デッサン

2024年1月14日 (日)

寒中お見舞い申し上げます

1月14日(日)

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アネモネ(鉛筆、水彩)花弁はほぼ白い地にきれぎれの紫の線が脈に添って現れていた

寒中お見舞い申し上げます。

年末はエネルギーが切れてしまい、今年は1枚も年賀状を書くことができませんでした。

年賀状をくださったかた、ありがとうございます。申し訳ありません。

今年は私にとっては益々厳しい闘病の年になると思う。

 

 

 

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2022年12月 6日 (火)

11月のメモ 菊花展、巴錦、一文字菊、大づかみ、糸菊、嵯峨菊

11月16日(水)

所用で東武東上線の終点近い駅へ。たいへん疲労。

11月21日(月)

菊花展を見に湯島天神へ。「大づかみ」や、まだ開ききっていない「一文字」や「糸菊」「嵯峨菊」などを見た。

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巴錦(花弁の内側が朱色で外側が黄色)。北斎(と北斎の娘の応為)が描いていた有名な菊。本物を初めて見た。

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旧岩崎庭園。ちょうど銀杏の黄葉がきれいだった。
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そのあと数十年ぶりにアメ横を散歩。

帰宅してすぐに卓球へ。

11月24日(木)

N 社打ち合わせ。初めて会う編集リーダーのHさんと。

本の内容について私がアイディアを出した。

一般的な多くの人に望まれることを予測して本をつくる仕事を、私のような変わった人間がやるなんて不思議でたまらない。

11月28日(月)

個展を終えた頃から週1で、夜に卓球をやっている。

いつかやってみたいと思ってはいたが子供時代や学生時代にやったこともなく、生まれて初めて(1400円ほどの安い)ラケットを買った。

いざ何かをやるとなると必死になる性格なので、熱心で上達が早いとほめられている。

最近は空振りが無くなって来、ネットぎりぎりの早いサーブやスマッシュが打てるようになってきたが、まだラケットの持ち方がおかしく、ちゃんとしたフォームのスイングができていない。

ほぐしマッサージでいつもお願いしているWさんに、上腕や脚の筋肉少し盛り上がってきたと言われて驚く。とにかく筋肉が異常に少なくてなよなよぶよぶよだった身体が少し変化しつつある。

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2022年11月20日 (日)

宇野昌磨 ほか NHK杯

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札幌市の真駒内川沿いで採取した野葡萄(スケッチ、水彩)。

10月26日に北海道から帰宅したらエッセイのお仕事が来ていて、花輪和一へのオマージュを書くことにした。

それがとても難しくて、ブログやTwitterをする余裕もなく、必死で書いているうちにフィギュアグランプリシリーズが始まっていた。

あれ、真駒内のリンクでやっているんだ、今頃花輪さんちへ行っていればエキシビションを見ることができたのかな、などと思いつつ・・。

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11月19日(土)

宇野昌磨選手のフリー。

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ『G線上のアリア』~ ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキ『Mea tormenta, properate! 』

宇野昌磨選手を生かすなんと素晴らしい選曲!

かすかに水色を感じさせる灰色の静かな靄のような衣装。

靄が水平にゆっくりと流れ、その中から息づき動き出すもの。

後半からは、情熱をを急かせる楽器の音と魅惑的な的な声の熱唱に

ぼっと燃え上がり濃いオレンジ色の炎に変わる。

我が苦しみよ急げ!と少しの悲惨さもなく情熱で、自ら痛みの劫火の中に飛び込もうとする歌なのだろうか。

今回は練習で苦しんでナーヴァスになりそうなところをステファンコーチに救われたそうだが、

そのような精神状態だったことが嘘のよう、

フリーはこの時期とは思えないほど完成度が高く、ひとりだけ別次元の表現力だった。

信頼するステファンコーチのほんのひとこと(「完璧を求めすぎてはいけない」)で焦燥がリラックスや意欲、集中力へと変わり、身体の制御と解放度が変わるとはすごいことだ。

ステファンコーチの熱い言葉で、宇野昌磨選手の心も灰色からオレンジ色に燃え上がった。

山本草太選手の点数がどうなってしまうのか、どきどきしたが、2位と結果が出た時の宇野選手の喜び方が素晴らしかった。

最後に選手たち、コーチたちの、最高に喜び合い、称えあう姿が見られて最高の大会。

三浦璃来&木原龍一組の快挙も素晴らしかった。このふたりの清涼感は特別。

村元哉中&高橋大輔組のリズムダンス (『Conga Is Gonna Get You』ほか)もことのほか素晴らしかったし、これからが楽しみ。

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2022年9月19日 (月)

個展 / E藤さんの誕生日

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コスモス

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コスモス(すみれ曇り)

2022年9月26日(月) ~ 10月2日(日)
吉祥寺ギャラリー gallery re:tail »

福山知佐子個展「花裂ける、廃絵逆めぐり」 (thetail.jp)

リテイルの地図

吉祥寺駅を出、「中道通」と書いてあるゲートをくぐり、まっすぐ進み、10分ほど歩いて「NAKAMICHI」というゲートをくぐったらすぐ左に見えます。

よろしくお願いいたします。

9月18日(日)

台風。

首肩が凝りすぎているので豪雨の中をマッサージに行ったら、思った以上に服がずぶ濡れになって、からだが冷えてしまった。

9月16日(金)

連日、額装のことなどで奔走。気に入ったちょっと変わった額があったのだが、今から取り寄せても個展には間に合わない。

9月13日(火)

昨日、E藤さんに個展案内はがきをお渡しするために会った。

「吉祥寺駅から10分くらい歩けますか?」と聞くと、「全然平気よ。駅の2駅くらい毎日のように歩いてるから。」とのこと。

9月13日はE藤さんの93歳のお誕生日だそうだ。「おめでとうございます!」と言ってカフェで一緒にお茶を飲んだ。

同居している義理の息子(亡き娘さんの配偶者)さんが順調に回復し、近所を散歩するまでになっていることを聞いて、本当に嬉しくほっとした。

倒れる前は車で廻る営業職で、今は車には乗れないけれどPCは普通にできるし、頭はしっかりされているそうだ。

E藤さんとお茶を飲むのは3年ぶりだが、相変わらず頭が冴えているし、私よりずっと元気でおしゃれだ。

私より20cmくらい背は低いが、背筋は真っすぐで、へろっとしている私より筋骨がしっかりされている様子。

整ったショートのヘアスタイルは、明るい栗色の中にパステルシルバーのメッシュの束数本が、きれいに並行に流れている。レンガ色のトップスに細いプラチナのネックレス。

遥か昔、ご主人からもらった金の喜平のブレスレットなどを近くの貴金属買取店に売ったら数十万円になったという。「競馬場に行くおじさんがつけてるようなごつい金鎖を、私なんかがつけたら嫌味にしかならないからね。」と笑わせる。

驚いたことにコロナの前、90歳で歌を習い始め、浅草公会堂や新宿のホールなどのステージに立ったそうだ。

私は古い歌が好きで、カラオケでは渡辺はま子や織井茂子、西田佐知子、高峰三枝子あたりを歌うのが一番好き、と言ったら、E藤さんがよく歌うのはそこまで古くなくて都はるみあたりだそうだ。コロナの心配さえなければカラオケにご一緒したいのだけれど。

私は最近、卓球を始めましたとお伝えすると、「昔、取次チーム対出版社チームの卓球大会に出たわ。」と。

日販(書籍の取次)の重役だったご主人が優勝したそうだ。ご主人の思い出をいろいろうかがった。

ご主人が大病で昏睡状態になり、ICUで1週間意識が戻らず8日目に体中につながれていたチューブをはずした時に、眼は開いて朦朧としながら未来(引っ越す家の間取り)の予知を話していたこと、

その2年後に、健康を取り戻したご主人を連れて、家族皆で新しくなった東京駅を見に行き、楽しんだ夜に、帰宅してふっと心不全で亡くなったこと。

 

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2022年9月12日 (月)

吉祥寺リテイル個展 9月26日(月)~10月2日(日)

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9月26日から個展をします。よろしくお願いいたします。

吉祥寺 gallery re:tail(ギャラリー・リテイル)  福山知佐子個展「花裂ける、廃絵逆めぐり」 

9月26日(月)  15:00~20:00(初日15時から20時まで)
9月27日(火) ~ 10月1日(土) 12:00~19:00
10月2日(日) 12:00~17:00(最終日17時まで)

8月31日(水)

腰痛が酷くなったので、個展会場の椅子とカウンターの寸法を確認しに吉祥寺ギャラリー・リテイルへ。

結果、カウンター内に置く自分が在廊するための椅子を買って持ち込む予定。

リテイルで開催中の「小さな本屋」展を見る。なんとも不思議な展示。

十数枚のイラストのプリントが展示されているが、それは全部、本の文章を読んでAIがイメージして描いたイラストだという。

ひとつひとつの絵の下にバーコードが貼ってあり、それをピッとやるとスマホに本の題名とあらすじが表示される。私はスマホを持っていないので、受付の人がかわりにスマホでやって見せてくれた。

しかもこの「本屋」の展示をしているのはバーチャルなアニメのようなキャラだという設定。奥に設置してあるPCで、そのキャラと会話することができる。

しかし私はバーチャルキャラと話すのは恥ずかしくて苦手だ。こちらだけが生身をさらして、隠れている人に見られている気がして不公平な気がする。

展示してあったイラストは、たいへん今風のちょっと暗黒な雰囲気の凝ったイラストで、そこらへんの手描きのイラストよりずっとうまい。なんとも複雑な気持ちになる。

リテイルはとても雰囲気のある古い蔦の絡まったアパートメントの1階です。

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吉祥寺の西改札からアトレの中を通って西方面に出、ユニクロの左脇の中道通をまっすぐ進み、

緑色のKINOKUNIYAの看板が見える西公園(下の写真)を左に、
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おしゃれでかわいい「はらドーナッツ」の白い建物を右に見て、

「NAKAMICHI」と書いてあるゲートをくぐると左側に見えます。

すぐ近くのお店、私の大好きな「蟹の得意な洋麺屋PASTA」の蟹と海老のサラダ(800円)。
私の大好物の蟹と海老が専門で(肉類がないのがありがたい!)、しかもお安いこのお店は私にとって奇跡。
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2022年7月 3日 (日)

猛暑の中の個展のお客様

7月12日(火)まで神楽坂かもめブックス(東西線神楽坂駅2番出口出てすぐ左)のギャラリーで個展をしています。

水曜休、夜8時まで。最終日6時まで。

https://kamomebooks.jp/gallery/3215.html

連日35~36℃の観測史上最悪の猛暑の中、お客様を個展会場にお迎えしている。

6月28日(火)には仙台から、以前に画集の中の絵をご購入くださったT様。

2時にギャラリーで会う前に、久しぶりに昔住んでいた弁天町界隈をひとり散歩されたそうで、顔中に汗が。このあと具合悪くなられたりはしないかと心配だった。

初めてお会いしたのだが、かもめブックスのカフェで一緒においしいコーヒーを飲み、5時過ぎからはお酒を飲みに行った。いろいろお話しできて楽しかった。

30日(木)には、美大関係の友人が来てくれた。

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美大時代は話したことがなかったが、私とは対照的にとてもおっとりした性格の人。居酒屋で2時間話したあと、地下鉄の改札でついつい遅くまで話し込んでしまった。

7月2日(土)は神奈川からTwitterでお友達になったS様が来てくださった。明るい方でとても楽しくおしゃべり。

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私の個展会場を出て、神楽坂を一緒に歩き、有形文化財の古民家の中のギャラリー松室へ。

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渋い陶器の展示。何度も前を通っていたが入る勇気がなくて、やっと今日入ることができた。
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とても古くて素敵な建物。

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ブログの記事がやっと1000件を超した。

2007年に初めてPCを購入し(ケイタイもスマホもいまだ未購入)、ブログを始めた。だいたい月に5回と少ないペース。

昔よりは改善されたとはいえ緘黙傾向もあり、本当に言いたいことを書くことがとても難しい。

本当に言いたいことは口をつぐんで、違うことを書くか、解釈の多様性にまかせるようにうまく隠匿して書くか。躊躇し、迷い、時間がかかってしまう。

 

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2022年6月16日 (木)

捩花(ネジバナ、モジズリ)、庭石晶(ニワゼキショウ)

6月15日(水)

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捩花(ネジバナ、モジズリ)を見たくてたまらなくなり、急遽、代々木公園へ。

最近はうちの近所で見られなくなったが、私が小学生の時、初めてネジバナを見て感動したのが代々木公園だった。日当たりのよい土手に咲いていた。

ネジバナの隣に咲いていたのが庭石晶(ニワゼキショウ)。これも小さな宝石みたいな美しい花だと思った。

高校生の時、クラブの練習でよくギターを弾きに来ていた代々木公園。ずいぶん来ないうちに変わっていた。

アスファルトの道路がいくつかでき、ささやかな薔薇の小道とハーブ園ができていた。

昔はだだっぴろい草原のかなたにただぽつんぽつんと樹があって、人がいない時は幻想的な異世界だったが。

最悪なことに中央の広場はオレンジ色のネットで囲まれ、立ち入り禁止になっていた。草刈りの車が暴力的な勢いで活動中。愛しいネジバナもニワゼキショウも全部こっぱみじんだ。

小雨の中、ネットの外の無数の露が光る低い叢の中を、宮沢賢治の「十力の金剛石」を思いながら、ネジバナを探して1時間以上歩く。

なかなか見つからない。

スニーカーがずぶずぶ。ジーパンもひざ下までぐしょ濡れ。

ネジバナもニワゼキショウも、樹木のない水辺に群生していた。やっと会えた。

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アオサギが来ていた。
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端っこの林。蔦が絡まる鬱蒼とした樹々。
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原宿門の近くには東京オリンピックの時の宿舎が保存してある。とても静か。
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大正時代(1924年)からの原宿の駅舎がなくなっていてとても寂しい。都内に残る最も古い木造駅舎だったのだな。

昔の建築を再現して保存しても、あの駅舎に降り立って竹下口へ向かう時の、細い通路の薄暗くてひんやりした皮膚感覚・・・時の層を感じて震えがくる感じは戻ってこない。

私の皮膚からからだの芯まで伝わってくる震えは、建築様式よりも古色(錆、罅割れ、剥落、汚れ、濁り)から直接来るものだから。

私の胸が震えた昔の原宿は、静かで大人びていて瀟洒だった。

表参道の雨に濡れた欅の細い若葉。シックで不思議なお店。裏道の迷路。少女時代にそれらを体験出来てよかった。

 

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2022年2月 3日 (木)

絵の額装

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Sold

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Sold

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Sold 

画集、HPに掲載している絵を販売しております。TwitterまたはHPのDMからお問い合わせください。

福山知佐子画集『花裂ける、廃絵逆めぐり』

発売中です。

水声社ブログ

2月3日(木)

お買い上げいただいた絵の額装のために今日も額屋さんへ。今日は日差しがまぶしかった。

新宿東口から懐かしい線路下をくぐる暗い細道を通って西口へ戻った。

ユニクロの1階が花屋さんになっていた。チューリップはフラッシュポイントなど4種類。アプリコットベージュのカーネーションが素敵だった。京王百貨苑ではアストランティアと緑の小さいスプレー薔薇に惹かれた。

1月31日(月)

お買い上げいただいた水彩とデッサンを額装するために額屋さんへ。私はもう何年も額装については人まかせにしてきたので知識が乏しい。

運よくフロアチーフに担当してもらうことができ、いろいろ教えていただいた。

私が昔から気に入って使っていた下地に茶色を塗って上に銀を塗った木のかまぼこや、下地に朱を塗って上に金を塗った木の額は、もうずいぶん前からないそうだ。

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(これはうちに昔から飾ってあるかすれた銀で下地が黒茶色の木の額。ずいぶん前に死んでしまった愛猫クリを描いた水彩。)

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(これもかなり前からうちに飾っている擦れた金で下地が朱色の10cmほどの額。この額は昔、目白にあった額屋さんの表のワゴンにあったのを購入し、それに合うようにスミレを描いた。)これらの額は自分用にずっととっておこうと思う。

それらの額を作っていた工場が廃業してしまったということ。日本だけでなくイタリアの額工場もどんどん無くなったらしい。

理由は木を伐りすぎたことと、コロナのウッドショックも影響。とてもショック。

チーフのYさんはこのお店に15年働いているそうだが「昔はいろんな種類の木の額があったんですよ。最近はアンティーク市で昔の額を見つけて買ってます。昔のはすごくつくりもしっかりしてるんですよね。」と言われた。

確かに、うちに飾っている版画などが入った木の額は、昔は木の種類もかたちもいろいろ選べてそんなにお高くなかったはず。

F10号の絵に合う(デッサン、水彩用)木の額が、今は最低でも1万円超えてしまうこともショックだった。

仮縁(いわゆる日本画木製パネルのまわりにつけるガラスやアクリルのついていない額)のフロアも見たが、シンプルで上品な額がなくなっている。品のないゴテゴテしたオブジェっぽい額ばかりだ。

額について嫌な思い出がある。昔、私の絵に似合うはずもないゴテゴテしたロココ調の金色の油彩用額をプレゼントと称して贈られたことがある。絵を描いてもいない人がわざわざ勝手に選んで買ってきて、おそらく1万円以上したろうに、悪趣味を押し付けられたことが正直、非常に腹立たしかった。

今、考えれば、これは絶対に使えないからと正直に本人に言って、すぐに店に交換に行くべきだったと思う。私にとって大嫌いなものを得意げに押し付けてくる(躊躇がない)人がすごく苦手。

 

 

 

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2021年12月18日 (土)

福山知佐子画集『花裂ける、廃絵逆めぐり』発売されました

 

福山知佐子画集『花裂ける、廃絵逆めぐり』

水声社より発売されました。3500円+税

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帯「花とは何か?花は、生けるものが世界に向けてかくも開かれてあるところ、生けるものが我を忘れているところにある。
――ジョルジョ・アガンベン 巻頭文「花――福山知佐子の絵画のために」より

ほかに水沢勉さん、鵜飼哲さん、鈴木創士さんの論考掲載。全192ページ、うちカラー48ページ。


カバーの背側。カバーの背側。
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花の時間を追った膨大なデッサン(素描)の中から選んで、構成して、写真撮影をしていただいて、そのあとのきりのない修正、調整、校正・・・結局5、6年かかったような・・・あまりにも紆余曲折あって苦労しすぎて、まだ嬉しいという実感はわいてこなく・・

まだ張りつめた緊張のほうが強いです。

どうか多くのかたに手にとって見ていただけますように、祈っています。

水声社の本はアマゾンとは契約がありません。全国の書店から、在庫のない場合は注文で取り寄せでき、

あるいはアマゾン以外のhonto、e-hon、楽天ブックス、セブンブックス などなどのネット書店からお求めいただけます。

なにとぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

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2021年6月24日 (木)

装丁、アザミウマ、イネ科の草のスケッチ

6月22日(火)

きょうも紙を見に神保町の竹尾見本帖店へ(3回目)。カヴァーと響きあう表紙の紙の選択に迷い悩んでいた。

うちにあった筑摩書房の本のカヴァーでとても気になる風合いの紙があり、その本を持って行って竹尾のベテラン男性スタッフさんに尋ねたら、奥に行って調べてくださった。

それは竹尾にはない製紙会社の、特殊な繊維を練りこんだ紙だった。

帰宅して検索すると、これこそ私の求めていた紙、と興奮。

ところが私がこれだと思った色は、なんと今年の1月に廃番になっていた!

だめもとで夜中に担当編集Ⅰさんにメール。メーカーにはもうないが問屋に在庫がないか、問い合わせていただくようにお願いした。

6月23日(水)

編集Iさんから返答メール。希望の紙を問屋さんで押さえてくださるという!がぜん元気が出る。

ああ、きのう竹尾に本を持って行って本当によかった。竹尾のスタッフさん、編集のIさんありがとう。

・・・

ジャムのガラス瓶に挿した梔子(クチナシ)の湿った匂いが部屋に満ちている。

艶やかな濃い緑のツイストが割れて、真っ白なプロペラが回転しだしても、端の緑の筋が色あせることはない。

クチナシの花びらの上をうようよ走り回る2mmほどの虫は、アザミウマという。小さいくせに花や新芽の液をしっかり吸っていて、この虫が多いと梔子は早くに黄色くなって枯れてしまう。

アザミウマのからだは細くて、「読点」に姿が似ている。

日本語の横書きの文章に「、」(読点)を使うか、「,」(カンマ)を使うかは出版物によるようだ。

私は慣れのせいか、感覚的には「読点」のほうがしっくりくる。私の画集は「読点」のほうにしていただいた。

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済美公園のあたり、川岸まで下りていける階段のある草原。

春紫苑はすっかり終わり、姫女苑が満開。少し茶色く焦げたシロツメクサも。

夢中でイネ科の植物ばかり摘む。

カゼクサ(ミチシバ)、イヌビエ、メヒシバ、ニワホコリ、スズメノカタビラ、

カラスムギ、ネズミムギ、カモジグサ、セイバイモロコシ、コバンソウ・・

毎年、夏が迫ってくるとイネ科の草たちが愛しい。
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イネ科の植物 デッサン(スケッチ)

小さな女の子が叢の中でなにか(植物か虫か・・)をさがして歩いている。

「お父さん、きょうはないよ!」

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