赤い車が気になる。

花輪さんは以前、東京の出版社への原稿がぎりぎりになった時、この平和駅にある運送会社から航空便で原稿を送っていたそうだ。

向こう岸へ渡ってから運送会社まで相当歩く。柵の中を突っ切れば数分だが立ち入り禁止となっている。

人のいないがらんとした倉庫街を行く花輪和一。

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ここまで来れば線路が見える。東京ではもう枯れたヒメジョオン(姫女苑)が乱れ咲いている。
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2023年7月13日 (木)

北海道の花輪和一宅へ(7月5日~6日)PC設定

7月5日(水)

夕方の飛行機で新千歳へ。

新千歳から札幌へ向かう車窓からの風景。この風景を見ると遠くに来た思いで胸がいっぱいになる。

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札幌貨物センターのたくさんの貨物。
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西口を出て正面にあるアイヌの長老像で待ち合わせ。

「ああ!元気そうですね!」と花輪さん。

「左側の髪がすごく無くなったの。髪が少ないでしょ?」と聞くと

「うん。少ない。」と正直な反応。

家に着いてからは花輪さんが買っておいてくれた塩水につけてある雲丹とホッキ貝で乾杯。

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今描いている絵を見せてもらった。猫たちの話らしい。

PCを使おうとしたら画面が開けない。マイクロソフトのアカウントとパスワードを入れてください、というようなのが出て、入れた後に電話番号に認証番号を送るという。

花輪さんはケイタイを持っていず、家の電話を入れてもまったく認証番号など送られて来ない。

明日の朝、一番に、駅の近くのパソコン修理ができるところに電話することにする。

7月6日(木)

9時にパソコン修理屋さんに電話。夕方6時半に、子供連れでいいなら来られるというのでお願いする。

山の少し下にあるセイコーマートに近道で行くのには、裏山の白樺林を抜け、急な坂をロープを握って降りなければならない。雨が降って土が濡れたら、私には荷物を持って上り下りできる自信がないような道。

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セイコーマートそばの廃屋の横の原っぱ。

シロツメクサ、ヒメジョオン、ブタナなどの晩春の雑草と混じって誰かが植えたムスクマロウが満開。ムスクマロウは冷涼な地でないと咲かないらしい。

ハナビシソウ、ユリやデルフィニウムまで咲いている。ネギも植えてある。

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近所の家の庭の薔薇がどこも満開。東京より2か月遅れている。

ものすごいショックだったことは、昨年の10月20日に二人で夢中になって遊んでいた山ほどのイケマの原っぱが、ただの平地になり、家が建っていたことだ。

その向かいのツキミソウとイケマの原っぱも宅地に。

私が花輪さん宅に着くなり教えてくれた花輪さんが最初に近所でイケマを発見した場所も、植物は抜かれ、花輪さんが櫟(イチイ)の赤い実を食べた広大な農地もブルドーザーが入っていて全部宅地になっていた。

・・

6時半にパソコン修理の人が来てくれた。

私はどうやって解決するのか一部始終を見て質問し、メモしている。

一緒に来た4歳の女の子が部屋と台所と洗面所を駆け回る。もちろん花輪さんにはあやすことはできない。

niftyの最初の契約の時にもらったIDなどを駆使して、電話番号への認証番号なしでもなんとかパソコンを開くことができた。

PINなどは私が紙に書いてパソコンの端っこに貼った。

花輪さんはメールもしないし、ただyoutubeや地図を見るくらいなのだけど。

とにかくわからないウインドウは消すこと、クリックしないこと、とお願いする。

夕食は花輪さんが買っておいてくれたタラバガニ、アスパラ、トマト、ビール。

 

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2023年7月 1日 (土)

鎌ヶ谷の病院の定期検診 /  秋に個展をする高円寺のギャラリー

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我が家の斑様 チョッピー君

6月30日(金)

体調の報告と検診に鎌ヶ谷の病院へ。

がんセンター中央病院のY本先生からご報告が行っていると思うが、脳へのサイバーナイフを受けても副作用が出なかったことをお伝えする。つまりは浮腫がなかったということ。

7月13日にMRIを撮影して、脳への転移が消えているかの確定診断を受けると言ったら、なんと・・・

サイバーナイフを受けても脳の転移が全部消えないこともある、と言われて愕然。

しかし、転移はすぐに消えなくても1年後に消えることもあるし、

脳に転移が残っても症状が出なければ、そのまま何十年もほっておける、

現に私の脳転移も、もしかしたら最初に甲状腺癌が発見された時から既にあったのかもしれなくて、

転移があってもふらつきも吐き気も運動障害もなく、生きて来られたのだから、あまり気にしないこと、と。

体調に関しては、とにかく手術してから集中力が出ない、だるくて眠くて遅くまで起きていられない、

お酒が弱くなりすぎて飲めなくなった、と言ったら浅井先生に「その2つは良かった!」と大喜びされた。

「それはよかったです。ちゃんと寝てる、と言っても嘘ついてることが多いから。いつもがんばりすぎて眠らないことがあるから。」と。

抗癌剤レンバチニブについて、甲状腺の乳頭癌に関しては、使っている人が本当に寿命が延びているのかわからない、と言われた。

腎臓癌など、ほかの種類の癌にはよく効いているらしい。

6月28日(水)

青梅街道の街路樹の銀杏の青い実がびっしり落ちていた。まだ6月なのに、蒸し暑く、真夏に急かされる。

秋に個展をやるギャラリーにお金を払って来た。

この秋の個展は10月25日~11月3日の予定です。

緑の中の移ろう光も素敵な場所。

楠(クスノキ)に誘われたアオスジアゲハが大きな窓に寄って来た。

最初(1月)に仮予約した場所からは本当に不気味な経験をさせられ、癌の4期で苦しんでいるのに不要なストレスを与えられたので、もう本当にこりごりだ。

その場所について、2月に神奈川県立美術館葉山館館長の水沢勉さんに電話で相談した時、

そこは「科学とアートの融合」という余計なコンセプトを掲げているので悩んでいると言ったら即、「そこまで政治的なところはよくない」「ノイズが多すぎる」と強く反対された。

画家の友人や、そのほかの美術館の学芸員さんにも反対された。

あの展示会場を見ているポルトリブレの平井さんには「なんであんなとこでやるの?暗いし、福山さんの絵に全然あってない。あそこギャラリーじゃないでしょ?ホームページもないし。ただの貸しスペースでしょ。」と言われたが、

あそこはただの貸しスペースではない。あそこを借りるには踏み絵がある。お金を払えばだれにも貸してくれるところではない。

レンタル条件を最初に会った時に言ってくれないで、本当に嘘つきだと思う。

真剣に美術をやっている人間が関われるような場所ではない。

今日、お金を払って来たギャラリーのオーナーは、作家を作家としてちゃんと尊重してくれる。

 

 

 

 

 

 

 

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