12月5日(日)
イタリアへ画集を送ろうとしたら、航空便もEMSも今はやっていないと郵便局で聞いてショック。
ほかの会社に電話で問い合わせると、画集1冊送るのに、FEDEXは1万円超、DHLは13000円超、佐川急便は8800円(DHLに委託すると言うが、なぜかDHLより安い)、最後に問い合わせたヤマトで3200円だったのでヤマトに決定。
12月9日(木)
イタリアへの荷物について、中身が見えるようにしないと受け付けない、電話番号が記入されていないと受け付けないという。テロ対策強化で今年からのようだ。
そして今日また「個人での発送は相手方に関税がかかる」と言われ、「自分が関税を払う」にチェックしていたために突き返され、もう一度電話でヤマトに問い合わせると、稀に相手方に関税がかかる、が、イタリアの配達員の気分による、と言われ・・・たいへん疲れる。
12月19日(日)
イタリアへの荷物(画集)は、今、中国にいるらしい。
12月21日(火)
信じられないことに、画集(ギフト)に関税がかかり、イタリアの友人に代行で支払いをお願いした。
12月24日(金)
ヤマト運輸追跡で、画集が「住所不明」で2度、持ち戻しになったことを知る。関税も払ったのに。配達人が細い路地の奥の住所表示を見つけられないらしい。
12月25日(土)
日本のヤマト運輸から電話があり、先方に電話がつながらないと言われる。絶対にその電話番号で合っている、と答える。27日までにイタリアの受取人がセンターに電話しないと「凍結」になると言われ、焦る。
しかしイタリアの友人からはそんな電話は来ていないとメールで言われる。25日は休日だから配達は休みだし、言っていることがおかしいと。
12月27日(月)
やっと、画集が先方に届いたという連絡をイタリアから受ける。
・・・
年末から年始、仕事納めもなく、ずっと精神的にフル稼働し、緊張感が抜けなかった。
(正月の食べ物はいつもと同じ、玄米、紀州南高梅の減塩梅干し、海苔、かつおぶし、ブロッコリーや白菜と魚介のスープ。いつもと違うのは近所のスーパーで日本酒「七田」が手に入ったことだけ。)
ようやっと出来た画集を、今まで大変お世話になった方々、見ていただきたい方々に送る作業。ひとりひとりの顔を思い浮かべ、今はどうしておられるのか思いを馳せ、直筆のお手紙を書く。その思いが強すぎて、意識できないがたいへんなエネルギーを使ったようだ。
私がお世話になったかたがたは80歳超え、あるいは90歳超えのかたもおられるので・・・心配で、苦しくて、
阿部弘一先生のご自宅に勇気を出してお電話して、阿部先生が10月から入院しておられると伺ったときは胸が塞がれて卒倒しそうになった。
あと数か月早く、画集を作っていれば、と自分を責めたり・・・どうしようもなく苦しんだ。
1月4日(火)
いつもお世話になっているマッサージ店の仕事始めには、電話するのが遅れて予約が取れなかった。
Sクリニックに星状神経ブロック注射に行く。数時間はからだが温かくなり、少しだけ緊張がとれる。
体じゅうがずっとがちがちで、寝る前にレキソタン(筋肉が弛緩するタイプの精神安定剤)を飲んでも、4時間くらいは眠れても明け方に目覚めてしまったり・・・なかなか根本的な緊張がとれない。
いくつかとても嬉しくありがたいこと(味戸ケイコさん、笠井久子さん、水原紫苑さん、丹生谷貴志さんをはじめ、予想していなかった人たちからの思いがけない反応など)もあった、しかしそういう経験も脳が興奮して熱くなって、とても負荷がかかっているような感じ・・・
1月5日(水)
初めて行くマッサージ店でスポーツトレーナー経験のある店長さんにマッサージしていただいた。そのあとはやっと少し背中のツッパリ感がとれ、からだがだるくなった。
1月6日(木)
雪が降りしきる中、植物に積もった雪の写真を撮りに、近所を30分ほど歩き回る。

枯れアジサイに雪。
1月7日(金)
朝、積もった雪が光るのを撮りに散歩。鳥が蹴った高い枝からバサッと雪が落ちて、陽光の中にキラキラ舞うのを眺める。

おなじみのS村さんにマッサージしていただいた。「いつもと違う。すごく硬いし、痛がって手に汗かいて、神経が疲れてるみたい。」と言われる。
いろいろ精神が疲れることはあった。とりわけ嫌な疲労は、私が画集を送った人(20年来の知人)が、彼のブログに著作権を無視して、私の画集の中身の写真(アガンベンの全文や沢渡朔さんの写真を含む)をたくさん載せてしまったこと。私の担当編集(水声社の編集長)さんからも「著作権侵害に引っかかる、営業妨害」と言われ、何度もメールで修正削除をお願いするはめになった。
彼は私の絵や、画集の論考についての感想をちゃんと自分の言葉で文章化してくれる気はなく、ただ安直にたくさんの画像を無許可で載せていた。
そのほかにも画集の値段を間違えたり、私がじかに授業に出ていた恩師である若林奮先生について、なぜか私が「私淑していた」と書いていたり・・。
そして何度にもわたる修正のお願いと確認のメールのやりとりの最後には、「愛人の写真をお見せしましょう」と愛人の水着写真を添付してきた。
私が真剣に作った画集には興味がないのでしょう。けれど、私はなぜ、余計なセクハラを受けなければならないのだろう。
非常にストレスを受けたので担当編集さんに全部そのメールのやりとりを転送したら、とても感情のこもったお電話が来た。やはり「ものすごく気持ち悪い。異常に非常識」と。