今日は5月11日。
K先生のドレーン洗浄の時に、腹帯でかぶれてかゆくて仕方ないと言ったら腹帯を外していいと言われる。
今朝の血液検査の結果、またCRPが下がった。1.92(0.00‐0.14)。
白血球4.7(3.3‐8.6)。
今日の昼から抗生剤の点滴をやめて、夕方から錠剤(バクタとオーグメンチン)に切りかえると言われた。
それで点滴のルートも抜いてしまった。
でも今までの長い恐怖と苦痛の体験から手放しで喜ぶことができない。
また炎症がぶり返しておなかに膿が貯留したらどうしよう、と思う。
手術さえしたら順調に回復するというようなことは全然なくて、本当に痛みと熱と身体損傷の恐怖との闘いだった。
予期していなかった苦痛をざっくりまとめると、
〇手術創からの大量出血(縫い閉じた後に傷の一部から出血したことが信じられなかった)
〇異常な浮腫(術後に起こりうることととして説明されていなかったし、起こってからの対処もされなかった)
〇一度CRPが下がってからまた違うところ(左下腹部)に膿が溜まって炎症がぶりかえした
〇左下腹部に局所麻酔で穴を開けて(筋肉を貫通させたのでかなり痛かった)新たにドレーンを通した
〇よくなるかと思うと深夜に熱と痛みに襲われたりの繰り返し
〇ドレーンだけで膿をうまく排出できなければもう一度開腹手術をするしかない、と言われて気が狂いそうになった
「内臓が癒着しているのですごく難しくて危険な手術だから僕もしたくはないけど」と執刀医に言われて、絶対に2度目の開腹手術をされるのは嫌だと思った
4月9日(木)
術後の侵襲で気が遠くなるほどの疲労感。痛みと熱とだるさでなにもかもが煩わしい。
6時アセリオ点滴
8:30ジブロフェナク錠剤
10:30ソセゴン点滴 と2時間おきくらいにいろんな痛み止めを使う。
抗生剤タゾピぺ3回
ソルデム3Aとビーフリード
手術直後から傷自体の痛みは感じず、手術前と同じにおなかの中がズキズキ痛む。
執刀医のO先生に「一晩中出血する前にもっと早く出血している個所を縫うことはできなかったんですか?」と質問すると
「縫うのは最後の選択だから。縫ったらまた感染したりとかなっちゃうから」と言われた。
出血した理由は私の身体が長く炎症していて血液を固める力が弱くなっていたからだ、と言われたが、
それでも最初にきっちり縫って閉じてあれば出血することはなかったのではないか、
あとから縫って閉じたということはその部分がきちんと縫い閉じられてなかったということではないのか、という疑問が消えない。
弾性ストッキングを履いて締め付けているすぐ上の膝から太腿、腹回りが酷い浮腫。
ぱんぱんに固くなって皮膚が痛い。
おしっこがなかなかすっきり出ない。
4月10日(金)
下半身が異常な浮腫。ものすごく苦しい。
アルブミンが低いから浸透圧の関係で浮腫していると言われ、手術前も長すぎる禁食だったし、現在も術後の禁食なのでいい加減食事をさせてほいいと訴える。
皮膚の最大限までパンパンに固く張りつめて、皮膚が張り裂けそうに痛む。
太腿は3倍の太さ。金属のようにがちがちでもみほぐすこともできない。
脹脛も丸太。
膝上などが盛り上がりすぎて、皮膚が突っ張って痛くてまともに直立できないし、膝を折ることもできない。
少しでも体重のかかったほうの皮膚が張り裂けそうに痛む。
見た目はミシュランタイヤのキャラクターの脚のよう。
ベッドに腰かけてから脚が重すぎてベッドの上に足を上げることができない。
両手で足を持って、腹筋に力を入れないようにしながらがんばって、片足ずつやっと引っ張り上げる。
腹回りの固い浮腫も最悪で、その張りつめた壁に内側から痛みの波が突き上げてきてぶち当たる感じ。
太くなった足を締め付ける弾性ストッキングが鬱陶しくてたまらないから脱ぎたいというと、脚のエコーを撮ることになる。
まともに歩けないので点滴棒と心電図などを携えて診察室まで車椅子で送ってもらう。
右足の脹脛に壁在血栓ができかかっているから弾性ストッキングを脱がないように、と言われる。
脚の太さを計り直し、弾性ストッキングをSからMに買い替える。
Lのパジャマのおなかのゴムがきつくて、痛くてたまらない。
おしっこが少ししか出ないのでA先生に膀胱のエコーも撮られた。
尿は膀胱にできていて、尿道が閉塞している様子はないとのこと。
ついでに手術創の出血したところを縫った部分を抜糸された。
A先生にも「一晩中出血する前にもっと早く縫うことはできなかったんですか?」と質問したら
「だって・・・福山さん、縫うって言ったときに怖がってたでしょう?」と意味不明な答え。
術後に出血していたなら私が麻酔から覚める前に縫えばよかったのじゃないか、と思ってしまう。
血が普通の人の基準の半分になったことの身体への負担と、
異常な浮腫がいつまで続くのか、どうしたらいいのか絶望に近い暗い気持ち。