« レットヴィモの副作用 | トップページ | 神代植物公園 桜 »

2024年4月 5日 (金)

分子標的薬レットヴィモ(セルベルカチニブ)とフラノクマリン類の飲み合わせ

Sdsc07516
ご機嫌なプフ。

4月5日(金)

結論から言うと、製薬会社のイーライリリーの答えは

「社内ではレットヴィモとグレープフルーツを一緒に摂った試験はしていません。

しかしレットヴィモを摂った後の血中濃度(体内分布)の値が高いことから、フラノクマリン類をとってもさほどの影響はないと考えられます」とのこと。


3月18日に、国立がん研究センター中央病院の頭頸食堂内科のH先生から、

「レットヴィモを飲むときはグレープフルーツ類を食べたらだめ」と言われた。

降圧剤がグレープフルーツなどの柑橘によって代赭阻害されることは知っていたので、レットヴィモもそうなのかネット検索したが、レットヴィモに関して代赭阻害と書いている記事は無かった。

メーカーのイーライリリーの問い合わせ窓口に電話したところ、「そういう記載はないです」とのこと。

4月2日に、イーライリリーに電話して確認したことをH先生に報告したら、

「そんなことはない!グレープフルーツはダメ!」と強く言われた。

「ユズやオレンジもですか?」と聞くと「ユズは知らん!」だそうだ。

(私の長年主治医だったもとがんセンター頭頸科部長のA井先生も、今の主治医のY本先生も、呼吸器外科で私の肺を執刀してくださったY倉先生も、こんな言い方は決してしない。それを言うなら「ユズはわかりません」でしょう、とイラっとくる。)

 

それで今日、もう一度イーライリリー社に電話してレットヴィモがフラノクマリン類に代謝阻害されることはまったくないのか、レットヴィモ使用のための冊子に説明がないことの理由を質問してみた。

そうしたら冒頭に書いた通りの答え。

「フラノクマリンは消化管のCYP3Aを阻害するのですが、レットヴィモはバイオアベイラビリティ(bioavailability 服用した薬物が全身循環に到達する割合をあらわす定数)が高く、摂った後の体内への分布が高いことからあまり影響はないと考えられるので、注意書きに記載していません」


ネットで調べると体内への分布が低い薬の代謝を阻害する「フラノクマリン」類は、

柑橘類の中でもグレープフルーツ、ブンタン、ハッサク、キンカン、ナツミカン、イヨカン、オレンジなどに含まれる。

私が何十年も常用しているアールグレイ紅茶のベルガモットにも含まれる。

フラノクマリン類が含まれない柑橘、レモン、カボス、ユズなどはだいじょうぶ。

成分が薬の分解を阻害すると血中濃度が高くなり、薬が効きすぎてしまい、副作用が強く出る。

 

さらにイーライリリーのレットヴィモ担当の人に質問した。

〇副作用が強く出た時は自主的に断薬するように言われ、3日で薬が身体から抜けると言われたがそのとおりか

「社内の試験では断薬してから1週間で体内から抜けた。でも個人差がある」

〇減薬すると耐性がつきやすいという記述をどこかで読んだが、断薬と減薬で耐性のつきかたに違いはあるのか

「社内では耐性についての試験を行っていない。ただ減薬して続けている人はいる」

耐性をつけずになるべく長く使う方法を一番知りたいが、レットヴィモは甲状腺癌では昨年末に保険適用になったばかりの薬なので、まだわからないことが多そうだ。

 

|

« レットヴィモの副作用 | トップページ | 神代植物公園 桜 »

がん」カテゴリの記事