« 国立がんセンター中央病院 検査値下がる | トップページ | ハクビシン »

2025年11月25日 (火)

『デッサンの基本』40刷のお祝い

11月の次の(最後の)ギャラリー十二社ハイデでのデッサン教室は、20日土曜日の17時からです。

新規に参加ご希望の方はHPの問い合わせからメッセージください。

11月20日(木)

『デッサンの基本』ナツメ社 40刷となりました。

Skihon_20251124125901

ナツメ社の編集長のS.Aさんが40刷のお祝いをしてくださった。

『デッサンの基本』は2009年に出版されて、もう16年目となり、実用書でここまでロングセラーのものは非常に珍しいということです。

この本を作るのに、確か9か月くらいかかったと記憶している。

人物デッサンのモデルを探すのに、自分が描きたいと思える人を求めて3か月くらい街で人を見ていた。

私はなにに対しても、自分の感覚に合わないと気持ちがはいらないし、努力してできることはすべてやりたい性格なので、詩的な雰囲気のある人をずっと探していた。

人物であれ、植物であれ、「どこに惹かれているのか」「何を感じて描くのか」がなければ、ただコピーするのではデッサンにはならない。

個人の眼を、身体を通って、手仕事としてあらわれてくるものでなければ。

ここまでITが発達した時代に、人々は情報を得ることで、それを「知っている」と勘違いしてしまう。

しかしそれはどこまでも情報であって、自分の身体を通した経験とは程遠いものです。

一輪の花を手にとってよくよく見れば、雄蕊、雌蕊のかたち、花びらの折れ、ねじれ、茎が真っすぐではなく葉の柄のついているところでじぐざぐに曲がっていること、葉の柄のついている反対側から小さな葉が出ていることなど、初めて気づくことが多いはずです。

その微妙なニュアンス、柔らかくて儚い生命の不思議を感じて描けば「絵」になります。

いわゆる「現代アート」をやっている人は、設計図をかくがデッサンはやらないようだ。

私はこの時代だからこそ、自分の外にある生命に寄りそう(生命のありかたを発見する)デッサンが重要だと考えています。

江戸時代の素描き、江戸末期に日本に西洋の水彩画が入って来てからのデッサン、油画の黎明期の明治時代のデッサン、エランヴィタール(生命の跳躍)が溢れる大正時代のデッサン、

それから日本以外の国の昔の画家のデッサン、さまざまなとらえかた、やりかたのデッサンを見ると、昔の人の身体感覚はすごい、ほんとうに素晴らしいと思う。

正直、私にとってはいわゆる現代アートを見るよりずっとずっと興味深い。

私は「デッサン」を「本画」より下のもの、あるいは「現代アートに必要ないもの」とは考えていません。

また、私自身の絵を「日本画」あるいは「現代日本画」と呼ばれることには苦痛を感じます。

それは、そもそも「日本画」という言葉のなりたちが戦争と国威発揚に直結したもので、それを疑問なく受け入れることに抵抗があるからです。

自分の絵は「現代絵画」でありたい。

大きなくくりでは「現代アート」だと思っているが、若林奮先生が言っていたように「現代美術」ということばのほうがしっくりくる。

・・・

編集長のS.Aさんにお聞きしたが、私がこの『デッサンの基本』を作った時に担当編集だったS藤さん(5年前、コロナの時に退職されたのでお会いすることも叶わなかった)は山登りが趣味だったそうだ。

ひとりで会社帰りに山に行って縦走したり、夜通し走ったりされていたそうだ。

気さくなだけではなくて、そんな屈強な心身の持ち主だったのか、と感動してしまった。

S藤さんは増刷になるたびにメールをくれて、一緒にとても喜んでくれた。Sさんがいたら40刷を一緒に喜びたかった。

40刷になったこと、皆さんに感謝していることを編集長からお伝えしていただき、S藤さんが満面の笑顔で山頂に立っている画像をいただいた。

想像した以上に朗らかで突き抜けているお顔。

・・

生まれてまれて初めての京懐石ランチ。

先付:長芋羹 蟹餡 オクラ 山葵 花穂

お凌ぎ:飯蒸し 松の実

遠肴:聖護院かぶら 鯛 京菊菜 柚子

向付:本日のお魚 お刺身

八寸:甘海老酒盗漬け 栗ワイン煮 蟹湯葉巻き揚げ 蒸し安納芋 銀杏 蓮根チップス

煮物椀:蟹茶巾蒸 松茸 法蓮草 柚子

揚げ物:金目鯛 舞茸 青

食事:秋しらすご飯 青のり

汁・香の物

菓子・抹茶

 

 

 

 

 

 

 

|

« 国立がんセンター中央病院 検査値下がる | トップページ | ハクビシン »

植物」カテゴリの記事

絵画」カテゴリの記事

デッサン」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

デッサンの基本」カテゴリの記事