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2025年8月

2025年8月31日 (日)

大野一雄「美と力」上映会

8月30日(土)

ギャラリー十二社ハイデで大野一雄さんのVHS「美と力」の上映会。

土方巽演出の衝撃的な「ラ・アルヘンチーナ頌」(ジャン・ジュネの『花のノートルダム』のディヴィーヌ)・・・

大野さんが初めてアルヘンチーナの踊りを生で見てダンスをやろうと思ったという、希少な実際のアルヘンチーナの舞踊映像・・

明るく愛らしくふくよかで軽快に跳ね回るアルヘンチーナの踊りに感激し、

アルヘンチーナを頌える踊りとして、生と死のはざまの男老娼ディヴィーヌを踊る、その凄まじさ。

死にゆくことで生きるような、拈華微笑のような・・・とてつもない妖艶。

そして大野一雄さんの生い立ち、土方巽との「バラ色ダンス」など盛りだくさんの内容。

1時間見たところで、あまりのエネルギーに圧倒され「休憩していいですか」の声が上がる。

VHSなのでいつでも止めて休憩できるのです。

お茶とサンドイッチをとってしばし、だらける。

上映再開。そして後半50分。

「わたしのお母さん」。赤い朱塗りの御膳をお母さんに見立てる。これもすごいのだけど・・・

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そして私もまだ生々しく覚えている1998年の「愛の夢」。

大野一雄先生の舞踏は何度も見に行っているので、場所ははっきり覚えていないが、テアトルフォンテ「わたしのお母さん」の舞台のラストで踊られたものだったのだろうか・・。

この時、大野さんは92歳。もっとも身体がドラマティックに動いていたように見え、まさに「愛の夢」に向かって駆けだすように、切なくも希望に満ちた笑顔を中空に向けて力強く舞ったのを私は間近で見たのだ。

すぐ近くに座っていた高橋睦郎さんが頬に幾筋もの涙を流しているのを見た。

名状しがたい激しい感動。

98年には「天道 地道」も見に行っている。

そしてこの年の10月には、私の銀座での個展にもいらしてくださって、絵の前で踊ってくださった。

画廊に電話があって、私が出ると「おーのです」と言われて、一瞬誰だろう?と思ったら「おーのです。今から踊りに行きます」と言われて仰天したのだった。

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曲目は大野慶人さんが持ってらした小さなカセットデッキでかけられたマヘリヤ・ジャクソン「I believe」とエルヴィス・プレスリーの「愛さずにはいられない」。ただ号泣しかなかった。

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画家だった大野一雄さんの叔父様の絵の資料をくださって、本当に感無量でした。

そう、その前に1996年の阿部弘一先生の『風景論』が現代詩人賞を受賞された時の、受賞式における大野一雄さんの舞が、恐ろしく感動的だったのを、また思い出す。

阿部弘一先生は私の恩師である毛利武彦先生の御親友で、ポンジュなどを訳されてもいる詩人。

あの時も授賞式会場の後ろのドアからゆっくりとにじり寄るように登場された。

もう息をのんでしまって・・・

ディヴィーヌの衣裳ではなかったが、舞の雰囲気は似ていて、生成りのアンティークドレスだったように思うのだが・・・

スポットライトも段差もない、詩人たちがただ椅子に座ってる会場が、まったく違う、大野一雄さんの世界一色に変貌してしまって・・・それは凄まじい体験。

舞踏の最中は遠慮して写真を撮れなかったが、あまりに心身を持って行かれて涙が止まらなくて、どうしようもなかった。

・・・

この大野一雄上映会に、40℃近い猛暑の中を、ギャラリー十二社ハイデにいらしてくださったお客様に心より感謝申し上げます。

かなり前から私の文章を好きでいてくださって、私の文章の緊張感によってすごく緊張すると言ってくださったことに言葉もないほど感激しました。

また、この日、帰宅途中、西新宿駅近くの舗道でMが踊ってくれて、そのあと十二社の石段まで戻って、またそこで踊ってくれた。

ヒメムカシヨモギ、アレチノギク、オヒシバ、メヒシバ、エノコログサ、ヤブカラシ、ヒルガオ・・・

むせるような夏の終わり。

 

 

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2025年8月29日 (金)

ギャラリー十二社ハイデ・デッサン教室

8月27日(水)

アケミさんは毎回デッサン教室に参加してくれているので、すごく上達されていて感心しています。時系列に並べてみました。

アケミさんの作品(8月27日水)

ただ漫然と描くのではなくて、花の美しさがとらえられています。

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初めてのコスモスデッサン。花は完全に自分ひとりで描いてもらいました。

茎が重なって描きにくくなっていたので、茎の流れの「あたり」と、葉までは時間がなかったので、葉は最後にざっくり5分くらいで私が描き入れました。

茎は、大、中、小の花に合わせてだんだん短くなります。茎のうねりは美しい線を感じ取って、画面の中で自分の描きたいように少し変えて配置してOKです。

この花も葉の付け根の「托葉」を強調して描くことでリアルになります。葉はあくまでなよなかに、伸びやかに。

また、茎は下にいくほど太くなります。針金のように細かったので私が修正しました。

アケミさんの作品(8月22日金)
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初めての薔薇の花のデッサン。花の部分は完全にひとりで描いてもらいました。

しべも含め、細い線で丁寧にかたちがとれるようになりました。

花だけで時間が終わってしまったので、葉のつきかたなどはさっと私があたりをつけました。

葉のつきかた、葉柄の基部の「托葉」、「とげ」が重要なので、そこを強調して描くと大人っぽい絵になります。

アケミさんの作品(8月20日)
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画面の真ん中に定規で垂直に正中線を引き、グラスの口の部分、水面、支えの3点に水平(直角)に交わる線を引いて、そこに3つの楕円を左右対称に描く練習です。

最初の頃とは比べ物にならないほど形が安定してきました。

ガラスも、以前はどこを描けばいいのかわからなかったのが、描くところが自分で見えて来ていて、反射などどんどん描き進んでいます。

 

まむさんの作品(8月27日水)
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最初の頃よりていねいに細い線で描けるようになりました。

花びらのねじれもよく見て描けています。

線をぎざぎざと往復させて塗るくせがなくなってきました。


工藤さんの作品(8月22日金)

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ワイングラスはどんどんかたちを修正して、最終的にはすっきり描けました。

自分の眼でとらえたガラスに映っている「現象」を描けていることも素晴らしいです。

工藤さんはとてもやる気があるので、宿題として、路傍の夏草を描いてきてもらいました。

植物の曲線、運動を描くことは感覚的な生き生きした線描をつかむことであり、路傍の草の名を覚えることは、常にものを見るくせにつながります。

エノコログサ(猫じゃらし)とツユクサ(写真を撮るのを忘れてしまった)。

エノコログサは思ったより茎が長いので、画面に描き切れない場合は、花穂から描けるところまで描いて、その横にそこから下の根元のほうまで(つまり2つに分けて)描くといいです。

デッサンは同じ画面にいくつも分けて描いたり、繰り返して描いたほうが良いデッサン(見えた時点で描く、見えなくなったらそこで切る、の繰り返し)になります。

ツユクサは朝しか花が開いていないので、時間がない時は、とりあえず開花しているところだけ描いて、茎や葉は後からゆっくり描くといいです。


富永さんの作品(8月20日水)
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80歳男性のかたで、デッサンを習うのは初めてだけど、自分で何十年も油絵を描いているかた。

勝手がわからなくて4Bの鉛筆で筆圧をかけて大胆に描いてしまわれるので、一度で形を決めないように、少しずつ細かく修正をお願いした。

1時間半くらいで色を付けたいと言われ、ハイデにあった水彩色鉛筆をお貸ししたらいきなり葉っぱに派手な緑色を塗られたので、私が渋く修正。

最後はガラスの質感、水の部分、どう塗るのかわからないと言われたので、私がささっと仕上げました。

今回は透明感のあるさらっとした感じにしたかったそうなので、満足していただけました。

何十年も油絵を自由に描いているかたにどのように指導するか、非常に迷ったのだけれど、新しい描き方を知ったと言ってくださったのでよかったです。

 

 

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2025年8月18日 (月)

NEW AUCTIONギャラリー 沢渡朔『NANA』展 / 国立がん研究センター中央病院

8月17日(日)

沢渡朔さんの『NANA』展の最終日で13時から在廊されるとネットで見たので、ご挨拶に行って来た。

沢渡朔さんに撮っていただいた写真と谷川俊太郎さんの詩と私の絵を編集した本、1か月以上前に写真の出版社さんに入稿しているが、まだデータが来ていないことをお伝えした。

たぶんデータが来てから、私の修正希望がはいるので、今年中に本ができるのかはわからない。

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いつもながら静かでさり気なくてかっこいい沢渡朔さん。その写真は若々しくて生気に満ちる。モデルとの共鳴。

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一日半で一気に撮ったという本当にたくさんの写真。スタイリストがついていたそうで、何十種類もの服を着替えているので、そんなに短い日数で撮ったとは思えない。

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8月15日(金)

NEW AUCTIONギャラリーに11時に見学に行く。篠原さんも来てくださった。

表参道ヒルズの向かい側。裏原宿キャットストリートの側よりは静かな、大きなガラスから優しい光が差し込む地下のスペース。

12時過ぎに篠原さんが30年以上?も毎年企画しているというトキ・アートスペースのブックアート展へと移動。

灼熱の太陽の下、表参道を横切り、裏通りで古い昭和のマンションや夏草繁る廃屋を見つけたりしながら、ワタリウムの前を通り、外苑前のほうへ歩く。

足利市立美術館で11月にやるはずだったコレクション展が、市長がOKを出したのに会計課の人が予算を出さなくて中止になった話、また逆転して、今は市長のほうに分がある、と篠原さんに言われた。ええ?!

もしそうなら、すごく嬉しい(若林奮先生の絵の隣に私の絵を展示してもらえるかもしれない)のだけど、まだわかりません・・。

ブックアート展には、小学生の作った絵本から、製本のプロの作品まで、いろいろなかたちの本があった。

私が一番素敵だと思ったのはこちら。活版印刷の活字のような、しかし文節になっているもの。黒い鉛筆にも文字。入れ替え可能で詩になる。箱も手づくりだそうだ。
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吉田文憲さんの『原子野』(砂子屋書房)の装丁をした時、もう日本にはほとんど残っていない活版印刷の会社に行ったのを懐かしく思い出した。

『銀河鉄道の夜』のジョバンニがアルバイトで活字(これも星のメタファ)を拾う場面を思い出しながら、その時は印刷所にいた。

『原子野』の本の奥付を見たら内外印刷という会社だった。もうないのかもしれない。板橋のトレーニングセンターの近くだったのを覚えている。

・・・

夕方から夜、Mに舞踏の話をきく。

大きな場でなく細部の。

言葉もまた大きな言葉でないほうがいいのだろうと思う。

私の感覚では大きくて壮大な言葉ほど詩でなくなる。

デッサンする身体。

最近、人にデッサンを教えるようになって、私はデッサンのことばかり考えている。

基礎の基礎ととして構造を踏まえることはあるが、その先は

良いデッサンとはどういうものか。それは鈍くないもの、繊細で感情があって、捧げられたもの。

受動体となって、どこ(なに)が残されるのか、なのだが

おそらく身体感覚の強度や繊細にものを見る(あるいは気づく)力、線を選ぶ身体が「絵」であるデッサンを生み出すが、

「絵」になっているか、「絵」になっていない(絵未満)か、を見分けらえる人はあまりにも少なく、機械的で均質な「鉛筆画」のようなものが世間では絶賛され、人気が高い。それはデッサンでも「絵」でもない。

そしていわゆる現代アートをやっている人でデッサンを大切に考えている人は皆無だろう。

8月12日(火)

国立がん研究センター中央病院。

尿と血液検査。結果が出るまで時間がかかった。

若い男性のかたが採血してくれたのだが、「刺すときに痛いか痛くないかは、痛点に当たるかどうかで、技術とは関係ないのですか?」

と質問したら

「そのとおりです。それに針の太さも痛さと関係ないんですよ」と言われて驚いた。

普通に考えれば太いほうが痛点に当たりやすい気がするけど・・?さらに見た目で太い針の方が痛く感じてしまうというのはある。

いや、やはり太い針は痛いと思う。昔は点滴の針が太くて長時間すごく痛かった思い出が・・。

あまり細い針を開発しても、血液の成分が潰れてしまうのでだめだそうだ。

帰りにハイデに行く。

8月10日(日)

2時に足利市立美術館の篠原さんがNEW AUCTIONギャラリーのAさんとギャラリー十二社ハイデに来られた。

篠原さんはギャラリー工事途中(ダクトレールがつく前)は見ていただいたが、完成してから来られるのは初めて。

Aさんは奈良美智のドローイングなど見ていただいた。

篠原さんは、次の本のために撮影した私の絵の画像をAさんに見せてくれた。

それと紐にクリップで吊るしていた私の鉛筆デッサンを「これ、すごくいいよ」と言ってくださった。

Aさんは私の絵を「錆にこだわった画家が日本にもいたんですね」と言われた。Aさんはキ-ファーや若林奮先生が好きだそうだ。

『デッサンの基本』を見て「懐かしい。これ受験の時に使ってました」と言われたので「この本、私が書いたんですよ」と言ったらすごく驚いていらした。

どこかで誰かが自分の本を読んでいてくださるのがとても不思議だ。

 

 

 

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2025年8月13日 (水)

ギャラリー十二社ハイデ デッサン教室生徒募集・鎌ヶ谷

只今、お盆休み中ですが、お盆が明けたら、当面金曜の夜6時半か7時から、と水曜の午後3時からのデッサン教室に参加してくれる生徒さんを募集しています。

1時間半3000円、2時間4000円です。

私のHPか、ギャラリー十二社ハイデのHPのコンタクトからメールください。

よろしくお願いします。

8月8日(金)

夜間デッサン教室。

10年前に私の個展に初めて来てくれたI君、昨年の花輪和一さんとの二匹展の時に出会った工藤さんが来てくれた。

I君は昨年くらいからデッサンをほかに習いに行っているらしい。

この林檎は芯が傾いていたのだが、その特徴もよくとらえられている。果物と野菜の肌合いを慎重に丁寧に少しずつ描き進めているところが素晴らしい。単に球体として黒く塗るのではなく、ニュアンスを自分の心で感じて描いているので、味も素っ気もないデッサンではなく、よい絵になっています。

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工藤さんは初めてにしてはとてもよい。むやみやたらに黒く塗らないところ、林檎の肌合いの微妙な変化や特徴を追って、それによって立体感が出ているところが素晴らしい。初めてなのに単純ではなく、根気よく見て描けていることに関心しました。

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アケミさんのデッサン。教えて4回目のデッサンで、だいぶ安定してきました。丁寧になったし、最初の頃より、ものが見えてきている。
もの輪郭を太く描くこともなくなってきている。上達が早くて感心しました。

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デッサンが、ただものの形を追って黒く塗る、というものではなくて、ひとつ絵として魅力的になるためには、よく見て感じて描くことです。

単に機械的に描くのではなく「感じて」描くこと、それは最近はやりのいわゆる「鉛筆画」とはまったく反対のベクトルです。

いわゆる「鉛筆画」はデッサンではありません。

ものを自分の眼で見て、どこに魅惑されるのか、それを必要な線で描くのがデッサンです。

私が教えていくのは、受験用のデッサンでも鉛筆画のような無機質なものでもなく、「絵になるデッサン」です。

新宿までの帰り道、工藤さんに

「今までいろんなことをやってきたけど、現代アートはなんでもありだし、AIは誰でもできる、写真もなにか違うと思った。最後に残ったのはデッサン。福山さんの芸術を僕に教えてください」と言われた。

8月6日(水)

ギャラリー十二社ハイデのデッサン教室。

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アケミさんが水彩に慣れているので、鉛筆デッサン45分のあとに45で軽く着彩してもらおうとしたが、

初心者には完成の方向がわからなかったようで、薄く下塗りした段階で終わってしまった。

「完成。出来上がった」と言われたので、「これでは感性の2,3割しかできていないので、きょうは私がざっくりやり方を見せます」と言って

30分着彩したのがこの絵。

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はっきりわかったのは、着彩まではまだ時間が足りなかったということ。

もっとゆっくり、少しずつ教えないとだめだった。

8月5日(火)

気温40℃。歩いた。

8月1日(金)

鎌ヶ谷の病院。

過敏性大腸症候群?で慢性の痛みと下痢が数か月続き、一時41kgを切ってしまったことについて、浅井先生は「とにかく食べないと治らない。下痢するんだったらその分、人の2倍食べないと。豆類とか、なんでもいいから食べないと」と言われた。

でもたえず胃酸が上がって来て、胃腸が痛いので食欲がない。食べたら即、おなかが痛くなるのがわかっているから。

浅井先生は今年の末くらいまではこの病院にいると言われた。今、この病院ではもう頭頸科の手術はやっておられないとのこと(手術は近くの病院への紹介となる)。

東大医学部の、鎌ヶ谷に来てくれる可能性がある学生さんはすごく優秀な人で、どこの病院からも引くてあまたなので、果たしてどうなるか・・・と言われt。

前回も言われていたが、今は本当に命にあまり関りがなくて、夜間呼び出されることもなく、お給料は数倍ももらえる美容整形のほうにばかり進人が多くて、命を救う外科医が不足して困っ要るお話。

今後、大腸などの癌患者は手術が半年待ちくらいが当たり前になるということ・・・。

浅井先生は高校3年の時に、急に医学部に行くことを決めて、それまでは経済学部などに行くと思われていたので周りも驚いていたそう。

人の命を救う外科医になって国立がんセンター頭頸科でずっと働かれていたのは、本当にすごいことだと思う。

小雨の中、歩き、久しぶりに私の好きだった森のほうに行ってみた。

ここは、かつて素敵な森だったが、その3分の2くらいが伐採されてベルクという大きなスーパーになってしまった。

そのスーパーの横と裏側にほんの少し残っている森を散歩。

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煙突のあるおしゃれな家。このあたりには珍しい。

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ベルクの後ろ側の森。「鎌ヶ谷市保護樹林」と書いた看板があったので少し安心した。

鎌ヶ谷が残念なのは川がないこと、私はずっと川がある街で暮らしている。

この日、帰りに少し食べたらやはりお腹が痛くなり苦しかった。

なんとか2時間耐えて電車を乗り継ぎ、高円寺の駅に着いてからドラッグストアでロートエキスとタンニンの水なしで飲める下痢止め(ストッパと同じ成分のものだが半額)を買ってすぐ飲んだら、なんと、効いた。

今まで何か月も強力な下痢止めと言われたロペラミドを一日2~3回飲んでいたのに止まらなかったのに。

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2025年8月 3日 (日)

十二社ハイデ キッチンカウンターの改善、新潟絵屋の真島さん、フリーリーディング 

7月20日(日)

朝からキッチンカウンター(これは私も管理人も頼んでなく、ある日、気づいたらできていたもの)の改善をしてもらう。

絶妙な高さでできているのだが、これができてから手前の部屋から台所に入れなくなくなってしまい、不便なので。

左側30cmくらいを切断して、下に落とせるように蝶番をつけてもらった。

そのほか2階の3畳の部屋の扉がはまっていないのを、扉の上面に細い木をつけることで、窪みにはまってすっと横に滑るように直してもらう。

トイレの水漏れ、この時はわからなかったが、普段は確かに少し漏れている。

昼、疲れたので帰宅。

休んでいたら4時頃、管理人のアケミさんから私に会いに来てくださったお客様がいると連絡がある。お会いできなくてすごく残念。

「新潟絵屋」と「砂丘館」のスタッフの真島さん。
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真島さんと一緒に来られたかた、シャツが萌黄色のレースでものすごくおしゃれ。

なんで私を知っていたのかというと「十二社の家を改築するところからブログを読んでいた」とアケミさんから伝え聞く。

あとから「新潟絵屋」を検索してみると、古い大きな町屋を改築したギャラリーで、それはそれは素晴らしい建物。

うちはただ杉の木の外壁の築80年の木造というだけで、しかも隣の古い木造がべたっとくっついていてまったく瀟洒でないのだが・・

メールででお話したらこの建物を改築してくれた村野君の友達だそうで、この建物が完成する頃に電話で村野君が熱心にこの建物の良さを話して、東京に来るときは見に来てほしいとお願いしたそうだ。

新潟は母の生まれたところで、市内には従妹もいるのだが、もう何十年も行っていない。

コロナになる少し前に、もう一度だけ、母の生まれた場所(柏崎の山のほう)に行ってみたくて、従妹が車で連れて行ってくれると熱心に言ってくれたのだけど、がんの転移が活性化してうやむやになってしまった。

気がつくと交流のある血縁はひとりもいなくなっている。

7月26日(土)

十二社ハイデでフリーリーディング。

正直、私はこのイベントが不安でたまらなかった。

現代詩手帖に書いている詩人と付き合いがあったので、ポエトリー・リーディングの悲惨さを頭に刷りこまれていて、くせのある人が来たらどうしようかと思って・・・

で、実際はどうだったかというと、想像したとは大違いで、楽しかった。

それは来てくれた藤木吾呂さんと工藤悦仙さんがプロフェッショナルの役者だったことが大きい。

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「魔法少女山田」(テレ東)の主演俳優の藤木吾呂さん。即興で淡々と語る。

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アンドレ・ブルトンの『秘宝17番』(1967)を手にシュルレアリスムの詩法を語る工藤悦仙さん。

ふたりともなんのてらいもなく、大きな声も身振りもなく、ごく自然に落ち着いて話された。

これはたいへん勉強になった。

アケミさんはこのイベントをとてもやりたかった人なので、なんときょうはアケミさんのおごりで飲み食いしてくださいと言われ・・・

誰もビールを飲んでないのに、ひとりだけ緊張した私はビール(発泡酒)をノンアル発泡酒で割って飲んだ。

順番に朗読か、しゃべりたいことをしゃべって3周して終了。

私は別役実の『不思議の国のアリス』の最後の部分のアリスの台詞と、自著『反絵、触れる、けだもののフラボン』から大野一雄さんに捧ぐ文章と、沢渡朔さんに捧ぐ文章を朗読した。

が、私は完全に失敗。レットヴィモの副作用で舌先に2つ口内炎ができていてラ行がダ行になってる。もっとゆっくり、少ないことばを確実に発しないと伝わらない、とやりながら実感していたので恥ずかしかった。

アケミさんはとてもかわいい乙女な(昔の?)自作詩を朗読をしていて、それで私は思わず「かわいい!」と笑ってしまったのだけど、それもいいものだった。

きょうのリーディングには、私がおそれていた嫌な表現がひとつもなかった。

それはとても素敵なことだと思う。

7月30日(水)

デッサン教室。

自力で左手をデッサンしてもらい(約12分でできた)、その下にもう一度左手を、私が指導しながら45分で描いてもらった。

手の皺の方向を丹念に追うことによって、肌の質感とふっくらした感じが描けてきたと思う。

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