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2020年5月30日 (土)

鷺の宮、細田家、三岸好太郎・節子アトリエ

5月24日(日)

自転車で中野区鷺宮方面へ。

阿佐ヶ谷北6丁目で、私の生まれてからの経験で最も繁茂したスミレの群生を見つけた。今はとうに花は終わり、長三角披針形の葉と風力発電の羽のような種の莢だけ。来年の4月にきっと見に来よう。

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初めて来た鷺宮で、素敵な緑の小道と、大好きだった阿佐ヶ谷住宅の面影のテラスハウスを発見して胸が熱くなる。

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前川國男と関係あるのか、と帰宅してから調べたら、はたして前川國男設計の、昭和32年に阿佐ヶ谷と烏山と同時に建てられたテラスハウス「鷺の宮住宅」だった。

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大好きだった阿佐ヶ谷住宅が壊される時はすごいショックだったけれど、こんなところで偶然に姉妹の建物たちに巡り会えて感激。

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中野区に唯一残る江戸末期からのかやぶきの古民家、細田家の屋敷森。

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しんとした巨樹の森の周りの道を通るだけで、ひんやりと涼しい森の呼気に満たされる。

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森は3250㎡もあるらしい。道路拡張で無くなってしまう話があるらしいが、これだけの素晴らしい屋敷森と古民家が、どうか残りますように。

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細田家からほど近く、こちらはレンタルもしている古民家、浅五郎邸。築100年だそう。
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きょう最後の目的地、三岸好太郎・節子アトリエ。こちらもレンタルしているらしい。内部公開の日に来てみたい。
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いかにもバウハウスなモダニズム建築。1934(昭和9)年、山脇巌の設計。
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建てられた当時、農村の中でさぞ目立っただろう。『豆腐の家』と呼ばれていたそうだ。

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しみとかすれのニュアンスが美しい壁。花が散ったあとの雛罌粟の芥子坊主と、今を盛りのドクダミの花。

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中野区鷺宮、上鷺宮、白鷺、西武線寄りの、うちから2~3km内に、中央線沿いよりも時がゆっくり流れている場所があった。大正から昭和初期に建てられたような洒脱な家をたくさん見た。

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2020年5月28日 (木)

プフの眼、松の木、阿佐ヶ谷、八重チューリップ、薔薇、ザボンの花

4月29日(水)

4月からずっと見てきた(高円寺北の公園前の)紫の八重、大輪のチューリップが散り始め、一部は雨で腐り、しどけなく美しくなってきた。調べたが種類の名前はわからない(知っているかたは教えてください)。
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ナニワイバラ(難波薔薇)とジャスミンの絡んだ一角がほころび始めた。ジャスミンはまだ蕾が多い。
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イヌバラ(犬薔薇、ロサ・カニーナ)とナニワイバラはよく似ている。ナニワイバラの葉はつるつるしておうとつがなく、濃い深緑。イヌバラの葉はいわゆる薔薇らしく表が膨らんでいて葉脈もおうとつがあり、柔らかな印象。色はやや明るい草緑。
花はほとんど区別がつかないが、ナニワイバラは白のみ?イヌバラは白と薄ピンク。

タンポポは半分が穂綿になった。

プフの眼、抗菌目薬プラノプロフェンをさしているが涙と目やにがあまりよくならないので心配。
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5月1日(金)

ナニワイバラとジャスミン満開。ラッフルパンジーの花が終わりかけ。紫の八重のチューリップ、雨で腐って爛熟。

ハルジオン、キュウリグサ満開。

プフの眼、目薬で少し良くなった?
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5月3日(日)

きょうのプフの眼、わりといい?
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5月4日(月)

ジャスミンは茶色く枯れかけ、ナニワイバラは少し散りかけ。

毎年気にして見ている、人ひとりすり抜けるのがやっとの猫道にあるサクランボが熟してきた。

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近所2~3kmを自転車で周ると、素敵なイングリッシュローズを育てている家が増えている。花の形は、やはりクォーターロゼット咲きに惹かれる。

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植物園が閉鎖していても、近所を見て周れば山ほどの薔薇。

5月8日

薔薇、薔薇。町中に薔薇の香りが溢れかえる。

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この剣弁の白薔薇の咲く一丁目一番地から、細い暗渠の道を辿って阿佐ヶ谷北を行くと、どこまでも続いている。
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暗渠を辿って中杉通りまで 出た後、折り返して善福寺川へ下った。

松の木の住宅街の薔薇。
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やっぱり涙と炎症があるプフの青い眼。
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5月9日(土)

阿佐ヶ谷北の大きな屋敷森。
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「Aさんの庭」の垣根の白薔薇も満開。小輪の蔓薔薇はまだ蕾が残っている。

5月10日

ずっとうちの子たちがお世話になっているハナ動物病院の太田快作先生の「ザ・ノンフィクション」の前編。花子と20年一緒だった、何もかも花子のおかげ、花子を自分で看取るために開院した、と・・・私も20年ずっと一体だったちゃびのことを思い出して激涙。

夕方、善福寺川でシラサギを見てから、松の木の坂道のたくさんの薔薇を見る。

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人っ子ひとりいない夕暮れに、こっそり秘密のポランの広場を発見。
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ここの草花たちも、すぐに潰されてしまうのだろうけど・・。
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5月11日(月)

プフ、やはり少し涙。目やにを拭いてあげないと眼のまわりが汚れる。抗菌目薬が効かない。不安でたまらない。

5月12日(火)

近所の薄紫の薔薇レイニーブルー満開。

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スズラン満開。

待っていた近所の柑橘(朱欒 ザボン)の花、満開。大好きな香り。
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ネロリ、まだ残っているジャスミン、薔薇の香りが混じりあう、この眩暈する陶酔は一年のうちで今だけ。

 

 

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2020年2月13日 (木)

西荻から善福寺公園周辺

2月8日 (土)晴れ13℃

出かけようとするとバッグがなにやら重い。
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西荻から善福寺公園方面へ。

ピンク色の2階が面白い古い建物。
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西荻北のいつも気になる建物。
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面白いかたちのサボテンを置いている花屋カフェ。西荻は洗練されたおしゃれなお店が多い(私は廃屋のような建物ばかり撮っているけど)。
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東京女子大に沿ったシュールなカーブの道。
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見事な雑木林。公園の一部かと塀のまわりを歩いて入り口をさがしたら、民家の広い敷地だったので驚く。

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土の上に並ぶこの四角いセメントの敷石を見つけると、かつての懐かしい西新宿の風景にとぶ。

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善福寺公園の池の中の太陽。水鳥が震える金の光の筋を引いて滑っていた。
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梅は日当たりのよいところは満開。ほかは二分咲き。

公園のまわりには古くて立派な木の家がいくつもあった。高円寺と同じ杉並区とは思えない、昔の武蔵野にタイムスリップしたような風景。

鳩小屋のある古い家。
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この細い道も料亭だらけだった昔の十二社(西新宿)の裏路地のよう。5歳の頃の私はじっとしゃがんで、ひび割れたセメントの隙間から生える小さな花(サギゴケ、ツメクサ)や虫たちを眺めるのが好きだった。
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西荻まで歩いて戻る途中で不思議な古書店を見つけた。なんと閉架式。

「中野書店古本倶楽部」。お店のかたに伺うと、あの神田にあった中野書店さんが西荻に移転されたのだそうだ。きれいなカタログをいただいた。
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魅力的なアンティーク雑貨屋Loupeさんで買い物。

店内に西荻再開発反対の署名用紙があったので署名し、お店のかたと話した。再開発問題について詳しく書かれている「ニシオギ空想新聞」を購入。

高円寺、阿佐ヶ谷、西荻あたり、最高に面白いと思う街がつまらなくなるのは嫌だ。高円寺はすぐではなさそうだが、西荻の道路拡張計画はけっこうなスピードで進んでいる模様。変わるなら、ゆっくり、少しずつがいい。

行きに見たピンク色の建物。
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2020年1月17日 (金)

真冬の多摩川、枯れ野

<https://chisako-fukuyama.jimdofree.com/japanese-style-paintings-1-膠絵/p> 

だいぶ遅くなってしまったが2019年大晦日の記録。

12月31日

川沿いの立ち枯れた植物を見たくて多摩川へ。

川が分かれてできた水溜まり。

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水は透き通っていて緑の水草が青い空をさらに濃い色にし、細い枝を映していた。

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大きな台風で川が氾濫した時に流れて来た枯草たちが樹の根元に引っかかったまま。

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建物もない、人も見えない、吹きっ晒しの川べりの草の中。風の音と鳥の声。私の大好きな風景。

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だいぶ穂綿は飛んでしまった光るススキが揺れていた。

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西武線の駅から京王線の駅へと3時間半ほど川沿いを歩いた。

枯草の中には小さなイヌフグリの空色の点々、斜面の陽だまりにはハルノノゲシの花が元気に咲いていた。

乾いた木陰には思いっきり派手なネックレスのような、こんがらがったヤマノイモの蔓。

夢中で撮っていたらメモリーカードの空きが無くなってしまった。

きょうは暖かくなるという予報に騙されたように、午後から強い北風になり、吹き飛ばされそうになる体を踏ん張りながら土手を歩いた。

耳がキーンと凍えてガチガチ、鼻水ダラダラ、温かい食べ物が恋しくてたまらず、よくやく駅に着いてすぐ蕎麦屋を探した。

まだ夕方だが年越し蕎麦になった。

 

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2019年7月20日 (土)

神代植物公園 / 新宿御苑

<https://chisako-fukuyama.jimdo.com/p> 

7月19日

台風が近づいて来ていて雨もよいの曇りだから出かけよう、という友人に誘われて神代植物公園へ。

しかし昼過ぎには雨どころか青空。強い陽射し。JRの駅へ向かっただけで、むっとする湿気に全身汗がふき出してくる。

吉祥寺から4番のバス。

深大寺の西参道、苔むした樹々と水車、蕎麦屋と土産物屋が並ぶ道を歩いて、まずは水生植物園へ。

沼の中に白いハンゲショウの葉と赤紫のミゾハギの花、朱色のヒオウギズイセンの花が絡まって咲いていた。

 

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壊れていて、渡ってはいけない木橋。

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色あせた紫陽花。
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深大寺城跡へ登る道で、美しい声でさえずっている鳥を撮影している人がいた。名前を尋ねると「ガビチョウ」と教えてくれた。中国から来た鳥だと。

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城跡へ登る道は木漏れ日がきれいで気持ちよかった。てっぺんには遺跡のようなものは何もなかったが、この小さな丘が好きになった。

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湧き水の情景。

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水生植物園を出、深大寺の脇の坂道を登って神代植物公園へ。3時くらいに深大寺門から入場。

武蔵野の原生林。

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林を出て、薔薇園を見渡す休憩所でおにぎりを食べる。とにかく暑い。台風のニュースのせいと平日だからか、ほとんど人がいない。

とりあえず今日の目標はヤマユリ、ハス、ショクダイオオコンニャク、バラ。まずは林の中を見て、4時15分くらいまでに大温室に入り、4時半から5時の閉園までに薔薇を撮る計画を立てる。

山野草園(雑木林の中の道)には山百合がいっぱい。まだ6~7割は蕾だった。

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案の定、蚊に刺される。

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山野草園を抜けて花蓮園へ。ここでは池や沼ではなく、一種類ごとに大きな鉢に栽培された蓮が並んでいる。

八重でぼかしの華やかな蓮。

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ノコギリソウやキクイモ、紫陽花や向日葵が咲き乱れる畑を抜ける。

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まったく人気のない「せせらぎの小道」の水辺に、ひっそりと咲いている大きな山百合を見つけた。あまりの美しさにしばしうっとりする。

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4時を過ぎたので大温室(4時半閉園)へ。

これが世界最大級の花(仏炎苞に覆われている部分に、小さな雄花郡と雌花群のたくさん集まった花序がある)、ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)。なんとも奇妙な姿。

付属体(黒い塔のような部分)は「死体花」と呼ばれるほど強烈な悪臭を放つと言われるが、今は臭いがない。開花すると強烈な臭いを放ち、たった2、3日でしぼんでしまうという。

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私の大好きなロバート・ジョン・ソーントンの『フローラの神殿』(最も美しい植物図鑑)の中のドラクンクルス・ウルガリスの絵を見た時の衝撃はすごかった。

その(仲間の?)植物をこの眼で間近に見ることができることの感激。動物の死体のような臭いを発してハエを集め、受粉してもらおうとする巨大にして珍奇な植物。

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睡蓮も満開。紫の花弁がねじれた花が神秘的で美しい。

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ベゴニア園は色といどりの花が満開。吊り下げた鉢から垂れる花がかわいらしかった。

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4時半に大温室を追い出され、閉園まで30分、やっと陽が陰って過ごしやすくなった薔薇園でいろんな花を撮影。

青紫や白の薔薇が好き。ベージュ色のバタースコッチはもう花がなかった。

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7月17日

新宿御苑へ。

私の好きな倒れかかった山桜の樹の夏。

 

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ナンバンギセル(寄生植物)が今、盛りだと表示されていたので期待して行ったら、上の池のススキの根元に看板が立っているだけで、まったく生えていなかった。

ヒオウギズイセンの花に舞うクロアゲハ。

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2019年4月 8日 (月)

新宿御苑の桜(花吹雪)(4月5日)

4月3日(水)

2日に歩いた時にひどく冷えたせいか、胃が痛くなり、夜、嘔吐。朝に食べたものが消化されていずそのまま出る。

小型のミラーレス一眼しか持って行っていない(替えのレンズも置いていっている)のに、帰宅してからの首肩の凝りが尋常ではない。筋力がすごく落ちている。

10年前には大きなデジタル一眼とマクロレンズと動画のカメラを全部背負って、ひとりでドイツで撮影していたのが嘘のよう。身体がきつい。しかし何かを見に歩いて出かけなければもっと体力が落ちてしまう。

4月4日

衣類を入れた袋の中に入って袋の端っこを破って顔を出すチョビ。

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4月5日(金)

今日は22℃。青空。明るい光の下で白妙を見たかったので新宿御苑へ。

地下鉄の駅から歩道に出たら、強風で街路沿いの桜の花びらが空に激しく吹き上げられていた。

大木戸門から入り、まずは玉藻の池の水中桜を見る。

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しどけなく散っていた。池の水に溶け込んで透けた薄い薄い桜。眼に見えなくてもそこに咲いているものを描くのはとてつもなく困難だ。

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白妙は満開。蕾がほとんどない。花も全部紅色が消えて純白に変わっている。

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手鞠のように咲きそろった白妙。わずかに残る紅。白濁と透明感のバランス。かわいらしくではなく、この戦慄を描くにはどうしたらいいのか。

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歳をとるにつれて、紅の桜よりも白い桜が好きになっている。大島、白妙、太白、琴平、白雪。

過去に名だたる桜の絵で、私の好きな絵を考えてみると、どうしても江戸時代の図譜が浮かぶ。よく見ながら筆でスケッチ(素描)して、部分的に色をつけたもの。さりげないが動勢があり、写本でさえ臨場感が生々しいもの。

それらは美術というより博物学に分類されてしまうものだ。

いわゆる「美術」として価値が高いものより、なにげなくその時、その瞬間を手で写した生命感のある「絵」に惹かれる。

国宝の長谷川等伯の智積院「桜図」も寺院の障壁画として見たら感動するとは思うが、自分がこのような絵がかけるようになりたいとは思わない。「日本美術」というカテゴリーの中では素敵、たとえば着物の柄にこの絵があったらすごく豪奢できれいだとは思うが、自分が生きていく上で今現在の「絵」を考えていくためにはヒントのひとつでしかない。

桜ほど、よほどの思考と感覚の両方で破らなければ酷たらしいほど嫌らしい絵になってしまう題材の花はない(ステレオタイプの絵の汚らわしさが、実物の桜の透明感や儚さとかけ離れてしまうからだと思う)。

一瞥で激しい嫌悪感を感じたらもう耐えられないのが「桜」の絵。

私が静かに長く見ていたいのは我が師、毛利武彦先生の、戦争で若くして亡くなった友人に捧げる腐れ胡粉の桜。一般的な分類上は毛利先生の絵は「日本画」になるのかと思うが、その絵は「いわゆる「日本画」」とはまったく異なる。

桜を描くのがあまりに難しすぎて私はずっと桜を描きたいとは思わなかったし、自分に描けるとも思わなかったが、もし私が描けるとしたらどんな絵になるのだろうかと思いながらずっと桜を見ていた。


ノジスミレの上に散りかかった花びら。
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ついに太白も満開。若葉の色がオオシマや白妙よりもずっと渋い鴬茶で、花びらの皺が魅力。この樹も大好き。

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代々木のドコモタワーを背景にソメイヨシノと枝垂れ桜とカイドウが重なる。

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上の池の黒緑の森を背景にしたオオシマザクラも満開。(私は虹色の光がはいった写真が好き。)

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白雪も満開。この樹の花は高いところにあって接写できない。

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非常にすっきりした樹。

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千駄ヶ谷門近くの桜林。紅色は長州緋桜。

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ソメイヨシノ、オオシマ、すべての花びらが強風に乱舞していた。

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かつて「わあ、きれい」と言いあいながら一緒に桜を見て笑った、死んでしまった人たちのことを想わずにはいられなかった。

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吹きすさぶ風に池の水面の花びらが増え、波紋が動いている。。

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次に来る時は一葉、普賢象、福禄寿、菊桜、数珠掛桜、鬱金、御衣黄など。駿河台匂と目立たないカスミザクラも見たい。

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新宿御苑の桜、植物(4月2日)

4月2日

2日か3日には真冬の天気で雪が降るかも、という予報にもめげず新宿御苑へ。気温13℃の予報だがもっと寒く感じた。

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玉藻の池の桜の枝は水中まで垂れ下がって水の中で咲いている。よく川やお堀で、水面ぎりぎりまで下がっている桜の枝を美しいと思うが、水中にまで入って咲いているのを初めて見た。

今年生まれたらしいカモのヒナたちと桜。時々、二羽で追いかけっこをするように水面をターーッと勢いよく滑る。うちのちび猫たちと同じ仕草。

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白妙がついに満開。。咲いたばかりの花は薄紅がさしていて、その後白く変わる丸い花がなんとも気品があってきれい。

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寒さを我慢して来た甲斐があった

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白色大輪一重の太白も咲き始めた。花弁にしわ状のうねりがあるのが魅力。花弁はサクラ類で最も大きいらしい。

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ソメイヨシノよりもかなり甘い雰囲気の小汐山(コシオヤマ)。今、まさに満開。

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梅護寺数珠掛桜(バイゴジジュズカケザクラ)の赤い蕾。

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中の池の緑に澱んだ水にせり出したソメイヨシノ。母が元気な頃にここで写真を撮った。

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オオシマザクラは満開。

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手が限界まで冷えてかじかんでしまったので、自動販売機へと向かったが、温かい飲み物はすべて売り切れ。茶店でコーヒーを買っている人が多かったが、胃が痛くてストレートコーヒーは飲めないので諦めた。

青空が掻き曇り、雨が落ちてくるほんの少し前の気配。

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不穏な空と桜。

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傘を持っていなかったので急いで帰った。地下鉄を降りたら地面がびしょ濡れだった。
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トイレットペーパーをガラガラ引っ張り、細くちぎってご機嫌なプッフィーちゃん。

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真ん中で気持ちよさそうに眠るのはチョッピ―(チョビ)。

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最近、ちゅびが深夜3時頃に鳴きだすので困っている。おなかがすいたらしいので食事をあげると、そのあと全員で鬼ごっこを始め、私はなんとか静かにさせようと紐でじゃらしたりして朝7時すぎまで眠れない。7時過ぎに皆も私も疲れてもう一度眠る、の繰り返し。

私が昼間出かけているあいだ、3匹ともあまり食べずに眠っているので、夜になるとやたら元気になる。

とにかくちゅびだけが無駄鳴きする。外を飛び回りたいお年頃なのか。ほかの2匹の兄妹があまりに仲が良すぎて疎外感があるのか。

もしちゅび一匹だけだったら、もっと私にうるさく鳴いていたということか。

朝に眠る時、ちゅびは私にべったり抱きついて眠る。

チョッピ―君よ。お前がちゅびと仲良くけんかしてくれないとちゅびの欲求不満がたまるのよ。もっとちゅびをかまってやってよ。

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2019年4月 6日 (土)

新宿御苑の桜、植物(3月29日)・近所の桜

3月29日

気温8℃。曇り。寒いから人が少ないだろうと新宿御苑へ。

年間パスポートを購入(2000円。その場で写真を撮られる。)

玉藻の池の裏側の森から。人気がなくて静か。

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芝生広場の近くの大島桜。

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千駄ヶ谷門近くの源平桃。

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見頃だが、まだ半分ほど蕾もある。白、紅、桃色、薄桃、斑。

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私がとても気にかけていた白妙がついに咲き始めた。

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蕾が紅のぼかし。咲くと真っ白な八重で、ぽーっとするほどきれい。緑色の若葉と大きな船形の萼片。

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私が桜を描くとしたらどういうふうに描くのか、どの種類の、どの状態の花を描くのか、そんなことを考えてずっと桜の樹を見て回っている。

自分が感じる花の魅力を陳腐でない描き方でかけるだろうか。

茶室に向かう道の途中のコブシ。

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茶室「楽羽亭」の前の枝垂れ桜。まだ蕾がいっぱい。
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寒くて凍えてしまい、温室に入ったら、外気との温度差のせいで水蒸気で一面靄っていた。

湯気でカメラレンズが使い物にならない。 シャッターを切ってもほとんど靄しか映らない。

この日は寒すぎたので早々に引き上げた。

3月31日

近所を散歩。

冬に見つけた廃屋の桜がきれいに咲いていた。この廃屋、年季がいっているようで、商店街に面しているのに、なぜ立て壊されないか不思議だ。この樹が切られたら、また私はすごく淋しさを感じるだろう。

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図書館へ行く道。いくつもお寺が連なる、墓地の裏の細い道の途中、小学校の桜。

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2019年4月 1日 (月)

ジョナス・メカス展、水の塔、新井薬師

ココログのリニューアルにより数々の不明と不具合で、ブログを書くのが面倒になり、ずっとほっていた。新システムのやりかたを調べながら少しずつ書きます。

3月13日

本日は中野駅から、こうの史代『桜の国』に出て来た「水の塔」を訪ねた。

そのあとジョナス・メカス展を見に、中野区新井薬師駅近くのスタジオ35分へ。

中野駅北口。新井交差点のそば。まずは私の大好きな帽子材料と布花材料の店、ニシダさん近くの、駐車場のドアの前で撮影。

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中野駅から中野通りをひたすら北上。ビーンズという無農薬野菜の店とカイルズ・グッド・ファインズというアメリカン・パイの店を左手に通り過ぎ、新井天神北野神社の池を左手にに通り過ぎる。

思っていたより遠い(2kmくらい)。強い北風に鼻水が止まらない。

踏切を越し、哲学堂公園を右に通り過ぎ、椿咲く静かな蓮華寺の裏の細道を通って水の塔公園へ。

水の塔は「野方配水塔」というらしい。「空襲時の弾丸の傷跡が残されている配水塔です。関東大震災後、都市化による水の需要に応えるため、この地にあった給水塔に、配水塔がつくられました。この配水塔は1966(昭和41)に配水を止め、その後、災害用給水塔として使われてきました。中野区」と看板にある。

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水の塔公園の中の枯れ蔓が素敵だった。

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複雑に絡まった枯れ蔓を下から眺めながら、どこを切り取るかを考える。

自然にそこに生まれているものを見るほうが、現代美術のオブジェを見るよりはるかに自由な想像力をかきたてられて夢中になる。

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水の塔の弾丸の跡が見られるのは幼稚園の側から。

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「桜の国」というように新井薬師の周辺は桜(ソメイヨシノ)がいっぱいだが、まだ固い蕾。すべての開花の直前の寒さが身に沁みる。

古い団地の前にソメイヨシノではない早咲きの桜(マメザクラ?)が満開なのを見つけた。

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新井薬師まで途中、けっこうな坂を上り、高台から振り返ると水の塔の丸い頭だけが小さく見えた。上高田図書館の横を通る。

スタジオ35分のジョナス・メカス展は18時開場。町は宵闇に包まれつつあった。

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静かに見られてよかった。ギャラリーは元写真屋さんらしい。35分の看板を残したのはしゃれている。
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新井薬師の商店街は古い建物が残っていたのにびっくりした。高円寺でも、ここまで古いのはない。

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薬局だったらしい建物。「科」の前の文字は何だったのか。小さく「中野區歯科医〇〇〇」という札。(〇は読めない)

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やたらに懐かしい昭和の雰囲気の商店ばかり。「いげたばち お茶とのり」。
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金鳥とキンチョールの看板。「ぎふ屋」。

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新井薬師の踏切を超えて中野駅側へ。
「書籍 雑誌 すばる書店」。

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新井薬師の参道を抜ける。「日本一安い!!皆様の 泥棒 激安 泥棒市場」。。

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「文化堂金物店」。「傘と履物 叶屋履物店」。
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お煎餅屋さんがまだけっこうあった。ずいぶん昔に来たきりだが、(敷石は新しくなっていたが)店は昔とほとんど変わっていない印象。

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「天然温泉 中野寿湯温泉」。中野にも天然温泉があったとは。

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私の故郷、西新宿の十二社(じゅうにそう)天然温泉は、気づいたら2009年に営業を終えていて、すごく淋しい。

幼児の頃、よく祖母に連れられて行った黒い昆布が溶けたようなぬるぬるの十二社温泉が大好きだった。

上がってからは宴会場でサイダーを飲んで、ステージの上で浴衣で日本舞踊を踊る人たちを眺めながら、何時間もぼーっとすごしたのが夢のような思い出。

やっと中野ブロードウェイに着き、いつもの天ぷら屋さんで天ぷらと熱燗。空腹で冷え切ったからだを温める。

私の好きな天ぷら屋のご主人がお元気で揚げていらしたことに感激。たしか今年で81歳くらいだ。しばらくお顔を見ていなかったので心配だったが、きょうはすごく嬉しかった。

ノスタルジックな旅。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019年1月27日 (日)

北風の中の散歩、高円寺、西新宿

1月26日

友人が西新宿の角筈図書館に取り寄せ依頼していたヘラクレイトス関連の本をとりに行くというので、付き合って、一緒に私の生まれ故郷、西新宿界隈を散歩。

きょうの中央公園は暗い灰色と欅の裸木の細枝。モンドリアンやベルギー象徴派の描いたなんとも不可思議な樹のある風景を連想する。

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赤紫のアネモネ。

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セントラルパークタワー ラ・トゥール新宿の庭。
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品川亭。毎年春に、この五色の椿が咲くのを素敵だなあと思いながらこの坂を通ったものだ。この花が満開の頃、もう一度撮りに来たい。

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玄関の電灯の傘が素敵。私の生まれた家と同じくらいの古さの木の家。

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品川亭の隣の飲み屋が無くなって、駐車場になっていた。寒さにも負けず元気なハルノノゲシと。錆びた階段と古い井戸のポンプが剥き出しになっていた。
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私の大好きな最後の料亭の風情をとどめていた木造の「旅館一直(いちなお)」が、以前来た時は改築されてシェアハウスになっていたのが、さらに改築されて全く違う黒い建物になっていた。

もう木の欄干もない。山茶花の樹も、母がここのお手伝いさんにもらったと喜んでいた紫陽花もない。

はるか昔、この「いちなお」の前でドラマの撮影中の松田優作を見た。「今、「いっちょく」っていう旅館の前です」とトランシーバーで話していた、「いちなお」を「いっちょく」とよんでいた松田優作の声が、コミカルでかわいいようで、もの悲しいようで、その黒っぽい服を着た痩身の姿がずっと忘れられない。

「旅館一直」という名前が今も残されているだけで奇跡かもしれない。

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十二社(西新宿)の階段。

幼い(5~7歳くらいの)頃の私はこの階段にしゃがみこんで、セメントの段と段の隙間から伸びてくる小さなサギゴケやツメクサ(シロツメクサとは違う)、それにまとわりつく銀と朱のシジミ蝶を見ながら何時間も飽きることなく過ごした。

この階段の横は大きな空き地で、ジュズダマやアカザ、シロザ、オオヨモギ、メヒシバ、オヒシバ、ギシギシ、イヌタデ、シソ、ヤブカラシ、オニタビラコ、ヒルガオなどが、それはそれはぼうぼうで、黄色のオニヤンマ、水灰色のシオカラトンボ、瑠璃色のイトトンボがすーいすーいと舞っていた。

植物の名前を夢中で覚えたのもその頃(5~7歳)。

わたしにとってはとても愛おしく大切な階段。

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近くの放送専門学校の生徒だろうか、大きなカメラを携えた若い人が4、5人たむろしていた。「昔の料亭みたいですごく雰囲気があって・・」「いいですね~」と話していたのは品川亭のことだろうか。

周りは言葉にできないほど変わってしまったのに、この階段だけはほとんど変わらない。

この階段を登りつめたところに、かつて赤い椿の木があり、その頃から花が好きでたまらなかった小学1年の小さな私に、その家の奥さんがたくさんの椿を切ってくれたのを忘れることができない。今は椿の木も、その家もない。

階段の途中にあった私の大好きだった大きな桜の樹が切られたのはいつだったのだろう。

桜の樹のすぐ後ろにあった料亭が「ホテルニュー寿」になり、それが廃屋になり、今は・・・。

今、誰とこの階段を語れるのだろう。私の記憶は、どこにいくのだろう。
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私が幼い頃、ここ十二社(じゅうにそう)はどこもかしこも皆、料亭で、たえず三味線の音が聞こえていた。私が生まれた家は古い料亭の離れを住居として売り出されたもの。うちの前も後ろも斜めも皆、料亭だった。

「福助」という蕎麦屋の前の乳銀杏。この樹は私がもの心ついた頃にはもう巨樹で、「乳」があったおばあさん。「福助」のテラスは十二社の大きな池に張り出していた。

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この巨樹の向かいも黒塀の料亭で、塀の上から真っ赤な椿の花がせり出して、道にびっしり落ちていた。幼い私は、その花の芯から垂れて冷えた赤い舌のような花弁の上にぬるりと流れ出ている金色の濃い蜜をなめるのが好きだった。

今、思えば、料亭には椿がつきものだったのかもしれない。そのほかに黒塀に映えていた記憶に残っているのは梅と南天と観音竹と姫笹。時々万年青(おもと)。

うちから角筈図書館へ行く道の途中にある黄色いペンキが剥がれた四角いセメント。

この四角は何に使うものなのかわからないが、昔からあった。さらにこの四角がまだない頃、ここには白い髪を結ったおばあさんが営む、幼い私が大好きな駄菓子屋があった。好きだったのは爪楊枝で刺して食べる小さな碁盤の目のような四角くて薄いピンクの「桜餅」。
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角筈図書館に行った後、中学、高校の頃、よくジーパンを買った「万年作業服店」を物色。木綿の紫の手袋(110円)を購入。

寒くて、身体が冷えて特に手が凍え、少し具合が悪くなったのでNSビルで休んだ。

レストランからの眺め。遠くの半濁した緑のガラスのような山々と地平線ぎりぎりの光る雲がきれいに見えた。

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1月24日

陽が眩しい日。自転車で近所を散歩。風はびりびり痛いほど冷たくて震えあがった。

正月に見たほとんど廃屋になりかけた古いアパートの1階、「1月4日から営業します」という貼り紙が出ていた店が本当に営業しているか気になったので見に行ってみた。

「アトリエ魅迎留」(ミゲイル?)という看板が前から気になっていたところ。お店ではないが人に使われているようだ。

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「アトリエ魅迎留」の隣の「ビューティ美容室みき」という店は、貼り紙の予告通り、営業していた!
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その並びにもう一軒、「Hair Reffine Artemis」という美容院も営業中。
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さらにもう一軒、「明治牛乳」の看板があるところは事務所として営業していた。

崩落して苔と寄生植物が生えている美しい柱。

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裏の公園では日の当たるところの梅はほころんでいた。日陰の梅は、まだぎゅっと身を固くしていた。

なめらかなオブジェの遊具を撮ろうと立ち止まると、一斉に鳩が舞い降りて寄ってきた。ごめんね。なにもあげられる食べ物を持っていない。

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次に川沿いの、以前に流星を見たグラウンドの方まで、植物の様子を見に行った。

母と何度か通った墓地と墓地の間の細い道。セメントの塀を破って伸びている数百年生きていそうな欅は健在。

途中、昔からある建物(銭湯かと思っていたがよくわからない)に、ついに1月28日から解体のお知らせの紙が貼っているのを発見。この建物が無くなるのはとても残念だ。

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ドアも、木枠の欄間も、郵便受けもとても素敵。
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わんちゃんが中からこちらを見ていた。
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川沿いのグラウンドには子供たちがいなかった。白椿の蕾も固かった。

柔らかな若い草の生えた土手を崩してセメントで固めている護岸工事を見ると、ものすごく憂鬱になるので、あまり見ないように来た道を戻った。

小学校の近く、「椿屋敷」の庭の大輪椿はいくつか開いていたがまだまだ蕾。ミモザもまだ固い蕾。

満開だったのは蠟梅、黄色いカタバミ、パンジー、ヴィオラ、白水仙、クリスマスローズ、アネモネ、黄色い桜草など。

枯れ姿が美しいのは去年の黄カラスウリ、セイタカアワダチソウ。

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