旅行・地域

2017年5月31日 (水)

銀座、 新橋、 阿佐ヶ谷、 代官山

5月29日

所用で代官山へ。

盛りを過ぎて枯れかけたパンジーは、もはや人工的に植えた平凡な花の様相を超えていて、乱れた薄い花弁と柄の変容、しどけなさ、ほころびがすごく綺麗だと思う。

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くずれかけた小さな淡い紅の薔薇。
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ここの店の前にあるジャカランダの花は、まだほとんどつぼみが開花していなかった。

雨ざらしになっているかすれたペンキや、木や石や貝がきれいだけれど、人工的なものや意匠がある限度を超えると、そのとたんにすごく嫌味なものになりそうな微妙なバランスの庭。

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鏡がもっと灰色にくすんでしみだらけだったら綺麗なのに。
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渋谷まで歩く途中で素敵な丸窓のある建物を発見。

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5月28日

阿佐ヶ谷で共謀罪反対のスピーチを聞く。

猫のプラカードを掲げている女性がひとりいて、そのプラカードの文字で「肉球新党」を知る。

そのあと散歩。たまたまスターロード祭りをやっていて、たくさんの出店とたくさんのお酒を飲んでいる人たち(裏路地には地べたに座り込んでお酒を飲んでいる人たち)がいた。

美大時代の学園祭を思い出して、いろいろ複雑な気分になる。(私は美大を自由で楽しい場所として謳歌することがまったくできず、現役で入学した直後に、絵を志す自分の将来は真っ暗闇だと自覚していたため)。

スターロードが細長く、ずいぶん奥のほうまで続いていることを知った。

北口駅前の古本屋さんがなくなっていて大きなビルが建っていたのに驚いた。たしか『プルーストの花園』を買った古本屋さん。

「おさかな食堂」で食事。店の前でマグロのカツを売っていた高校生くらいの男の子に「肉類が全部食べられなくて、肉を揚げた油もだめなんですけど、ここは肉類のメニューありますか?」と聞いたら、「たぶんないと思います」との答え。

それで入ってメニューを選んでいたら、その男の子が席に来た。「さっき、肉類はないって言っちゃったんですけど。僕、バイトにはいったばかりでくわしいことはわからないんで、店の人に聞いてください。」とわざわざ言いに来てくれたので感激。この店は完全禁煙で、小鉢もおいしくて、とてもよかった。「七田」というお酒を飲んだ。

商店街の裏にひっそりとした緑の庭が隠れている。不思議な街。

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古い井戸と流し台がある一角。
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野原の前に「オハリコヤ」さんがあった。

ドクダミの白い花が盛り。

数年前に母がいた施設に通った途中の道で、雨の中、生まれて初めて八重のドクダミを見つけて驚いて写真を撮っていた時のことを思い出した。しゃがんで撮っていたのでスカートが水たまりにつかり、泥に濡れた。

八重のドクダミには、あれ以来、再会していない。

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KijiのFUJIYAさん(右)で、レトロなかわいい柄の布を買った。

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以前高い枝の上に猫がいた梅の樹のある廃庭。ここは10年以上前からずっと廃庭だ。

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公園では紫陽花が色づき始めていた。その向いの「洋服修理センター」はまだあった。
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5月27日

書道の先生の展覧会を見に、銀座松屋へ。

古い漢詩の臨書が多かった。

書の展覧会はあまり見たことがなかったのだが、底が知れない世界だと思った。

帰りに、以前から興味があった新橋駅ビルに初めて行く。

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ビルの中に横丁(飲み屋の通り)がある。

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昭和の古い雰囲気はよいのだが、どこもかしこも喫煙OKの店ばかりなのが困る。

ちょっと一杯。

御品書きにおじさんを刺身にしたものがあった!(頼まなかったけど。)

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左に見えるは絵になる和光ビルの時計台。あそこで60年代に沢渡朔さんが、かわいい小さな外国人の女の子に縦笛を持たせて撮った「跳んでごらんブルーネ」という写真を思い出す。
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5月26日

曇りの日。寒かった。用事があって実家へ。玄関で作業していたら身体が冷えて震えがきた。

玄関前で、偶然、幼なじみのH美ちゃんと出会った。「あっ、こんにちは!」「あっ、こんにちは!」と笑い合う。元気そうでなにより。

西新宿の青葉。

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新宿中央公園の中の遊具もだいぶ変わったけど、このクジラだけは昔からある。

幼なじみのH美ちゃんが、小学生の頃に上に乗って遊んでいて、尾の近くにある金具に足を引っ掛けて転落して腕を骨折したクジラ。

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中央公園の中で、私が幼い頃からまったく変わらないのはこのクジラと富士見台(展望台)と噴水くらいだろうか。

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2017年5月 7日 (日)

三浦半島 貝拾い 立ち枯れ / 錆 野ばら(イヌイバラ)

5月6日

友人Mちゃんとと三浦半島へ貝拾いに行く。

京急を降りたら、すごい風だった。バスは、渋滞でなかなか進まなかった。

乗ってしばらくしてからバスを間違えてしまったことに気づく。終点までノンストップのバスで、目的の場所より少し行き過ぎてしまった。

終点の丘で降りて坂道を下る時、海から日傘がへし折れそうなほどの強風。目も痛いし、風に抗って一歩、一歩進むのに、すごい抵抗感があって、へとへとになる。

シラス販売のお店のお兄さんに聞いて、お店の裏から海に降り、磯づたいに歩く。

登った時にどんな景色が開けるかわくわくする、こういう草ぼうぼうの細い道が好き。生命力の強そうな薊(アザミ)の葉のギザギザがきれい。

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昨年秋、海ですべって転び岩に思いきり尾骶骨を打ちつけて、しばらく回復しなかった経験を踏まえて、慎重にゆっくり進む。Mちゃんの姿がはるか先に見える。

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岩場を乗り越えて浜に着いたのだが、風が強すぎて顔が痛くて、落ち着いて貝を拾えない。
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今日は薄紫や桃色の小さな貝と、持っていない種類のタカラガイを目標に拾う。

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アメフラシの卵発見。毒があるので食べないように。
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波も強く、空気が白くけぶるほどのしぶきのシャワーで全身がべたべたになる。
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今日は落ち着いて拾えないので、早めに引き上げて食事に行くことにした。

バス停へと戻る道で、私の大好きな立ち枯れの植物と美しい錆びのある場所を見つけた。
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私が生き生きする(誰も見向きもしないような)、場所。

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少し脇道をはいると、信じられないくらい広大なな畑が広がっている。
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バス通りに出る手前のひっそりした小さな神社のタンポポの穂綿に囲まれた狛犬。

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バス通りに面していた、春紫苑(ハルジオン)の野原。

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一番赤みがあって、ことさらにきれいな春紫苑の群れを見つけて撮った。ハルジオンの甘くなくて苦いような香りをかぐと胸が締め付けられる。

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帰りの車窓から。

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今日のつつましい収穫。一番大きなオミナエシダカラ(右下)はMちゃんが海藻の中から見つけたもの。私はキイロダカラ2つ拾えただけで嬉しかった。

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この小さい貝殻たちはムギガイというらしい。

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5月5日

近所を散歩。お気に入りの錆びの階段。

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錆と苔と、罅割れたコンクリートの隙間から伸びている春紫苑と蒲公英(タンポポ)。

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イヌイバラ(犬薔薇)とハゴロモ(羽衣)ジャスミンが絡まって咲いているところを見つけた。

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5月の透明な光。

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病院の塀から細い路地にはみ出したさくらんぼの生っている木。誰も採っていなくて、ぼたぼた下の道に落ちている。食べた~い。

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2017年3月20日 (月)

鎌ヶ谷 初富 植物

3月17日

鎌ヶ谷の病院のがん定期健診。

とにかく遠い。JR、地下鉄、JRと乗り継ぐ。ジュネの「葬儀」(無削除限定私家版 生田耕作訳)を読みながら行った。

血液検査とレントゲンの日なのに30分遅刻してしまった。

1時半に血液検査を受け、その結果が出るのに、1時間かかる。

診察に呼ばれて「遅刻してすみませんでした。」と謝ると、「いえいえ、検査結果が出るのに、お待たせしてすみません。」と浅井先生はいつも優しい。

レントゲンも変わっていない、とのこと。肺の下のほうにぽつぽつ粟粒状の転移があるが、素人目には血管の節目の白く濃くなっている点々と見分けがつかない。

頸の手術跡のところを指して「ここの、特に右前の筋肉が、今も痺れていたいんです。」と言うと「すみませんね。」と謝られた。

どういうふうにマッサージをしたらいいか聞くつもりで、先生を責めるつもりはまったくなかったのだが、痺れが残ることと手術のやり方と関係あるのだろうか?

血液検査の機能の結果、けっこう薬の飲み忘れがあるにもかかわらず、血中のチラジン濃度が上がっているという。運動すると甲状腺ホルモンが消費されるから、運動不足かも、と言われる。

「お酒をよく飲んでいることはよくないですよね。」と聞くと「このがんに関してはあんまり関係ない。それよりもっと食ったほうが、・・いや食べたほうがいいですね。」と言われた。

あいかわらず筋肉がつかないのが悩み。162cm、44kg~45kg。

・・

いつも電車の窓から見下ろしている小さな森に行ってみようと、きょうはカメラを持ってきた。

何しろ、病院のある新鎌ヶ谷駅のまわりは、何もないアスファルトの上に、どーんと大きなイオンと大きな病院と市役所だけ建てたようなところで、昔からの商店も古い家も雑木林も川もない。味のある樹木一本も見えない。本当に息が詰まる。

駅の土手の金網の中、そこだけ草が生えているところ、枯れ蔓に名前も知らない鳥がひとりぼっちでいた。金網で隔絶されたこちら側は、なにもない、殺伐としたアスファルトだけだ。

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病院のある新鎌ヶ谷駅から、鎌ヶ谷駅の方面へ歩く。

途中、初富稲荷神社の前を通る。境内の土のグランドで子供たちがサッカーしていた。球技などしてはいけないという神社が多いのに、おおらかでいいな、と思う。

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初富を少し歩くと、小さな植木鉢がいっぱいはりついた定食屋さんを発見。ここらへんには、わずかだが花木のある庭が続く細い路地があるのを見て、すごく気が休まる。

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初富から道野辺へ。美しい地名をたどって。

そして森についた。森と呼ぶには小さいが、樹に人の手がはいっていない。様々な蔓の絡んだ野性的な風情に夢中になる。

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折しも日が暮れ、銀と藍色のせめぎ合う空。ドイツの森、イングラントの森の記憶、その時の空気の匂い、光、音、肌触りに感覚が飛ぶ。

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ひとりで鳥の声を聞きながら、空の銀箔を切り刻んでいる枝の曲線をひたすらつかまえる。
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誰にも邪魔されない、人と話さない、樹木や草や空や鳥とだけ交信する時間にしばし酔いしれる。

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生きている線と空気と、そこに流れる時間に集中することによって生かされる気がする。擦り切れてしまった神経が再生して創造力が充填されてくる。

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羽ばたきの音がした。土鳩が四羽、短い草の中のなにかを食べていた。そのあと、犬を連れた婦人が来た。この場所がとても好きだ。

小さな森の裏には畑と、花木のしげる庭のある古い家があった。

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若くて瑞々しい蕗の群生。蕗の薹は摘まれずに花が咲いていた。
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菜の花畑。
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古い電柱に寄り添っている樹が、ちょうど電柱の頭のところで枝を広げて、お互い会話しているのに目をひかれた。まるで宮沢賢治の世界。この道も一目で好きになった。
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民家の庭では早咲きの桜と名残りの梅、濃い緑の中に黄色の点々のアクセントの金柑、ぷっくりとした赤い椿の色がひしめき合っていたが、私は去年の枯れ花に目がいく。

枯れ紫陽花。
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鎌ヶ谷駅前の空き地。
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乾いて白いネコジャラシ(エノコログサ)の中にぽつんと咲いていたタンポポ。
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立ち枯れの小さなセイタカアワダチソウ。
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電車から見え、以前から気になっていた「かのこや薬局」。手すりが赤茶色に錆びているいい感じのお店。
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朝からミルクティーを飲んだだけで何も食べす、夕方6時に帰宅してから今日初めての食事。

次にいく時は、新鎌ヶ谷でパンを買って、かじりながらあの森に行こうと思う。

私はひとりだとあまり食べることに注意がいかない。

私はおいしい(私が好きな)人と一緒に食べるときだけ、いっぱい食べる。

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2016年12月25日 (日)

宇野亞喜良展《絵本の城》 / ちゃび

12月23日

宇野亞喜良さんの個展《絵本の城》へ。

その前に、3時頃、外苑前を少し散歩した。

きょうは真冬なのに20度にもなった異常に暖かい日。そのせいか黒雲と入道雲が混じるような不思議な空模様だった。

外苑のあたりには、欅、スダジイ、松などの巨樹。

グレーの諧調で光る背景に並んだ欅の細枝を見て、モンドリアンの描いた水辺の木々の絵を思い出した。

それと象徴派の画家で生け垣を何枚も描いていた人(名前を思い出せない)。穴澤一夫先生が解説を書いた展覧会で見た絵だ。

細い血管のような線の先端が溶けてつながっていた。

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しだれ桜も象徴派の線のように垂れていた。

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このあたり、都会には珍しくビルがなく空が広い。イギリスやドイツの小さな町を歩いた時の記憶が蘇る。サイレンセスター、バーミンガム、バーモンジー、バース、オルテンブルク、ハンブルク、ベルリン・・・と記憶が飛ぶ。

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絵画館前の銀杏並木はすっかり裸になっていた。シンメトリーの風景をマラソンする人たちが速いスピードで横切って行った。
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ユリノキ(リリオデンドロンチューリッピフィラ)の黄葉。
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駅に戻る時、黒雲から雨がぽつぽつ。陽に光っているほうの雲は明るい。めまぐるしくてコントラストの強いバルセロナやフィゲラスの雲を思い出す。

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電車で新宿に移動。地下道から伊勢丹にはいると、いつになくすごく混んでいた。毎年意識しないので気づかなかったが、クリスマスの直前だからなのか。

宇野亞喜良さんの個展《絵本の城》は、『白猫亭 追憶の多い料理店』(小学館)と『おばあさんになった女の子は』(講談社)の絵本原画展示。

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会場はとても盛況だった。2時から5時まで、ひとり2分としても3時間以上。100人にも丁寧にサインをしている宇野亞喜良さんはすごい。

5時を過ぎてもなかなかサインが終わらないようなので、きょうは奥様にだけご挨拶をした。

撮影OKの場所は、このコーナーともうひとつTVのあるコーナーのみ。

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TVでは宇野亞喜良先生の昔の実験的なフィルムが流れていた。60年代後半の絵だろうか。「あのこ」を思い出す馬の絵のボディペインティング。

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資生堂マジョリカマジョルカのイラスト。パーツをどのように組み合わせても絵になるように色彩と線の分量のバランスがうまくできているのが鮮やか。
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12月24日

ちゃびの検査結果を聞きに行く。体重が増えると同時にまた少し腎臓の数値が上がってしまったようだ。BUN36.3 CRE3.0。

でも最近は元気だ。

13日と14日に2日連続でほんの少し黄色い唾液を吐いたので、14日に病院に電話したら「連れて来て。」と快作先生に言われたので、青くなって連れて行った。

診てもらったら「おなかに毛玉がつまってる」と言われ、バリウムと吐き気止めを飲まされた。

受付の看護師さんに聞いたら「うちの子もしょっちゅう黄色い胆汁吐くけど、けろっとしてるんでほっといてますよ~」とも言われた。

大事なくてよかったのだが、ついでにワクチンが切れていないかの検査と、腎臓などの検査一式をしたので、いつもの輸液セットと薬と合わせて、この日は25000円もかかった。

毎朝、私のふとんにはいってきて、私の口に自分の口を近づけ、大きな声でゴロニャア!爆発のちゃび。顔にチュッとやると「ウギュルルウウウ~」とゴロゴロの爆音で大きくお返事。

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真夜中、ふと目を開けると、私の顔を見つめてゴロゴロ言っているちゃびの顔が目の前に。
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体調がいい時ほど激しく甘えてくる。

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私の左腕に顔をのせて、さらにお手々で私の腕の付け根を押さえて、嬉しそうなちゃび。

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息で鼻を膨らませたちゃび。

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2016年12月 6日 (火)

三浦半島 貝拾い

12月4日

先日、私が三浦半島に貝拾いに行った話をしたら、Fがぜひ連れて行ってほしいと言ったので、案内した。運よく絶好の穏やかな天気(予報では17度)。

今回は11時に新宿で待ち合わせて、湘南新宿ラインと京急を乗り継ぎ、バスと徒歩で浜へ。

浜についた瞬間、素晴らしい景色が開けた。

Fが「わあすごい!素晴らしいところだよ!」と何度も感動して言ってくれるので、私も(この場所に慣れているわけではなく、来たのは2度目だけれど)とても嬉しくなる。

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素晴らしく透明度の高い海水。ヤドカリが歩いているのがクリアに見える。
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(画像では淡く見えにくいが)きょうは真正面に富士山が大きく見えた。
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岩の際に貝殻が溜まっている。お宝の山に興奮!タカラガイも多いが、この場所はアマノオブネ(蜑小舟)がすごく多い。私はこんなに大量のアマノオブネを見たのは初めてだ。

アマノオブネは調べると南日本を含むインド・太平洋の暖海域に生息すると書いてあるが、死殻がたくさん打ち上げられたのだろうか。

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タカラガイとアマノオブネは、すぐに数百個は拾えてしまう。海水に濡れた貝溜りが美しくて胸がどきどきする。
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Fは、これまでの一生にタカラガイを1~2個しか拾ったことがなかったので、生まれて初めてざっくざくのお宝の山を見てとても感激していた。

しかし不思議なことだが、目の前に何十個もあっても、眼が慣れないうちは見つけられないらしい。彼はその場で貝拾いを続けて、20分くらいしてやっと「わあ、あるある。やっとタカラガイが見えるようになってきた。」と喜んでいた。

私は今回、タカラガイはすごく艶があってきれいなのだけを拾った。そしてきょうは、桃色や赤、緑の鮮やかな貝を見つけることにした。

夢中で貝を拾い、1時間ほどで700mlのタッパーウエア2つがいっぱいになった。

6~8歳くらいの女の子がお母さんに連れられて磯遊びをしていた。私は強風にそなえてボアネックロールにマフラーを重ねていたので、すれ違いざまにその女の子に「すごくあったかいですね!」と言われて苦笑。

その女の子のかわいい犬が歓喜に跳ね回るように近くに走ってきた(画像では保護色でよく見えません)。

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「タロー!タロー!どこ行くの!」とお母さんに呼ばれながらはしゃぎまわり、遠くへ行くタローさん。
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打ち捨てられた人の海の遊具に、ノブドウの蔓が絡まっていた。野葡萄は、山葡萄と違い、人は食べることができない瑠璃色や桃色の鮮やかな実を生すほうの野生のブドウだ。

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浜には野良猫もいた。「桜猫(避妊手術をされて耳の先端をカットされている猫)」ではない。ちゃんと世話をされているのだろうかと気にかかる。
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午後3時を過ぎた頃、風が強くなった。Fが「おなかがすいた」と言うので、もうそろそろ引き揚げようということになった。

山側の澄んだ空を飛んでいる鳶(トンビ)が、来たときは3、4羽だったのが、日が落ちるにつれて20羽以上に増えていたので、ちょっと怖かった(食べ物は持っていないので襲われることはないけど)。

なんとなく「ネヴァーエンディングストーリー」のファルコンが斜め右上を向いているかのように見える岩。

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(小さな女の子に笑われた)私がかぶっているボアネックロールは、見た目は変だけども、強風から耳や顔を守り、冬に自転車で走行中もマフラーのようにほどけない便利グッズです。
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先日滑って転倒して腰を酷く打ったあたりの岩は、乾いていたので、なんの問題もなく歩けた。先日来たときは遅い時間だったために岩が濡れていて、さらに暗くて危険だったのだと確認。

そのあとバス停までの道を尋ね、てくてく歩いた。バス停近く、坂道から見渡す素晴らしいお蔵のある、まるで子供の頃の夢のような庭。

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バスで駅に戻り、地元の魚が食べられるとても安いお寿司屋さんで食事。
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今回、数百個のタカラガイとその他もろもろの貝殻はFにあげた。

帰りの電車の中で私がいくつか選んで持ち帰ったのは、桃色と赤色の極小の貝殻(左側の三角の2個はチグサガイ?)と、アマノオブネ2個。

アマノオブネは、私が小学校2年くらいの時に、江の島で買ってもらった貝殻のアソートパックの中にはいっていて、とても好きで大切にしていた貝だ。

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それと緑色のコシダカサザエ一個とシーグラスをいくつか。シーグラスも私は100個以上拾ったが、Fは開眼しなかったので、Fにほとんどあげた。

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皿に水を入れて、外に出て日陰で撮ってみた。
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2016年11月19日 (土)

出版四賞パーティー

11月18日

今年もFと集英社出版四賞のパーティー(帝国ホテル)へ。

ストール、ブラウス、スカート コート、靴まで全部古着。

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今年もFが仕事で遅れて来たので、授賞式は最後のスピーチと受賞者の花束贈呈のところだけ出席。ぎりぎり間に合ったので掲載誌はもらうことができた。

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そしてビュッフェ。私はぺスコベジタリアンなので、毎年、魚介の前菜が楽しみ。特にウニとカニとアワビ。お寿司もおいしかった。
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テーブルに勝手に肉の皿を置いていかれるのを断固拒否。こちらの会話がとぎれさせられるし、食べ物をとる時も邪魔なので、いい加減にパーティーコンパニオンは廃止してほしい(学生時代には私もこのバイトをしていたけど、今はそういう時代じゃないと思う)。
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Fには席に座っていてもらって、私がちょこちょこと二人分の好きな食べ物を運んでくるのが楽しい。逆に私は人が食べ物をとってくれたりたり、取り分けてくれたりするのが嫌いだ。

Fも私も肉とお菓子を食べない。食べ物で相手に気をつかわなくていいことは私にとってすごく楽。
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Fと会うと、話すことがいっぱいあるので、いつも弾丸のようにしゃべっている。文章のこと、絵のこと、人との関わりの質のこと、動物との関わりの質のこと。

次の私の画集にのせる文章に関して、絵にあう(植物についてなどの)文章でなくても、自分の気持ちが一番のって書ける内容を書けばいい、とFは言ってくれた。

私は表面的で当たり障りのない話をしてくる人がすごく苦痛で、核心的な話しか興味がない。Fにはいきなり核心の話をできるので、私は無味乾燥な会話をしている焦燥にかられることがないので嬉しい。

いつも私がなにに全身を動かされているか、どんなことにすごく苦しむかについてFはよくわかってくれているので、なにを話しても、ちゃんと重みのある対応がかえってくる。

最近、心底思うことは、なにに夢中になるか、なにに嫌悪を感じるか、根源的なところで話が通じる人に出会えるのは奇跡だということ。

心が通じる人は数回会っただけで通じるし、通じない人は何十年つきあっても無理だ。

普段は着ることのないアンティークレースのブラウスを着たので記念撮影。
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夜も明るい日比谷花壇のウインドウの前で。日比谷公園では菊花祭りで、たくさんの屋台が出、混雑していてた。
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かわいい桜の花が狂い咲きしていた。ソメイヨシノではない。暖かい夜だったのでお濠のほうへ歩いた。
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お濠には二羽の白鳥がゆったり泳いでいた。暗くて写真には写らなかったが、闇の中に優雅な生き物がひそんでいたことにどきっとした。

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しーんとした夜の都会の水際はカメラを通して見ると余計に美しかった。

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柱頭がライトアップされている東京商工会議所の重厚な建物。
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納戸色の空と光が反射した銀杏と、車の入れない、人もいない空間がすごく幻想的で素敵だった。

毛利武彦先生の「首都風景」や「秋映」という絵を思い出す。銀杏が金色に光るこの時期に都会の風景がしんと静まりかえり、違和を感じるほど見知らぬ場所になる、このはっとするような変容に惹かれたのだろう。
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反対側に東京駅。幅の広い道路と冷たい空気。ドイツやイギリスに行ったときの感覚がよみがえる。高円寺の細いミクロコスモスの路地も大好きだが、都心の冷たい風景も好きだ。

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丸の内のライティングの通りの横を抜けて東京駅から帰宅。

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2016年10月26日 (水)

鵜飼哲さんと三浦半島の海岸へ 身体と思想について

10月22日

前から鵜飼哲さんと会う約束をしていたのだが、私の希望で三浦海岸へ貝拾いに行く。

12時45分に新宿で会い、湘南新宿ラインを横浜で京急に乗り換えて三浦半島へ。

行きの電車では、鵜飼さんが「シュルレアリスムの最後のアウラがある人」というアニー・ル・ブラン(Annie Le Brun)と会ったお話を聞く。

それから私は質問した。具体的な人名をあげてフェミニズムの話や日本会議の話、右翼、左翼、混沌としてなんとも判断がつきづらいニューウエイヴのことなど。しかし、私が質問のしかたを間違えてしまったのだろう。それらのことなど、私はどうでもよかったのだ。

私が聞きたいのは、思想の分化や分類の話ではなくではなく、それらの思想がそこから生まれるところの、というよりむしろ、思想が形を成す以前の身体感覚の話。

その人が自分の標榜している思想を裏切らない生き方をしているのか、などど問うべきでもない。

そうではなく、私はいつも、その人の身体はいかに思想そのものであるかを問いたいのだ。

瞬間ごとに変わる目の前の状況に対して、すぐれた舞踏のように、どのように臨機応変な態度をとれるか。

三崎口に着き、もう3時近かったので、体力と時間の温存のため、タクシーで行った。

鵜飼さんは貝拾いは初めてなので、私も貝の名に詳しくはないが、ごく基本の、よくある貝の名前などを教える。

これがタカラガイ、これがヘビガイ、これがヒオウギ、これがチリボタン、これがツノガイなど・・・。

あるわ、あるわ、タカラガイがうじゃうじゃ。私は生まれて初めてのすごい量のタカラガイに頭がくらっくらした。

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私はもう夢中になってしまって、しゃがみこみながら蟹のように移動したり、その場にじっと座りこんだまま、拾い続けたりした。

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「キャー!青い綺麗なガラス瓶、見つけたー!見てください、これ!」と私はすごく興奮。

私は同じ場所で拾い続け、気がつけば鵜飼さんはどんどん遠くに。

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貝をさがす鵜飼さん。

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どこらへんが穴場とかのなんの予備知識もなく、ただ来てみたのだが、岩場を超えてさらにすごい拾い物スポットにたどりつき、私は超興奮。

ふいに「これ、よかったらどうぞ。私、もうひとつ拾ったので。」の声に驚いて、見上げる。集中していたので、それまで周りにほかに人がいることも、その人が私のところに歩いてきていたことも、まったく気づかなかった。

先に来ていたらしい女性が私に、小さなピンクの巻貝をくださろうとしていた。「あ!ありがとうございます。」と応える。

わあ、珍しい薄桃色のベニフデガイじゃないですか!大きさ2cmほど。

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小学校低学年の頃の気持ちで、しゃにむにタカラガイばかり拾っていた私に、レアなものをくださる優しいかたがいるなんて感激。

「たくさん拾っちゃいましたけど・・・」と言うと「ふふっ。夢中になってきりがなくなっちゃいますよね。」と微笑されて、その女性は去っていった。ビーチコーミングについて、もっと言葉を交わせばよかったのに~、とすぐに後悔した。

しばらくして、鵜飼さんは疲れたのか、岩の上に座って、ぼうっと海や岩の上の鳥を眺めていたりしていた。

「子供は帰りましょう。大人は、子供の安全を守りましょう。」という5時を告げるアナウンスが浜に響き、急激に薄暗くなるころ・・・

「ギャー!オミナエシ~!うわ!またでっかいの~!うわ!キイロダカラ~~!!」と思わず大きな声をあげてしまう私。

そして、ほとんどものの詳細が見えなくなるくらい闇に包まれた浜を、もと来た駐車場に帰ろうとする時、平板な岩の上を普通に歩いて渡っていたのに、岩に海藻類が薄くついてぬるぬるしていて、つるっと滑って転んでしまった。

一瞬、なにが起こったかわからなかったが、尾てい骨のあたりが酷く痛くて、立ち上がるのもたいへんだった。

鵜飼さんがスマホを持っていたのでタクシーを呼んでくださったが、私ひとりだったら携帯も持っていないので、歩けないのにタクシーを呼ぶこともできないのだな、と思う。そのくらいなんにもないところ。

タクシーがやっとこさ来て、駅前のお店に行ってもらい、食事。強く打ちつけたせいか腰だけでなく脚や腕も痛くて力がはいらず、申し訳ないが鵜飼さんにサワーのグレープフルーツを絞っていただいた(打撲にお酒はよくないのだが、飲んでしまった)。

地元のお魚をいただく。三浦海岸の名物、メトイカや鮪、カワハギがおいしかった。

食事中も、帰りの電車の中でも、ずっと話していた。現代詩について。動物をテーマにしたアートについて。

些末なことをことさらに面白がるような表現や、浮薄な観念に造形を与えて解釈を迫るようなもの、動物の命を救うのでなく人間の側への収奪そのものである表現、すべてが私にとっては、もともとある身体感覚を無感覚にしろ、と強制されるようで激しい抑圧となること。

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本日の収穫。タカラガイばかりたくさん拾いすぎて未整理。

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青いガラス瓶と陶片とビーチグラス(とツノガイ)。
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いろいろなタカラガイと、赤いチリボタン、ヒオウギ、イモガイなど。
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きょう、とっても嬉しかったもの。左からベニフデガイ、オミナエシダカラ、キイロダカラ。
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2016年10月23日 (日)

味戸ケイコ「夕暮れの少女」展 / 原宿裏通り

10月20日

味戸ケイコ「夕暮れの少女」展(10月29日まで)を見に、北青山のギャラリーハウスマヤへ。

この新作のひまわりと一緒の少女は、名作「ひぐれのひまわり」の絵を思い出す。

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味戸ケイコさんの絵を少女の頃に見てから、ずっとその味戸さんの少女の世界と、無言の交信を繰り返しながら、行き来しているような感じだ。

味戸ケイコさんの魅力は、何と言っても鉛筆で描かれた微妙な光と、さびしいけれど、静かで豊かなもので満ちた空間だ。

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下のススキの野原にぽつんといる女の子。地平線近くにほんの少しの柿色。夕暮れの不安で淋しい空に、すべて包まれてしまう感じがとても好きだ(撮影時、絵の右がわの空間に向かいの壁の額が映りこんでしまいました)。
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下の絵は、女の子が空に近い岩山のてっぺんに座っている。まわりは雲の海だけれど、飛んでいるのはカモメ。

最近見たばかりの「ピクニック・アット・ハンギングロック」を思い出した。

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幼稚園の頃から、私は野原でいつまでも草花を摘んだり、きれいな貝や石をさがして一日中拾ったり、夕焼けの雲が刻々と変化していくのをじっと見つめているのが大好きだった。

自由時間があれば、絵を描いているか、本を読んでいるかが好きで、お遊戯や、みんなで元気に校庭で遊びなさい、と言われるのが苦痛だった。

なにかを夢中で見ていたり、雨や風や波の音、鳥の声を聞いていたりするのが好きな子なら、味戸ケイコさんの世界はとてもはいりこめて、安心できる世界だと思う。

味戸ケイコさんと。
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味戸さんは、私が子どもの頃からずっと味戸さんの絵が好きだったことを、とても喜んでくださる。

私が『白樺のテーブル』の女の子の顔が一番好きです、と言ったら、「あの絵、怖いって言われるの。」と。「全然。あの絵は特に髪の毛の表現がすごく繊細で、きれいで、大好きです。」と言うと、「あれを怖いって言う人がいるのよね。怖いとは思わないのは、やっぱり福山さんは私と似てるのよね。」と言われた。

下の絵。この絵を「怖い」と言う人がいることが、私には驚きだが、そんな人もいるのだろうか。味戸さんの絵は、最近よくあるような、あからさまにホラー的なものを見せつける絵ではまったくない。

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『白樺のテーブル』(安房直子/作 味戸ケイコ/ 絵)は偕成社より復刊されています。素晴らしい本なので、皆さん、ぜひ買ってください。

楳図かずおさんの『おろち』の小学館漫画文庫の味戸さんのカヴァー画の話、まんがの話など。私が『おろち』が大好きで、ストーリーやセリフをほとんど覚えていることに驚いてらした。

味戸さんの住んでらっしゃるところは山の斜面で、近くに秋草が咲き乱れる野原はいっぱいあるそうだ。最近、山百合の球根を鹿が掘り返して食べてしまったそう。

味戸さんも私も青梅街道のすぐそばに住んでいる、青梅街道は山のほうから新宿のほうまでずっとつながっている、という話。

新聞に映画「悪童日記」についてのインタヴューが載ったが、記者の編集により、自分が大切に思っている部分ではなく、どうでもいい部分を掲載されてしまった、という話。

絵描きにとって、自分の絵を大切にしてくれる人がいることがなによりも嬉しい、という話。自分の絵に興味を持って見てくれる人、好きになって、買って、手元においてくれる人。

絵には、絵を生み出すための困難、悩みや迷いの時間、じっと待機しなければならない時間、静かに集中する時間、それ以前の身体の記憶、大切な人や動物や植物やものとの深い関わりや思いなど、それに関わるすべてのものが含まれる。

そのことが理解できない人、他人の作品がどういうものか想像できず、他人の作品をぞんざいに扱ったり、ファンと言いながら、相手の貴重な時間も、相手の神経も、尊重しないで滅茶苦茶にしてしまう人がいる、という話。私もさんざんいやな思いはしてきたが、味戸さんにもそういうことがあったのだなあ、と、非常に共感した。

久しぶりに味戸さんとたくさんお話できて嬉しかった。

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帰りに友人Oと外苑西通りから原宿まで散歩。

都会の真ん中にありながら昔ながらの都営住宅の雰囲気がとても素敵だった霞ヶ丘アパートはどうなったか見てみた。すっかり工事の柵に覆われ、かつて素晴らしかった植物たちはもう失われていた

柵の外側から、この廃墟を見るだけで、私はかつて西新宿にあった都営角筈アパートや、南阿佐ヶ谷にあった阿佐ヶ谷住宅の記憶で胸がいっぱいになってしまうのだ。

私が通った小学校のすぐ裏にあった角筈アパートには、同級生の友達が何人もいた。罌粟やダリアや向日葵、雛菊、オイランソウ、色とりどりの植物が咲き乱れていた。

阿佐ヶ谷住宅は、こういうアパートに加え、前川國男が設計した、たくさんの低いテラスハウスが曲がりくねった道に配置され、李、梨、枇杷、蜜柑、柘榴など実の生る樹や、桜、ミモザ、野薔薇、紫陽花、芙蓉、カンナ、葉鶏頭、白粉花、彼岸花、蕗、白詰草、モジズリ、春女苑など、植物の迷宮だった。
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ビクタースタジオの前を通って、裏道を一周。

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「リカリスイ」っていったいなんだろう?不思議な看板を発見。飲み屋さんのようだが、かなりマイペースな雰囲気。細い柳も素敵。

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神宮前の裏通りの商店街は、なんとなく高円寺に似ているような、古い木の家と変なお店がいくつかあった。
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キラー通り、原宿通り、少し道に迷いながらアートスクール表参道の建物をさがし、Mさんの彫金作品を見た。

キディランドの裏の曲がりくねった細い路地を散歩しながら、コンビニで買った鮭おにぎりとビール。

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派手で大づくりな表参道の裏道には、意外にも植物でいっぱいの狭い路地や、古いアパートが残っていた。
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2016年10月 2日 (日)

宇野亞喜良展「綺想曲」 銀座 四谷

9月30日

友人と宇野亞喜良展「綺想曲」(銀座三越9月28日ー10月4日)のレセプションへ。

またも描き下ろし。宇野先生のエネルギーに感嘆。

このご案内はがきは正方形。タイトルは「ピカソとフジタとミロとわたしの猫、そしてコクトーの猫」。

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少女の右側には、下からピカソの描いた鳥をくわえた猫、その上に藤田嗣治の猫、その上にミロの猫。少女の薄黄色のワンピースにはコクトーの猫。少女の左側の下には、私の大好きな鳥の写生画を描いたエドワード・リア(1812-1888)のちょっとまったりした梟と猫の絵のコピー。

エドワード・リアが私の背筋がぞくぞくするほどの見事な鳥の写生画を描いたのは、14歳の頃だという。

宇野亞喜良先生のこの絵は、猫を魅力的に描いた才能たちへのオマージュでもあるだろう。

先人(画家、美術家)の絵のコラージュは続く。スペインのダリとピカソの本歌どり。王女マルゲリータ。ヘンリー・ダーガーの怪獣。エジプト風。昔の新書館風。

どれもメランコリックに、ごてごてしすぎずに、仕掛ける。30年前、40年前、50年前、それよりもっと前の、遥か昔の、ふっとした風、それぞれ秘密の個別の体験とノスタルジイ。

「ボディーペインティング」という絵。ネコ科の猛獣が三頭、体にペイントされている。猫を抱いた女の子は嬉しそうに絵筆を持っている。この絵が一番好きだった。もう売れていた。

魚の口から猫が飛び出している(食物連鎖が逆に描かれている)のの横に、白鳥が頭からはえたウロコの肌の女の絵、「ひとりぼっちのあなたに」。これも素敵だった。

夕刻5時から、よく冷えたフリュートグラスでワインなどの飲み物が出た。すきっ腹にスパークリングワインを飲んだら胃がきりきりした。つまみには私の(甘くて)苦手な苺色のマカロンだけが供されていたので手が出なかった。

レセプションはたいへんな盛況だった。奥様の三枝子様にもご挨拶できた。先日、たまたま奥様がお留守の時に、宇野先生のお仕事場にお邪魔したことのお詫びを申し上げた。

有名なファッションデザイナーや寺山修司の演劇関係のかたもいらしていた。蘭妖子さんは、私が子どもの頃に見た寺山修司の映画のお姿とあまり変わらなかった。

残念ながらレセプションのスナップも、写真撮影は一切禁止だった。

そのあと、友人と夜の銀座に遊びに出た。

銀座の夜を遊ぶと言っても、飲んだり食べたりは一切せず、裏通りを探検して、なにか不思議な面白いものを見つける遊び。お金はかからず、どこに行っても外国に行った時となんらかわらない。

私は、ものを見る楽しさを知っている友人と、おなかをすかせたまま町をほっつき歩くのが大好きだ。

後ろに泰明小学校の建物が見える公園。岡本太郎のオブジェの前で。

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まるでゴシック。耽美な雰囲気のある夜の泰明小学校の建物の前で。

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裏通りでビルの暴かれた内臓のような黒く煤けた壁面を見つけた。

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ドイツやイングランドで、数百年を経た煤けた建物の壁面を夢中で撮っていたことを思い出す。ロンドンのバーモンジーの蚤の市の近くで素晴らしく古い建物を撮っていたら、「ロンドンで最も古いアパートなんだよ。」と現地の人に話しかけられた。
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走り抜けて行った三毛猫。この直前に狭い裏路地で、私の足もとを駆け抜けて行った鼠を見た。からだは茶色っぽくて、とても素早かったので確認できなかったが赤いプチトマトのようなものをくわえていたように見えた。
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そのあと四谷に出て、いきつけの庶民的な店で食事。

四谷に来たとき、私は必ず立ち止まって、この駅前の橋の上から、また地下鉄のホームから、暗い谷をのぞく。ここだけひんやりした空気がたまっていて、鬱蒼とした植物の中に無数の虫の音が響いているから。

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橋のたもとの街灯も、店の光がにじむのも外国のよう。都会の駅前なのに静かな空間。

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スズメウリの蔓が幾重にも垂れ下がっているのを見つけて嬉しくなっているところ。

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きょうの服装はBlitis A un Cher Amiの黒いフランスレースのロングチュニックとアシンメトリースカートの重ね着(靴もコサージュも含め全部古着)。秋になり、レースとベルベットの古着で思いっきり奇妙な重ね着をするのが楽しみだ。

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2016年9月12日 (月)

貝拾い(散牡丹 チリボタン) 

9月11日

少し涼しそうな雨もよいの日。鎌倉近辺に貝拾いに行く。

私は幼稚園児の頃からきれいな貝や石を黙々と拾うのが大好きだ。浜で拾いものを楽しむことを「ビーチコーミング」と言うらしいことを知ったのはつい最近。

新宿から午後2時30分ごろの電車に乗る。紫外線アレルギーで4月から顔がずっと痛いままなので、遅い出発。

「江ノ電のりおりくん」を買い、4時頃、由比ヶ浜に降りる。浜に歩く頃、雨が降り出して、少し身体が冷えてしまった。

昔から由比ヶ浜には桜貝(サクラガイ)が多い。浜に打ち上げられたたくさんの茶色い昆布に絡まったけっこうたくさんのサクラガイを見つけた。夢中で拾ううちに雨もやんだ。

カラスがやたらに集まっていて(30羽くらい)ギャアギャア鳴いていて、ちょっと怖かった。集まっているほうをよく見ると、砂浜に横幅が50cmくらいの白いエイが打ち上げられていて、それをつついていた。

また、由比ヶ浜ではたくさんの小さなチリボタンを見つけた。小さなタカラガイもけっこう拾った。

1時間ほど拾ってから江ノ電で移動。もう夕暮れなので、どこに降りるか迷ったが、一度も降りたことのない「腰越」に行ってみることにした。

腰越に降りて港のほうに歩いてみた。シラス漁で有名なところだ。(下の画像の緑の崖からでっぱった枝にトンビ)

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腰越港から江の島を望む。

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港の入口の左側が崖になっていて、地層の筋が美しい。

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この崖からでっぱった樹の裸の枝に、6羽くらいの大きな鳶(トンビ)がいた。その野生の美しさに胸を奪われた(画面右の枝に三羽、左上の枝に一羽、画面左下に一羽飛び立ったところです)。しばし鳶に見とれていた。
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漁師小屋から出てきたご婦人が「魚を待ってるのよ。」と言って小魚を地面にまいていた。

それから細い坂道を通って浜に降りた。スペインのフィゲラスに行った時のことを思い出した。観光地化されていない、うねって煤けた素晴らしい道。

この腰越の浜では、3cmもある大きいタカラガイを見つけた。ここではサクラガイはひとつも拾えなかった。チリボタンも大きいのばかり拾った。

遠くのオレンジ色の灯りのほかは華やかな色のない、青と菫と灰色の滲んだ夕暮れ。静かですごくいい。江ノ電の窓から眺めた藍色の空気も素敵だった。

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きょうの収穫。1cm以下のサクラガイなどは薄くて繊細すぎて、並べている時に割ってしまったりした。シーグラスはほんの少々しか見つからなかった(画面右下)。

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チリボタン(散牡丹 カキ目ウミギク科)とはよく名づけたものだ。鮮やかな赤や朱の花びらのような二枚貝。
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こちらも上と同じチリボタン。2枚貝の片方が厚く、膨らみが強く、細長いひしゃげたしずくのようなかたちで、もう片方は薄く丸い花弁のような扇型。
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1cm~2cmくらいの小さな貝殻たち。左の列はアズマニシキ?左から2列目の一番上はイタヤガイ。2番目はヒオウギ?

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左側の大きいタカラガイは腰越で、あとの小さいタカラガイはほとんど由比ヶ浜で拾った。

大きいタカラガイの左から3番目はナシジダカラ?小さいタカラガイの薄茶色のはチャイロキヌタ。右側の3列の黒紫色のはメダカラ?

(左下に2個置いたのはカキ?)。

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貝の分類と名前については少しずつ勉強中です。

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