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2018年5月13日 (日)

りんごが好きなソラ、倒木と枯れ蔓

5月12日

薄曇り。25℃。きょうもカメラをしょってラテたちに会いに出かけた。

きょうはラテ(男の子)は外に出たくないようで、早めに宿舎に入ってしまった。

3時頃になるとりんごをおねだりなのか、飼育員さんのほうに猛烈にアピールするソラ(女の子)。

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りんごをもらって上機嫌なソラ。
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ソラはとてもよく食べる。ラテよりも顔の毛が白っぽくて眉毛のような部分がはっきりしていず、ほんわかした顔。

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左耳が少し寝ているのが特徴。

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りんごを2切れいっぺんに持って食べようとしたソラ。1切れ床に落としたが、落としたりんごもちゃんと拾って食べました。

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多摩川へと歩く。

道すがら咲いていたヤクルマギク。ルドンの「グランブーケ」の花瓶の色。

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私がもっとも惹かれる情景、苔に覆われた倒木や絡まり合った蔓草を見つけた。

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スイカズラ(金銀花、忍冬、ハニーサクル)が満開。スイカズラはなぜかニセアカシアの樹が好きで、ニセアカシアにばかり絡んで高く枝をのぼっていた。
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森の中のそこここに私の大好きなスイカズラの香りが満ちていた。

幹から垂直に空に向かって何本も枝が伸びているのを見ると、ここに倒れてからかなり時を経ていることがわかる。

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この場所はまだまだハルジョオンが全盛だった。街中ではハルジョオン(春女苑)の細い花びらが乾いて茎も枯れかかって、ヒメジオン(姫紫苑)の花が満開になってきたのだが。
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もうひとつ満開だったのは白い野茨。棘がびっしりで手足を傷つける。

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最高に私の好きな蔓草の絡まった樹を見つけた。

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小さな沼が外国の風景のようだった。
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「牛枠の羽」というところ。

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「牛枠」とは牛を繋いだ枠ではなくて、古来からの川の水流の衝突部に設置して減勢、導流を行う設備。丸太材でつくり、牛のように見えるからそう呼ぶらしい。上の写真の上部、川べりに並んでいるこれ。

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この場所は地面が斜めに作られていた。

はるか遠くに来てしまったように感じさせる場所。ひとつの建物もない。人っ子一人いない。チガヤの白くツヤツヤした穂が光っていた。

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空と雲が映る水。
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2018年5月 6日 (日)

サラ・ムーン

5月3日

みゆきちゃんと古着屋でキャシャレルのスカートを見ていた時に、サラ・ムーンの写真を思い出した。サラ・ムーンのおかげで、「キャシャレル」という言葉だけで甘美なイメージを連想するようになってしまっている。

検索したら、ちょうど4日までサラ・ムーンの『 「Dun jour à lautre 巡りゆく日々』という写真展をシャネルでやっていたことを知る。急遽、写真の話が通じる友人と出かけることにした。

内容は素晴らしかった。会場内の撮影自由なのはすごく嬉しかった。

私が最初にサラ・ムーンに衝撃を受けたのは、84年のプランタンでの日本初個展の時だ。その時の写真集をずっと大事に見ている。

薄暗くて、けだるくて、甘やかで、淋しげで、沢渡朔さんの写真と共通するところがあると思った。

サラ・ムーン日本初個展の時は、男性の観覧者はほとんどいなかった。女性ファッションのコマーシャル写真というように捉えられていた。今は男の人もいっぱい。あの頃より、ずいぶん有名になってしまった。

あまり有名でたくさんの人が押し寄せるようになると、私は一気に冷めてしまうのだが、それほど混んではいなくてよかった。

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すべての写真が、一貫して「不分明なもの」を撮ろうとしている。

「変容」。あいまいで妖しいもの。

なにを撮っているのか、どう撮ったのかわからない写真。これは私が絵でめざしていることと同じだ。だから強く惹かれる。

私はわかりやすいものに興味がない。

あからさまな暴力で挑発するものも嫌いだが、牧歌的で穏やかな風景も嫌いだ。

「カモメ 1998」。カモメというタイトルが違っていたら、叫んでいる白い仮面のように見える。

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この写真も、ぱっと見て、私は犬を撮ってるのだとわからなかった。大きな黒い口を開けている顔として見た。

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ベルリンやハンブルクの私にとって懐かしい情景もあった。それも、もちろん普通の捉え方の風景ではなかった。

上「ハンブルクにてⅢ2013」 下「ハンブルクにてⅣ2013」。

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ハンブルク風景の横に展示してあったこの写真は、ホルスト・ヤンセン(ハンブルクに住んでいた)の初期の版画にそっくりだと感じた(友人はフォートリエの「人質」を思い出したそうだが)。私は、これをヤンセンへのオマージュだと思った。サラ・ムーンもハンブルクでヤンセンの作品を見たのだろうか。
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「白鳥の歌」と題された動画。サラ・ムーンの映画「ミシシッピーワン」の時の音楽はヴィヴァルディ。ヴィッド・ロウの女性ボーカルだった。この音楽はヴァン・デン・バーデンマイヤー。
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川崎の工場地帯だそうだ。
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シャネルのビルのぴかぴか光る階段で。

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四谷の私の好きな橋にて。風が強かった。

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きょうは、古着で買ったけど、なかなか着られなかったMarc Le Bihanを羽織って行った。男の人の着古した作業着をバラバラに切って、身ごろを上下逆につぎはぎしたすごいデザインのシャツワンピース。私が着ると、自分で切り張りしたみずぼらしい服と思われるみたいだ。

杉大門通りの裏通りの小さな階段はまだあった。

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ここも私の好きな裏道。時折、猫が横切る。

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2018年4月22日 (日)

鎌ヶ谷の森喪失・学習院の森

4月20日

久しぶりに鎌ヶ谷の病院へ。

もとの予約の日よりずいぶん日にちがあいてしまったが、なぜか薬が余っていたので、薬を飲み切るまで予約を取らなかった。冬の寒い時期、遠くの病院に行くのがしんどかったのだ。

「何日くらい薬(チラジンとアルファロール)を飲まないと死にますか?」と先生に質問したら、1か月も飲まなければ動けなくなるけれど、そこまで行ったら電車に乗ることすらできないから、早めに、と言われた。

きょうはけっこう会計と薬に時間がかかり、病院を出るのが4時過ぎになった。

帰りに、昨年の3月に写真を撮った森に行ってみたら、大通りに面した側にスーパー建設中で、森の東側7割が失われていたので大ショック!

かろうじて残っていた森の端っこの木々。

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私がすごく魅力的だと思う枝ぶりが個性的で蔓に覆われた樹が、ほんのわずかに残っていた。
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大通りに面していた森は開放的で、樹が密集していなくて地面に陽がよく当たるために、様々な種類の植物が自由に育っていて素晴らしかったのに、失われて本当にがっかりした。

森の端には素敵なお家がある。
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森の奥の畑はそのまま残っていた。

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いろんな種類のチューリップが育っていた。

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チューリップの奥の雑木林は残っていたが、ここの植生は失われた森よりずっと単純で、すんなりしすぎていて、私が惹かれる樹はない。

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鎌ヶ谷駅の近くの原っぱはタンポポの穂綿も終わりかけていた。

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ハルジョオンの花に名前がよくわからない虫がいた。
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4月21日

学習院で授業を持っているY子さんのお誘いで学習院大学の奥の森を探訪。

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西1号館の横には桐の木の花が咲いていた。

築80年を超える南1号館。

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校舎の奥の昼なお暗い斜面を下る。

大きなスダジイの樹。斜面の土にはほとんど陽がささない。蔓植物は見られない。

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鬱蒼とした斜面を下りきると馬術場があった。
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「高田の馬場の決闘」で堀部安兵衛が血刀を洗ったという伝説の「血洗いの池。」水は黒ずんでいて、土色の鯉ばかりがうごめいていた。

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池の周りの陽の当たる小道には、まだ若いクサフジの蔓が絡んでいたが、花は見えなかった。二羽のカモがつーっと泳いできたので、レストランでナプキンに包んできたパンをちぎって放った。

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私が強烈に惹かれる樹のある森はどこにあるのだろう。

たしか山手メディカルセンターの裏手にも、すごく惹かれる樹があった。近所の墓場にもある。そうとう年月を経て、奇妙な形で、蔓植物に覆われた樹だ。けれど森ではない。

森ではないが、西新宿や阿佐ヶ谷の古い団地では素晴らしく入り乱れた植生を見ることができた。それももうない。

都会の近くで、水と光がうまく手入れされている生き生きした森に出会えることはなかなかない。

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2018年4月14日 (土)

新緑 盛りを過ぎた八重桜

4月13日

友人と新宿御苑内のレストハウスで待ち合わせ。地下鉄の階段を降りると、丸の内線が停電で止まっていた。

急遽、JRの駅まで走った。JR新宿南口からレストハウス(新宿門から一番遠い休憩所)までけっこうな距離を汗だくで走った。(千駄ヶ谷門から入るべきだった。)

今年の八重桜はもうほとんど散ってしまっていたが、今日の目的は、今までどうしても見つからなかった「太白」などの樹の位置を探して記憶すること。

今年最後の遅咲きの八重桜「梅護寺数珠掛桜」。小冊子によると「新潟県京ヶ瀬村の梅護寺に国の天然記念物に指定された原木があった」そうだ。

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かろうじて散っていない花もすべてくったりと色褪せているが、サクランボのような花のかたちがかわいい。細長い花びらを百枚もつけるところは「菊桜」と似ているが、萼片のかたちが異なるそうだ。

御苑に一本しかない「兼六園菊桜」はフランス庭園の脇にあった。萼片が広三角形で、「菊桜」と異なる点は、開花期に葉が開いていることだそうだ。

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来年こそ花の盛りの時期に蕾のかたちや微妙な色の特徴をこの目で見たい。

兼六園菊桜のうしろのオーニソガラムとたんぽぽの花園。
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ツマキチョウの雌がたんぽぽの蜜を吸っていた。前翅がきれいな曲線を描いて尖っている。
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後翅の裏側は斑模様。

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オーニソガラムの蜜を吸うアゲハチョウ。キアゲハとの見分け方は前翅の中室に筋があることと黄色が薄いこと。

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オーニソガラムはハナニラに似るが、茎が枝分かれしているので区別がつく。ユリ科なのでハナニラのようにネギの匂いがしない。

暗い森から漏れる光が微妙な色をつくっていた。

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池のほとりの藤。
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旧御涼亭の前の藤棚は日陰だが、近くに寄って撮ることができる。

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「上の池」近くのもうひとつの藤棚は光が差していたが、囲いの中なので近くに寄ることはできない。
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「上の池」の橋を渡り、今まで花を見たことがない「太白」(「早咲きの白色大輪。花弁はしわ状のうねりを持った円形で、サクラ類で最も大きいことが特徴」だそうだ。)の樹を発見。シャガの群生が眩しかった。
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「上の池」からオドリコソウの群生のある森を抜け、小さな流れのある場所へ。ここらへんは御苑の中でも一番人が少なく静かな一角。

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今が花盛りのハンカチノキ。思ったよりずっと大きな樹で驚いた。

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「幽霊の樹」とも呼ばれるらしい。

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真ん中の丸い部分が花で、大小2枚の白いひらひらは苞葉。
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もう一度中央の広場に戻り、細い枝が優しく垂れたハルニレ(エルム)の樹を見る。

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この明るい鵲色の粒粒は新芽ではなく果実らしい。
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4時前になってハルニレの影が長く伸びて来た。

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誰かが忘れた黄色い三輪車とハルニレ。
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管理事務所の前に咲いていたジャノメエリカ(クロシベエリカ)。
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このエリカは、私がドイツでリューネブルガーハイデを探しに行った時のハイデ(ハイデクラウト)で、『嵐が丘』のヒースでもある。
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4月13日

近所のアスファルトの隅のスミレ。こちらは濃い紫ではない赤紫のアカネスミレ。

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アスファルトの隙間から健気に咲くスミレたちの種を、どこか土の上に蒔いてあげたいと思う。









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2018年4月 6日 (金)

曇り空の八重桜

4月5日

6月のような陽気から急に気温が下がった1日。

午後、修正したラフを郵便局から出版社に送ってから、気になっていた八重桜を撮りに新宿御苑へ。

例年なら4月16日くらいに満開の八重桜、一葉(いちよう)がもう満開だった。まだ5分咲きくらいかと予想していたので残念。
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なんとも枝ぶりが素敵な一葉の樹。

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少し蕾の残っている一葉の樹を発見。

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不思議な枝ぶりの普賢象。
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華奢な幹が二手に分かれ、その先端にだけ、たわわに花をつけたアンバランスな枝ぶりに惹きつけられ、しばらくこの樹を撮っていた。
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普賢象はまだ半分くらい蕾。
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枝垂れ桜はもうほとんど散ってしまったが、それでもなお臈長けた美しさがある。
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華やかで柔らかい福禄寿。
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緑の八重桜、鬱金。
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鬱金は薄黄緑の花が日が経つにつれて紅色に変化する。
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鬱金も今がちょうど見ごろ。
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濃い桃色の八重桜、関山はまだ蕾がたくさんあった。Sdsc00291

たんぽぽと関山。
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暗緑色の森の前に、一葉と、散りかけた枝垂れ桜と、白い八重桜の3本が並んでいる一角が謎めいて見えた。
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近づいて見たら白い八重桜は白妙だった。
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白妙を背景に一葉。
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銀杏の新芽を背景に一葉。
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普賢象。代々木のNTTタワーを望む。
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何度も強風が吹き、乾いた土埃とともに花びらが舞った。4時前には冷え性の私には手が紫色にかじかむくらい寒かった(13℃くらい)。昨日26℃だったのが嘘のよう。

今年は桜が早く咲きすぎ、駆け足で散りすぎて淋しい。すっかり葉ばかりになったソメイヨシノの林。横に巨大化した枝ぶりがすごい。

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桜をひとりで眺めると、どうしても亡くなった人や動物のことを思い出してしまう。

母とよく来た新宿御苑。母が私の写真を撮ってくれた池のほとりには行けなかった。ひとりですごく感傷的になるのが怖かった。

4月3日

近所のスミレ。毎年、同じ路地のコンクリートの隅に健気に咲いてくれている。

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2018年4月 1日 (日)

千鳥が淵、善福寺川 、ソメイヨシノ、大島桜、八重桜

3月31日

高校時代からの友人、みゆきちゃんと2時に待ち合わせ。パラボリカの展示に案内する。

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そのあと一緒に散りゆく桜を見に行く。

新宿で生まれ育ったにもかかわらず私は、まだ千鳥ヶ淵の桜を見たことがないので、行ってみることにした。

遊歩道の入り口で、予想を上回るすごい人だかりで通行整理が行われていた。

人だかりをかき分けて柵越しにのぞいてみると、なるほど、昔の絵ハガキのような風景。

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緑の水に薄紅の花筏がすごい。

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ここは確かに別世界のような景色だが、柵に群がって水辺の写真を撮るだけで、座って休めるベンチもなく、まだ咲き始めの頃の平日の昼間にひとりで来たほうがいい場所だ。

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うちの近所の善福寺川沿いなら花の下でゆっくり見られるよ、ということで地下鉄で移動。

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ソメイヨシノは半分くらい空に舞っていた。

大島桜が満開だった。

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花のつきかたが林檎に似ている(林檎の蕾は赤いが)。

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新芽の早緑、白、薄紅の点、点、点・・・

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八重桜「一葉」が三分咲きでとてもかわいい。

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ソメイヨシノの前に濃い紅色の八重桃。
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川面が桜の花びらの点描で埋め尽くされていた。風にあおられ、髪の毛にもいっぱい花びらがつく。
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3月末になると一斉に開くハナニラ。高校時代、ふたりで行った房総の線路際で、この花を一杯摘んだらすごくニラ臭くなったのが忘れられない、とみゆきちゃんが笑う。

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上流の荻窪団地の方まで歩いてから、また川を下り、雨上がりにチョコレートの香りがするというカツラの樹の林や、鷹の巣があるらしいヒマラヤ杉の林を抜けて、釣り堀武蔵野園の横を通り、たまにカワセミが来るヒョウタン池を廻り、大宮八幡神社への土手を上った。

彼女も犬を16歳でみとって、もう死に目にあうのが辛いから飼いたくない、と言っていた。私は死ぬまでにもう一度、猫と暮らしたい。

そのあと阿佐ヶ谷に出て食事。きょうはたくさん歩いたがフラフラしなかった。胃のむかつきがおさまっていた。

ダイコンの葉の炒め物やヒジキ、メヒカリのから揚げなどを食べ、おそるおそるお酒を少し飲んだ。胃の痛みはなかった。やっと治った。

そのあと高円寺の古着屋で遊んだ。

彼女は16歳で出会った頃から少しも変わらない。尽きぬ話をしながら、何時間でも一緒に歩いていられる友だち。

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2018年3月29日 (木)

枝垂れ桜 / 胃腸炎

3月28日

4~5種類の薬を飲んでも胃酸が上がってきて吐き気がおさまらず。

午後3時、クリニックに行く。「普通なら治る頃なのになかなか治らないのは、虫垂炎など、変なところが炎症を起こしている可能性がある」と言われる。しかし熱はないので、私は違うと思う。

一応、腫瘍マーカーをはかる血液検査。

吐き気止めと抗生物質を入れた点滴を打たれる。点滴の商品名が「ユエキンキープ」。

点滴が終わりそうになったら自分で止めてからナースコール。ちゃびに一日おきに輸液をしていたことを思い出してたまらなくなる。

「薬をもう2種類追加しといたから。」と言われ、あとで確認したら、リタロクスと夜2錠の抗生物質だった。

抗生物質を飲んだら必ず胃が荒れて痛くなるのに、胃が荒れて苦しんでいる時に飲むわけない。先生に言うのもめんどくさいのでそのままもらって飲まなかった。

スーパーに寄るが、苦しくて食べられそうなものが見つからない。どれを食べても吐きそう。

帰宅して眠り、夜10時頃、起きたら胃酸過多が少しよくなっていた。温かいうどんを少々食べた。

3月29日 25℃

午前中、近所の禅寺で。ソメイヨシノと枝垂れ桜の饗宴。

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ツバキ。岩根絞り。華やかな獅子咲き。
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崑崙黒(こんろんぐろ)。風変わりで神秘的なツバキ。
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2時からマッサージ。

帰りに花屋に寄ったら、なんと非常に珍しくエステララインベルトがあった。10数年ぶり?3本買った。

近所の元耳鼻科の枝垂れ桜がみごとだったのでカメラをとってきて撮影。

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こちらは濃いピンクの枝垂れ桜と淡いピンクの枝垂れ桜、さらに手前に小さなユスラウメの饗宴。
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撮影して5時前に帰宅したら、猛烈にのどが渇いてきた。

今までぬるま湯を飲んでも胃酸が上がって吐きそうになっていた(脱水気味)のが、胃酸過多が治ったら、急に果物のジュースやスープが飲みたくてたまらなくなる。

とりあえず果汁100パーセントの桃のジュースを飲み、牛乳たっぷりのポタージュを鍋につくった。ポタージュスープがおいしくてカップに3杯飲んだ。「しげくに」のパンにチーズをのせたのを食べた。

水分をたくさん摂り、体重計に乗ったら41.6kgに増えていた。

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2018年3月27日 (火)

桜 / 胃腸炎

3月27日

善福寺川。満開の桜。

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ある橋のたもとで、かわいいカナヘビと出会った。Sdsc00108

コンクリートの割れ目から出て来ようとして様子をうかがいながら、外のお花見騒ぎに戸惑って、またおどおどと引っ込んだりしていた。
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石垣の割れ目からスミレとタンポポ。どこかでスミレを接写したい。
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20cmもある巨大輪椿。まるで牡丹のよう。

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白い八重の桃。
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朝からやはり胃が痛くてむかむかしていた。喉も乾いているので温かいミントティを2杯。

身体が栄養を欲しがっているのに、胃酸のきつさが食欲を奪う。薬でむかつきが少し抑えられると猛烈に食欲がわいてくる。しかし食べると吐く。

出かける前にトマトにマヨネーズをつけてひとかけのパンにはさんだものを食べた。

自転車で川まででかけ、散歩している時はなんとかだいじょうぶだったが、帰宅したらすぐに胃がでんぐり返って、2時間前に食べたものをお茶も含め全部吐いてしまった。吐き気止めも効かなかった。

体重を計ったら、ついに41kg。

とりあえず睡眠を多くとって絶食。

3月26日

午前中、クリニックへ。先週もらった胃腸の薬に、さらに吐き気止めを加えてもらう。星状神経ブロック注射。

2時から書道。胃がむかついてあまり集中できない。

4時からほぐしマッサージ。

アネモネミストラルの紫とワインの斑の花を描いている。ミストラルの変わった色味(斑)はアネモネの季節にもなかなか巡り合えない。

水声社さんから絵のレイアウトのラフが送られてくる。カラーページの再構成。

炊飯器に玄米のお粥と麹を入れて甘酒をつくってみた。飲みたいのに、飲むと米粒のもやもやとしたものが胃に触れただけでむかむかする。汁だけすくって飲んだ。

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2017年5月31日 (水)

銀座、 新橋、 阿佐ヶ谷、 代官山

5月29日

所用で代官山へ。

盛りを過ぎて枯れかけたパンジーは、もはや人工的に植えた平凡な花の様相を超えていて、乱れた薄い花弁と柄の変容、しどけなさ、ほころびがすごく綺麗だと思う。

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くずれかけた小さな淡い紅の薔薇。
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ここの店の前にあるジャカランダの花は、まだほとんどつぼみが開花していなかった。

雨ざらしになっているかすれたペンキや、木や石や貝がきれいだけれど、人工的なものや意匠がある限度を超えると、そのとたんにすごく嫌味なものになりそうな微妙なバランスの庭。

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鏡がもっと灰色にくすんでしみだらけだったら綺麗なのに。
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渋谷まで歩く途中で素敵な丸窓のある建物を発見。

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5月28日

阿佐ヶ谷で共謀罪反対のスピーチを聞く。

猫のプラカードを掲げている女性がひとりいて、そのプラカードの文字で「肉球新党」を知る。

そのあと散歩。たまたまスターロード祭りをやっていて、たくさんの出店とたくさんのお酒を飲んでいる人たち(裏路地には地べたに座り込んでお酒を飲んでいる人たち)がいた。

美大時代の学園祭を思い出して、いろいろ複雑な気分になる。(私は美大を自由で楽しい場所として謳歌することがまったくできず、現役で入学した直後に、絵を志す自分の将来は真っ暗闇だと自覚していたため)。

スターロードが細長く、ずいぶん奥のほうまで続いていることを知った。

北口駅前の古本屋さんがなくなっていて大きなビルが建っていたのに驚いた。たしか『プルーストの花園』を買った古本屋さん。

「おさかな食堂」で食事。店の前でマグロのカツを売っていた高校生くらいの男の子に「肉類が全部食べられなくて、肉を揚げた油もだめなんですけど、ここは肉類のメニューありますか?」と聞いたら、「たぶんないと思います」との答え。

それで入ってメニューを選んでいたら、その男の子が席に来た。「さっき、肉類はないって言っちゃったんですけど。僕、バイトにはいったばかりでくわしいことはわからないんで、店の人に聞いてください。」とわざわざ言いに来てくれたので感激。この店は完全禁煙で、小鉢もおいしくて、とてもよかった。「七田」というお酒を飲んだ。

商店街の裏にひっそりとした緑の庭が隠れている。不思議な街。

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古い井戸と流し台がある一角。
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野原の前に「オハリコヤ」さんがあった。

ドクダミの白い花が盛り。

数年前に母がいた施設に通った途中の道で、雨の中、生まれて初めて八重のドクダミを見つけて驚いて写真を撮っていた時のことを思い出した。しゃがんで撮っていたのでスカートが水たまりにつかり、泥に濡れた。

八重のドクダミには、あれ以来、再会していない。

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KijiのFUJIYAさん(右)で、レトロなかわいい柄の布を買った。

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以前高い枝の上に猫がいた梅の樹のある廃庭。ここは10年以上前からずっと廃庭だ。

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公園では紫陽花が色づき始めていた。その向いの「洋服修理センター」はまだあった。
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5月27日

書道の先生の展覧会を見に、銀座松屋へ。

古い漢詩の臨書が多かった。

書の展覧会はあまり見たことがなかったのだが、底が知れない世界だと思った。

帰りに、以前から興味があった新橋駅ビルに初めて行く。

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ビルの中に横丁(飲み屋の通り)がある。

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昭和の古い雰囲気はよいのだが、どこもかしこも喫煙OKの店ばかりなのが困る。

ちょっと一杯。

御品書きにおじさんを刺身にしたものがあった!(頼まなかったけど。)

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左に見えるは絵になる和光ビルの時計台。あそこで60年代に沢渡朔さんが、かわいい小さな外国人の女の子に縦笛を持たせて撮った「跳んでごらんブルーネ」という写真を思い出す。
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5月26日

曇りの日。寒かった。用事があって実家へ。玄関で作業していたら身体が冷えて震えがきた。

玄関前で、偶然、幼なじみのH美ちゃんと出会った。「あっ、こんにちは!」「あっ、こんにちは!」と笑い合う。元気そうでなにより。

西新宿の青葉。

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新宿中央公園の中の遊具もだいぶ変わったけど、このクジラだけは昔からある。

幼なじみのH美ちゃんが、小学生の頃に上に乗って遊んでいて、尾の近くにある金具に足を引っ掛けて転落して腕を骨折したクジラ。

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中央公園の中で、私が幼い頃からまったく変わらないのはこのクジラと富士見台(展望台)と噴水くらいだろうか。

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2017年3月20日 (月)

鎌ヶ谷の森 初富 植物

3月17日

鎌ヶ谷の病院のがん定期健診。

とにかく遠い。JR、地下鉄、JRと乗り継ぐ。ジュネの「葬儀」(無削除限定私家版 生田耕作訳)を読みながら行った。

血液検査とレントゲンの日なのに30分遅刻してしまった。

1時半に血液検査を受け、その結果が出るのに、1時間かかる。

診察に呼ばれて「遅刻してすみませんでした。」と謝ると、「いえいえ、検査結果が出るのに、お待たせしてすみません。」と浅井先生はいつも優しい。

レントゲンも変わっていない、とのこと。肺の下のほうにぽつぽつ粟粒状の転移があるが、素人目には血管の節目の白く濃くなっている点々と見分けがつかない。

頸の手術跡のところを指して「ここの、特に右前の筋肉が、今も痺れていたいんです。」と言うと「すみませんね。」と謝られた。

どういうふうにマッサージをしたらいいか聞くつもりで、先生を責めるつもりはまったくなかったのだが、痺れが残ることと手術のやり方と関係あるのだろうか?

血液検査の機能の結果、けっこう薬の飲み忘れがあるにもかかわらず、血中のチラジン濃度が上がっているという。運動すると甲状腺ホルモンが消費されるから、運動不足かも、と言われる。

「お酒をよく飲んでいることはよくないですよね。」と聞くと「このがんに関してはあんまり関係ない。それよりもっと食ったほうが、・・いや食べたほうがいいですね。」と言われた。

あいかわらず筋肉がつかないのが悩み。162cm、44kg~45kg。

・・

いつも電車の窓から見下ろしている小さな森に行ってみようと、きょうはカメラを持ってきた。

何しろ、病院のある新鎌ヶ谷駅のまわりは、何もないアスファルトの上に、どーんと大きなイオンと大きな病院と市役所だけ建てたようなところで、昔からの商店も古い家も雑木林も川もない。味のある樹木一本も見えない。本当に息が詰まる。

駅の土手の金網の中、そこだけ草が生えているところ、枯れ蔓に名前も知らない鳥がひとりぼっちでいた。金網で隔絶されたこちら側は、なにもない、殺伐としたアスファルトだけだ。

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病院のある新鎌ヶ谷駅から、鎌ヶ谷駅の方面へ歩く。

途中、初富稲荷神社の前を通る。境内の土のグランドで子供たちがサッカーしていた。球技などしてはいけないという神社が多いのに、おおらかでいいな、と思う。

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初富を少し歩くと、小さな植木鉢がいっぱいはりついた定食屋さんを発見。ここらへんには、わずかだが花木のある庭が続く細い路地があるのを見て、すごく気が休まる。

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初富から道野辺へ。美しい地名をたどって。

そして森についた。森と呼ぶには小さいが、樹に人の手がはいっていない。様々な蔓の絡んだ野性的な風情に夢中になる。

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折しも日が暮れ、銀と藍色のせめぎ合う空。ドイツの森、イングラントの森の記憶、その時の空気の匂い、光、音、肌触りに感覚が飛ぶ。

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ひとりで鳥の声を聞きながら、空の銀箔を切り刻んでいる枝の曲線をひたすらつかまえる。
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誰にも邪魔されない、人と話さない、樹木や草や空や鳥とだけ交信する時間にしばし酔いしれる。

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生きている線と空気と、そこに流れる時間に集中することによって生かされる気がする。擦り切れてしまった神経が再生して創造力が充填されてくる。

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羽ばたきの音がした。土鳩が四羽、短い草の中のなにかを食べていた。そのあと、犬を連れた婦人が来た。この場所がとても好きだ。

小さな森の裏には畑と、花木のしげる庭のある古い家があった。

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若くて瑞々しい蕗の群生。蕗の薹は摘まれずに花が咲いていた。
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菜の花畑。
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古い電柱に寄り添っている樹が、ちょうど電柱の頭のところで枝を広げて、お互い会話しているのに目をひかれた。まるで宮沢賢治の世界。この道も一目で好きになった。
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民家の庭では早咲きの桜と名残りの梅、濃い緑の中に黄色の点々のアクセントの金柑、ぷっくりとした赤い椿の色がひしめき合っていたが、私は去年の枯れ花に目がいく。

枯れ紫陽花。
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鎌ヶ谷駅前の空き地。
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乾いて白いネコジャラシ(エノコログサ)の中にぽつんと咲いていたタンポポ。
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立ち枯れの小さなセイタカアワダチソウ。
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電車から見え、以前から気になっていた「かのこや薬局」。手すりが赤茶色に錆びているいい感じのお店。
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朝からミルクティーを飲んだだけで何も食べす、夕方6時に帰宅してから今日初めての食事。

次にいく時は、新鎌ヶ谷でパンを買って、かじりながらあの森に行こうと思う。

私はひとりだとあまり食べることに注意がいかない。

私はおいしい(私が好きな)人と一緒に食べるときだけ、いっぱい食べる。

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