デッサン

2025年3月26日 (水)

ヒヤシンスの絵 / FODMAP 、ブレンダー 野菜ジュース

3月26日(水)

雪さまにリクエストいただいているヒヤシンスの絵、制作中。

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ヒヤシンスの花色は多いが、私は青色、水色、薄紫系統が一番好きだ。

ご注文いただいたかたからも青色系が希望だと言われたので嬉しかった。

淡い青だとスカイジャケット、ブルージャケット(花の根元が鮮やかな空色で花弁は紫がかった青)、デルフトブルー・・・などの種類のヒヤシンスをイメージして描きたい。

ヒヤシンスの詩と言えば、大手拓次である。

ヒヤシンスは特徴的な素晴らしい香りがあって、真珠や霜のように花弁が光って、幼い頃から大好きな花だが、大手拓次の詩を読んでさらにヒヤシンスが好きになった。

その詩は、ヒヤシンスに色をつけた時に載せようと思う。

・・

猫の絵を買ってくださったサヤカちゃん(30年来の友人)と、最近メールで久しぶりに話した。

サヤカちゃんも長く腸の病気に悩んでいる。彼女は高FODMAP食品を避けることを教えてくれた。

FODMAPというのは、小腸で吸収されにくい4種類の発酵性糖質を指す用語とのこと。

Fermentable➝発酵性
Oligosaccharides➝オリゴ糖
Disaccharides➝2糖類
Monosaccharides➝単糖類
AND
Polyols➝ポリオール

お腹によいとされているヨーグルトや納豆、はちみつやオリゴ糖も高FODMAPに含まれる。

玉ねぎ、にんにく、ブロッコリー、キムチ、マッシュルーム、豆類、絹ごし豆腐、さつまいもなど私の好きなものばかり。

そして私の大好きな果物、さくらんぼ、桃、りんご、梨、マンゴー、スイカ、アボカド、プルーン、あんず、ライチ、柿、西洋梨、いちじく、すいか、プラム、ドライフルーツ・・・これらは全部やめられない。

ずぼらな私にはFODMAPを避けるのは難しそう。

何十年も前から欲しかったのにまだ買っていないブレンダーを買って、生野菜ジュースを飲んでみたいです、と言うと、

サヤカちゃんから、ワット数の低いものだとうまくできないというアドバイスをいただき、一番安い150Wのを買おうとしていたのをやめて500Wのを買うことにした。

本日、ブレンダーが届き、仕事から帰宅して夜、生まれて初めての自分で作る生ジュース体験。

小松菜を2株と有機バナナ一本、それにラブレ1本を加えてジュースにしたら最高においしかった。

飲んだらすぐにおなかがきゅるきゅる・・と鳴ってしまったが。ミヤリサンとロペミンを飲みながらだましだまし飲んでいこうと思う。

・・

先日、卓球仲間のMさんに体重が減ったと言ったら「たいへん、甘いものいっぱい食べなきゃ」と言われたのだが、

私はもう30年くらい、好んで甘いものを食べたことがない。お菓子に興味がなく、ほとんど砂糖を摂らない。

がん細胞はまず糖を吸収するのは事実だが、甘いものを食べても癌の悪化には関係ない、とも言われている。

しかし癌の悪化に関係なくても、身体の糖化、酸化、炎症に関係あることは避けたいし、私は甘いものを食べたいという欲求がまったくない(お酒は時々飲みたくなるが)なので、勧められてもいただかない。

甘いものをお土産にいただいたら、友達にもらっていただいている。

ぶどう糖加糖液の入った飲料も飲まない。

同じく卓球仲間のKさんに「すごくおいしい」という揚げせんべいを持ってきているので食べないかと勧められたが、謹んでお断りした。炭水化物が揚げてあるお菓子は食べない。

癌が動き出してから、絶対に食べたくないものに無理してつきあうこともない。

・・・

明日はまた絵の撮影。

ちゃんと選んだはずなのに、あとから絵を修正したくなったり、選にもれた作品が重要に思えてきたり、どうしても感覚が微妙に変化するので一発で決定!というふうにはならない。

悩み、迷いながら修正を重ねて、頭が少しずつ冴えて、どうにか考えがまとまっていく感じ。時間がかかるのだ。

プロの撮影現場を見るのは楽しい。やりかたを見せていただいていろんな発見がある。

私が現場で、一番撮りたいところのポイント(ディテール、色味など)を説明して、そこに焦点を合わせて撮っていただいて、思い通りの撮影になっていくのがとても充実感がある。

 

 

 

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2025年3月 8日 (土)

腫瘍マーカーが下った(奇跡!?)/ 植物の名前

 

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椿 曙(あけぼの)(鉛筆、水彩、)

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椿 八重 春曙光(しゅんしょっこう)(鉛筆、水彩)

3月4日(火)5℃ 暗い灰色の空 夕方から雪

国立がん研究センター中央病院。まず採尿と採血。

・・

甲状腺癌の腫瘍マーカー(サイログロブリン)の値は、2024年7月880、9月1377、11月3075、12月6470、

この12月の結果6470という過去最悪の数値が1月7日に出て大ショックを受け、もうレットヴィモが奏功していないのではないかと疑われ、

もう絶望に近い気持ちで1月9日にPETMRIを受けたら、不思議なことに全身どこも光っていなかった。

そして鎌ヶ谷の浅井先生に結果の報告をしに行くと、腫瘍マーカーの値が上昇するのは初期のおとなしいタイプの乳頭癌であり、もう少し増殖の速い癌はレットヴィモで抑えられているのではないか、とお聞きしたのが前回までの話。

・・

内科のH先生に呼ばれるまでの1時間ほどの待ち時間、考えないようにしてもだんだん気持ちが追い詰められ、今日は1万越え、もしかしたら2万越え、という数値が頭にちらついてしまう。

1月の末には、あんなに気持ちが前向きだった森永卓郎さんが亡くなり、2月の最初には、長年ブログを読んできた吉野実香さんが亡くなったのも私にはそうとうのショックだった。

呼び出し機械が黒く点滅するのを見た時、いよいよ宣告される、と真っ暗な気持ち。

そして診察室に入ると・・・「検査結果は、下がってました」

「え?・・」

「682。一瞬6000かなと思ったんだけどね。600」

「え?!なんで・・?」

「Y本先生も先に見てコメントされてるけど、甲状腺癌が破壊されたときに血液に流れ込むことがあるみたいで。レットヴィモが効いて癌が壊れる時に血液中のサイログロブリンがすごく高くなることがあるのよ。1万に上がってそのあとぐっと下がったりとか。そういう例があったのを忘れてた」

「それって珍しいことなんですか?」

「あまりないね。だけどレットヴィモが効かなくなるには早すぎるし、おかしいと思ってた。治験からやってる人は2年、3年は続いてるからね。正直、この薬はまだわかっていないことが多いけど・・」

「ええ~・・なんかもう今日はすごく緊張して・・」悲観で固まっていたのでなんだかすぐには信じられない気持ち。

「緊張しやすいんだよね。とにかくレットヴィモが効いているということ。そんなわけで薬とじっくりつきあっていきましょう」

そして次にY本先生の診察。

「甲状腺癌の生検で腫瘍に針を刺すと、潰れたがん細胞が血液に流れ込んでサイログロブリンの値がすごく上がってしまうことがあるんです。だから針を刺す前に血液検査をする、という決まりがあるんです」と言われた。

昨年の3月に2324になった時、一昨年に人生で一番痛い手術をして右肺中葉を切除したのに、1年も持たずに脳や骨に転移していて切除する前と同程度の数値になってしまったことに絶望しそうになり、

そのあとレットヴィモ服用によりいったん700まで数値が下がったのに、それからたった4か月、5か月で数値が3000、6000と急上昇したことに、正直、そうとう心がすさんでしまっていた。

もうあとは進行していくだけ、耐えていくだけ、と思うと孤独感や虚無感がひどくなり・・。しかしこんなことがあるのだろうか。

・・・

夕方、Wさんのマッサージを受ける。肩も首も顔も頭もがちがちと言われる。

今日、1万越えの数値だったら、これからどんどん悪くなる一方だと緊張していたから。

「ほら、6000の時に私が、今がピークだからだいじょうぶって言ったじゃない」

「そうだっけ?・・・」適当に慰めてくれたことが本当になった。

帰り道、牡丹雪が暗闇の中に舞い、街路の銀杏の木の根元に白く積もっていた。

3月3日(月)

前日の予報では雪だったが、雨に変わったので使い捨てカイロをお腹と背中に貼って夜間卓球へ。寒いので先生のほか4人しか来ていなかった。

明日、がんセンターで腫瘍マーカー結果が出る恐怖を忘れるため、打つことだけに意識を集中して10勝。

新入りの力まかせにスマッシュを打つ(しかし空振りが多い)男性に勝てた。

3月2日(日)22.1℃

「この植物の名前は何でしょう?」という木の札。

最初の樹は「イヌシデ」と答えて、木の札をめくったら正解だったので驚かれる。

この樹は、井之頭公園の端っこの原生林にたくさん生えていて、少し斜めにねじれながら伸びるこの樹の枝ぶりと、縦に亀裂が入った灰褐色の木肌が絵になると感動して、昔に名前を調べたことがあるのだ。

シデとは「四手」であり「紙垂」であり、神道で玉串やしめ縄などに垂らす紙に、淡い緑色の花穂のかたちが似ているからである。

似たようなアカシデ、クマシデなどの樹との区別は私には難しいが、武蔵野の林にはイヌシデが多い。

2番目に出会った「この植物の名は?」に「マンサク」と答えてまた正解して「げっ」と言われる。

「花が咲いてないのに、どうして枝ぶりだけでわかるの!?」と。

実はよくよく細部まで見ると、去年の枯れて萎びた花が一輪、枝の端っこにぶらさがっていたので、花の形ですぐにマンサクとわかったのだ。

3番目に出会ったのは早咲の椿。

この花はふっくらした上品な薄桃色で、花弁に可憐な皺があり、花芯の黄色自体が柔らかく光っているような優しい色合い。

「曙(あけぼの)だね」と正解して「ぐげっ」と言わせる。

この花は初釜によく使われるらしい。

同じく蕊の黄色が滲み出したように、花弁の根元が薄黄色に光る椿に、八重咲きの「春燭光(しゅんしょっこう)」という花がある。この花はまだ莟だった。

ヒヨドリがせわしく飛び交っていた。持っていた小さな苺の実を木の幹に置いておいたら食べてくれそうだった。

 

 

 

 

 

 

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2025年1月30日 (木)

浮腫をとる努力

 

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(鉛筆、水彩)

レットヴィモの副作用で一番辛いのが顔の浮腫。次に倦怠感と全身の筋肉痛。

レットヴィモ服用を始めたのが昨年の3月。レットヴィモを始めてから初めての冬は、浮腫が酷くてとても辛かった。

気温が低いと顔が冷えて覿面に浮腫が酷くなる。むくみで眼の奥が圧迫され、頭重で鬱になる。

寒い日は顔だけでなく、手足も明らかにむくんで痛む感覚があり、全身の循環が悪いのだと思う。

朝、熱めの風呂に入ってふくらはぎや首などをマッサージしているが、なかなか浮腫みがとれない。

1月24日(金)14℃

2時過ぎから荻窪へ。

太田黒公園に初めて入ってみた。植物の種類は淋しい。

そのあと杉並中央図書館へ。

頭が冴えなくて、難しい本はあまり集中して読めなかった。

昔、大好きだった雑誌の内容がものすごくつまらなくなっていてショック。これは私の頭のせいではなくて時代のせいだと思う。

歩けるときに歩いておこうと思い、外に出る。

荻外荘通りを、かつて幼稚園だった庭を右に、鉢植えを売っている園芸の店を左に見ながら川の方へと歩く。

ものすごい豪邸の塀の中の巨樹を仰ぎながら、ぐるっと左にまわって右手に公団住宅のような建物。

荻外荘公園の横の坂を上る。このあたりは古い建物が多い。

角川庭園には小さな水仙が咲いていた。

暗渠を通り、枯れ蔓に浸食された窓を見つけ、太田黒公園の脇の樹木に添った細い道を通って駅に戻る。

古いグレーの木枠の窓の歯科医院。

タウンセブンの西友で毛糸の帽子を見、ふらふらしていたらアエナという不思議な店に入った。この店は90%オフなど、破格の商品がいっぱい。

そのあと久しぶりに荻窪のブックオフへ。立ち読みしだすとけっこう読んでしまう。

新高円寺のブックオフが潰れてしまったのがとても淋しい。

1月25日(土)9℃

浮腫が酷く、だるくて午後まで寝ていた。

顔がもう限界なくらいパンパン。

3時過ぎに、一念発起して外に走りに行った。

息が切れたらだらだら歩く、を5回くらい繰り返しただけ。走ったのは正味5分くらいだが、からだには汗をかいた。

顔が冷え、耳が痛くなったので帰宅してすぐに風呂。

そのあとyoutubeで顔のリンパを流す動画を見ながら耳の下、胸鎖乳突筋、鎖骨の下、頸の後ろ、こめかみなどをマッサージしたら少し効果があった。

1、2分でもまずは全身運動をし、心臓がドキドキして息がきれる状態にならないと、座ったままでマッサージしてもあまり浮腫に効果がないみたい。

ハーバード大学式野菜スープ(ファイトケミカルで活性酸素を除去し、免疫細胞を増やす)を試してみる。

とりあえず玉ネギ、にんじん、かぼちゃ、長ネギ、菜の花などを煮てみた。

味付け無しで結構甘い。

1月26日(日)

昨日の夜、減塩したのだが、まだ顔の浮腫がひどい。

4時くらいからまた荻窪に出かけて、暖かい建物の中を歩き回っていたら少し顔の浮腫に効果があった。

もう本はあまり買わないつもりだが『わたしは真悟』(楳図かずお)の持っていなかった部分、まりんの子供時代が終わるひとつのクライマックスの刊がブックオフにあったので買った。

真悟がまりんを苦しめているロビンを消すために放った衛星のかけらが、まりんの立ち位置がずれたためにまりんを直撃することを知った真悟が、身を挺してまりんを守る。

しかしロビンによって苦しめ続けられていたために、まりんの子ども時代が終わるのが早まってしまい、真悟がまりんに伝えようとしていた言葉がまりんに伝わらなくなる。

機械である真悟がすべての遺伝子に助けを求めて、一瞬だけ人間の赤んぼうの姿になり、まりんの頭の上に抱きついて泣きながら「お か あ さ」と言った瞬間に燃える衛星のかけらによって打ち砕かれ、

機械の姿に戻った真悟を見ても大人になったまりんにはなにも思い出せない。

楳図かずおは、子どもの心を失うまでのカウントダウンをカチ、カチ、カチというドミノ倒しのような音で表現している。

この作品が82~86年にかかれていたことが奇跡だと思う。

1月27日(月)

夜、卓球に行く前にまともに食べられなくて、しかたなくカカオの濃いチョコレートを齧り、ホットミルクを飲んだ。

耳が冷えるので毛糸の帽子を被って行き、被ったままやっていた。

少しでも耳周り、顔周りの体温を上げて汗をかかないと浮腫が治らない。

今日も先生を入れて8人。練習の時、初めて会う男性Iさんに相手していただいて、できるかぎり強打した。

7勝で1番になり「たいしたもんだ」とM先生に言われた。

以前は運動後はすごくお腹がすいたのに、今はどうしても胃の調子がよくならなくて、たくさん食べられない。

あまり食べないで運動すると筋肉がやせてしまってかえって体に悪いのはわかっているのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2025年1月23日 (木)

次の本の編集 / 詩人のTさん / 少し気持ちが落ち着く

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ちゅびのまだ小さい頃(鉛筆、水彩)。

22日(水)

次の本のための編集作業。

掲載したい絵の画像の順番をざっくり決め、タイトルと英訳をつける。けっこう時間がかかった。

途中、並べてみると少し色味がおかしい画像があり、連作として並べた時に地の色がおかしくないように再度調整。

1月21日(火)

Wさんに2週間ぶりにマッサージしてもらう。

左肩が痺れるほど凝っていた。

やはり腫瘍マーカー6400超のショックが大きくて、過緊張が半端なかったのだろう。

浅井先生にお話を伺ったおかげで、少しずつ気持ちが落ち着いてきた。

今も浅井先生とご縁が切れていないことを心底ありがたいと思った。

過緊張が少しずつほぐれてくると、だるくて眠くて布団から立ち上がれなくなった。

1月20日(月)

筋肉の疲れがどっと出た。全身に乳酸が溜まっている感じ。

夜は2週間ぶりに卓球に行った。今日は全部で7人だった。

Aさんに「顔が腫れてる」と言われた。寝てばかりいるせいか顔の浮腫が酷い。

左足の捻挫はまだ完全には治っていない(少し腫れているし、足首を動かす方向によっては少し痛む)が、ほぼ自由に動けた。

5勝で1番だった。

6時半頃に雷の音がして、激しい雨となり、7時半になっても止まなかった。

受付にいたかたが優しくて、忘れ物の傘を貸してくださったので助かった。以前に別の人が受付の時に、やはり雨で「忘れ物の傘を貸していただけませんか」とお願いしたら「忘れ物なので貸せません」と言われたことがある。

1月19日(日)

昨年の「二匹展」に来てくださった詩人のTさんにメールしたら、もう20年も前から私を知ってくださっていたとのこと、また「鬱金香をはじめとする絵に惹かれている」と伺ってたいへん感激した。

腫瘍マーカーが急上昇して、ネガティヴで絶望しやすい私は、過去の生き生きした瞬間のことを忘れてしまって、どうしようもない厭世観や無力感に襲われたりもしていたのだが・・

メールのやりとりをするうちに、昔のことが鮮やかによみがえって来て、とてもありがたく思った。

過去の、死の恐怖にすくんだりせずに精一杯燃焼していた時のことを思い出すと、自分の人生は空虚ではないと思えてきた。

その頃は、今よりもっと絵を描くことに緊張していて、どんなに懸命にやってもまだ足りないと思いこみ、焦燥でいっぱいで・・・激しく求める性格はあまり変わっていないので絵を描くことを楽しんだりはできていなかったのだが・・今、思えば、ありがたいこともたくさんあった。

絵を描くことを思いつめすぎて、辛くてもうやめたいと思った時期も長くあったが、結局は細々とでも発表を続けて来たおかげで、いろんな素敵な人たちと巡り合うことができた。

私に絵と文章が無かったら、死を前にして、もっと力なく、途方に暮れていただろう。

そして不安で張りつめていた私を支えてくれた、もう会うことのできない人たちのことを思い出して涙が出た。

今日は少しずつ気持ちが落ち着き、やっと何枚かのスケッチを描くことができた。

 

 

 

 

 

 

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2024年1月14日 (日)

寒中お見舞い申し上げます

1月14日(日)

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アネモネ(鉛筆、水彩)花弁はほぼ白い地にきれぎれの紫の線が脈に添って現れていた

寒中お見舞い申し上げます。

年末はエネルギーが切れてしまい、今年は1枚も年賀状を書くことができませんでした。

年賀状をくださったかた、ありがとうございます。申し訳ありません。

今年は私にとっては益々厳しい闘病の年になると思う。

 

 

 

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2022年12月 6日 (火)

11月のメモ 菊花展、巴錦、一文字菊、大づかみ、糸菊、嵯峨菊

11月16日(水)

所用で東武東上線の終点近い駅へ。たいへん疲労。

11月21日(月)

菊花展を見に湯島天神へ。「大づかみ」や、まだ開ききっていない「一文字」や「糸菊」「嵯峨菊」などを見た。

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巴錦(花弁の内側が朱色で外側が黄色)。北斎(と北斎の娘の応為)が描いていた有名な菊。本物を初めて見た。

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旧岩崎庭園。ちょうど銀杏の黄葉がきれいだった。
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そのあと数十年ぶりにアメ横を散歩。

帰宅してすぐに卓球へ。

11月24日(木)

N 社打ち合わせ。初めて会う編集リーダーのHさんと。

本の内容について私がアイディアを出した。

一般的な多くの人に望まれることを予測して本をつくる仕事を、私のような変わった人間がやるなんて不思議でたまらない。

11月28日(月)

個展を終えた頃から週1で、夜に卓球をやっている。

いつかやってみたいと思ってはいたが子供時代や学生時代にやったこともなく、生まれて初めて(1400円ほどの安い)ラケットを買った。

いざ何かをやるとなると必死になる性格なので、熱心で上達が早いとほめられている。

最近は空振りが無くなって来、ネットぎりぎりの早いサーブやスマッシュが打てるようになってきたが、まだラケットの持ち方がおかしく、ちゃんとしたフォームのスイングができていない。

ほぐしマッサージでいつもお願いしているWさんに、上腕や脚の筋肉少し盛り上がってきたと言われて驚く。とにかく筋肉が異常に少なくてなよなよぶよぶよだった身体が少し変化しつつある。

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2022年11月20日 (日)

宇野昌磨 ほか NHK杯

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札幌市の真駒内川沿いで採取した野葡萄(スケッチ、水彩)。

10月26日に北海道から帰宅したらエッセイのお仕事が来ていて、花輪和一へのオマージュを書くことにした。

それがとても難しくて、ブログやTwitterをする余裕もなく、必死で書いているうちにフィギュアグランプリシリーズが始まっていた。

あれ、真駒内のリンクでやっているんだ、今頃花輪さんちへ行っていればエキシビションを見ることができたのかな、などと思いつつ・・。

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11月19日(土)

宇野昌磨選手のフリー。

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ『G線上のアリア』~ ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキ『Mea tormenta, properate! 』

宇野昌磨選手を生かすなんと素晴らしい選曲!

かすかに水色を感じさせる灰色の静かな靄のような衣装。

靄が水平にゆっくりと流れ、その中から息づき動き出すもの。

後半からは、情熱をを急かせる楽器の音と魅惑的な的な声の熱唱に

ぼっと燃え上がり濃いオレンジ色の炎に変わる。

我が苦しみよ急げ!と少しの悲惨さもなく情熱で、自ら痛みの劫火の中に飛び込もうとする歌なのだろうか。

今回は練習で苦しんでナーヴァスになりそうなところをステファンコーチに救われたそうだが、

そのような精神状態だったことが嘘のよう、

フリーはこの時期とは思えないほど完成度が高く、ひとりだけ別次元の表現力だった。

信頼するステファンコーチのほんのひとこと(「完璧を求めすぎてはいけない」)で焦燥がリラックスや意欲、集中力へと変わり、身体の制御と解放度が変わるとはすごいことだ。

ステファンコーチの熱い言葉で、宇野昌磨選手の心も灰色からオレンジ色に燃え上がった。

山本草太選手の点数がどうなってしまうのか、どきどきしたが、2位と結果が出た時の宇野選手の喜び方が素晴らしかった。

最後に選手たち、コーチたちの、最高に喜び合い、称えあう姿が見られて最高の大会。

三浦璃来&木原龍一組の快挙も素晴らしかった。このふたりの清涼感は特別。

村元哉中&高橋大輔組のリズムダンス (『Conga Is Gonna Get You』ほか)もことのほか素晴らしかったし、これからが楽しみ。

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2022年9月19日 (月)

個展 / E藤さんの誕生日

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コスモス

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コスモス(すみれ曇り)

2022年9月26日(月) ~ 10月2日(日)
吉祥寺ギャラリー gallery re:tail »

福山知佐子個展「花裂ける、廃絵逆めぐり」 (thetail.jp)

リテイルの地図

吉祥寺駅を出、「中道通」と書いてあるゲートをくぐり、まっすぐ進み、10分ほど歩いて「NAKAMICHI」というゲートをくぐったらすぐ左に見えます。

よろしくお願いいたします。

9月18日(日)

台風。

首肩が凝りすぎているので豪雨の中をマッサージに行ったら、思った以上に服がずぶ濡れになって、からだが冷えてしまった。

9月16日(金)

連日、額装のことなどで奔走。気に入ったちょっと変わった額があったのだが、今から取り寄せても個展には間に合わない。

9月13日(火)

昨日、E藤さんに個展案内はがきをお渡しするために会った。

「吉祥寺駅から10分くらい歩けますか?」と聞くと、「全然平気よ。駅の2駅くらい毎日のように歩いてるから。」とのこと。

9月13日はE藤さんの93歳のお誕生日だそうだ。「おめでとうございます!」と言ってカフェで一緒にお茶を飲んだ。

同居している義理の息子(亡き娘さんの配偶者)さんが順調に回復し、近所を散歩するまでになっていることを聞いて、本当に嬉しくほっとした。

倒れる前は車で廻る営業職で、今は車には乗れないけれどPCは普通にできるし、頭はしっかりされているそうだ。

E藤さんとお茶を飲むのは3年ぶりだが、相変わらず頭が冴えているし、私よりずっと元気でおしゃれだ。

私より20cmくらい背は低いが、背筋は真っすぐで、へろっとしている私より筋骨がしっかりされている様子。

整ったショートのヘアスタイルは、明るい栗色の中にパステルシルバーのメッシュの束数本が、きれいに並行に流れている。レンガ色のトップスに細いプラチナのネックレス。

遥か昔、ご主人からもらった金の喜平のブレスレットなどを近くの貴金属買取店に売ったら数十万円になったという。「競馬場に行くおじさんがつけてるようなごつい金鎖を、私なんかがつけたら嫌味にしかならないからね。」と笑わせる。

驚いたことにコロナの前、90歳で歌を習い始め、浅草公会堂や新宿のホールなどのステージに立ったそうだ。

私は古い歌が好きで、カラオケでは渡辺はま子や織井茂子、西田佐知子、高峰三枝子あたりを歌うのが一番好き、と言ったら、E藤さんがよく歌うのはそこまで古くなくて都はるみあたりだそうだ。コロナの心配さえなければカラオケにご一緒したいのだけれど。

私は最近、卓球を始めましたとお伝えすると、「昔、取次チーム対出版社チームの卓球大会に出たわ。」と。

日販(書籍の取次)の重役だったご主人が優勝したそうだ。ご主人の思い出をいろいろうかがった。

ご主人が大病で昏睡状態になり、ICUで1週間意識が戻らず8日目に体中につながれていたチューブをはずした時に、眼は開いて朦朧としながら未来(引っ越す家の間取り)の予知を話していたこと、

その2年後に、健康を取り戻したご主人を連れて、家族皆で新しくなった東京駅を見に行き、楽しんだ夜に、帰宅してふっと心不全で亡くなったこと。

 

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2022年9月12日 (月)

吉祥寺リテイル個展 9月26日(月)~10月2日(日)

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9月26日から個展をします。よろしくお願いいたします。

吉祥寺 gallery re:tail(ギャラリー・リテイル)  福山知佐子個展「花裂ける、廃絵逆めぐり」 

9月26日(月)  15:00~20:00(初日15時から20時まで)
9月27日(火) ~ 10月1日(土) 12:00~19:00
10月2日(日) 12:00~17:00(最終日17時まで)

8月31日(水)

腰痛が酷くなったので、個展会場の椅子とカウンターの寸法を確認しに吉祥寺ギャラリー・リテイルへ。

結果、カウンター内に置く自分が在廊するための椅子を買って持ち込む予定。

リテイルで開催中の「小さな本屋」展を見る。なんとも不思議な展示。

十数枚のイラストのプリントが展示されているが、それは全部、本の文章を読んでAIがイメージして描いたイラストだという。

ひとつひとつの絵の下にバーコードが貼ってあり、それをピッとやるとスマホに本の題名とあらすじが表示される。私はスマホを持っていないので、受付の人がかわりにスマホでやって見せてくれた。

しかもこの「本屋」の展示をしているのはバーチャルなアニメのようなキャラだという設定。奥に設置してあるPCで、そのキャラと会話することができる。

しかし私はバーチャルキャラと話すのは恥ずかしくて苦手だ。こちらだけが生身をさらして、隠れている人に見られている気がして不公平な気がする。

展示してあったイラストは、たいへん今風のちょっと暗黒な雰囲気の凝ったイラストで、そこらへんの手描きのイラストよりずっとうまい。なんとも複雑な気持ちになる。

リテイルはとても雰囲気のある古い蔦の絡まったアパートメントの1階です。

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吉祥寺の西改札からアトレの中を通って西方面に出、ユニクロの左脇の中道通をまっすぐ進み、

緑色のKINOKUNIYAの看板が見える西公園(下の写真)を左に、
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おしゃれでかわいい「はらドーナッツ」の白い建物を右に見て、

「NAKAMICHI」と書いてあるゲートをくぐると左側に見えます。

すぐ近くのお店、私の大好きな「蟹の得意な洋麺屋PASTA」の蟹と海老のサラダ(800円)。
私の大好物の蟹と海老が専門で(肉類がないのがありがたい!)、しかもお安いこのお店は私にとって奇跡。
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2022年7月 3日 (日)

猛暑の中の個展のお客様

7月12日(火)まで神楽坂かもめブックス(東西線神楽坂駅2番出口出てすぐ左)のギャラリーで個展をしています。

水曜休、夜8時まで。最終日6時まで。

https://kamomebooks.jp/gallery/3215.html

連日35~36℃の観測史上最悪の猛暑の中、お客様を個展会場にお迎えしている。

6月28日(火)には仙台から、以前に画集の中の絵をご購入くださったT様。

2時にギャラリーで会う前に、久しぶりに昔住んでいた弁天町界隈をひとり散歩されたそうで、顔中に汗が。このあと具合悪くなられたりはしないかと心配だった。

初めてお会いしたのだが、かもめブックスのカフェで一緒においしいコーヒーを飲み、5時過ぎからはお酒を飲みに行った。いろいろお話しできて楽しかった。

30日(木)には、美大関係の友人が来てくれた。

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美大時代は話したことがなかったが、私とは対照的にとてもおっとりした性格の人。居酒屋で2時間話したあと、地下鉄の改札でついつい遅くまで話し込んでしまった。

7月2日(土)は神奈川からTwitterでお友達になったS様が来てくださった。明るい方でとても楽しくおしゃべり。

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私の個展会場を出て、神楽坂を一緒に歩き、有形文化財の古民家の中のギャラリー松室へ。

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渋い陶器の展示。何度も前を通っていたが入る勇気がなくて、やっと今日入ることができた。
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とても古くて素敵な建物。

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ブログの記事がやっと1000件を超した。

2007年に初めてPCを購入し(ケイタイもスマホもいまだ未購入)、ブログを始めた。だいたい月に5回と少ないペース。

昔よりは改善されたとはいえ緘黙傾向もあり、本当に言いたいことを書くことがとても難しい。

本当に言いたいことは口をつぐんで、違うことを書くか、解釈の多様性にまかせるようにうまく隠匿して書くか。躊躇し、迷い、時間がかかってしまう。

 

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