古典菊、新宿御苑菊花展 / 快作先生
11月10日
今年も新宿御苑菊花展へ。
昨年の11月15日、新宿御苑菊花展のHPに載っていた江戸菊の変化の種類「追抱、褄折抱、丸抱、乱れ抱、自然抱、露心抱、管抱」について知りたくて、菊花展の展示をしていたインフォメーションセンターの職員さんに質問した。が、「HPは昔の資料から写しただけで、内容はよくわからない」との返事だった。
抱の種類について具体的にどんな形ちか知りたい旨をアンケート用紙に書いて帰った。
今年は、もしかしたら説明してくださるかたに出会えるかもという淡い期待を持って、菊花展ガイドツアーへ。
1時30分中央休憩所前集合なのに、(私らしく)間違えてレストランユリノキの前で待っていたが誰も来ず、売店の人に聞いて慌てて走る。
集合場所には間に合い、参加者は10人くらいだった。若くい女性職員Sさんがスピーカーを持って案内してくださる。
懸崖造り・・・断崖の岩間から垂れ下がった野菊のイメージ。1本の菊に数百輪。これは作るのがとてもたいへんだそうだ。蝶が止まっていた。
伊勢菊・・・伊勢(三重県松坂)で発達。松坂3大珍花(松阪ナデシコ・松阪ハナショウブ・松阪キク)のひとつ。
大作り花壇・・・1株から数百輪の花を半円形に仕立てたもの。長く飛び出た茎はどうするのか質問したら曲げてワイヤーのようなもので固定しているそう。半円のてっぺんのほうが花が成長するので、成長が遅い茎をてっぺんのほうにやったりしながら1年かけて調整するそうだ。
池にかかる橋を渡って、いよいよ私が待ちに待った江戸菊。舞菊、芸菊、狂菊(くるいきく)とも言う。
江戸菊は管弁、匙弁、平弁の3種の花弁を持つ開いた後の変化にいろいろな名前がある、と聞いて、ここぞと質問。
「「追抱、褄折抱、丸抱、乱れ抱、自然抱、露心抱、管抱」について具体的にどんなかたちは知りたいんですが。」と聞くと、「まさに、これらの名前ですね。」と言われ、あとでサービスセンターのほうで資料を見せてくださると!やったー!1年越しの執念が実った!
ツアー終了後、サービスセンターの前で待ち、中から資料を持ってきていただいた。菊花つくりの責任者の中ザワさんにもお話を聞かせていただいた。本当にツアー参加してよかった。親切にしていただいてS藤さんとNザワさんに心より感謝。
追抱(花びらが斜めに追いかけるように抱える)
一文字菊・・・花弁16枚くらいの一重唯一の大輪菊。ネットで調べた時は、花びらの中に綿の玉を入れて、花弁を平らに整えて仕立てているのを見たが、新宿御苑では何も整えてはいないそうだ。
管物菊・・・糸菊。
白、黄、紅の順に斜めに植えた新宿御苑独自の「手綱植え」。
肥後菊・・・肥後(熊本)地方で作られた。武士の精神修養として発達。35種を奥が高い丈、手前が低い丈に厳格な様式にのっとて仕立て上げ、途中で植え替えなどはしていけない。
・・・・・
夜9時半ごろ電話が鳴り、いったい誰だろう?と思ったら太田作先生だった。
「遅。電話したの先週の水曜ですよ。」と言ったら「ちょっぴりネ。」ですと。プフの抗体検査の結果は良好で、あと1年は検査しないでだいじょうぶとのこと。
快作先生はいつもものすごく忙しく、病院に行ってもなかなか話せる機会がないので、ここぞとばかり「お聞きしたいことがあるんですが」と、アミアタ山の猫たちのことを相談してみた。
国立の保護団体は誰も話が通じないということを打ち明けると「イタリアの友人に聞いてみる」と。「(動物の命を受け止める)感覚が違うからね。」と。
とりあえず快作先生にずっと話したかったことがやっと話せてよかった。
きょうは多くの収穫あり。
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