ベジタリアンレストラン ミルクランドの思い出
1月4日
鼻の中の傷が痛いのを2日くらい我慢していたら、左の鼻の穴から出血。
内側のカサブタが取れたようで、圧迫してもなかなか止まらず、ティッシュが何枚も真っ赤になった。
鼻血なんて何十年ぶりだろう、とちょっと驚いた。
1月3日
朝、顔の浮腫が酷い。
昨日、うっかり蕎麦を食べて汁を全部飲んで塩分過多のせいかと思う。
のどの痛みは治まったが鼻の中の傷がなかなか治らない。
午前中に食べられたのは柿ひとつ。年末になにも買いだめしておかなかったのだが、特になにも食べたくない。
少しでも浮腫を改善するためには塩分を制御して水分とカリウム(野菜、果物など)を摂ることなのだが、買い物もめんどう。
USBメモリの中の昔の写真を見ていたら、代々木のミルクランドが恋しくなる。
動物の肉を食べたくない私のようなベジタリアンにとっては天国の食堂、ほっとする場所だった。
無農薬、無化学肥料のとれたて野菜のおかずが6品と味噌汁、ご飯は玄米、白米、ミックスの中から選べて、味噌汁とご飯はお変わり自由。
これで900円。さらに黒ゴマ有機納豆100円。生乳90%のオリジナルコーヒー牛乳100円もあった。
先代の小寺ときさんは「10,000坪の農場「青空農園」を開き、無農薬・無化学肥料の農産物自給。消費者団体「グループ青空」代表。「みんなの牛乳勉強会」創設代表者。」(著書掲載のプロフィールより)
ドイツにパスチャライズド(低温殺菌)牛乳の勉強に行った時の写真が壁に貼ってあった記憶がある。
最初、ときさんが切り盛りしていた時は一つ一つの小鉢が料亭のように上品すぎて、少し物足りなかったのを覚えている。
息子さん(?)の代になって、盛りだくさんの田舎料理になり、大繁盛していたように思う。
芋の揚げ団子の味噌仕立てに大根おろしをのせたおかずがおいしかった。
そのほかもボリュームがあって、よくこんなにヴァリエーションがあると感心してしまうような、毎日いろんな種類の野菜のおかず。
たまに卵がのっている時は「卵を食べたくない人は申し出てください」とに書いてあったり、とにかく丁寧だった。
店の棚では栃木の農園で収穫した野菜なども売られていた。
1995年から25年間もあんなに素晴らしく贅沢な内容で営業していてくれたことは、あり得ないことだったんだなと思う。
コロナ渦の2020年に感染予防のために休業して、そのまま閉店になってしまった時は、ショックすぎてなかなか受け入れられなかった。
本当に随分お世話になった。
私がベジタリアンの食べ物屋で満足したのはミルクランドだけだ。
厳格なヴィーガンの人には、牛乳搾取は牛への虐待であり、不満だということはわかっているけれど。
とりあえず動物を殺した肉を使っていないという点で安心できて、とにかくおいしかった。
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