国立がん研究センター中央病院 血中カルシウム濃度正常に戻る / 髪を切る・西新宿
6月24日(月)
レットヴィモ断薬一週間目。
急に暑くなりややバテ気味だが、薬の副作用が切れて本来の動きができ、夜間卓球では先週に引き続き勝数が一番になる。
蒸し暑い夜の空気の中、梔子(くちなし)が匂っている。
紫陽花は陽に褪せ、切り取られてしまったところがほとんど。
6月25日(火)
国立がん研究センター中央病院。まず尿と血液の検査。
2番目に歯のレントゲンを撮られ、歯科検診。
この検診はゾメタやランマーク(骨転移による破骨細胞を抑え骨の血中カルシウムを下げる薬)をやるための歯の骨の状態や歯周病の確認である。
歯科の先生にゾメタやランマークなどについてH先生から聞いているか尋ねられ、説明は聞いていないがネットで副作用について調べていて、自分ではまだやりたくないと伝える。
すると予想通り、「ゾメタやランマークはそんなに怖い薬ではありません、顎の骨壊死が出るのは何年も続けた場合だけ。それより血中カルシウム濃度が高い方が死の危険性がある」とかなり熱心に説明される。
しかし私はまだ高カルシウムによる嘔吐などの症状もなく、高カルシウム傾向になったのは食事でカルシウムを摂り過ぎたせいだと思うし、それはもう今日は改善できているはずなのに薬物治療(私の感覚では怖い)を勧められることに違和感がある。
3番目に内科のH先生の診察で、本日の血液検査の結果、私の予測通り血中カルシウム値も、肝臓の値も、腎臓の値も、明らかに下がっていてすべて良好とのこと。
「ふたつの選択肢があって、ひとつは今飲んでいるアルファロール(ビタミンD)を1日2錠から1.5錠に減薬する。もうひとつはアルファロールは2錠のままで血中カルシウムを下げる薬(ゾメタやランマーク)を注射する」と言われ、正直、呆れてしまった。
アルファロールを少々減薬してみるだけですむのに、わざわざ副作用が危険な化学物質を注射する必要を全く感じない。
毅然と断りたいところを我慢してが柔らかく断ると、「そう言うと思ってました」と言われた。
先週、Y本先生の診察室に呼ばれた時、Y本先生がが会議で席を外していて、初めて会う若いO先生がおられた時、「アルファロールを減薬しないでいいのでしょうか」と質問したら、
「内科のH先生が減薬しないと言うなら、H先生は論理的に考えて言っているはずだから」と言われ、この人に何を聞いても無駄だと思った(H先生がどう考えていようと、いつも論理的に順序だてて説明されないからわざわざ質問している)。
それで後日、がんセンターに電話して「Y本先生にアルファロールを減薬しなくていのか質問したい」と伝えたら看護師さんにつないでくれ、看護師さんによると、Y本先生はもう帰宅されたそうで、「残っていた若い先生数名に聞いたら『減薬してはいけない』と言われた」とのこと。
それなのに今日は、最初に私が直観した通り、「アルファロールは減薬したほうがいい」と今更言われた。
4番目に頭頚部外科のY本先生の診察で、「私の血中カルシウム濃度が上昇した原因に骨転移は関係あるのでしょうか」(私は骨転移は関係なく、食事でカルシウムを摂り過ぎたせいだと思っている)と質問すると、
「今、レットヴィモが効いている状態で、骨転移のせいでカルシウムが溶け出しているとは思えません」と。
次に「アルファロールは破骨細胞や骨芽細胞の作用と関係あるのですか?」と質問すると、「関係ありません。ただのビタミンDなのでカルシウムが体内(胃腸)に留まるのを助ける程度」と。
がんのせいでカルシウムが溶け出しているのでなく、まだ骨転移の痛みもない段階で、私の感覚ではまだゾメタやランマークなど余計な化学物質を体内に入れたくない。
6月26日(水)29℃
髪を切りに行く。
12時から14時までカット690円という知る人ぞ知るお店へ。
12時ちょっと過ぎに着いたら2人施術中で4人待ちで、私は椅子もなく立ちっぱなしで待った。
しかも私の前の4人全員が髪染めをしたため、2時間近く待つ。
カット自体は10分くらいだが、ここの女性美容師さんの所作は丁寧だった。
8cmくらいカット。
サイバーナイフで抜けた後に生えて来たクルンクルンの髪(今20cm程度)について、そこを目立たせないためには一度全体をショートにしたほうがいいのか聞いてみた。
美容師さんは「短くすると余計にそこだけのカールが目立つかも」とのこたえ。
・・
17時に西新宿の実家でIさんと待ち合わせ。
西新宿の駅から地下道を通り、ヒルトンホテルの中を通って地上に出る。
ここから中央公園の緑を左に見つつ、欅並木のなだらかな坂を下る。私の大好きな故郷の風景。
Iさんが体調を崩し建設業を廃業することになったので、お借りいただいていた部屋の引き渡し。
Iさんは脳梗塞や心臓病などがあり、ゆっくりしか歩けなくなっていたので、ゆっくりゆっくりと西新宿5丁目駅のエレベーターまでお見送りした。
Iさんには何度か和食のファミレスにご一緒したり、毎年おいしい鰻をいただいたり、とても親切なかたでありがたい思い出しかない。
Iさんとご縁が切れるのはとても寂しい。
屋根や床を修理したらどれくらいかかるかの見積もりをお願いした。
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