動物

2018年7月31日 (火)

ちゅび(ぴょんすけ)の記録 (7月15日~7月17日)

7月31日

ちゅび(ぴょんすけ)は一生のうちで最も活発な時期。

生きる喜び、生命の躍動の極致。どんなものにも興味津々で、すべてが遊び道具になってしまう。

体重も1kgを超えた。

私の手を安心して遊べるおもちゃと思って、高くジャンプしてつかまえ、噛みまくるのだけは本当に困っている。特に眠っている時、タオルケットを被って防ぐが、何度でも跳びかかってくるので、私の手と腕は生傷だらけ。

・・

私が北海道に行っているあいだのちゅび(ぴょんすけ)の記録。友人による撮影とメモ。

7月15日 

朝4:50 ミルク+トラコナ。

6時に友人宅着。

トイレにまだ慣れないがおしっこ、うんこ成功。

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ネズミのおもちゃのしっぽを食べてしまう!

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ウェットのベビーフード6回食べる。試供品のドライフードをよく食べる。

7月16日

朝5:00 ミルク+トラコナ。

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ソフトキャリーの中はけっこう好き。
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ウェットのベビーフード9回食べる(一日に1パックほど)。

7月17日

朝5時、ミルク+トラコナ。

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興奮して毛を逆立てて遊んでいるところ。

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タオルケットでくるんでみた。
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フランシス・ベーコンの絵みたいになっている。
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病院で診察。全身のブツブツがきれいに治ったのでトラコナはおしまい。

3種混合ワクチン(フェロバックス3)打たれる。ウギャーと痛がる。

そのあと眠そう。寝てばかり。

ウェット+ドライ4回。注射のせいか食欲が落ちる。

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2018年7月27日 (金)

北海道の旅の記録 その6 札幌円山原始林 円山動物園

7月20日

明日は東京に帰る日。

朝、花輪さんに「ブルーチーズがあるよ。」と言われ、喜んで食べようとしたら、4月の賞味期限のものを冷蔵庫に入れないでずっと廊下に置いていたという。

「わざとだよ。熟成してどれくらいおいしくなるのかみようと思って。」と言われ、私は怒ってしまう。

「熟成じゃなくて腐敗!ブルーチーズは、スーパーで賞味期限ぎりぎりで半額になっているのでさえ、すでに熟成が進みすぎていて臭くて食べられないのが多い。冷蔵でも開封してすぐに食べないとまずくなるのに。」と私。

「花輪さんはおかしい。吐き気がするくらい生臭いものを全然感じない。2、3日前のお刺身をナマで食べるなんて異常。シメサバは封を切ってから何日も食べていたら蕁麻疹が出る。トウモロコシも買ってすぐに茹でなきゃまずくて食べられないのに、常温に何日も置いとくなんて最悪。どうして北海道まで来て、味のないシワシワに腐ったトウモロコシ食べなきゃいけないの?」

私はグルメじゃないし、贅沢はしないけれど、わざわざ新鮮でない魚や野菜を食べたりするのだけは我慢できない。

花輪さんは「痛んでたら臭いや味でわかるでしょ?」と言う。私には耐えられない臭いや味や、カビがはえているものも「痛んでいない」と言うのだ。ニコチンのせいで麻痺しているのかもしれない。

きょうは一日、ずっと原稿のお手伝いをしようと思っていたが、私ができる部分は全部終えてしまったので、ひとりで円山の原始林(天然記念物)と動物園に行ってくることにした。

この日、札幌は29℃。バスと地下鉄を乗り継ぎ、2時頃に円山公園駅に着き、人に道を聞きながら原始林へ。

花輪さんが言っていた素晴らしいカツラの巨樹は麓付近に何本もあった。

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森の中全体にカツラの樹の甘い香りがしていた。

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暑い盛りなので、残念ながらリスたちには会えなかった。

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登山道は一部、ぬかるんでいて、スニーカーでもちょっと歩ぎづらかった。

29℃での登山はきつかった。きょうの札幌の原始林はぜんぜん涼しくなく、釧路湿原や野付半島で歩くのとはまったく違った。

たまにすれ違う人はみな、本格的な登山の服装でストックを持っている人が多かった。

しばらく登って、普段では考えられないくらい猛烈に汗が噴き出し、身体中がべたべたに濡れてしまった。顔がのぼせ、心臓がばくばくし、これはまずい、熱中症で倒れてしまうのではないか、と恐怖を感じた。

スカートが汗で足に貼りついて歩きにくく、スカートで来てしまったことを大後悔。念入りに虫よけをスプレーして来たが、カやハエがぶんぶんうるさく、辛かった。

(ヒトスジシマカに脚を刺され、一週間経ってもまだかゆく、真っ赤に腫れている。)

途中で何度も引き返そうかと思ったが、もうすぐ頂上に着くのかもしれないと思い、歩いてしまった。

(頂上近くは花輪さんの好きなヤマブドウの蔓が多かった。)

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思ったよりずっと時間がかかり、50分くらいでやっと頂上に着いた。頂上から札幌の街を一望する。

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頂上にも涼めるところはなく、すぐに下山。 

もう一つのコースから登って来た年配のご婦人(やはり本格的な登山の服装のかた)と言葉を交わした。「こんにちは。そちらの道はきついですよね?」と尋ねると、やはり私の来た道のほうが、距離はあるが緩やかだとのこと。

道の真ん中にメスのカブトムシがのそのそ歩いていたので、樹の幹に移動させた。

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動物園の閉園時間が迫るのであせって下るが、ぬかるんでいたり、滑りやすかったり、木の根につまづいたりで、けっこう脚に負担がかかってきつかった。

3時半頃、ようやく動物園着。とりあえず自販機で冷たい飲み物を買って飲む。

レッサーパンダの居場所を探すが、一番奥のアジアゾーンの寒冷地帯が、ちょっとわかりにくくて、ここでもさらに時間がかかってしまった。

やっとレッサーパンダに会えて感動。

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この子はセイタ。

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ここ、円山動物園は、人も冷房のきいた館内にはいってガラスなしで見ることができるのが素晴らしい。

こちらはガラス越しに見るギンとココ(だったと思う・・)。お手てで嬉しそうに仲良くりんごを食べる。

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これ以上屋外にいたら具合が悪くなったと思うが、4、50分ほど冷房のきいた館内でかわいいレッサーパンダに夢中になっていたら、体調も回復した。

レッサーパンダの向いにいるクマも元気に水遊びしていた。

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駅への帰り道、円山公園でポプラの巨樹を見た。ポプラは縦に細長いイメージがあったので、こんなに立派なのを見たのは初めて。

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公園には、まだアジサイが咲いていた。

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円山駅周辺で食料を買い物。円山のスーパーでも佐賀産のアスパラ198円が売られていた。道内産のアスパラは特別なブランドなのだろう、一束500円くらい。九州から運んで来たアスパラのほうが道内産よりずっと安い。

道内産のトウモロコシも一本400円くらいしていた。果物や野菜は東京のうちの近所のスーパーのほうが安い。

夕食は私が作った。ヨモギ入り生モッツァレラのカプレーゼ。アンチョビと夏野菜(庭で収穫したミニトマト、ホウレンソウ、買ってきたインゲン、パプリカ)のパスタ。

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「作るのがすごく速いね~。」(私は作業も歩くのも速いほうだ。)「うまい。すごくいいもん食べてんだなあ。俺なんて豚みたいなもの食ってんだなあ。」と言われる。

夜は原稿の手伝い。相当進んだ。「こういうのゲバ字とかトロ文字っていうんだよ。」と言いながらがんがん書いていたら、「よく下書きなしで早く書けるね~。俺だったらまだ最初の1文字下書きしてるな。」と。

「これくらいやってもらったら、もう締め切りには間に合いますよ。」と言われて、一応ほっとした。締め切りだけが気がかり。

花輪さんは東アジア武装戦線「狼」の大道寺将司に興味がある。「実の母親と2歳くらいで別れているんだよね。爆破なんてするのも、母親に気づいてほしいという感情があるんじゃないかな。」と言った。

政治とか経済とか、花輪さんにもっとも関係なさそうなものをどうして描くの?と尋ねると、わからないけど興味があるのだという。

夜11時近くに外に出て星を眺めた。人も車も通らない、物音ひとつしない道。さらに街灯のないバス停横の野原の空は広い。

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2018年7月24日 (火)

北海道の旅の記録 その4 野付半島 トドワラ 尾岱沼

7月18日

(写真はすべてクリックすると大きくなります)

釧路は曇り。どんより暗い空。

今日はこの旅のクライマックス。死ぬまでにもう一度だけ行ってみたいと何十年も思っていた「この世の果て」、トドワラに行く日。

朝5:40起床。6時から朝食(バイキング)をとり、7時前に阿寒バスの釧路ターミナルへ。

「野付半島・トドワラ散策 トドワラ号」5600円のチケットを買う。このツアーは、標津町ターミナルまでは路線バスで、そこから野付半島ネイチャーセンター行きの「トドワラ号」に連絡となる。

釧路7:25発。乗る時に運転手さんにチケットを見せたら、なんと、このツアーのことを知らなかった。「なんですか?初めて見た。」と言われて唖然。

私たち二人のほかには、同じツアーのチケットを持ったお客さんは女性のかた一人のみ。路線で乗り降りするお客さんも少なく、バスは空いていた。

出発してすぐ、「別保」の辺り、童謡の「春の小川」のような風景。こういう細くて舗装されていない植物に覆われた川を見ただけでも、素敵!とときめく私。だがここはまだ、旅のほんの序奏。

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バスは釧標国道を北東へ行く。山道を過ぎ、「鹿又(かぬまた)農園」の前辺りで、曇り空がぱあっと晴れ、劇的に輝いてきた。

「南阿歴内(みなみあれきない)」、「北方無去(きたかたむしさり)」という面白い名前のバス停が心に残る。

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澄んだ空気と、ずっと続く青空と緑輝く牧場風景。

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車窓からこれらの眩しい景色を見られるだけでも心がはずむ。

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この辺りで花輪さんから「やっと胸にたまってた疲れがとれて来た。」という嬉しい言葉が出た。「ずっといつも仕事のストレスで胸のここらへんに何かがあって、力が出ないんだよね。」という。

今年のまだ寒い頃に、この夏に一緒に旅する約束をしていたのだが、今回、特に原稿に苦しんだそうで、この忙しい時に大切な時間と体力を奪ってしまっていいのか、私は悩んでいた。

花輪さんは仕事に追われ、札幌に住んでいても、北海道らしい風景の場所に旅する余裕もないそうだ。

「中知安別(なかちゃんべつ)」、「茶内分岐(ちゃないぶんき)」、「74線」を過ぎる。ここら辺を「ミルクロード」というのかな、と思う。

原野ごとに「○線」という地名がついているらしく、北に向かって、バス停の「○線」番号が若くなっていった。

「共春(きょうしゅん))というバス停に着いた時、突然、運転手さんが車内アナウンス。「標津で乗り換えのお客様。7分遅れていますがだいじょうぶですか?」と言われる。

「は?(私に言ってるの?)」と首を傾げると「お客様!あれ日本語のわからないお客さんかな?」と言われ、イラっとくる。

「乗り継ぎ、間に合いそうですか?」と信じがたいセリフをバスの運転手さんに吐かれ、「初めて乗るのでわかりません。ぎりぎりだと思いますけど。」と私。

(はあ?阿寒バスのツアーなんだから責任持って乗り継ぐのはそちらの仕事でしょ?お客に尋ねて不安にさせるっていったいどういうこと?間に合わなくて次のトドワラ号に置いて行かれることなんてあり得るの?)」と、頭の中では言葉がくるくる回り、むっとする私。

中標津営業所で運転手交代となった(今度の若い運転手さんは手馴れていて信用できそうだ)。

光る海が見えてきた!

標津町バスターミナルに着き、ちゃんと待っていてくれている「トドワラ号」を見てほっと一息。トイレ休憩。すぐ上を舞うカモメの声に胸が震える。

「トドワラ号」で野付国道を行く。左の窓からは澄んだ空色の海。釧路の灰色の海とはまったく違う海。

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右の窓からは「茶志骨(ちゃしこつ)」の湿原。

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シシウド、ハマナス。樹の上にとまったオジロワシが見えたが写真には撮れなかった。

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そしてナラワラ(ミズナラの立ち枯れ)。

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この何も余計な(人為的な)ものがない景色に涙が出てくる。

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干潟、草原、高層湿原、森林が同時に見られる、まさに秘境の光景。

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細長い野付半島をバスはひた走り、(昔、私が来た時はなかった)ネイチャーセンターに到着。

なんと駐車場には大人しそうなキツネがいた。

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「野生動物に食べ物をあげないでください」という看板が出ている。理由は車に轢かれてしまうようになるから、自分で食べ物を採れなくなるからなどなど。
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金色の眼。このキツネは、寄っては来ないが必死で逃げはしない。中途半端に慣れているようだ。

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換毛の途中のようだったがやせていた。どうか元気で。

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ネイチャーセンターでトイレ休憩するのも時間が惜しいくらいだった。ネイチャーセンター裏の景色。海の美しさに胸が震える。

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トドワラ桟橋まで約2km。眼が眩むような強い陽射し。

紫外線アレルギーで顔中に痒い湿疹ができてしまう私には、普段なら絶対に外に出ない真夏の真昼間(しかもサングラスをホテルに忘れて来た)。

だがこの不思議で美しい景色をじかに体験できる嬉しさでストレスは感じなかった。

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まるで果てしなく続くように見える原野。シシウド、ハマナス、エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメなどが咲き乱れていた。

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ハマナスは甘い薔薇の香りがする。

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40分ほど歩き、ついに来た。トドワラ。

以前来たのは20数年前の10月の夕方。その時、この辺りは一面、紅色のサンゴソウの中、白い骨のようなおびただしい(海水の浸透圧によって立ち枯れになった)トドマツ。

その薄闇色と白、紅色の幻想的な風景の中をキタキツネがぴょんぴょん跳ねていた。

それは生と死の交錯するこの世のものとは思えない神秘的な風景だった。

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ここから木道の上を進むと、まばらにトドマツの枯れ木の残骸が見えて来た。

今はほとんどトドマツが残っていない。それでもやはり荒涼とした最果ての光景に胸がしびれる。

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写真手前に写る白っぽい筋のようなものが、トドマツの枯れ木がモロモロに崩れたものだとわかる。

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至るところ、この枯れ木の崩壊した繊維のようなものが堆積していた。

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ついに遊歩道の最先端。「この世の果て」の風景。木道から降りることは禁止。
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枝をつけて立っているトドマツの白骨は5、6本くらい。枝のない棒のようなのがあと数本。

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人の手を拒否した景色。

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とどまることのない変貌。衰滅に次ぐ変容の、のちの変容。

やっとここまで来ることができ、この生きて動いている不思議で淋しい風景をじかに見て感じることができ、私は満足です。
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今歩いて来た木道を振り返ると、このような景色。
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トドワラから左折して桟橋まで10分ほど歩く。

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海は浅く、アマモ(海藻)がいっぱい。シマエビが泳いでいるのが見える。
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桟橋の入り口。

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私たちの乗る船が待っているのが小さく見える。

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陽気で親切な観光船ガイド(野付半島ネイチャーセンターの職員さん?)のお姉さんに案内されて乗船。

乗る前に双眼鏡を覗きながら「きょうはアザラシが来ていますね。」と言われる。普通の人は双眼鏡で見てもわからないが、慣れている人にはアザラシだと認識できるそうだ。

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船に乗ってからも信じられないような目を見はる光景。

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トルコ石の色、セルリアンブルー、パリッシュブルー、アズールブルー、白群、水縹、薄浅葱、露草、デルフィニウム。

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この微妙な青を言葉にすることができない。

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完全に凪いだ鏡のような海に空が映っている。

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気持ちよさそうに泳ぐアザラシの群れ。

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すべてが一期一会の光景。

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ガイドさんの素晴らしい解説によると、野付半島は全長26kmの日本最大の砂嘴で、その名前は、アイヌ語の顎を意味する「ノッケウ」という言葉から来ているそうだ。

航空写真で見ても野付半島は、どうやってこのような精妙で妖しい地形が成り立ち得たのか目を疑う、奇跡的に魅惑的な様相をしている。

「ナラワラを遠くから眺めると大小ふたつの林に別れているのがわかる。アイヌ語で大きいほうをオンニクル、小さいほうをポンニクルと呼びます」と言っていたと思う(この部分、聞き取りが不確実です)。

「擦文文化とオホーツク文化が合わさってアイヌ文化が生まれた」ということだ。

この地方でも今日のような陽光に輝く天気は多いわけではなく、たまたま幸運だったらしい。

尾岱沼の桟橋に着く。すっかり野付半島にしびれてしまい、この地を去るのがとても名残惜しい。

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尾岱沼では国道にポツンとあるバス停で路線バスを待つ。見渡す限り、私たちツアー客3人しか人はいない。

バス停の手前にあった廃屋。

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20分ほどで今朝「トドワラ号」に乗った標津町のターミナルに着く。

標津町ターミナルで阿寒バスの職員さんに「トドワラどうでしたか?先端まで行ったんですか?と話しかけられ、「とても素晴らしかったです。」と応え、少しおしゃべり。

「トラクターに乗らないで歩いて行かれたのですか?距離があったでしょう。」と聞かれ、「歩きました。海がきれいすぎて夢中で写真を撮ってたんで、歩くのは全然苦じゃなかったです。トドワラのトドマツはもうほとんど無くなってたんですけど・・それでもすごい風景で、素晴らしかった。本当に行ってよかったです!」と応える。

「それはよかったです。そうですか。私は先端までは行ったことないんですけど。トドワラ無くなってましたか・・・先日、私は阿寒の原生花園に行ったんですけど、そこも前より花がなくなってたんですよ。」

「ええ?ほっといても生えてくるんじゃないんですか?」「昔はほっといても生えて来てたんですけどねえ、最近は変わってしまって・・。」(やはり異常気象のせいなのだろうか?)

「このトドワラツアーのご案内のプリントも、ここで作ったんですよ。」と言われ、「プリントもわかりやすくていいです。見どころ盛沢山で値段もお安いし、車に乗れない人にとっては最高のツアーです。ありがとうございました。標津までの牧場風景を見られるのも素敵でした。アレキとか、ムシサリのあたり・・・」と私。

20数年前に東京から一人で北海道に来て、釧路のユースに泊まったこと、そこのペアレントさんが、宿泊者全員をマイクロバスで「開陽台」、「十勝温泉」などに連れて行ってくださったこと、その中でも「トドワラ」がもっとも心に残り、いつかもう一度来たいと思っていたことをお伝えする。

「釧路のユース・・ありましたねえ。」と言われてしみじみする。ついでに今朝、釧路発の運転手さんに「遅れてるけど間に合いますか?」と聞かれたことを伝えた。

「間に合わないこともあるのかって思って、トドワラ号に乗れなかったらどうしようってひやひやしました。」と言ったら

「無線で連絡とり合っているので、遅れてもだいじょうぶなんですよ。」と言われる(当たり前ですよね。人件費削減で臨時雇いの運転手さんだったのかな?と思う)。

帰りもミルクロードで牧場風景を眺めながら釧路に戻る。

釧路に着くとやはり霧でどんよりしている。

夕方、和商市場でいくつか小さなお刺身を買い、ホテルの冷蔵庫に入れてから、港のほうに散歩。

今年はサンマが不漁でたいへんだというニュースを毎日TVでやっているが、ちょうどサンマ漁の船が港を出るところだった。漁師さんたち、異常気象が続きますがどうかお気をつけて、ご無事で。

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釧路の灰色の港風景。

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2018年7月14日 (土)

ちゅび(赤ちゃん)の記録 (7月7日~7月14日)

7月14日

西日本を襲った豪雨の災害は非常にショックだった。

中国地方に住む友人とそのうちの犬は無事だったが、近くの川はあと1mで氾濫するところだったという。

東京は36℃。昼間、外に出ると頭痛と吐き気に襲われるレベル。

赤ちゃんがうちに来てひと月になる。ウイルス性鼻気管支炎やら真菌やらいろいろ心配したが、今は元気すぎて暴れるために、私の体力がついていけない。生命力の横溢に嬉しい悲鳴。

ぴょん!ぴょん!となににでもじゃれて跳びかかり、弾丸のように走る姿が速すぎて、写真に撮ることができない。

名前は考えすぎて決まらず、ひとまず「ちゅび」(「ちゃ」でなく「ちゅ」)などと呼んでいる。

狭い隙間に入って見えなくなり、私が焦った時に、「ちゅび!!」「ちゅーちん!」「あかちゃん!」としか声が出てこなかったからだ。

スチール棚の下や、絵の具のはいったプラスチック引き出しと壁の間などを、段ボールをテープで貼りつけたりして塞ぐ。

ものを少しでも減らすために(捨てるのが苦手な私だが)、昔のパンフレットや資料などを捨てまくった。飾り物や、絵のモチーフになるものも、どんどん捨てないといけない。

明日から私は少しのあいだ、東京を離れる。ちゅびは信頼できる友人の家で預かってもらう。

7月7日

朝、温かい粉ミルクに溶かしたトラコナ。抗生物質を飲ませるのに、水で溶いてシリンジを使うよりも安全なので、朝だけは哺乳瓶で授乳。

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私の手をやたらに噛む。おもちゃより私の手を噛むほうが好きなのを、なんとかしないと身が持たない。
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ベビーフードは8回に分けて約1パック食べる。

水をお椀から直接なめるのが、まだへた。鼻が水についてびっくりしている。

熱湯で洗った皿に冷蔵庫で保存した冷たいフードを10gほど入れ、スプーンでほぐし、さらに上から熱湯を少々かける。フードと一緒なら水分もなめてくれる。

633g。

7月8日

朝、ミルク+トラコナ。哺乳瓶で飲むのを嫌がらず、むしろちっちゃい時よりずっとうまく、乳首を強く吸っている。

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耳の先っちょにくっついていた最後のひとつのカサブタ(サクラ耳になるのをおそれてそっとしておいた)がとれる。

鼻の上のカサブタのとれたあとは、まだ少し赤いが、だいぶきれいになってきた。

ケージの屋根にやたらに上るが、うまく降りることができない。

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よちよちがなくなり、ダダダッと走るようになる。

ベビーフード8回。

おねだりの時、「キャ、キャ」となく。

トイレでうんこする前に興奮して「ウキャ、ウキャ」となきながら旋回。

7月9日

4時に起こされ、ミルク+トラコナ。私の手をやたらに噛み、顎まで噛むので、起きないわけにいかない。

赤ちゃんぽい目つき。

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ベビーフード8回。一度に10gくらい食べたら、遊びだす。さんざん遊んでちょっと眠る、の繰り返し。

変なところにはいらないように見ていないといけないので、つきっきりで、私はなかなかトイレにも行けない。

7月10日

6時、ミルク+トラコナ。

初めて爪とぎで爪をとぐ(置いてあったが、今までは興味を示さなかった)。

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万歳のように両手をあげてぴょん!と跳びかかる動きがすごく激しくなった。ぴょん!と跳びかかっては走り、をジグザグにやる。
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ベビーフード9回。

7月11日

6時、ミルク+トラコナ。

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キバが鋭くなってきたので強く噛まれると怪我しそう。

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まぐろのベビーフードを一度に50g食べる。そのほかに、いつものベビーフード4回。

狭くて埃がたまった家具の隙間にはいりこもうとするのをふせぐのがたいへん。まだ頭が小さいので、信じられないほど狭いところにも潜り込んでしまう。

705g。

7月12日

4時、ミルク+トラコナ。

実際に遊びまわっている時は、あまりの激しさに写真は撮れない。結局、おとなしそうな写真ばかりになってしまうが、跳んでいるところを撮れたらいいと思う。

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ベビーフード8回。初めて朝と夜に2回うんこする。

7月13日

3:45 ミルク+トラコナ。

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ベビーフード7回。

7月14日

あいかわらず、私が朝のお茶を飲もうと廊下に出ると、ついて来て大暴れ。冷蔵庫と壁の隙間などに入ろうとするので目が離せない。

暴れたあとは私の膝の上でしか寝ようとしない。そおっとふとんの上において私が立つと、起きてついてくるので、トイレに行くことさえもなかなかできない。

水を入れたお椀と牛乳を入れたお皿を並べると、牛乳のほうを飲む。

夜、11時ごろ、たくさん遊んで暴れまわる。

一番、最近のちゅびらしいショット。

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2018年7月 7日 (土)

赤ちゃんの記録(6月27日~7月6日)

6月27日(水)

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病院へ。培養検査の結果、目視で「見たこともない菌が出た」と言われる。クラリスロマイシン7日分。

7回おしっこと授乳。

6月28日(木)

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蓋を上に起こして高くしたダンボール箱の縁を、自力で乗り越えて出てくる。

4:50におしっこと授乳のあと、私の左横で眠る。

8回おしっこと授乳。

6月29日(金)

朝4時台のおしっこが少し黄色い(脱水気味)。

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箱に入れてもすぐに出てきてしまう。外に出るとゴロゴロ。

おもちゃよりも私の手や足にじゃれて甘えるのが好き。まだおもちゃを少し怖がっている。

470g。

8回おしっこと授乳。

6月30日(土)

朝一番のおしっこが少し黄色い。

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夕方、2缶目の粉ミルクを飲み切り、3缶目(森乳プレミアム)になる。

お皿に入れたが、飲まず。哺乳瓶でしか飲めない。つくってあげたトイレでなかなかおしっこできず、ためる。

7回おしっこと授乳。

7月1日(日)

朝一番(5時)のおしっこが黄色い。

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手作りケージ完成。

夜、初めてトイレでひとりでおしっこできる。

7月2日(月)

元気よく遊ぶ。後ろ、斜めにすばやく走れるようになる。

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私の膝の上。
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よく体を足で掻く。カサブタが落ちる。背中や脇にあったカサブタがきれいにとれる。あとは頭のみ。

おしっこトイレに6回。7回授乳。

体重550g。

7月3日(火)

走る速度が著しく上がっている。

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タタタタッと横走り、後ろに下がり、両手をばんざいのように上げて、前にぴょん!とジャンプ。
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奇声をあげてくるくる回ったあと、初めてトイレでうんこ。緩め。

おしっこ4回。7回授乳。

7月4日(水)

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この後、赤ちゃん用のトイレ購入。

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私がトイレを片付けているあいだ、私を追って初めて廊下まで来る。

ケージの屋根の上にのぼって冒険。 頭から落っこちるのではないか、と心配で降ろす。

7月5日(木)

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一度に2g(1スプーン)も飲めず、1スプーンつくったミルクを7割くらい飲むとイヤイヤしてしばらく遊ぶのでたいへん手間がかかる。

7、8回授乳するが、1日に計7スプーン弱しか飲まない(標準12~16)のが心配だが元

しっぽが常にぴんと上がっている。

570g。

からだ中のカサブタがきれいに落ちてなくなる。

7月6日(金)

自分からケージに入ったり、出たり。

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威嚇してぴょん!ととびかかるのが激しくなる。

よちよち歩きでなく、速く走れる。

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一日に何回も大暴れ。疲れて眠ってくれるまでの見守りがたいへん。
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正午、トイレにうんこ。

590g。

夜、私の食べているパスタ(オーガニック全粒粉パスタ、釜揚げシラス、インゲン、アスパラ、トマト、オクラ、オリーブオイル)をくんくんかぐ。私の食べ物に(今までは興味を示さなかったのに)興味しんしんで、ピャア!ピャア!となく。

早速。ロイヤルカナン マザー&ベビーキャットを小皿であげてみたら爆食!あっというまに25g(1パックの4分の1)ほど食べる!!

今までお皿でミルクをあげても全然飲まなかったのに、いきなり食べた。

しかし哺乳瓶からミルクを飲むのが好きで、お皿からは拒否。水もお皿から飲まない。トラコナを混ぜたミルクを飲ませるには哺乳瓶からのほうがよい。

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2018年7月 4日 (水)

うちの赤ちゃん / ツバメの赤ちゃん / 布花 コサージュ

7月4日

九州の梅雨も明けないうちに明けてしまった東京の梅雨。6月25日からもう10日も続く刺すような日射しに、紫外線アレルギーの私はぐったりしている。

屋根に守られた狭い部屋の中では生命の充溢。とろけるような甘さも、心拍数が上がる心配の痛みも、はち切れそうに詰まっている。

赤ちゃんは一日ごとに目覚ましく成長している。今しか体験できない幸せを、一瞬でも逃したくない、今はすべての時間をこの子に集中したいと思う。

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転がり廻って、威嚇して斜め、後ろに素早く走り、ぴょん!と跳ねる。速すぎて跳んでいる瞬間はなかなか撮れない。
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猫は4つの名前(最後の1つは人間の能力では知ることのできない名前)を持っている、とT・S・エリオットは書いた。

おまえの名前は?「ちび」と呼んでも「ピャア!」。「あかちゃん」と呼んでも「ピャア!」。「あまこちゃん」と呼んでも「ピャア!」「かわこちゃん」と呼んでも「ピャア!」。「レオ」と呼んでも、「ティガ」と呼んでも、「ロビン」と呼んでも、「ニャジャ」と呼んでも「ピャア!」。

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毎日、違う肢体、新しい仕草を写真に撮る。素描(デッサン)する。

きのう、病院で2度目の培養検査(外注?)の結果が出、赤ちゃんのカサブタの原因は真菌と判明。トラコナ2週間分を出される。

カサブタがとれたあとにはまた毛が生えてくる、と聞いて、すごくほっとした。一番かわいい時期にたくさんハゲができるのが不憫でたまらなかったから。

私の布団で一緒に寝ているが、今のところ、私に痒みは出ていない。免疫が下がると真菌は人間にも感染するらしい。

ちゃびが赤ちゃんの時に、なんにも心配事がなく過ごせたのは、うちにくる直前まで母親と一緒にいて、たっぷり母乳をもらい、しつけてもらっていたからだ。

生まれたばかりの赤ちゃんとお母さん猫を一緒に箱に入れて捨てた人の神経は知れないが、とにかく母乳を飲んで免疫力をつけていたことだけはよかった(お母さん猫は別の人の家にもらわれていった)。

ちゃびは350gくらいだったと思うが、離乳もできていて、トイレもすぐに覚えた。めんどうをかけない、ほんとにいい子すぎる赤ちゃん猫だった。

今度の赤ちゃんは、目も開かないうちから母親と離れてしまったせいで、病気の心配もあり、もう500gを超えているのに離乳もなかなかできない(お皿からうまくミルクを飲むことができない)。ものすごくかわいそうだと思う。

この時期に甘えの欲求が充たされないと、大人になってから毛のセーターを噛みちぎったりするようになるので(かつて実家でそうした子猫と一緒にいた)、つきっきりで見守っている。

ミルクの缶に「日齢28~30の体重390g、1回あたりの標準8g、1日の標準哺乳回数3~4」と書いていある。

うちの赤ちゃんは1回に3~4gしか粉ミルクを飲めないので、まだ1日に6~7回も授乳している(生後1週と同じ回数)。それでいまだに朝4時に起こされる。

今朝は4時過ぎと6時過ぎに起こされて授乳。次に10時過ぎ。午前中だけで3回。

病院の先生は「早くに母親から離されてがらっと環境が変わったんだから、離乳は焦らなくていい。食欲はあるし、大きくなっているし。」と言ってくれている。

ただただ丈夫に育ってほしい。「初乳免疫グロブリン含有ラクトフェリン配合」のミルクが効きますように。

(まさか赤ちゃんに恵まれるとは思ってもいなかったので)早割で購入していた航空券は、すべて変更した。

長年の大切な友であり、尊敬する作家である花輪和一さんとの夏の旅は短縮。

私の資質をとても尊重してくれる大切な友、やはり素敵な画家であり、まだ実際には会ったことがない(メールは頻繁にやりとりしている)イタリアのChinamiさん宅に伺う旅の予定も日程と航空会社変更。

5月から通い始めていたダンススタジオもしばらくお休み(回数券なので助かった)。

月一回の書道も6月、7月、8月、9月はお休みさせていただく。

Eさんからの昼食のお誘いも、I社長さんからの夕食のお誘いも、赤ちゃんの写真を見せてしばらくお断りした。

あとは友人に頼める時に赤ちゃんを見てもらって、マッサージと整骨院に行くくらい。それ以外には赤ちゃんを離れて外に出たくない。

・・・

6月29日

うちの赤ちゃんに夢中になっていたら、いつのまにかツバメの赤ちゃんも大きくなっていた。

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どうかすくすくと大きくなって、無事に海を渡ってくれますように。

毎年、ツバメが巣をつくる古着屋の軒先。6月の初めに望遠レンズで撮った時は、まだ赤ちゃんは生まれていず、メスにオスがかいがいしく食べ物を運んでいた。

5月11日の様子。(二羽で巣の外にいる?)

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最近受注してつくった真っ赤なアネモネのコサージュ。

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朱色系と深紅系のぼかしのグラデーション。8輪のブーケ。ブーケの直系15cm。全体の直系17~18cm。

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赤ちゃんのやけどが心配でコテを扱うのが怖いので、注文が来た時以外は、しばらく布花はお休み。

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2018年6月12日 (火)

「岡本神草の時代展」、風太一族、動物からの収奪について

6月10日

台風で昼頃から雨の予想。陽射しがなく、人出が少ないこんな日こそ、私は出かけたくなる。

あの風太一族を、一度、見てみたいと思ってたので、千葉市動物公園へ。そのあと「岡本神草の時代展」を見に千葉市美術館へ。

羽村のかわいいソラは、風太の3番目の子、風美の子だ。

岡本神草は、今回は17歳くらいの時の素描(デッサン)着彩など、写生がたくさん見られるということで期待して行った。

9時頃家を出、約2時間で目的地へ。千葉市動物公園は初めて来たが、かなり広い。

レッサーパンダは暑さにとても弱いらしい。きょうは涼しいので、雨の中、樹の高い枝の上で寝ている子が多かった。

樹の上で寝るメイメイ(♀2007年生。風太の子、クウタのお嫁さんでユウのお母さん)のところに登るユウ。

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りんごを手で持って食べるメイメイ。手で持てないユウ。手で持てる子は左利きが多いそうだ。
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今年15歳になる風太。小屋の中で眠っていたが、「風太、お仕事だよ~」と起こされてりんごを食べるところを見せてくれた。ごめんね、風太。ありがとう。

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風太はチィチィ(♀2003年~2012年)とのあいだに8頭の子を生んだ。2017年12月現在で風太の子、孫、ひ孫、やしゃごは43名(?)。

今年、風太の15歳(人間で言うと70歳くらい)を祝う大きな記念イベントがあるそうだ。風太が疲れないようなイベントであることを祈るばかりだ。

動物園のイベントは興行であり、私はイベントのように人が集まる場所に行くことはまずないが、動物園、動物の「展示」というもののあり方、こうして見に来ている自分が「動物からの収奪」に加担しているのか、と内心はいろいろ考えて複雑だ。

私は一匹でも動物を殺すのが嫌なので、動物の肉を一切食べない。

大きな肉食獣を展示するために、人間が他の動物を殺して与えるのは、私個人は嫌なので、チーターなどは、わざわざ連れて来なくていいのに、と思う。

レッサーパンダには、今の飼育では動物は与えていないそうだ(スズメなどを食べてしまったことはあったそうだが)。

彼らを見たくて、動物園に来てしまう私も動物虐待に加担しているのかもしれない。この問いには、簡単に答えが出ることはない。

風太の立ち姿が一大ブームになっていた頃、日に3000人もの来園者があったらしい。

その頃、私にはちゃびがいた。ちゃびほど可愛い相手はいなかったので、ちゃびと暮らしているあいだ、私は動物園に行くことが一度もなかった。

ちゃびを失った今、人間的な倨傲と収奪そのものの「アート」界の瘴気に耐えられなくて、動植物に会わないと自分の生命的な活力が死んでしまいそうになるので、毎週遠出している。

リンゴを立って食べるみい(♀2013年生。クウタとメイメイの第4仔)。みいは長崎からお婿に来たライムと一緒にいるが、ライムはおとなしく、逆にみいはぴょんぴょん跳ねまわり、、木にじゃれついて転げウ~ッと木に怒ったりして、元気に遊んでいた。

土をどどどどっと掘って、虫を食べている(?)みいの姿も新鮮だった。
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クウタ(♂2008年生。風太の第6仔)は風太一家の跡取りで、メイメイとのあいだに8頭の子をもうけた。
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すごく愛嬌のあるメイタ(♀クウタとメイメイの第6仔)。お婿さん捜し中だそうだ。

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メイタという名前なのは、生まれた時にはオスと間違えられていたからだ。

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メイタは跳ぶのが得意で、1m20cmくらい上にあるリンゴをジャンプして取ることができる。

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3時半頃、動物公園を出る。

ずっとカメラ(望遠レンズと標準を使い分ける)を持って、少しの休憩もなく歩き回っていたので、かなり疲労し、肩と腰と足の裏が攣りそうになった。

私は動物や植物を見る時も、好きな絵を見る時も、のんびりおっとり見ることはまずなく、いつもぎりぎりまで体力を使い果たしてのめりこんで見るので、重労働になるのだ。

私は絵描きだけれど、人間の虚妄が集約されている「アート」を見るのが嫌いだ。嫌なものが身体になだれ込んで来てイライラする。

私にとって貴重な時間と心身ともにエネルギーを使ってまで見たい価値があるものは、すごく限られる。

「絵の範疇にはいらないもの」を得意気にやっている人を見ると、誰にも想像がつかないほどの激しい不快感、嫌悪感で、私は心身ともに損傷を受けるのだ。

その汚らわしさは、ずっと何年も身体損傷として残り、消えることはない。

・・・

「岡本神草の時代展」。

私は、いわゆる「大正デカダンス」の時代の画家の絵にはすごく惹かれるので、本物を見られる機会があれば、たいてい行っている(情報通ではないので、気がつかないうちに終わっている展覧会もあるが)。

岡本神草の10代の絵を見ることができたのが良かった。

17歳の時の「手鞠と追羽根」という絵に衝撃を受けた。手鞠と羽子板と羽根を写生し、紙を切り張りしつつ構成したものだ。

茶色い紙の上に描いた羽根の、ほとんど透明な胡粉の薄塗り、ところどころ細い線で起こしている筆跡。

小さな玩具から、ここまで弱弱しさ、柔らかさ、可憐さ、精妙さを見出すことのできる眼。それを「絵」に昇華させる力量に打ちのめされた。

羽根で隠されていて、隙間から見える羽子板の絶妙な量。朱と青の透明感と分量。

なぜ、この位置で紙が継がれているのか、なぜ、継ぎ目がずれているのか、作者の感性の謎に引き込まれる。

さりげないようでいて、すごく高度で、凡庸な人間にできるようなものでない、と感じさせる絵だ。

私は公募展に出すような大作よりも、むしろこういう小さくて個人の才能が迸るものに興味がある。

あとから年譜を見て知ったことだが、この「手鞠と追羽根」は、彼が美工絵専両校製作品競技展(校友会展)で銀牌を受けたものだった。

もう一つ、私がすごいと感じたのは21~23歳頃の「秋の野」の植物写生だ。ススキの葉の曲線のなまめかしさ、どこに向かって流れる線を選ぶか、これは私の感性が求めるもの、そのものだ。

人物の素描には、私の予想よりも幼いものも多くあった。夢二の模写、浮世絵の影響、マンガ的なデフォルメの研究。

「口紅」はたしかにすごく完成されていた。

美と醜、デザイン的なセンスとグロテスクのバランス。

か細くすんなりした幼い腕。焼けて黒く変色した銀箔の桜の簪。華美でありながら気品のある古典柄の衣装。

すっきりとしたフォルムの中に、びしっと緩みなく、濃密で冷たいような装飾的要素が詰まっている。

周到に着飾り、最後に「口紅」を塗る女の、陶酔したような、これから何をしでかそうをしているのかわからないほてった表情へと、画面のすべてがデモニッシュなものへと、渦を巻くように収斂していく。

そこには強烈な「わかり得ないもの」がある。

大きな下図を写して「塗って」いく「日本画」と呼ばれるものに、今の私はほとんど興味がないが、神草の「口紅」という作品には、「塗って」いるのにも関わらず、発散する妖気の「運動」があった。

神草は、下図よりもいわゆる「本画」と呼ばれているもののほうが、遥かに生気があること(これは逆になってしまうことも多い)、その落差に感嘆した。

大正デカダンスそのものの神草の若い頃の日記が展示されていたが、サタンを愛する者は・・のくだりが図録には載っていないようで残念だ。

この時代は、岡本神草や甲斐荘楠音が命を賭けた絵画の革新や、芸術運動というものが、まだ生きていた時代だ。

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2018年6月 7日 (木)

ふわふわのソラ、ミンごろう、マミー商店街

6月2日(土)

きょうも多摩川の中流方面へ。拝島からあきる野、秋川方面へ行ったが、私の求めている蔓草が絡まり合った薄暗い林や、小さな美しい水溜まりは見つからなかった。Googleマップの空撮で調べてから行ったのだが、この辺りは樹のない葦原ばかりで失敗だった。

小さな三日月湖のような水溜まりと倒木。最初に入ったここだけは少しよかった。

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27~28℃くらいだが日差しが強すぎて汗だくになった。

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くじら池。釣り人が何人もいた。
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きょうのレッサーパンダコーナーは、暑いせいか屋外には誰もいず、ガラスのお部屋の中にはソラちゃんだけがまったりとご飯を食べ、いろんなところにすりすりと匂いづけをしていた。

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多くの人が「あ!レッサーパンダだ!かわいいなあ。」と言った後に、「あれ?このレッサーパンダ、大きい。」などと付け加える。
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そう言えば・・・(笑)・・最近、ソラばかり見慣れていたせいか気づかなかったが、ソラは普通のレッサーパンダと違う、赤ちゃん(ジャイアントパンダのような)体形だ。

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ソラは、やたらにふわふわ、ぽわぽわ、まるまるしている。2月8日にラテと交尾が確認されたと書いてあったが、もしかして妊娠しているのかなあ。

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ラテとソラの赤ちゃんだったら、もう悶絶レヴェルにかわいいだろうなあ。

チリーフラミンゴのミンごろうちゃんは、1958年から2003年まで上野動物園にいたそうで、少なくとも59歳にはなっている。国内最長老のフラミンゴさんだ。エリック・ドルフィーのように額の部分が盛り上がっているのですぐ見分けがつく。
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団地の庭は花盛り。カシワバアジサイ。

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ホタルブクロ(カンパヌーラ・プンクタータ)。

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タチアオイとデルフィニウム・シネンシス。

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キツネノテブクロ(ジキタリス)。この花はイングランド湖水地方のベアトリクス・ポターの庭で見てから大好きになった。

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バスの窓から見てとても心惹かれていたレトロな商店街に行ってみた。団地に直結して昭和49年にできたもので、マミー商店街というらしい。
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ちょっとアメリカやヨーロッパの片田舎を思い出す雰囲気がある。
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きれいなオブジェのようになったゴミ置き場の壁のテープ。

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いろいろ種類のアジサイが咲き乱れている古い塾の建物。
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きょうは町中で様々な種類のアジサイを見た。最近のアジサイは八重や斑や覆輪の華やかなものも多く、100種類以上あるらしい。

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2018年5月29日 (火)

多摩川 アオサギ ノイバラ ウツギ(卯の花) / 右脚の怪我

5月27日

梅雨に入る前に、毎週、多摩川に行っては林の中を歩いている。

きょうは25℃の予報だったが、思ったより日差しが強く、私にはきつかった。

川に行く前に、駅前の「クーポール」というモンパルナスにある店(岡田史子の『ダンスパーティー』に出て来たのが印象深い)と同じ名前の店でビールを飲んだ。

日陰のない橋の上はぎらぎらで、木陰にはいるとほっとする。

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先週とは逆の川下のほうへ、林の中を歩けるところまで歩いてみる。ちょうどきれいな木漏れ日で斑になっている倒木。

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サンショウ(山椒)の樹。葉をちぎると香りはいいが、この樹にも棘がある。
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迫力のあるオブジェのような樹根。

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川下の林の細い道は、いくつかに分かれていたが、ある地点で途絶えていて、そこから先は手足を切るような草木で蔽われて進むことができなかった。

橋のたもとまで戻り、郷土博物館でトイレを借りた。

そこで、父が好きで全巻持っていた『大菩薩峠』(41巻未完)の作者、中里介山についてのビデオを見た。小説の主人公、机竜之介の虚無感、まさに父が好きなタイプの主人公だ。

4時を過ぎ、日差しも和らいでき、先週行った橋の川上の湿地のほうへ、また行ってみることにした。小さな木の橋を渡ったところで、すぐ近くにアオサギがいた。

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先週、カメラのISOボタンを誤って押してしまったせいで、画質が異常に荒くなってうまく撮影できていなかった場所。もう一度きれいな光で撮れて嬉しい。

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ここらへんの倒木の幹の得も言われぬ奇妙さは絵になる。
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スイカズラの花は銀から金に移り、日陰にほんの少し残っていた。キショウブはまだ咲いていた。

ノイバラが旺盛に繁茂してきていた。藪の中はよく目を凝らしながら歩かないと、ニセアカシア(ハリエンジュ)、ノイバラなど棘のある植物がいっぱいだ。

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去年のヤマイモの三角形のプロペラ状の種子がキラキラつややかに光ってきれい。
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川の向こう岸(中州)の枯れ蔓が傘のように絡まった樹のてっぺんにいたアオサギ。

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それから葦の原を押し分けて、隙間からの細い流れを、橋代わりの木ぎれや石の上をつたい上流へと渡ると、前に来た牛枠のあたりに出た。

ノイバラと「鏡の湖」(と私が呼んでいる水たまり)。
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ウツギと「鏡の湖」。
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夕日に光る一面のチガヤ。
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もう一度、先ほど来た細い流れの上を通って帰った。
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子どもの頃に読んだ『ムッドレのくびかざり』の、川を下る冒険のようでとてもわくわくする。
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堰の夕陽とアオサギ。きょうは何度もアオサギに会えた。

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5月29日

右脚の怪我の記録。

きょうは痛みも引いてきたので一週間ぶりにお風呂で湯舟につかった。

先週(5月20日の日曜)、動物園で、樹に登ったラテの表情を金網越しにカメラで追いかけていた時、振り返りざまに、檻の前に置いてあった大きな甕(土がいっぱいにはいって植物が植えてある)の縁に右脚の膝下を思いっきりぶつけてしまったのだ。

なぜかその甕は、縁がギザギザに割れているもの(発掘された土器のようなもの)だったので皮膚が破れて穴があいてしまい、けっこう出血していた。

びりびりと痛んだが、とりあえず事務所で絆創膏をもらい、せっかく遠くから来たので気にしないことにして川べりへと向かった。

川沿いの湿地帯で黴や苔の胞子をいっぱい浴びたせいか、そのあと傷が少し化膿したようで、月曜の朝には傷パワーパッドから漏れた血がシーツについていた。

傷の痛みは気にしないようにして火曜日には白州へ行った。

水曜、木曜には右脚の膝下が熱をもって傷がじんじんびりびり痛んだ。

金曜に医者に行って抗生物質をもらい、4日間飲んだら痛みがひいた。

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2018年5月13日 (日)

りんごが好きなソラ、倒木と枯れ蔓

5月12日

薄曇り。25℃。きょうもカメラをしょってラテたちに会いに出かけた。

きょうはラテ(男の子)は外に出たくないようで、早めに宿舎に入ってしまった。

3時頃になるとりんごをおねだりなのか、飼育員さんのほうに猛烈にアピールするソラ(女の子)。

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りんごをもらって上機嫌なソラ。
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ソラはとてもよく食べる。ラテよりも顔の毛が白っぽくて眉毛のような部分がはっきりしていず、ほんわかした顔。

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左耳が少し寝ているのが特徴。

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りんごを2切れいっぺんに持って食べようとしたソラ。1切れ床に落としたが、落としたりんごもちゃんと拾って食べました。

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多摩川へと歩く。

道すがら咲いていたヤクルマギク。ルドンの「グランブーケ」の花瓶の色。

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私がもっとも惹かれる情景、苔に覆われた倒木や絡まり合った蔓草を見つけた。

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スイカズラ(金銀花、忍冬、ハニーサクル)が満開。スイカズラはなぜかニセアカシアの樹が好きで、ニセアカシアにばかり絡んで高く枝をのぼっていた。
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森の中のそこここに私の大好きなスイカズラの香りが満ちていた。

幹から垂直に空に向かって何本も枝が伸びているのを見ると、ここに倒れてからかなり時を経ていることがわかる。

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この場所はまだまだハルジョオンが全盛だった。街中ではハルジョオン(春女苑)の細い花びらが乾いて茎も枯れかかって、ヒメジオン(姫紫苑)の花が満開になってきたのだが。
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もうひとつ満開だったのは白い野茨。棘がびっしりで手足を傷つける。

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最高に私の好きな蔓草の絡まった樹を見つけた。

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小さな沼が外国の風景のようだった。
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「牛枠の羽」というところ。

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「牛枠」とは牛を繋いだ枠ではなくて、古来からの川の水流の衝突部に設置して減勢、導流を行う設備。丸太材でつくり、牛のように見えるからそう呼ぶらしい。上の写真の上部、川べりに並んでいるこれ。

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この場所は地面が斜めに作られていた。

はるか遠くに来てしまったように感じさせる場所。ひとつの建物もない。人っ子一人いない。チガヤの白くツヤツヤした穂が光っていた。

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空と雲が映る水。
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