絵画

2024年4月20日 (土)

頭6割復活

Sdsc08813
近所のリラ(ライラック)。優しい香り

4月19日(金)風が強い

今朝はだいぶ顔のむくみが引いてきた。

それと同時に頭の回転とやる気も6割くらい戻って来た。

午前中はゆっくりして午後から4時間ほど仕事。やる気はあっても疲れやすい。

薬の副作用のない時、最初は不安で迷いながら少しずつ仕事を進めているのが、どんどん加速して、頭の中にアイディアが湧いてきて止まらなくなることがあった。

やりたいことがどんどん見えてきて、まったく疲れを感じなくなり、本当に時間の感覚が無くなる。

今まで、そういう状態が時折やってくるおかげで絵が描けてきた。

それが何度か来ないと作品は展示予定に間に合わない。

薬の副作用さえなければ、必ず頭は回転してくれるはずと思うが。

しかし26日からまたレットヴィモを服薬(今度は240mg)しなければならず、レットヴィモを飲まなければ命自体が無くなる。

4月18日(木)曇り一時雨

まだ顔のむくみと頭の朦朧感は引かない。

この怠さで午後の卓球に行けるのか迷ったが、肝臓が悪い患者にも少々の運動は必要、という記事があったので行くことにした。

今日は3人しかいなかった。

最初は身体が重くて動かなかったが、少しずつ慣れて、最後に大先輩のT原さんと1対1で勝つことができた。

私がうまくなったわけではなく、T原さんがミスしただけだが。

卓球のゲーム性がリハビリになっている。

16日(火)の夜から17日(朝、夜)、そして今日の朝と断薬しただけで全然身体の動きが違う。

 

 

|

2024年2月29日 (木)

絵の撮影の打ち合わせ 浦霞

2月28日(水)

絵の撮影をしてくれた篠原さんが仕事場に来られる。

午前中は東京駅近くで仕事だったとのことで、日本橋で買ったという珍しい「浦霞 純米生原酒しぼりたて」を持ってきてくれた。
Sdsc07334

モバイルで撮影された絵の画像を見て、細かい色味の調整などをする。

しかし久しぶりに飲んだ日本酒、しかも浦霞がおいしすぎて・・3月5日に全身のPETMRI撮影を受けるので、肝臓に負担をかけないようにと一週間以上前から禁酒していたのだが、この日だけは飲んでしまった。

つまみはがんばってアク抜きしたフキノトウの酢味噌がけ、だし巻き卵3種(海苔、ミツバ、コネギ)、野菜や豆腐いっぱいのおでん。

篠原さんが昔やっていた外苑前にあったアートスペースというギャラリーは、もとはバーで、当時の著名な美術評論家と美術作家たちの溜まり場だったそうだ。

そこにバイトに入って皆の酒の相手をしているうちに、最初は苦手だった人付き合いにも慣れ、数年で、オーナーが店を閉めると言うのでそのまま受け継いだという。

家賃が高くて経営はたいへんだったが、そのギャラリーに寝泊まりしてなんとか2年で軌道に乗せたと。

私のがんについては、やはり対人ストレスが一番いけないので、本当に自分に関係ある人のほかは無視したほうがいい、と何度も言われた。

「本当に自分の人生に関係ある人なんて1割くらいでしょう。」と。

私の場合、けっこう仲良くしていただいている人たち、親切にしていただいている方たちは多いと思う。

そういう人たちには感謝しているし本当に大切にしたいが、もう何十年も嫌だなと思いながら我慢してきた人には、もう自分からは連絡しない。

「嫌な人は無視でいいんだよ。そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。」と言われた。

2月25日(木)

昨年から4人のかたより注文をいただいている絵を平行して作業しており、なかなか仕上がらないで、たいへんご迷惑をおかけしております。

T・Yさん、やっとできました。もう少しだけお待ちください。

・・

午後は木曜卓球。今日は4人だけだったのでけっこう練習できた。

来週の月曜卓球はPETMRIの前日のため、残念だがお休み。

「なぜPETMRIの前日は激しい運動をしてはいけないんですか?」とY本先生にお聞きしたら

「筋肉が細かく傷ついた部分が反応して光ってしまうので、がんの転移と見極められなくなるから」とのこと。

なるほどそんなことになったらたいへんだ、と納得。それを聞いていなかったら卓球に行ってしまったかもしれない。

 

 

|

2024年1月14日 (日)

寒中お見舞い申し上げます

1月14日(日)

Sdsc07145_20240114205901
アネモネ(鉛筆、水彩)花弁はほぼ白い地にきれぎれの紫の線が脈に添って現れていた

寒中お見舞い申し上げます。

年末はエネルギーが切れてしまい、今年は1枚も年賀状を書くことができませんでした。

年賀状をくださったかた、ありがとうございます。申し訳ありません。

今年は私にとっては益々厳しい闘病の年になると思う。

 

 

 

|

2023年12月 8日 (金)

Mさんと小料理屋へ

12月2日(土)

絵描きのMさんに高円寺の小料理屋へ連れて行っていただく。

この小さな店は料理がおいしくてひっきりなしにお客が来て、そのたびにおかみさんが「すみません、満杯で」とことわっていた。

Mさんは気さくなかたで、人気者で、お店でも「Mさんですよね」とたびたびお客さんから声をかけられる。

Mさんが熱燗を次々と頼んでくれて、私は手術前の断酒からお酒が弱くなったはずなのに、おいしくてついつい飲んでしまう。

Ssdsc06967
共通の知人、かつては二人とも懇意な付き合いがあり、今は付き合いが無いKのことがつい話にのぼる。

KはかつてMさんも私も、その才能に惹かれてつきあっていた人。

けれど今は一切つきあいがない。

Mさんは、彼が自己中心的だから、結局は誰でも離れていくと言った。

彼は誰にも真似できない絵を描いた。

熾烈でグロテスクで詩的。狂気と優美。

私はMの描く線、真っ白い背景にすーっと引かれた少ない線の選び方に強く惹かれた。

最初に電話で話した時のKは非常に人懐こくて魅力的だった。

初めて会った日、彼は自分のよき理解者に巡り合えた奇跡のように喜んでいた。

彼と一緒に見た絵や映画、彼が端的に、感覚的にそれらを評する言葉に私は興味があった。

何を見ても彼ははっきりしていた。ものの見方が確立していた。

つまらないものは一瞬でまったく見る価値無し。感覚に訴えるもの、広い世界を想像力で見せるものを好んでいた。

彼は芸術的なものとはどんなものか、私に考えさせてくれたひとりだ。

Kは作品の中に何度か私を描いてくれた。

けれど彼はあまりに絵に時間がかかりすぎて労力に見合ったお金を得ることができないから、また彼の絵が広く一般に受け入れられることはないから、いつも彼に同情した誰かに助けてもらうことになる。

その甘えかた、もたれかかりかたが言語化されなくて、うやむやになるところが嫌だった。

激しすぎるルサンチマン、恨みつらみをすべて絵の中に、彼一流の丹精こめたやりかたで凝結できることが彼の才能なのだけれど、

彼を受け入れない世の中を嫌悪している分、彼を支持してくれる数少ない人には限度なく甘えてしまう。

彼が嫌いなものへの憎悪の激しさ、自分に共感を求める激しさ、私がほかの作家に惹かれる時の強すぎる嫉妬。

しかし私もまた、内側は激しく、よいと思えないことに合わせるのは苦痛だし、ある種の欺瞞や卑劣さに対しては我慢できないところがある。

彼と一緒にいると作家としての自分が殺されてしまう。

立場は違うけれどきっとMさんも同じような思いをしたのだと思う。

2軒目に連れていっていただいた高円寺北のバー。
Sdsc06972

 

|

2023年11月13日 (月)

篠原さんと打ち上げの乾杯

11月9日(木)

足利市立美術館の篠原さんが東京出張のお仕事が早めに終わり、一緒に個展の祝杯をあげてくれた。

篠原さんは15年も外苑前(東京の中でも都心)のギャラリーを切り盛りし、カメラマンの仕事もし、美術評の文章も書き、それから市立美術館の学芸員になったかたなので、とにかく美術展示のプロフェッショナルだ。

私が一番聞きたいこと、作家としての悩みに、ズバズバというか、明確に応えてくれる。

そういうアイディア(挑戦)はは意味があるからやってみたほうがいい、とか、人間関係で悩んでもプラスにならない人はすっぱり忘れたほうがいい、とか。

最初にやろうかと思った新高円寺の商店街にあるギャラリーでやらなくて本当によかった、と。

作家(私)と私のお客様に明らかに不利益や迷惑になることを、「それがうちのやりかただから」と平気で通そうとするギャラリーに対しては、「ギャラリストじゃないね」ときっぱり言い切った。

「そんなところで展示は不可能だ」と。「(絡んでくるほうがおかしいから)そういう人は忘れようか」と。

結果的に、今回やったギャラリー工の濱田さんはすごくよいギャラリストだった、本当に良かったね、と言われた。

すべてが本当に篠原さんの経験からくる答えで、公平で的確に、作家としての向上のために言ってくれているとわかるから信頼できる。

Sdsc06594
最初にお寿司をたくさん注文した時に撮り忘れた。

この日は日本酒を4種類くらい飲んだ。

個展の数日前から疲れと緊張で胃腸を壊してしまい、個展中も毎朝、胃の薬ランソプラゾールと下痢止めロペミンを飲んでいたのだが、今日くらいからやっと食べられるようになってほっとした。

11月12日(日)

寒いのでふとんに入って頭だけ出しているプフたん。
Sdsc06601

 

|

2023年11月 9日 (木)

花輪和一さんと高円寺を散歩

11月4日(土)

花輪さんが昼過ぎに新高円寺に来てくれて、高円寺北のほうまで散歩した。

まず、私がものすごく喜んだことがあった。

昨日、東京で再会した時から、花輪和一は煙草をやめて(やめることができて)いたのだ。

ギャラリー工の玄関脇のヒイラギにセミの抜け殻を4つ発見して、私は花輪さんが見たら喜ぶと思って知らせるのを楽しみにしていた。

花輪さんに見せると「まだあるんだ~」と喜んで、すぐに近所のコンビニにプラスチック瓶の牛乳を買いに行き、その容器を洗って抜け殻を丁寧に採取していた。

その時、いつもならここで喫煙タイムになる、と思ったのに花輪さんは煙草を吸わなかった。

私が送った禁煙ガムを小さくちぎって何度にも分けて噛んでいた。

「偉い!あんなに禁煙できなかったのに、ついにできたんだね~すごい!これで新幹線にも安心して乗れるね」

Ssdsc06396
「絶対に顔のせちゃだめ~」と言われたので顔を隠しました。(画像の無断転載をお断りします)

Ssdsc06419
高円寺茶房で花輪さんはコーヒーがおいしいとおかわりしていた。

Ssdsc06422

階段の錆が美しい古いアパートの前で。

高円寺をぶらぶらあてもなく歩きながら、昨日の私の個展の感想をいただいた。

「長い時間、黙ってじっといつまでも絵を見ている人たちがいたでしょ。それがすごいことだと思った。」と言われた。

「それと、ここが○○にも見える、とか言ってた人がいたでしょ。私もそういう深みのある絵を描きたいと思った。偶然のしみとか、はねとか」

「え・・と・・ずっと前から私言ってたよね。何もかもを細かく描き込みすぎないで、抜くところを作って含みを持たせたほうがいいって。そのほうがいいでしょ。もう眼も疲れるし」

「そうでした」

立ち寿司横丁で(座って)スパークリングワインで乾杯。

おなかいっぱいお寿司を食べてで二人で3500円くらいだった。「札幌の狸小路だと安いところでもひとり4000円くらいでしょ?どう?東京の安いお寿司の味は」と尋ねると

「すごく安いね。それにおいしい」

「私一人で食べると750円くらいでおなかいっぱいなんだよね」

「へたするとコンビニ弁当よりも安くお寿司が食べられちゃうんだね」

明日の朝、上野から函館行の新幹線で帰るという。「ちゃんと起きられるか心配~」と言ったら「各部屋に目覚まし時計がついてるからだいじょうぶですよ」と。

花輪さんはサウナが好きなのだが、脱水にならないのかな、とかいろいろ心配してしまう。

|

2023年11月 8日 (水)

GALLERY工での個展の記録 10日目、最終日(11月3日)

11月3日(金)

今日は音楽評論などをされている堀内宏公さん。

そして母の介護の時にとてもお世話になった当時のケアマネさんのMさんが見えて本当に感激。ずっと気になっていたのだか勤務先などに個展のご案内を出したらご迷惑だと思い、遠慮していた。

西新宿の古いボロボロの木造の家(まだ存在している)の中に入って、あの頃の悩み、苦しみに寄り添って助けてくれたかた。

創画展のKさん。

ついこの前の卓球教室でご一緒したO原さん(すごく上手な人)。

高校の部活の先輩Aさん。

いつもメールでお話してくださって、私の絵を買ってくださってもいるTさん(わざわざ仙台から来てくださった)。

写真家の堀田展造さん。

漫画家の月城マリさん。このかたは明るくて優しくて、すごく励まされる。

小平市のムサ美の近くに実家があるのに、多摩美の彫刻科を出て高知の農園などで働いているという若いMさん。

私のブログを読んでくださっていると言われて「なぜ?」と聞いたら「だって福山さんてすごく一生懸命じゃないですか}と言われて、若い人にそんなふうに言ってもらえるとは思わなかったのですごく驚いた。

彼は今日、素人の乱のまぬけハウスに泊まると言った(受付前のソファなら1000円で泊まれるという)。

Twitterで見て来てくださったタケイミナコさん。とてもおしゃれなアールデコのイラストのワンピースをお召しになっていて素敵だった。西荻の古着屋で買われたという。

荻窪の古書店のNさんのTwitter仲間のSさん。黙ってじっと絵と対峙してくださった。

鵜飼哲さんが二度目にご来訪くださる。「花輪さんらしき人が新高円寺駅前で迷っていましたが、ひとりで行きたそうだったので」と聞いて飛び出す。

五日市街道の始点の交差点で大きく手を振って、向こう側にいる花輪和一さんを迎える。

私の初個展からずっと応援してくださっているT子さん。

昨年もコスモスと猫の絵を買ってくださったのだが「今年もコスモスシリーズがほしい」と。
Sdsc05758

音大声楽科を出たS君。彼が学生の頃に知り合って、もう36歳と聞いて驚く。

独り立ちして仕事をがんばっているI君。彼も学生の頃に知り合ってもう31歳。

最後の片付けをオーナーの濱田始さん、鵜飼哲さん、花輪和一さん、T子さんに手伝っていただいてしまった。

やっとこさカーゴ便に乗せて送り、4人でお疲れ様~の乾杯。鵜飼哲さんと花輪和一さんが一緒にテーブルを囲んでいる貴重で珍しいひととき。
Ssdsc06369

本当に皆様、最後の最後までお世話になり、ありがとうございました。

Ssdsc06373
食べ物を片付けたあとに、花輪さんが北海道の自宅の裏山から大切に持って来てくれたおみやげ、黄色くなったミズナラやコナラの葉っぱを出してくれる。「東京はまだ黄葉してないって思ったからさ~」と。
Ssdsc06377
大きくて茶色いのはホウの葉。ツルウメモドキの鮮やかな実も。

Ssdsc06383

私は家に荷物を置いてから花輪さんを新宿区役所前のカプセルホテルまで送って行った。

ここ2週間くらいずっと気を張りつめていたので疲労困憊で、地下道から地上に出たら、見慣れた新宿の街がギラギラして、一瞬、どこに区役所があるのかわからなかった。

本当にいろんなかたに会えて、絵を見ていただいて、お話しできて、とてもとても幸せでした。

来てくださったかたがたに心より感謝いたします。



 

 

 

|

2023年11月 7日 (火)

GALLERY工での個展の記録 9日目(11月2日)

11月2日(木)

12時オープンの少し前に着いたら、中で味戸ケイコさんが待っていてくださって大感激。今日もいきなり泣きそうになる。

Sdsc06306

Sdsc06308

私が少女の頃、味戸ケイコさんの絵が掲載された本を見ることができたこと、その当時はもちろん、それから年月を経ても少しずつでもそれらを集めることができたことが、どれほど今の私を支えていてくれるかしれない。

味戸さんの画集と一番好きな絵本『あの子が見える』を用意してお話ししていただいた。

味戸さんはご自分の絵を暗いとおっしゃったりするのだが、私はそう感じたことは一度もない。

「前にもそう言ってくれたわね。」

「はい。全然暗いとは感じなくて、むしろ感覚的にすごくしっくりと共感出来て、限りなく温かい闇とか。靄とか、霧とか・・。」

「私も霧や靄が好き。雨の日とか。」

「そう!私もカンカン照りは苦手で雨の日が好きです。植物が濡れて、雫がこぼれたり風に散ったり。」

味戸ケイコさんは本当に鉛筆の感触を大切に描かれていて、そのタッチにすごい深みと陰影と、すぐ近くに在るのによくわからない、見えそうで見えないけれど確かなものが激しく顕われていて。

自分が死んだときに絵がどうなってしまうのか、廃棄されるのが虚しくて怖くて、大きな作品を作れなくなったりした、とお話したら

「自分が死んだあとは誰かが考えてくれるのよ。それは本人は気にしないでどんどん描いていいのよ。私も今あるものを函館の美術館が収蔵してくれることになったり、そういうのは決まる時は急にとんとんと決まるのよ。なるべくひとつのところに収蔵してもらったほうがいいとは思うけど。大切な作品が誰かに買ってもらって散っていても、それはその人が大切にしてくれるんだし。生活のためだったんだからそれもいいのよ」と言われた。

味戸さんはJR高円寺駅からお帰りになるというので途中までお送りした。私の好きな古着屋Ivy Storeで2900円の明るいベージュのニットワンピースを見つけて、「これすごくきれいだし、安いわ~。いいわね」

雑貨屋MALTOでは「こういうのひとつ買ったら限りなく買っちゃいそうになるわね」と。

平凡社の「太陽」などの編集長だった清水壽明さん。
Sdsc06315_20231107001201

画集の時にお世話になったカメラマンの糸井康友さん。

そしてミュージシャンの斉藤哲夫さん。ずっと前に個展に来てくださった時は、介護施設のバスの運転手をされていたり、お父様の介護をされていたり。それから私も両親の介護があり。哲夫さんは2度も脳梗塞になられたり。

Sdsc06323

そんなこんなで本当に久しぶりの再会。住所がわからなくなって昨年の個展のご案内は事務所に出した。そのハガキを持って哲夫さんは吉祥寺のギャラリーまで来てくれようとしたのに、場所を間違えて会えなかったと知ってびっくり。

Sdsc06318
「グッドタイムミュージック」を途中まで歌ってくださり、私もハモった。

「はい、ここから先はギャラが発生します(笑)。なんてのは嘘だけどさ。ちゃんと練習してないからできないや。この前のエンケンの追悼コンサートの時は、つわものぞろいだったからすごく練習したからね。」

「遠藤賢司さん、本当に優しくて。個展にも来てくれたし、私が出したアネモネの絵を描いたはがきに「美しいなあ~ずっと机の上に飾ってるよ」って言ってくれて」と言ったら「今度、エンケンのうちに一緒に行こうか。素敵な木の家だよ。」と。

斉藤哲夫さん、ぜんぜん変わっていない。気取りが無くて正直で温かい。

JRの駅の方から帰ると言われたので送って行った。

「古着屋好きで、高円寺によく来るのよ。でもこっち(新高円寺駅のほう)までは来たことなかったなあ」

私の好きな古着屋を紹介しながら歩いた。花輪和一さんに興味があると言うので、歩きながら彼の話をしたり。

高円寺パル商店街にて。
Sdsc06325

そのほかもたくさんのお客様がお見えになった。

新聞社のMさん。お忙しいかたなので初めてお会いできたが、とても謙虚で優しいかた。

 

昨年の個展で猫の絵を買ってくださったYさん。大学で仏文を学ばれたそうだが、メールの文章を読んだだけでも、そうとうの教養と思慮のあるかたとわかる。

そのYさんが大きなアネモネの絵をじっと見ていてくださって、

「今、京都のお寺なんかで若い日本画家に襖絵を描かせたりしてるらしいんですけど、みんな絵が軽い。私は今、若冲に匹敵する人は福山さんしかいないと思っています」と言われて、本当に胸がずきゅーんと打たれるように感激した。

Yさんは2点を選んですごく迷われて、最後に「古い本」という絵をご購入くださった。お父様の思い出に添うように。

Ss_20231107003101

 

|

2023年11月 6日 (月)

GALLERY工での個展の記録 8日目(11月1日)

11月1日(水)

今日は一番に、フリーの編集者のM子さんがいらしてくれて感激。とても久しぶりにお会いできた。ずっとお話ししたかった人。

M子さんは本当に真摯でていねいで心の通じるかた。

昔、図書新聞で私と稲川方人さんとの対談をやってくれたかたでもある。

M子さんは長くギャラリーにいてくださって(涙)、この絵を買ってくださった。「鬱金香」(チューリップの和名です)
Ss_20231106135201

それから高校時代の部活時の大先輩、K田さん。私は美術系ではなく音楽系の部活で、K田さんには音階のことなどいろいろ教わった楽しい思い出が。

S出版のS原さん。彼は浩瀚な『舞踏大全』を持っていたり、現代音楽にも詳しい芸術好きなかた。

 

そして筑摩書房の大山悦子さんが、出来上がったばかりのちくま学芸文庫『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』(ジャック・デリダ著、鵜飼哲訳)を持って来てくれました!

この本の巻末に私のエッセイが載っています。学者ではない私が、デリダが最期に訴えていたことに応鳴(鳴き声で応答)したものです。

ついに、ついに出来上がった!と大山さんと乾杯。デリダの奥様が亡くなり・・・いろいろあって3年くらい、どうなるんだろうとずっと心配していましたが、ついに!

Sdsc06299

Sdsc06295


そしてやはり何年も遠く離れて会えていなかったNちゃん。血はつながらないけど私の実の妹のような人。新幹線で日帰りで来てくれた。まわりにお客様がいなかったら私は号泣していた。

彼女が欲しいといってくれた絵たち。連作「薔薇の散策」

Sdsc05764

Ssbara7

「薔薇の触手」
Sbaranosyokusyu

今日も個人的には嬉しくてありがたくて泣き崩れてしまいそうなことがたくさんあって、私は自分を冷静に保つのに必死だった。

見に来てくださったすべてのお客様に感謝です。

|

GALLERY工での個展の記録 7日目(10月31日)

10月31日(火)

今日1番は、我が家のプフが保護されたばかりの時(当時の名前はユキ)に預かっていてくださったT木さん。

あの時、うちにはちゅびとチョッピーという真菌感染した赤ちゃんが2匹、隔離して必死に治療中で、3匹目を迎えることができなかった。

2匹の真菌がやっとこさ治り、あわやほかのうちにもらわれそうになったプフを(そのお宅のおじいさまが反対したおかげで)、もらい受けることができて幸せだった。

そしてなんと高校1年の時の担任のA井先生が現れて絶句。もう高校の名簿も紛失してしまっていたのだが、私の映画の時にいらしてくださっていたらしく、その時のメモが発見されてご案内を出して奇跡の再会。
Sdsc06201

なぜか恐ろしいほどお変わりなく、背筋まっすぐで白髪もなくてびっくり。先生からも「そちらも変わってないじゃないか」と言われた。

足利市立美術館の私の展示を見に行ってくださったA子ちゃんのお姉さま。

卓球の友人のU田さん。S井さん。

水墨画家の新倉章子さん。
Sdsc06208
新倉さんのように高度の技術を持っているかたに、意外にも私があまり自信がない作品をほめられて驚く。作者のわからないところに、見る側が何かを感じてくださる。

作者の意図を超えた偶然の色、かすれ、傷、錆、歪みのようなものに感応してくださるかたがいてくださることが幸せと思う。

 

そして山梨県の白州に住んでいるデザイナーのカズミさん(私の『反絵、触れる、けだもののフラボン』と『花裂ける、廃絵逆めぐり』のエディトリアルデザインをしてくれた古くからの友人)が来てくれたので本当にびっくり!

カズミさんは足などの血管に炎症が起きる難病なので、遠出は慎重にされている。何十年ぶりかに東京に出て来たという。しかもひとりで。

カズミさんは水彩の「薔薇の散策2」を選んでくださった。

Sdsc05713

荻窪の古書店のNさんは、再びいらして何度も吟味された結果、この「秋野」をお買い上げくださった。
Ss

私の大好きな卓球のM原先生。82歳になられるよき指導者。先生のお父様も油絵の画家で、昔、山で亡くなられたそうだ。
Sdsc06205

水声社の編集長で私の『花裂ける、廃絵逆めぐり』に辛抱強く関わってくださった飛田陽子さん(一緒に写真を撮るのを忘れて残念)。

英文学者の佐藤亨さん。

画家の高須賀優さん。

歌人の天草季紅さん。

足利市立美術館まで見に来てくださったダンサーの藤本美喜子さんとご主人。私のブログと本『反絵、触れる、けだもののフラボン』を読んだのが先で、そのあとに絵を知って、絵を好きになってくださったそうだ。
Sdsc06225

 

 

 

 

|

より以前の記事一覧