沢渡朔さんと撮影
3月17日(日)21℃ 風やや強い
緊張して何度も目が覚めた。
7時すぎに起床。昨夜のリゾットの残りを茶碗に半分くらい食べ、お風呂に入る。
9時半に家を出て沢渡さんの事務所へ。
そこからアシスタントのS原さんの運転で沢渡さん宅へお迎えに行き、高速に乗って目的地へ。
「なかなか暖かい日がなかったけど、今日は暖かくなって本当に良かった。風もあるし。」と沢渡さんが窓を開けて手のひらで風を確かめながらおっしゃった。
沢渡さんのケイタイに電話が来て「ああ、カズオちゃん?」とお話されていた。
電話を切ってから「従兄弟。こないだ山形に行ったんで会ったんだよ。向こうの新聞に俺の親父のことが載ってね。」と。
沢渡さんのお父様は詩人だったと聞いている。
明日から分子標的薬を始めること、そうしたら副作用でむくみが出、倦怠感や吐き気、頭痛などで元気に走り回れなくなりそうなことをお伝えする。
「今日みたいなのは楽しいから病気にはいいんでしょ。」と沢渡さんはわかってくださっている。
現地には12時頃着。
朽ちた樹と枯れ蔓の絡まる中で撮影。
少し撮ってから「自分で写真を作っていって。」と言われ、じゅうじゅうわかっているはずなのに
すごく緊張してしまって、きれいな動きができない。
うまくできない自分がもどかしく、苦しい。
私はこれほどの憧れの人と相互作用で奇跡を起こせない自分を憎んでしまう。
けれど、とても楽しい、生きている感覚に充ちた一日。
きれいな蔓を見つけたらイケマの名残の鞘がついていたので歓喜。さっそく身に絡めた。
草原はまだまだノイバラの蔓が渦を巻くようにはびこっていて、もこもこちくちくして足を取られて小走りにも走ることができない。
樹の枝は棘だらけのサイカチが多く、それに絡まったカナムグラの蔓の細かい棘もやられ、
撮影が終わった時には手も腕も脚も足も引掻き傷だらけ。血だらけ。
イガイガトゲトゲだらけの草の上に倒れこんだりもしたのでもうたいへん。
一歩一歩が絡み取られるようなぼこぼこの草地を無理やり走ったので、帰り道ではふくらはぎが痙攣。
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沢渡朔さんはいつでも自由でそよそよしていて、気取りのない芸術家で、ほんとうにかっこいい。
19年前にこことは別の廃墟(私がほれ込んだ場所)で撮っていただいてから、また沢渡さんと一緒に作業できた夢のような一日。
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