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2023年12月13日 (水)

斉藤哲夫さんに連れられて遠藤賢司さん宅へ

12月13日(水)快晴16℃

一週間くらい前の夜9時頃、私には珍しくケイタイ番号から電話があり、

「俺だよ。哲夫!」と言われて一瞬誰だかわからなかったが斉藤哲夫さんだった。

私の個展の時に約束したとおり、遠藤賢司さん宅に連れて行ってくれるという。

今日、昼の12時半に某駅の改札で待ち合わせ。

まずはドトールでお茶を飲みながらお互いの病気の近況を聞きあう。

それから10分ほど歩いて遠藤邸へ。

昭和の古くて個性的な作りのお家。白い木の窓枠。

「古」とつくものが大好きでいろいろ収集していた(私と同じだ)エンケンさんの感性がすごくしっくりきて感動。

玄関の中には黄色い木の雪印牛乳の配達箱。それと小さな猫の人形がいっぱい。

家に上がらせていただくと洋猫の混じった三毛の女の子ちゃんが迎えてくれた。お客に興味を持つが引掻くので注意とのこと。

はいってすぐのお部屋に遠藤賢司さんのお骨の箱があり、

そのまわりにはやはり小さな人形やら深大寺の角大師のお守り袋やら秋田の犬のかたちの飴人形やら張り子人形やら細かいものたちが

釈迦涅槃図の釈迦のまわりの動物たちのようにはべっている。

でも悲しそうではなくいつも一緒に、生き生きとして。

後ろの壁にはエンケンさんの写真がびっしり。

70年くらいの長い髪を真ん中分けにしてかわいい猫を抱き上げたエンケンさんの写真や、歴代猫やライブの写真や着物を着た写真や・・・。

それらの温かさとにぎやかな熱さとかわいさで、(来る前は泣いてしまうと予想していたのに)

もう亡くなっていることが信じられなくて、涙が出なかった。

ぐるりの棚にはたくさんのレコード、CD、記録のファイル、スケッチブック、そしてまだまだ猫のぬいぐるみや人形。

スケッチブックにはずっと詩や日記を書いておられたそうで「貴重」と表紙に書かれてある60年代の学生時代のノートなど見せていただいた。

学生時代のいろんな女の子の名前が出てくるたくさんの恋の詩とか、音符ひとつひとつが猫の顔になっている楽譜とか・・・

ご家族はエンケンさんの残したギターの話をされて、私はギターの名前(品番)を聞いてもちんぷんかんぷんだが、哲夫さんはもちろんよくわかってらした。

大切に有効に使ってくれる人に譲りたいと。

エンケンさんより年下のしっかりした(エンケンさんを敬愛する)アーティストのかたたちは、ネットで調べて適切な値段で買い取ってくれたが、

エンケンさんと同世代の友人は借りると言って持って行ってそのままの人もいると。

2020年に新宿のビームスでポップアップショップ「エンケン商店」が開催され、派手な衣装やブーツなどもろもろのものが売れたという。

知っていたら絶対に行っていたのに残念。

2021年にはディスクユニオンでポップアップショップが、ここでもエンケンさんの収集した数々のものが売られていたのに知らなくて残念。

そして今年の秋には新宿のポップアップギャラリーでポスター展があったらしい。

ご家族に私の名刺をお渡ししたら、私の名前をご存じだった。

エンケンさんが私の展覧会に来てくださったことをお話されていて「いい絵をかくんだ」と言ってくださっていたと聞いて感激。

エンケンさんが昔にくださったおはがきを、私はずっと大切に持っている。

私が描いたアネモネの絵を「美しいなあ~。ずっと机の上に飾ってるよ。」と書いてくださった。

今日はなんとも感慨深い一日だった。

エンケンさんのかわいがっていた猫ちゃん。
Sdsc07011

斉藤哲夫さんはしょっちゅう高円寺に来られるので、今度、私の絵をかくところを見たいと言われた。

 

 

 

 

 

 

 

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