斉藤哲夫さんから電話 / 鎌ヶ谷の病院
10月3日(木)
シンガーソングライターの斎藤哲夫さんから電話。
二匹展のハガキが届いたと。
「花輪さんとなんてすごいじゃん。絶対行くよ!」と言ってくださって感激。
哲夫さんとももう30年近くのおつきあい。
私は哲夫さんの「されど私の人生」「悩み多き者よ」「バイバイグッドバイサラバイ」「グッドタイムミュージック」が大好きで。
愛や恋という言葉が入っていないこれらの曲を、独特の熱っぽくも色気のある声で歌い上げる哲夫さんは、少女だった私の胸をしびれさせた。
「されど私の人生」は拓郎も歌っていたけれど、哲夫さんの歌は拓郎のように男っぽすぎはせず、もっとひょうひょうと・・
「悩み多き者よ」はオフコースも歌っていたけれど、哲夫さんの歌はもっと生っぽく・・
「最近、ライブの予定入れすぎちゃって、ちょっと疲れてしまう。明日は長野。しかも2日連続。しかも打上げがあるんだよ。最近はもう歌うとものすごく疲れるから打ち上げは無しにしてもらってたんだけど・・」
「ライブは何曲?」
「12曲くらい」
「それはものすごくくたくたになるでしょ。心こめて歌うから精神が」
「そうなんだよ~もう終わったら倒れるしかなくて」
最近は食べ物もおかゆに豆腐か納豆くらいがちょうどよくて、ごちそうを並べられても食べられない、と。
便秘がちだというので「いい食物繊維があるからプレゼントします」
「知佐子さん、すごく健康について調べてるもんね。今度また教えて」
私の近況として、西新宿のボロボロの生家をひとりで修理、改築してくれる人が現れたと話したら
「すごいね、その人。奇特な人だね。よっぽどのことがないとできないよね。でもよい流れが来てよかった」と。
10月7日(月)
夜間卓球に久しぶりに行ったら「体調が悪いんだと心配してた」と言われ、
「いえ、すごく忙しかっただけ。やせちゃった」
「え?顔は丸くなってるじゃない」と言われてショック。
「これはレットヴィモの副作用で浮腫んでいるんです」
10月11日(金)晴れ 25℃
爽やかな空気。きれいな光。
A井先生に近況を報告するため、鎌ヶ谷の病院へ。
国立がん研究センター中央病院のY村先生(A井先生の後輩にあたるかた)が作ってくれたCT検査結果の画像CDを持参。
サイログロブリンが上がったのは、プロトンポンプ阻害薬タケキャブと一緒に2週間も飲んでしまったせいだと思う、とお伝えする。
A井先生は苦笑いのみ。
肺の縦郭(左右の肺の間)リンパ転移の跡が白くなっている、癌細胞が死ぬと白く写る、これはよいことと言われる。
肺全体の粟粒上転移も動いていない。
レットヴィモに耐性がついたら、そのあとは・・ということばかりが恐怖なのだが、浅井先生はネガティブなことは言われなかった。
それより無理しないで副作用が酷くないように服薬量を調整することが大事と。
一番気になるのは食事量が少ないことだと言われた。
たしかにずっと胃が痛くて、ここ1週間近く43kg台。45kgまで戻したい。
「夏からずっとすごく忙しくしています。またもうすぐ絵の展示があるので」
「仕事に熱中するのもいいです。卓球も。けど熱中して食事を忘れることだけはしないでください」
カルシウム量の調節も、空腹にアルファロールを飲むと効きすぎて胃が荒れるそうだ。
食べられる時にちょこちょこ食べること。
首肩が痛くてレキソタン依存気味なことも、当たり前だが頭を前傾させる同じ姿勢で集中しすぎないこと、と。
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