ねこ

2018年12月29日 (土)

猫の絵、枯れたアネモネ

12月29日

年の暮れは嫌いだ。とても働き者だった元気な頃の母と祖母を思い出して、胸が苦しくなるから。

おせちは味が濃すぎておいしくないし、初詣も人が多くて疲れるので私は好きではなかったが、母や祖母の楽しそうな顔を見ることだけが嬉しかったのだと思う。

大きな鍋にいっぱいの煮物をつくっていた祖母の姿や、母と正月に飾る花を買いに行った時のことばかり思い出してしまう。

しゃれた高級な食べ物に私自身は興味がないが、華やかに飾られているスーパーに行けば、あれもこれも、母が今まで食べたことのないおいしいものを、食べさせてあげたかった、と涙が出てしまうから。とても辛いので年末とお正月は嫌い。

・・・

猫の絵。

赤ちゃんの頃のちゅび。

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(Cat drawing, dessin)
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生後3か月目の時のちゅび。運動能力抜群のやんちゃっ子。
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現在に比べるとずいぶん細かったちゅび。
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禿げていた毛も生えそろい、日ごとにたくましくなってきたチョビ。毛の質はちゅびと違って柔らかくベルベットのよう。薄茶の縞のしっぽだけが長毛。
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ちゅびとチョビ、プフ。対面して3日目にはお互いをなめてあげるほど仲良しになった。特にちゅびとチョビはオス同士なのに、じゃれあいのボカスカはするがまったくいがみ合わず、お互い優しいのに驚いた。
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大きいちゅびにのっかるプフ。恋人同士のような(実は4つ子のうちの別々の日に落ちていた2匹)プフとチョビ。
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去年のすっかり乾いたアネモネ(冷蔵庫に保存していた)。
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(dead and dried anemones, watercolor painting)

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2018年12月22日 (土)

猫の絵、動物の犠牲について、デリダ

12月22日

猫の絵(Cat drawing, Dessin)

わずか100gちょっとで拾われた日のチョビ。初めて病院に行った日(135g)のチョビ。

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小さな犬のぬいぐるみだけに甘えていたチョビ。
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真菌によってしっぽ、手足、首の毛がはげたチョビ。特にしっぽが真っ赤で痛々しかった。
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ひとりぼっちではなくなったチョビとプフ。
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「〈殺すなかれ〉は、ユダヤ・キリスト教の伝統のなかでは、また明らかにレヴィナスによっても、〈生物一般を死なせてはならない〉という意味で解釈されたことは一度もない」。

「人間主義を超えて」存在の思考を推し進めたはずのハイデガーも、犠牲(サクリファイス)のエコノミーを問いなおすことはできなかった。

ハイデガーでもレヴィナスでも、「主体」とは、「犠牲が可能であり、生命一般の侵害が禁じられていない世界における、ただ人間の生命に対する、隣人である他者の、現存在としての他者の生命に対する侵害だけが禁じられている世界における人間なのだ」

(「〈正しく食べなくてはならない〉あるいは主体の計算――ジャン=リュック・ナンシーとの対話」)。

こうしてデリダが、ユダヤ=キリスト教も含めて、西洋形而上学の「肉食=男根ロゴス中心主義」を問題化する。

それは、現代の動物実験、生物学実験に至るまで、「肉食的犠牲が主体性の構造にとって本質的である」ような世界である。

いまからほど遠くない過去に、「われわれ人間」が「われわれ成人の、男性の、白人の、肉食の、供犠をなしうるヨーロッパ人」を意味した時代もあった(『法の力』)。

(高橋哲哉『デリダ――脱構築』(講談社)より引用)

・・・

「 問題は(略)動物が思考すること、推論すること、話すこと等々ができるかどうかではない。(略)先決的かつ決定的な問いは、動物が、苦しむことができるかどうかであるだろう。《Can they suffer?》

この問いは、ある種の受動性によっておのれを不安にする。それは証言する、それはすでに、顕わにしている、問いとして、ある受動可能性への、ある情念=受苦(passion)、ある非‐力能への証言的応答を。「できる」(can)という語は、ここで、《Can they suffer?》と言われるやいなや、たちまち意味および正負の符号を変えてしまう。

「それらは苦しむことができるか?」と問うことは、「それらはできないことができるか?」と問うことに帰着する。

(略)苦しむことができることはもはや力能ではない。それは力能なき可能性、不可能なものの可能性なのである。われわれが動物たちと分有している有限性を思考するもっとも根底的な仕方として、生の有限性そのものに、共苦(compassion)の経験に属する可死性は宿っているのである、この非‐力能の可能性を、この不可能性の可能性を、この可傷性の不安およびこの不安の可傷性を、分有する可能性に属する可死性は。」

(ジャック・デリダ『動物を追う、ゆえに私は(動物)である』(鵜飼哲訳、筑摩書房)より引用)

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2018年11月13日 (火)

ちゅびとチョビ、プフ初対面

11月10日

きょう、ついに、ちゅびとちびっこ猫たちとの対面。

ちゅびを昼1時に私とチョビとプフのいる部屋に連れて来た。

先住猫と新入り猫との対面は慎重にやらないといけないという記事を読んで、ここ数日は緊張していた。

まずはチョビとプフにケージの中に入っていてもらって、ニャアニャア騒ぐちゅびをキャリーから部屋に放す。

チョビ、プフは初めて会う大きなちゅびをまったく怖がらず、「出して!出して!」と手作りケージを壊して外へ。いつも通り、ふたりで無邪気にじゃれ合い、もつれ合い、平気でお昼寝。

まったく緊張せずリラックスのチョビちゃん。

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ちゅびのほうは大きな図体にも関わらず、初めて接する猫たちに緊張。怯えて棚の上に上がっている。

ちゅびは恐る恐るちびっこ猫たちに近づいて匂いをかぎ、顔と顔が合うと「シャーッ」と威嚇して走って逃げるのをくり返す。ちびっこたちは怯えることもなくマイペース。

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友だちになりたいのに、どうしても「シャーッ」と威嚇してしまうちゅび。
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怖がりなちゅびはチョビやプフがトイレしている最中や、眠っている時に、ここぞとばかりに匂いをかぎに行ってはダッと逃げていた。

玄関の方まで逃げてから、追いかけて来てほしそうにちびっこを見つめるちゅび。

ちゅびはまだ眼も見えないうちにひとりぼっちで落ちていたので、ほかの猫と接触したことがないかわいそうな子だ。生まれて初めて見る子猫たちが気になってたまらない様子。

遊んでもらいたいポーズをとるちゅび。

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ちゅびがボール紙の影に隠れて手だけ出して、チョビ、プフにじゃれてもらったり、逆にチョビ、プフが隠れてガサガサしてちゅびにじゃれてもらったり。

猫たちはお互い、どうしても目の前の動くものにじゃれてしまう習性をうまく利用して、遊びながら距離を縮めていく賢さに感心した。

私が紐を走らせると皆がその紐を追いかけて走り、勢い余ってからだがぶつかる時にはまったく威嚇しない。

この日、チョビとプフは私のふとんで一緒に寝、ちゅびはひとり離れて高いところで寝た。

11月11日

怖いもの知らずのプフがちゅびに超接近。

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後ろから、「えい!」
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ちゅびとチョビも、だいぶ仲良くなる。(遠近法により同じくらいの大きさに見えるが、実際のちゅびのからだはチョビの3倍ある。)
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物陰に隠れて(手だけ出して)チョビとキャッチボールするちゅび。

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深夜まで遊び続けていた。

11月12日

朝5時過ぎ、目が覚めたら、ちゅびは私の右脇にべったりくっついて寝ていた。ちゅびのおしりにプフがくっついて、チョビは私の左肩で眠っていた。

6時に食事。4か月未満のベビー用ロイヤルカナンのウエットとカリカリ。3匹とも同じものを食べたがり、ほかの子のお椀が気になって、ぐるぐる交代しながら全部きれいに食べる。

ちゅびはプフに勢いよく押されてお椀をとられても、怒ったりしない。いっぱい食べたくてウーウー言うのはプフのほう。

朝から激しく追いかけっこ遊び。

二本足で立って万歳のように両手を上げて相手をやっつける仕草をしてからダダダッと一目散に逃げて追いかけてもらう。追いかけるほうは追いついたら「つかまえた!」というタッチをして、一目散に逃げる。その繰り返し。

ちゅびは6月の初めに生まれ、もう5ヶ月。ちゅびは今、乳歯と永久歯が同時に生えている。

上下左右のキバが2本づつ、計8本あるちゅび。ちょっと魔物っぽい。

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もうすっかり仲良く、3匹で一緒に寝ている。

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お友達ができてよかったね、ちゅび。

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2018年11月 8日 (木)

ちゅびとチョビとプフの記録 / 新聞記者さんと話す

11月7日(水)

私の股の間にチョビ。私の左腿の横にプフ。紐に結んだパイルヘアゴムを取り合って遊ぶ。

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かわいくて、くすぐったくて、あたたかくて、動けない。

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毛もすっかり生えそろい、少したくましくなってきたチョビ。
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いたずらっぽい眼のプフ。ルイス・ウェインの描く微笑んだ猫に似ている。
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11月6日(火)

雨が降っていた。

明治神宮の暗い深緑も白くけぶり、その向こうに見える渋谷の高層ビルも、きょうは見えない。

なんとも幻想的な風景。

ここはいつも静かだが、すべての音が雨粒に吸い取られて、きょうは一層静か。

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夕方、朝日新聞社会部のM永さんから電話があり、1時間以上もお話しさせていただいた。

11月1日の記事についての情報提供のメールをしたのが2日前。電話をいただけるとは期待していなかったが、丁寧な対応だった。

・・・

眠っているチョビを優しくなめるプフ。

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あんなにか弱くて死にそうだったのに、チョビは日増しに腕白になっている。

プフの足を噛んでは、プフが「にゃ!にゃ!(痛い!痛い!)」と言い続けていることが多い。

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11月5日(月)

O川さんのマッサージを受けに高円寺へ。

終わって暗くなった道をちゅびの待っている部屋へ急ぐ。

きょうは暖かくて闇がなまめいていた、と思ったら、うちの建物のすぐ前の、梅雨の頃になるとたくさんのヒキガエルがたむろしている細道に、13cmくらいのヒキガエルが一匹出て来ていた。

きょうのちゅび。

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きょうのチョビとプフ。

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11月4日(日)

きょうのちゅび。

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水道から出る水を手でちょんちょんして遊ぶのが好き。

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へへっ。足が濡れちゃった。
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きょうのチョビとプフ。

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もう、大好き~。
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チョビを優しくなめるプフ。チョビは目が覚めたらプフをかじってばかり。
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2018年11月 3日 (土)

ちゅびとチョビとプフの記録

11月1日(木)

きょうのちゅび(ふとんの中)。

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・・・・

きょう、とてもショックなことがあった。右上腕の筋膜を痛めて硬結ができてから、ずっと週に2回、お世話になっていたもみほぐしのプロ、O川マネージャーがお店を辞めると言う。

O川さんが少しずつ丹念に上腕と肩をもみほぐしてくれたおかげで、硬結の激痛で90度も上げることができなかった右腕がほぼ完全に治癒した。

右手で髪を梳かすことも、お風呂に入りながら右手で水道の蛇口をひねることもできなかった苦しみは忘れがたい。

大きな病院の整形外科も、小さな町の整形クリニックも、痛い時に無理に動かせと言ってきて、結果として悪化しかしなかった。

O川さんがいなくなったら、もう酷い肩凝りをどうしたらいいかわからない。

11月2日(金)

きょうのちゅび。抱いて体重計に乗ったら47.9kg。私だけ乗ったら44.7kgだった。

ちゅび、3.2kg。抱いた感じのしっかりした感覚、もっとあるように感じる。

私はイタリアに行く前と、帰国直後と、今と体重が変わっていなかった。料理できない部屋に来てもう20日が過ぎた。野菜不足なので増えたかと思ったのに。疲れやすいので、もっと筋肉をつけたい。

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腕が同じくらいの太さの人形(ライトスタンド)の腕をちょんちょん。
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ひとりでいる時、さみしげな神秘的な瞳のプフ。右目が湖の色、左はヘーゼル、デヴィッド・ボウイと同じだ。

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チョビのことが大好きなプフ。
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夜中、ふと目が覚めたら、私の横に二匹でくっついて眠っていた。こりゃ、たまらん。魂とろけてダメになりそう。

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21年前、ちゃびとコナがくっついて寝ていたときのことを思い出してしまう。

11月3日(土)

午前中、チョビ、ワクチン2回目接種。

1050g。いつのまにか1kgを超えていた。

真菌の皮膚病、まったくわからないくらい良くなったが、一応、あと2回、残っているトラコナをきっちり飲ませて、とのこと。

「そろそろちゅびと対面させたいんですけど、オス同士なのでちゅびが噛みつきますか?」との質問には「噛みつかないよ。」と言われた。

夕方、プフ、今までの緊張と怯え、躊躇の分を取り戻したいかのように、椅子に座っている私の膝の上で甘えまくり。甘える時、「ニャァァア~ン」という悶え声を出してゴロゴロ言う。

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今までプフの前でチョビだけがこれみよがしに私に甘えて来て、それをプフがじっと見ていることが多かったのだが、プフもやっと慣れたみたい。
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2018年10月31日 (水)

ちゅびとチョビとプフの記録

10月31日

きょうのちゅび。

コウモリか、ネズミか、この生きものはいったい何?と思うシルエットはちゅびがカーテンレールまで飛び移ろうとして失敗して片手で宙ぶらりんになっている図。

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きょうのチョビとプフ。

プフがチョビの弱点、(つい最近までずる剥けで真っ赤で痛々しかった)しっぽばかりを噛むので、チョビは怒る。

チョビはちょっとストレスが溜まって、避難して私に甘えてきたりしていた。

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プフもきのうから私に触られるとゴロゴロ、ウニャア!ウニャア!すぐに慣れて甘えるようになった。

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プフが来てから、激しく走り回り、一日中遊んでいるせいか、急に食欲が出てベビー用ウエットとカリカリをたくさん食べるチョビ。

プフが来る前は異常に離乳が遅く(ウエットやカリカリをあげても食べ物と認識できなかった?)、お湯で溶くタイプの粉末離乳食を一日に4、5スプーンしか食べられなくて心配だったのが嘘のよう。

仲良く、一緒に、健やかにね。

夕方7時過ぎ。チョビが眠っている棚でつかず離れず一緒に眠りながら距離を縮めるプフ。
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寝ぼけてうとうとしているチョビを襲って耳を噛むプフ。チョビのことが好きでたまらないみたい。
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プフの眼の色の神秘。すごいね。この瞳を描きたい。
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2018年10月30日 (火)

ちゅびとチョビとプフの記録 / 素晴らしい夕焼け

10月30日

次に出す本の編集、ゲラの修正。

ちかちかと明滅して暗闇に消えていく命。

一瞬と一瞬の錯綜する重なりあい、淡くて脆くて気まぐれで激しい記憶。自分もそのなかのひとつでしかない。

弱くて儚くて、誰もかえりみない小さなものの命ほど、愛おしく守りたく思う。

誰も興味を持たないが私は美しいと思ったもの、人間の自己愛からの妄想(自分に都合よく粉飾した世界)ではなく、「自分の外に在る」命の姿を見つめていきたい。

そのための本。

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きょうのちゅび。

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きょうのチョビとプフ。

きのうはお互い警戒してウー、シャーッと威嚇し合っていたが、一晩寝たら今朝からは距離がぐっと縮まり、興味を持って触れ合い、遊びだした。

きょうは「ウー」と怒っているのはチョビのほうだけ。プフは威嚇していない。

自分よりずっとからだの大きいプフがどこにでもくっついて来て、マネしてくるのでチョビがちょっと警戒して怒っている。

チョビがトイレでうんこしようと紙砂を掘っている時も、プフが一緒にトイレに入ってくるのでチョビは怒っていた(誰にも邪魔されずにひとりで集中したい時間だよね)。

かまって、かまって、とチョビにくっついてくるプフ。

「えいっ!」「ウッ、やられた。」

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「お返しだ!」「ウッ。。」(のけぞるプフ。)
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「それならこうだ!」「ワッ!」
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ツッパリ同士の握手のような光景(逆光)。
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パイルヘアゴムを結んだ紐に夢中でじゃれるプフをじっと物陰で見つめるチョビ。Sdsc02133_2

プフが紐のほうに夢中になっている時にダッと後ろから襲いかかってバシッとパンチをしては、さっと逃げてまた物陰に隠れるチョビ。
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チョビはこの戦法を何度もやっていた。まるで自分よりずっと大きい相手を爽快に打ちのめすツッパリのギャグまんがの主人公のように、狡い頓智を生み出したチョビ(おりこうさん)。

チョビが大好きなペンギン(チョビが生後一週で拾われた時から与えられているお気に入り)のぬいぐるみで遊んでいるのをじ~っと見ているプフ。
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じ~っと見ていたけど、相手にしてくれないなら「ええい!」と襲うプフ。
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なんで邪魔するの~?!も~!。。
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チョビのペンギンのぬいぐるみを奪い取って大事に抱きかかえるプフ。
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結局、チョビに相手にしてもらいたいだけのプフ。
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窓辺の眩しい光の中でうっとり。
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幸せ。
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きょうは素晴らしい夕焼けだった。

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金色、枇杷色、銀鼠から少しずつ薔薇色と紫に変わっていく雲を、ずっと12階の非常階段から見ていた。
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紺色の空に淡い薔薇が散っていた。
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ふわふわと風に浮かんで蒸発していくうたかたの薔薇。

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最後は柿色の地平線に沿って、紫鼠色の雲が長く伸びる。納戸色の空。
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2018年10月29日 (月)

ちゅびとチョビとプフの記録

10月29日(月)

昨日、チョビの姉か妹、おそらく同じ日に同じ母親から生まれた女の子が、預けられていたTさん宅から私の元に来た。

もう真菌も治ったし、自由にケージの外で2匹一緒に遊ばせてあげたい(Tさん宅には大きな先住猫が2匹いて、自由に遊べない)、そうしたら噛み癖も治るだろうと思ったからだ。

女の子は仮に雪ちゃんと呼ばれていたが、うちではプフ(絵本『カロリーヌとおともだち』に出てくる白い女の子猫)と呼ばれている。

11:30に動物病院で待ち合わせ。1回目のワクチン接種。体重850g。(チョビは800g。)

プフは長毛なので、チョビよりずっと大柄に見える。

チョビ親子を9月に目撃した人の情報(それを伝え聞いたSさんから伺った話)によると、社宅の植え込みに生まれたばかりの赤ちゃんを4匹連れたお母さん猫がいて、その中の一匹がちっちゃくて皆についていけなくて、後ろに取り残されたりしていたそうだ。

その、弱くてちっちゃくてよちよちの子、絶対、チョビだと思う。

チョビは皆に取り残されて、生まれたばかりの130gで落ちていたのだから。

誰にも拾われずにそのまま一日経っていたら、生きていなかったと思う(これはちゅびと同じ)。

ちなみにまだお母さんと残りの2匹は捕まっていない。Sさんが捕獲器を仕掛けてがんばっているが、どこかで食べ物をもらっているらしく、食べ物につられないそうだ。

冬が来る前に、なんとしても子猫の保護と母猫の避妊手術をしたいところなのに、心配だ。

昨日、28日のプフ。水色と薄茶色のオッドアイ。

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部屋に来たばかりの時は警戒して家具の奥に入ってしまった。チョビに対してもシャーッと威嚇するのでケージに入ってもらったらリラックッス。カリカリいっぱい食べておしっこもして、紐に結んだパイルゴム輪で遊ぶ。

プフは強い仔で、一回目ワクチンを打っても全然ぐったりすることもなく、元気だった。
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昨日、28日のチョビ。プフのことが気になるけど、ちょっと怖いみたい。積極的にプフの様子を伺ったりはしないで割と無視。

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私にくっついてじゃれて甘えまくり。

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昨日、28日のちゅび。元気。私に会うとゴロゴロ言いまくり。

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今日、29日のプフとチョビ。

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プフがごろりんおなかを上にして遊んで~ポーズをしたらチョビ憮然。
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チョビがごろりんおなかを上にして遊んで~ポーズをしたらプフ憮然。
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プフはお昼過ぎからケージの外に出している。部屋の中を元気に走り廻って、時々、チョビに絡んでいって、お互い威嚇し合ったりして遊んでいる。

どちらかというとプフのほうがチョビに遊んでほしくてそばに寄って行っている。しかしプフのほうが、50gしか違わなくても長毛のせいでチョビより断然巨体に見えるので、チョビが怖がっている感じ。

少しずつ打ち解けて仲良くなってね。
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今日、29日のちゅび。私に会うと甘えまくり。身体は大きいけど仕草は赤ちゃんぽい。
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2018年10月26日 (金)

ちゅびとチョビの記録 / イタリアの旅の記録17(10月3日)

10月26日

昨日、イタリアのチナミさんから荷物が届いた。

摘みたて、搾りたての新鮮なオリーブオイルを送ってくださるとメールをいただいていたが、箱を開けてみたら、オリーブオイルの大きな缶に加えて、たくさんの(私の大好物の)有機全粒粉のパスタと、これまたたいへん貴重な(私の大好物の)サフラン。

「サフランの家」というイタリア、ウンブリアで栽培されたサフランを売っているところにわざわざ行って、買ってくださったものだった。感激、感謝という言葉では、とても表しきれない。申し訳なくて恐ろしいほどです。

サフランは日本ではすごく高価だが、昔、スペインに行った時はわりと安く売っていた。イタリアのウンブリアでもサフランを栽培していたことに驚き。

同梱してくださった「サフランの家」のパンフレット。

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送っていただいた荷物とちゅび。

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ね、ね、何がはいってるの?ってちゅびもすごく興味あるよね。
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きょうのチョビ。

いっちょまえに毛づくろいするチョビ。元気いっぱいで飛び回って遊んでばっかり。カメラを向けるとカメラに即、じゃれついて来て、なかなかちゃんと撮らせてくれない。。

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10月25日

きょうのチョビ。

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私の膝の上でご機嫌なチョビちゃん。ちょっと手で触れただけでゴロゴロ爆裂。最近はなぜか噛み癖がつき、私の手や腕を思いっきり噛むので、ぬいぐるみを買おうと思う。

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きょうのちゅび。元気。パワフル。甘えんぼ。

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イタリアの旅の記録

10月3日

朝8時頃起床。チナミさんと二人、きのうスーパーで買った洋梨やチーズなどを食べる。

10:30にチェックアウト。フロントでオーナーに、冷蔵庫に食べ物を入れてはいけない、と怒られた。え?そうなんだ・・厳しい。

英語でも注意書きが書いてあったが、私は英語力がないので、冷蔵庫を汚してはいけない、出発した後に食べ物を残していったらいけない、くらいに解釈していた。

チナミさんがイタリア語で応酬したが(オーナーはイタリア出身の人ではない)、オーナーはけっこう長々と文句を言っていた。私が「罰金払います。」と財布を出したら、「お金はいい。ただ、いけないことはいけないと注意したかった」とオーナー。

ホテルを出た後、地下鉄で2駅先のミラノ中央駅へ向かい、そこからシャトルバスで、チナミさんがマルペンサ空港まで私を見送りに付き合ってくださった。

チナミさんはまたシャトルバスでミラノに戻り、そこからお家に電車で帰るのに3、4時間もかかる。本当に申し訳なく心苦しい。

しかし私は心細いし、チナミさんと離れるのが名残惜しく、飛行機に乗る直前まで一緒にいてくださることはとてもありがたく、嬉しいことだった。

チナミさん、結婚されてからほとんどひとりで長距離を旅することもなかったのに、私のために、本当にごめんなさい。

マルペンサ空港に着き、チェックインのために長い列に並ぶ。行きの成田では、久しぶりの海外にひとり旅なので緊張して、手にびっしょり汗をかいて、トイレに行きたくても列を抜けることもできず、長い時間待つ間に緊張で心拍数が上がってとても苦しかった。

帰りのマルペンサではチナミさんがいてくださったおかげで、まったく緊張して苦しむことはなかった。

けっこうご年配の日本人の女性の方々のツアーと一緒になる。お見受けしたところ、60~70歳代の方もけっこういらしたので感心した。私が70歳になったら飛行機に長時間乗れるかな、今現在でも若い頃とは違って長時間フライトはけっこう身体的に苦しいのに、でも歳を重ねても飛行機に乗れたらいいな、と思う。

出発まで、チナミさんと空港のカフェでお茶を飲む。この旅の中でカフェでなかなかメニューになかった私の好きな温かいラテ・マキアート(牛乳の中にほんの少しコーヒーをたらしたもの)があった。旅の最後に飲むことができて嬉しかった。

そろそろ荷物のエックス線検査を受けなければいけない時間になり、チナミさんと別れるのが辛かった。

最後に「大好き」とハグしてくださったチナミさん。忘れ物が多くておっちょこちょいでだらしなくて、迷惑とご負担ばかりを一方的にかけた私を嫌いにならないでいてくださったのなら、心底、感謝だけです。

チナミさんは以前にも書いたとおり、昨年、母と愛猫ちゃびが死にそうだった時、私が人生で一番苦しく、何もかもが悲しく、虚しく、ほとんど鬱になりかけていた時に、遥かイタリアから励ましのお便りメールをくださったかただ。

チナミさんは思いやりがあるだけでなく、絵描きとしても信頼できる才を持ったかただ。だから絵を描く悩みも、ものを見る見かたについても、心からの話ができる。

SNSをやっていて本当に良かった、とこれほどまでに思えたことはない。

今回、私がイタリアに行って初めてお会いした。そして今までのメールのやりとりと少しも変わらない素の誠実さと優しさとかわいらしさで迎えてくださった。

飛行機の窓から見たイタリアの山脈。

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またいつかチナミさんにお会いしにイタリアに来られたらいいなあ。。すべてチナミさんとチーロさんのおかげで、素晴らし経験と思い出をいただいたイタリア17日間の旅でした。
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特別食(シーフード)夕食。魚のトマトソース焼きポテト添え、ツナサラダ。果物。パン。

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行きの飛行機と同じく、緊張していたのか一睡もできず。映画を4本見た。途中、上昇気流に乗って、少し気持ち悪くなるくらいジェットコースターのように上下に揺れた。

夜が明けた。

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とてもきれいな朝焼け。

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朝食?ツナサラダ、黒いライス。果物。ヨーグルト。パン。
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日本(千葉?)が見えて来た。もうすぐ着陸。

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上昇気流に乗ったおかげで40分早く成田着。

成田から新宿へ向かう成田エクスプレスの窓から、田んぼの隅にわさわさ揺れるコスモスの一群を見た。私の大好きなコスモスの季節。きれいだなあ、素敵だなあ、と思う。

大好きなコスモスを見に行くのは来年以降。今は、ご縁があってお預かりしているチョビやちゅびの子ども時代の、植物よりも動物の命を守って育てること、躍動し絶え間なく変化する命の時間のほうがはるかに重要だし興味深い。出来得る限り、寄り添いたいと思う。

10月3日のチョビ。

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いたいけない赤ちゃん。
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10月3日のちゅび。

(私のではなく友人のメガネです。)

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メガネレンズの縮小効果恐るべし。

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2018年10月24日 (水)

ちゅびとチョビの記録 / イタリアの旅の記録16(10月2日)

10月24日

きょうのチョビ。

チョビより後から保護され、チョビより全然元気で、もうとっくにカリカリも食べているチョビの妹、白い長毛の雪ちゃんとチョビを交換して預かるお話が出ている。

雪ちゃんがもしうちのちゅびと相性がよければ、私と一緒に帰宅できるかもしれない。しかし慎重に様子を見なければ。

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きょうのちゅび。

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10月23日(火)

きょうのチョビ。

午後4時すぎ、病院で真菌感染の治り具合を診てもらう。

ほとんどよくなっているが確実に治すため、トラコナを2週間飲むことになった。もう800gもあるので、抗生物質を飲ませてもだいじょうぶとのこと。

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きょうも元気いっぱい。遊びまくるチョビ。

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きょうのちゅび。

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元気。

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紙を齧って破ることを覚えた。

・・・・・

イタリアの旅の記録16

10月2日(火)

イタリアの旅ももう最後。

午前中はホテル近くのスーパーへ。イタリアのスーパーは東京では食べられない珍しいおいしいものがいっぱいで、とても楽しかった。

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イタリアの魚介。
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イタリアと言えば燦燦と降り注ぐ太陽に映えるレモンのイメージがある。昔、カプリ島に行った時、金色に輝くレモンが鈴生りの樹が美しかった。
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日本ではなじみのないルピナスの実。しょっぱくて香ばしい枝豆のような味。
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イタリアのおみやげはほとんど何も考えていなかったのだけど、乾燥したポルチーニを一袋だけ買った。

(今、私とチョビがいるところは調理ができないので、まだ食べていない。帰宅したら有機全粒粉スパゲッティにたっぷりの野菜と魚介とニンニクを入れて食べたい。)

ミラノでは大聖堂のほかは特に撮りたい意欲をそそられる建物がなかった。どこを撮っても面白かったヴェローナとは対照的だ。

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きょうはこの旅の最後の目的、アンプロジアーナ図書館の絵画館へ。本当はここに収蔵されているピサネロのデッサンを見せてもらうことが目的だった。

とにかく私は以前よりピサネロに関心があり、特にピサネロのデッサンを見たかったのだ。

数か月前にアンプロジアーナ図書館の資料は事前に閲覧許可を申請しなければいけないことがわかり、さらにピサネロのデッサンは予約して閲覧可能な資料の項目に入っておらず・・・。

閲覧をお願いするため、チナミさんが、なんとアンプロジアーナ美術館長のRocca枢機卿に特別許可を願い出るメールを書いてくださったのだった。

しかし非常に古くて痛んでいる最重要の資料のため、閲覧許可は下りず、そのかわりにアンプロジアーナ美術館の入場許可をいただいた。

ふたりで30オイロくらいの入場料が無料になったのだから、まあ幸運だ。

アンプロジアーナ絵画館は落ち着いたよい雰囲気の美術館だった。

ボッティチェリの「パビリオン(天蓋)の聖母子。(画像はお借りしました)

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修復をしたのか、実物はこの画像とは彩度が異なり、まったくくすんでいない派手な色調だった。緞帳と聖母の服の色は真っ赤、キリストを支えている天使の服の色は鮮やかな桔梗紫、左端の天使の服の色は山吹色だった。

私はこの画像のようにくすんでいたほうが、よりメランコリックで好きだ。

それぞれの表情、服の襞の描き方、非常に優美で豊か。


ヤン・ブリューゲル(父)(花のブリューゲル)の花の静物画は2点あった。

暗い背景に浮かび上がっている色とりどりの花たち、一輪ごとにその個性と差異を訴えるように、丁寧に精緻に描かれている。

(チナミさんが見つけてくださった画像。)
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これはひとつ、ひとつ、丹念にディテイルを味わい、そこここに生起しているドラマに時を忘れて見入るような花の絵だ。

(チナミさんが見つけてくださった動画。)

https://m.youtube.com/watch?v=l5tetKtu3jc

イトトンボ、ハナムグリ、蝶、芋虫なども時間をかけて見た。

ヤン・ブリューゲル(父)の淡彩素描が1点見られたのでよかった。ネズミと、薔薇と、蝶と芋虫。薔薇はことさらにくねっていた。


最後の暗い部屋にあったカラヴァッジョの「果物籠」。

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この絵も不思議な絵だった。

ひとつひとつの果実や葉が、びしっと一部の隙もなく決まっている。虫食いの林檎、半透明にけぶる葡萄、洋梨、黄桃、青い無花果。

恐ろしい静謐。

一番右に描かれている葡萄の葉は影のようなシルエットのみ。なぜか無花果の右端に茎が隣接している。

レオナルドダヴィンチのデッサン(素描)をいくつか見ることができて面白かった。今回の展示は、音楽や楽器に関係する素描だった。

アンプロジアーナ絵画館を出て、空腹に耐えかねて、食事する店をさがして彷徨った。そして、この旅がもう最後という時になって、この旅最大の失敗をしてしまった。

うっかり裏通りのこの店に入ってしまったのだ。この店は最悪にまずかった。イタリア人ではないアジアの人がやっていて、メニューの写真とは別物の、イタリアンではないようなものが出て来た。

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ああ、こんな失敗をしてしまうとは!と後悔でいっぱいで歩いていた時に、前からすごく愛嬌のあるかわいい仔ちゃんが。

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この仔と会えたので少し慰められた。
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10月2日のチョビ。

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10月2日のちゅび。

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