福山知佐子個展 NEW 神宮前 明日最終日 / 谷川俊太郎さんのこと
個展開催中です。闘病中で体力がとぼしいので4時すぎくらいからの在廊となります。ご了承ください。
【展覧会ページ】https://newwwauction.com/exhibitions/view/chisako_Fukuyama</p> /p>
会場:NEW(NEW AUCTION)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-9-15 B1F 電話03-6419-7577 原宿駅から徒歩5分、表参道駅から徒歩5分
会期::2026年9月2日(水)~9月13日(日) 12:00 - 19:00
【Google Map|NEW 】https://maps.app.goo.gl/otHEGPVaKQ4Hq31j7
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神保町のNew Gallery とは違うのでご注意ください)
newwwgallery NEWでは、9月2日(水)から9月13日(日)まで、福山知佐子の個展「異生の顫動」を開催いたします。
福山知佐子はこれまで、萎れ、枯れ、朽ちへと移ろう植物の時間の運動を追うなど、見過ごされ、遺棄された小さな生命の徴候に応答しながら制作を続けてきました。
本展のタイトルにある「顫動(せんどう)」とは、かすかにふるえ動くこと。
福山が向き合うのは、人間の価値や意味の体系には決して回収されることのない、人ならざる生――「異生」の、微細な顫動の実在です。
踏みしだかれ、名を呼ばれることのないまま消えていく小さな生命の徴候に、絵画はどこまで応答しうるのか。
幾層にも重ねられた絵具と紙の堆積は、その問いに費やされた時間そのものとして画面にあらわれます。
本展にあわせ、写真家・沢渡朔、詩人・谷川俊太郎とのコラボレーションによる書籍『息の荒野、世界が顫動している 画家の触発する/される身体』をはじめ、福山知佐子の画集・著書も会場にて販売いたします。
ぜひ会場に足をお運びいただき、福山知佐子が描き出す「異生の顫動」をご体感ください。
9月8日(火)
谷川俊太郎事務所に、やっとできた本『息の荒野、世界が顫動している: 画家の触発する/される身体』(平凡社)をお渡しに行く。
谷川俊太郎さんが住んでいたお家にお通しくださった。
長く細い廊下、ひとつ、ふたつ、みっつ、と両側の部屋を過ぎる。
それらの部屋の扉は、風通しがいいように、見られてもいいように開けられている。
奥のほうの広い部屋。昔、吉田文憲さんと来た。その時はテレビがあった。
ぼうぼうではなく、短く雑草が生えている庭。北軽井沢に似せて、こうしていたそうだ。
ここから俊太郎さんは鳥を眺めて過ごした。
事務所のスタッフの川口さんが、俊太郎さんの最後の日の様子など、大切なことをお話しくださった。
棚には、とても魅力的な青銅の小さな動物たちが、50体くらいきれいに飾られているガラスケースがあった。
徹三さんと相談されながら、少しずつ買って、集めておられたそうだ。
俊太郎さん愛用の二眼レフカメラ、リコー・フレックスがあった。
そのカメラについて質問すると川口さんが、2023年にやったという谷川さんの写真展の図録を持って来て見せてくださった。
最初に、青年とも少年ともつかない谷川さんがきょとんと丸い目をしている、鏡を使って撮った自分の写真。
それらは、1ページごとにすべてが瑞々しく、純粋で、まっすぐにこちらの胸に届いた。
なぜなら、本当に絵がわかる人の写真、写真のための写真ではない、生の中の一瞬の二度とない光景を切り取った、俊太郎さん自身のための嘘のない絵だったからだ。
実際に、図録のあとがきに、僕は絵がかけないからファインダーで切り取って絵のような写真を撮る、というようなことが書いてあった。
犬が6匹、草の中で戯れている写真。隣の家で飼っていた犬だそうだ。
「この中にネロがいますよ。あとにネロだけ写っている写真がありますよ」と川口さんに言われ、
その写真を見て泣きそうになった。
耳が折れている人懐っこそうな犬がこちらをのぞいている。
このネロと俊太郎さんがじゃれあって、草の上に転げて笑いあっていた姿が見えた。
ああ、本当に俊太郎さんはネロを愛したんだな、
俊太郎さんは本当に絵が好きな、絵がわかる人だったんだな、と再確認出来て、
ここまで絵もわかって、ことばも使えるかたと出会えて、心からの言葉をいただけて、本当に幸せだったと思う。
9月9日(水)曇りのち雨
きょうは体が痛くて、昼過ぎてもふとんから起き上がれなかったのでギャラリーに行けずにずっと寝込んでいた。
午後、ギャラリーから電話があった。
3つよいことがあった。
私がずっと絵を見ていただきたいと望んでいた人に、やっとことばが届いたという知らせ。
これからどうなるかは、まだまったくわからないけれど、とにかく少し進展した。
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