本のための絵の撮影 桜ほぼ満開
3月27日(木)
糸井さんが1時に絵を運びに車で来てくださった。
春の光の中をドライブ。普段通らない道を通るのがとても楽しい。
三鷹や小金井のあたり、けっこう広い生産緑地があったり、たまに去年の枯れ蔓が乱れる原っぱを見つけるとわあっと興奮する。
日向の桜はもう満開。玉川上水の新芽も、国際基督教大学のあたりもきれい。
西武線の青い列車が菜の花が満開の踏切を通り過ぎて行った。
糸井さんの写真スタジオにて、絵の撮影。
大きい絵は立てて、レンズとの距離をとって撮影。
私は撮影と同時にPCに送られてくる画像を見て「この銀箔の部分をもっと金属っぽく反射強くして下さい」とか「この青い色をもう少し濃く出してください」などとお願いして、イメージ通りの画像に近づけていく。
撮り方によっては銀箔の部分が白くなりすぎて平板になってしまうので、暗い部分と光があたった部分を一枚の絵の中にいれるようにしてもらう。
コントラストを上げたり、レフ板を使ったり。
撮影風景を撮るのを忘れたが、いつもどおり小さい絵(SM)は真上から撮影した。
目視では薄暗い部屋の中で絵は黒茶色っぽくしか見えないのだが、カメラのフラッシュによって撮影された画像は細部までとてもクリアで、色の変化もよく出ていた。
これは糸井さんのカメラではなくて私が撮ったのでピントがぶれて失敗した画像。
鬱金香(チューリップ)
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普段はお菓子を食べない私なのに、糸井さんが出してくれたFIKAというクッキーがあまりにおいしそうで、つい1枚いただいてしまった。
伊勢丹オリジナルの北欧クッキーらしいが、甘くなくてソフトでほろほろするタイプ。とてもおいしい。
朝、小松菜とバナナのジュースだけだったので、頭を使ったら急にお腹がすいてしまったみたい。
前に糸井さんのスタジオに来た時は、娘さんは中学生で、今は大学生で留学している。時がどんどん経っている。
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グリーンアパートという古い情緒のあるアパートの庭に、私の好きな野襤褸菊が満開だった。この花は目立たないけれどとても素敵な姿をしているのだ。あまり野襤褸菊を描いている人を見たことがないが、私は何度も描いている。
帰り道では「桜通り」というところを通った。ほぼ満開。
こういう風景を見ると、車の中からでは申し訳ないような気持ちで胸が痛む。花のそばに行って樹の肌合いを感じて匂いをかがないと。
春爛漫の直前の胸が苦しくなるような時間。
中央分離帯にはタンポポが満開。春紫苑はつぼみだった。
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